ひだまりPはこう語った

ちゅんちゅん、ハローラブライブ!「人生をラブライブ!にする」をモットーにあれこれ語ります。

ラブライブ!2期8話「私の望み」感想

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百合の迷路でヨヨイのヨイ♪みんなで踊ろう ラブライブ音頭~

 

 

 ちゅんちゅん、ハローラブライブ!どうもひだまりPです。6年越しにラブライブ!2nd seasonアニメ感想記事をリライトする企画、今回は#8「私の望み」を書いていきたいと思います!

 色々な意味で険しい回が続くラブライブ!2期アニメマラソンの中でこの8話だけは異彩を放っており、さしずめ給水ポイントと言った所でしょうか。

 

 リライト前の元記事は記事末尾に残していますが、本当にクソなので読まなくてもいいです。

 

 それでは、続きを読むからどうぞ!

 

 

 

※本記事は2014年7月に投稿した記事に加筆修正を加えたものです。

 

もくじです。

 

 

[2020.04.26 加筆分]

 

あらすじ。μ's多っ!!

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 ボリューム感に笑ってしまう。あと絵里とにこ、場所入れ替わった方が良い気がしますね。身長的に。

 

 4組いるのに人数の半分μ'sじゃん。ちなみにA-RISEは言わずもがなですが2人組はMidnight Cats、4人組はeAst heArtというグループです。どちらも4話の予選結果発表シーンで花陽が名前を読み上げていますが、Midnight Catsは「み~…ッドナイトキャッツ。」というフェイントがあった分視聴者の知名度も高めですね。ひだまりPもeAst heArtの綴りは今ググって初めて知りました。

 

 

「海未ちゃん、恋愛経験無さそうやもんなぁ~」

「なにを失礼な。私だって人並みに恋愛にも興味ありますよ?」

「えーっ!海未ちゃん、恋愛経験あるの!?」

「はい。なのでまずは男の人を屏風から出して下さい。」

 

 とんちんかんちん海未休さん。まぁ恋愛云々以前に、ラブライブ!アニメの世界は女尊男卑どころか女””男”の世界観なので、これは致し方ないところですね。それこそ海未ちゃんは恋愛経験以前にμ'sファーストシングルの自己紹介ではいきなり赤ちゃん作る話をしているムッツリスケベ*1なのでラブソングを作詞するのに全く不足はないと思われますが、男性に人権と人格が存在しないアニメ世界では勝手が違うのでしょう。

 

 SNSなどを見ているとスクールアイドルと恋愛している妄想に取り憑かれた可哀想なオタクの皆さんを多数観測することができますが、実際のところこれほど性に奔放なアニメと呼ばれるラブライブ!であってもこと恋愛については非常にデリケートな取り扱いが求められます。「(彼氏を)もたず・つくらず・もちこませず」の三原則の下、人類はかんなぎの惨禍を二度と起こしてはならないのです。

 このような厳粛なルールの下、アニメラブライブ!においてはどう考えてもそんなわけないことりちゃんですら「恋愛経験がない」ことになるんですね。

 

 「まぁ…今までも経験した事だけを詩にしてきたわけではないですが…」経験した事どころかNo brand girlsとかは若干未来予知が入ってるんだよなぁ。

 

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エリチってジト目似合うよね。

 

 花陽のシーンはもぎゅっと"love"で接近中!のPVのオマージュですね。これまでも2期1話の穂乃果のマイク投げとかもありましたが、1期合宿回のスイカ割りのシーン(夏色えがおで1,2,Jump!)1期最終話の空港と随所で登場することりの愛用枕はWonderful Rush要素なので作中で披露した以外の曲もアニメ化までに登場したナンバリングシングルは5曲とも色々な形でアニメに登場していますね。

 

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 先行きの見えないラブソング作りに今までになく固執する絵里を不審に思った一年生ズ。その中で「絵里はA-RISEに寝返ってしまったのでは」という疑惑が生まれます。

 前から折に触れて言ってますが、冷静に考えるとラブソングを強く推しているだけで「絵里ちゃんはA-RISEに寝返ってμ'sを敗北させようとしているんじゃないか」という疑惑を持たれてしまうのはけっこうヒドいですし、逆にこんな妄想が飛び出すほど凛の中でμ'sがラブソングを歌ってラブライブに出場できるイメージが皆無なのはちょっとウケますね。

 

 

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ラブソングは結局の所、好きって気持ちをどう表現するかだから…ストレートな穂乃果には難しいのかもね。

 

 原作ではその穂乃果が「Snow halation」「もぎゅっと"love"で接近中!」というμ's2大ラブソングで両方センターを務めたわけなんですが、これは別に原作の穂乃果が恋愛に精通していたというわけではなく、原作の彼女には「”アイドル”を演じてお客さんに喜んでもらう」という「アイドル観」が備わっていたからなんですね。これは本人もそう言ってます*2。素の穂乃果は牧歌的でお転婆な少女だけど、「アイドル」としては恋の歌だって歌えるのよ、と。それはある意味、この回でμ'sが目指そうとしていたものの「答え」だと言えますが…

 逆にその結論を目指さずに大衆的な恋愛映画や漫画の表現から無理に恋愛観を養おうとして躓いている現状は、アニメ版ラブライブ!において「アイドル」は「部活動」である、という書かれ方の違いが如実に出ていますね。原作の穂乃果だって同じように恋愛映画見せたら途中で寝ると思うんですよ。そういうことじゃないんだなあ。

 

 

今から曲を作って、振り付けも歌の練習もこれからなんて…完成度が低くなるだけよ!

 

 真姫ちゃんの懸念は次回思わぬ形で実現することになります。曲も振り付けも歌も完成度はピカイチだけどシナリオだけ完成度が低すぎたんだよなぁ…まぁその話は次回。

 

 ラブソング云々の前に何か訳ありそうな絵里と希の態度に業を煮やした真姫ちゃんは硝子の花園へ足を踏み入れます。

 

前に私に言ったわよね、面倒くさい人間だって!自分の方がよっぽどめんどくさいじゃない!

 

 地味に根に持ってたのかわいくない?

 

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ここむくれてるのも可愛い

 

 いつまでも秘密のブランコで揺れているバカップルに怒り心頭の真姫ちゃん。見かねた絵里の口から、事の真相が語られます。

 

簡単に言うとね…夢だったのよ。希の。

 9人みんなで、曲を作りたいって…!

 1人ひとりの言葉を紡いで、想いを紡いで、

 本当に、全員で作り上げた曲…

 そんな曲を作りたい、そんな曲でラブライブに出たい!

 それが希の夢だったの!

 

 エリチからこれ聞かされただけでもう目がうるうるしてる真姫ちゃん。チョロすぎて可愛いですね。

 

 ここ6年前もツッコんでるんですけど、2期2話の合宿回なんだったの!?ってなるよね。わざわざ新曲作るために合宿までしたじゃん…っていうかあの時「にこにーにこちゃん」を提唱するにこちゃんに「こんな風に9人で話してたらいつまでも決まらないよ?」って言ったの希だし、「じゃあ3人ずつに分かれて作業しましょうか」って提案したの絵里なんだよなぁ…これは明らかに矛盾しています。まーたラブライブ特有のパラレルワールドからやって来た別人と入れ替わるパターンかよ…

 先の絵里の発言からすれば「9人で作った曲でラブライブに出る」ということが重要だったという反論もありますが、予備予選で使う曲だって「ラブライブに出るための曲」に違いないですし、そもそも文脈を読めば「ラブライブ出場」よりも「9人で作る」方が希にとって重要だった事は明白ですし、だったらやっぱり「あの2期2話は何だったの!?」ってなりますよね。

 

 別荘を提供した真姫ちゃんとしても喉まで出かかった「あの合宿何だったの!?」という言葉は真姫ちゃん同様飲み込むとして、ついに希の過去が語られます。

 

ウチにとって、この9人は奇跡だったから──

 

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 貴重なえりのぞにこの2年生制服。にこちゃんはなまじ頭のリボンと同系色になっているためか、違和感が半端じゃないですね。

 

自分を大切にするあまり、周りと距離を置いて、みんなと上手く溶け込めない。ズルができない…まるで、自分と同じような人に。

 

 エリチ…廃校問題でピリピリしてたからじゃなくて1年の時からそんなキャラだったの!?まぁそれはいいとして。ここでは絵里にコンタクトを取る際に希が標準語から今のような関西弁混じりの口調に変わっています。アニメでは明言されていませんが、希は公式プロフィールにも「関西弁まじりの独特の口調で話す」と書かれているように純粋な関西弁ではなく、その理由は幼い頃から転校がちでいろんな地域を転々としてきたせいだということになっていますね。おそらく、希にとってはその喋り方へのコンプレックスも周りに溶け込めない一因になっていて、無理に標準語を喋ることでだんだん素の自分を他人に見せなくなっていったものと推察できます。

 絵里に自分と似たものを感じ取った希は勇気を出して素の自分でファーストコンタクトを試み、のちに二人は親友となります。原作では二人共コミュ力お化けみたいだったので、ちょっと意外は意外な展開ですね。

 

その後も、同じ思いを持つ人がいるのに、どうしても手を取り合えなくて…真姫ちゃん見たときも…

(まきちゃ…えっ私!?)

 

 ここ真姫ちゃんからしたら「私!?」だと思うんですよね。「私出てきた!?」みたいな。見てたの!?ってなりますよね。こうして見ると真姫ちゃんにアタックしに行った穂乃果と希の違いを対比しているように見えますが、実際の所穂乃果は「ピアノ上手だねぇ~カワイイねぇ~」ってカラミに行っただけなんだよなぁ…希も真姫ちゃんを気にかけてたみたいに言うけど、エリチにアタックする度胸あったら真姫ちゃんくらい余裕でしょ。

 

 そんな欲求不満の女達をつないでくれる存在として、穂乃果率いる2年生が表れます。その出会いに運命を感じた希は、「μ's」という9人の女神に由来する名を提案し、文字通り影に日向に彼女たちを見守ってきました。

 それは、希にとって初めて自分と同じように…欲求不満を募らせて燻っている子達と手を取り合って何かがしたい、端的に言えばそう、「セフ友達が欲しい」という想いからでした。

 

 

μ'sはもうすでに、何か大きなものをとっくに生み出してる。ウチはそれで十分。夢はもう、とっくに───

 

……っ!?

 

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(やんやん、ハローラブライブ!どうも~ウチ東條希です!)

 

 

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(紅茶には、おまんじゅうの方が合うやん♪)

 

 

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(………!)

 

 

 

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一番の夢は、とっくに───

 

 

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友達──なんだから♪(パチーン☆

 

 真姫ちゃん、さっきまで怒り心頭だったのに絵里・希と「秘密」を共有する側に回ったことと、コミュ力お化けの先輩だと思ってた希が自分と同じ友達いない系だと知ったことでめちゃくちゃ余裕かましてるのウケますね。

 実際この回はお姉さんキャラだった希の素の部分を見られるギャップ回であると同時に、真姫ちゃんのこういう「人間」を見られる回でもあると思うんですよ。真姫ちゃんってこういうプライドの高さっていうか自分が風上に立ってないと不機嫌になる所1期のりんぱなと知り合ってμ's入る時から随所に見られるんですけど、この回では希との交流を通じてそういう「西木野真姫」がダダ漏れなのが面白いですね。

 

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 ついこの間までりんぱなと一緒に「絵里ってば何考えてるの!?絶対おかしい!」なんてプンスカしてたのに事の真相を自分だけが知った途端に「そう♪(ラブソングを)作るのよ♪」とめちゃめちゃ上から目線になってるの本当にウケますね。あとにこちゃんにもクッション出してあげて。

 

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暴れんなよ…暴れんなよ…

 

8人に勝てるわけないでしょ?

もう抵抗しても無駄にゃ!

流行らすやん!フルヨキソバ!!!

 

 μ'sの皆との写真を飾っているのを発見されて恥ずかしがる希ちゃんのシーンですけど、今思うとにこ先輩の方が明らかにもっと恥ずかしいのを飾ってましたよね。

 

 すごいどうでも良いことなんですが、ここで外に雪が降ってきたことに気づいた穂乃果の「見↑てぇ~~~♪」がオカマみたいで気づいてから毎回笑うようになってしまいましたね。本当にどうでも良いな。

 

 

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穂乃果「”想い”。

花陽「”メロディ”。

海未「”予感”。」

凛「”不思議”。

真姫「”未来”。

ことり「”ときめき”。

果林「”セクシー”。

にこ「”空”。

絵里「”気持ち”。

希「…”好き”。

 

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"Sexy halation"

 

 通称セクハレ。ラブライブ優勝不可避。

 

 

 今回のEDを歌うのはまきえりのぞという異色トリオ。ある種にこりんぱなと対を成す存在と言えますね。

 

 

★まとめ

 

 トゥデイズ チカキンズ ポイント。

 

 ドゥルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル………

 

 

 

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96点(ナインティシックス)~!!!

 

\オモイ!!/ \メロディ!!/ \ハラショー!!/

 

 

 ずっとμ'sのことを見守ってきた希ちゃんにスポットを当てた回。なかでも、とりわけ希にとって手のかかる子だった面倒くさいチルドレンの絵里と真姫が今度は希の望みを叶えるために一肌脱ぐという構図がとても良いですね。

 

 希ちゃんがμ'sを結成前から影に日向に支えてきたのはこれまでのアニメを見てきた方なら誰もが知る所ですが、μ'sにおける太陽の穂乃果と比較して彼女は例えれば月のような、大らかでミステリアスな存在として描かれてきました。

 そんな希のμ'sメンバーに対する素直な思い、純粋に皆のことを友達として大切に思っていることがこの回では明らかになります。ずっと友達が欲しかった希が、絵里以外に初めて本心をさらけ出して、照れながら皆のことを「友達」と呼ぶシーンは思わず亀頭が熱くなりました。

 

 希が見守ってきた、自身と同じような孤独と不器用さを抱えた子達。そして、その中の1人である真姫ちゃんが今度は自分から希へアプローチし、彼女の本音を知ろうと喰い下がるシーンはまさに1期10話の合宿回で希が真姫にしたことへの意趣返しであり、それによってμ'sは「みんなが繋がれただけで私の望みは叶った」と自己完結していた「見守る立場」であった希の本当の居場所となったんですね。

 

 このアニメ2期ブルーレイ収録曲に彼女のソロ曲「もしもからきっと」がありますが、希が守りたいと願ったグループであるμ'sの絆が希自身を受け入れてくれる場所だったと確信できたことが、「もしも私たち 出会ってなくて知らないままなら──」という「もしも」から「きっと私たち 出会ってたはず離れ離れでも──」という「きっと」に変わる、そんな心境の変化がこの歌には表れていると思いました。その熱さを感じられたら、ウチ、もうめっちゃ感動。絶対イッちゃうと思うわーー♡

 

 μ'sの1年生と3年生は、もともと面倒見の良いにこちゃんの存在によって強い繋がりができていましたが、今回は真姫ちゃんから絵里・希にアプローチすることで希と1年生の関係性が明らかになり、更に1・3年生間の結束感は増しましたね。穂乃果率いる2年生トリオがμ'sを牽引するエネルギー源であることは明らかですが、それに加えて皆を後ろから支える3年生の存在もこの9人の結束を生み出す大きな力になっていることが分かり、まぁそれは良くも悪くも、μ'sのこのあとの展開に説得力を持たせるものになったことは疑いありません。

 

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ここかわいい。

 

 そして次回──次回は───…

 

 「心のメロディ」。

 

 

 

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★前回のラブライブ!

 

★次回のラブライブ!

9話以降については、順次加筆修正を予定しています。現在は2014年現在の内容になっています。

 

 

 

★[2014.7.16 元記事]

 

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●海未ちゃんは恋愛経験があるのか?

 μ's2年生組の中学時代とか、男子とも普通にバカ話しててほとんど友達みたいになってるけど裏で男子共にオカズにされまくってる穂乃果、クラスのマドンナ的存在としてオカズにされまくってることりに対して3人の中で海未ちゃんが好きだと言うと「お…あ、あぁ…頑張れよ…」って皆何かを察してくれる、みたいな感じで海未ちゃん派はガチみたいな感じだったんでしょうな。特にことりちゃんなんかは内気な割には告白されて断る時はめっちゃ流暢なイメージあるけど海未ちゃんは告白され慣れてなさそうだ。

 海未ちゃんに恋愛経験あるの!?って詰め寄ってたのが穂乃果、ことり、花陽、凛、にこの5人だけのこの子らはぶっちゃけ心配いらなくて一番気になるのが彼氏いない歴17年さんなんですよね…いやあえて誰とは言わないけど真姫ちゃんは一番あやしいでしょこの中で。

 

●ラブソングをつくろう!

 希のラブソング案は却下になりかけるも絵理が食い下がり保留に。いつになく諦めの悪い絵理の態度に疑問を示す真姫。挙句の果てには「実は絵理はA-RISEに寝返ったのでは」というよく考えるとめちゃめちゃ酷い疑いすらかけられる羽目に…アイドルの一人が敵に寝返るとか前代未聞だし、流石にそれやったら終わりだろうに。。。

 

 

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※画像は特に関係ありません。

 

 映画のキスシーンにすら拒絶反応を示す海未ちゃん。やっぱりμ's結成前から、穂乃果ちゃんとことりちゃんが生理のこととかアンダーヘアとかオナニーとか赤裸々ガールズトークしてる横で海未ちゃんだけこんな風に縮こまってたんでしょうか…やめよう、なんだか悲しくなってきました。

 これまでバレンタインのシチュエーション練習や恋愛映画鑑賞をするもメンバー全員恋愛経験がない(←超重要!!)ため、進展は思わしくなく、痺れを切らした真姫に「このまま短期間で楽曲の作成~通し練習をしても完成度が低いものになるだけ」とぐうの音も出ない正論を言われてしまい海未も「私も実はそう思ってました」と同意。現場の意見に耳を貸す気の全くないエリチカさんはなおも食い下がりますが、希にも諦めようと言われてしまいしぶしぶ引き下がる。二人のただならない雰囲気を察し、真姫は行動に出ます。真姫ちゃんはほんとええ子に育ってるなあ…

 

●希の過去

 いつまで経っても自分の心の中を見せない希。いつだったかの合宿で希に散々ちょっかい出されて心を開かされた真姫にしてみれば焦れてしまうのは無理からぬところでしょう。ここから希の過去回想シーン。

 

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いや……普通過ぎるだろ!!

これまでアニメに限定しなければにこ以外のメンバーは幼少期の顔も映像が出ていますが、ほとんど皆現在の容姿の単純なロリ化、エリチにしてもバレエの格好で西洋人形のような特別感を放っていましたが、何故希だけこんなリアルっぽい感じにしたのか…多分おさげのボリュームが少ないんだと思うんですけど、完全にこれ「クラスにいたわ」じゃないですか。絶対いましたよ、この子。

 閑話休題。幼い頃から転校を繰り返し自分の居場所がなかった希にとって、μ'sは初めてできた自分の居場所でした。(そこを絵理に「居場所ができた」なんて言わすのはどうかと思ったけど…)だからこそ皆で曲というカタチで一つのものが作りたかった。

 ん?でもそれ2話でやんなかったっけ?みんなで曲作りのために合宿までしていたような…そのとき「こんな風にみんなで話し合ってたらいつまで経っても決まらないよ?」って言ったの希先輩だったと思うんですけど…やだっこれじゃまるでにこにーにこちゃんとか言ってたツインテの誰かさんが戦犯みたいじゃないですか!矢澤ァ!

 

”山で一番大切なんは、何か知ってる?

 チャレンジする勇気やない、諦める勇気や。

                 のぞみ”

 

 そうだ。諦める事にこそ勇気がいるんだね。スクフェスとかな。

 

 希の家に再集合したμ's。写真立てを見られた希がみんなに弄られてるシーンは茶化し無しでグッと来るんですが、いや本当に。

 絵理に最初に声掛けたところから、関西弁を作って、笑顔を貼り付けて、キャラを作ってずっと過ごしてきた希が、ここで初めてみんなに「弱み」を見られて絵理に逢う前の「素」に戻ってる。って考えたら、こんなの感動しないわけないじゃないですか…なのにエリチカさんが「暴れんなよ…」とか言うせいでいつもここで爆笑してしまうんですよ。ほんと悔しい。

 

 「雪だー!」いや、折角「やっぱり曲作ろうよ!」ってことで集まったのに、「雪だー!」とか言ってバタバタ外出てったら完全にグダる流れじゃないですか。みんな合わせて外出てるけど、絶対一人か二人くらいはそう思ってましたよ(花陽とか)。そして外に出るや、誰からともなく外向きに円陣を組むμ's。外敵と出会ったジャコウウシかよ。

 最後は、「スノーハレーション」を連想させる言葉をみんなで出し合って終了。「完成度の低いものになるだけよ!」真姫の言葉が、あんな形で実現するとは…予感に騒ぐ心のメロディが止まらない私達には、想像もつかなかったのです――

 

●所見

 いろいろと茶化す内容書きましたけど、この回は2期の中でも「なくてはならない回」だったと思います。凛と同じく今まで単独でスポットの当たらなかった希について掘り下げる回、今まで特に語られなかった、なぜ希が「μ'sにこだわるのか?」「9人にこだわるのか?」という理由の説明。1期の合宿の時、「面倒な子」真姫ちゃんの心をほどいてあげた希に対して、今度は真姫ちゃんが「もっと面倒な子」と言って心を開かせるという演出も良かったと思います。(2話はなんだったのって疑問だけは拭えないけど)

 希が話した「にこや真姫、凛、花陽のこともずっと気にかけていたけれど、どう皆を繋いであげればいいか分からなかった。そんな時、穂乃果という大きな力で皆を引っ張ってくれる存在が現れた」という内容も「皆の行けないような所まで引っ張っていってくれる」という穂乃果の役割、見えないところで皆をケアしてμ'sをまとめている希の役割を象徴するもので、A-RISEの言っていた穂乃果と希が対になる存在という言葉が改めて理解できるものでした。

 でもこの回で一番グッと来たのは、写真立てを見られた時の「友達、なんやから…」ってセリフ。さっきも話しましたけど、「μ'sの女神」として皆とは一歩引いた位置でμ'sを見守ってた希が、「ただの普通の友達」として皆とじゃれ合ったりしてるところ。

 凛の女の子らしさへのトラウマも無くなり、にこが家族や皆についていた嘘も晴れ、そして今回、最後に、μ'sで一番面倒な子も「みんなの仲間」になりました。

 

 μ'sの女神様と穂乃果・ことり・海未ちゃんの処女膜に…乾杯。

 

[2020.04.26 追記]

何だこのオチ。

 

*1:「僕らのLIVE 君とのLIFE トラック8~はじめまして -園田海未-~を参照。」

*2:「夏色えがおで1,2,Jump!」のドラマパートでは、カメラの前でアイドルを演じるために「今、”入る”から…」とキャラ作りの大切さを意識した発言をしている。