ひだまりPはこう語った

ちゅんちゅん、ハローラブライブ!「人生をラブライブ!にする」をモットーにあれこれ語ります。

セブンネット限定・劇場版ラブライブ!サンシャイン!!前売り券付きCDを3枚一挙レビュー

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まーた畑亜貴は天才シリーズになってしまうのか。。。

 

 

 ちゅんちゅん、ハローラブライブ!どうもひだまりPです。

 

 劇場版ラブライブ!サンシャイン!!公開までいよいよ残り2週間を切りました。ひだまりPもこれから1月にかけてお仕事がまたも忙しくなり、軽く「死」を予感していますが例え死んでもこれだけは観ないと死にきれないですね。

 

 そんな劇場版ラブライブ!サンシャイン!!ですが、先日セブンネット限定でCD付き前売券が登場しました。本家ラブライブ!の時と同じですね。

 

オムニ7 - セブンネットショッピング|劇場版ラブライブ!サンシャイン!! CD付前売券【1~3年生セット】「ハジマリロード」+「Marine Border Parasol」+「予測不可能Driving!」セット<セブン-イレブン・セブンネット限定>【12月27日お届け分】 通販

 

 相変わらず良い商売ですが、実は1枚あたり2,500円と前売券の値段を考えると良心的価格での提供となっていますね。みんながみんな3回観に行くのかはともかく。ちなみにひだまりPは劇場版ラブライブ、2回観ました。

 

 今回はその限定CDについてレビューしていきたいと思います。続きを読むからどうぞ!

 

 

 

もくじです。

 

 

 さて、今回の前売り券付きCDは全3種となっており、いつものユニット分けではなく学年別となっています。確かにこれまで、2年生組は「決めたよHand in Hand」「ダイスキだったらダイジョウブ!」がある一方で1,3年生組の曲はブルーレイ特典曲しかなかったのでこの采配は妥当と思われますね。

 

 

ハジマリロード/津島善子・国木田花丸・黒澤ルビィ

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これアレじゃん………

 

 

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これじゃん………

 

 まぁまぁ、そんな与太は置いといて。

 

 1年生組の歌う曲としては名曲Waku-Waku-Week!ですが、この曲は明らかにWaku-Waku-Week!の正統な後継曲と言えますね。

 Aqours1年生組といえば、俗に「ダテン倶楽部」と呼ばれるようにAqoursの中でもイロモノ揃いの3人として知られています。μ'sで言うと「にこりんぱなが同学年」みたいな感じですよね。そしてこの個性×個性×個性のイロモノトリオが姦しく歌うノリと「Waku-Waku-Week!」のテンポがピッタリと噛み合ってこの名曲は生まれたわけですが、その後継でありながら勢いは全く衰えないというかむしろさらなる神リリックに昇華しているこの曲が「ハジマリロード」。

 

 

  しょうみな話、これに尽きるんですよね。

 

 ”神*1”の書く詩がこれまでもラブライブ!の楽曲に深みを与えてきたことは今更言うまでもありませんし、例えばμ'sの「さようならへさよなら!」は、まさに文字通りの神業で当ブログでも「畑亜貴は天才シリーズ」として紹介してきました。これだけでも物凄いのですが、やはり”神”のイチバンの得意分野と言えば言葉遊びや韻をふんだんに取り込みすぎてさながら電波ソングのようになった超絶リリックではないかとひだまりPは考えています。ラブライブ!の曲に絞って言えば、先述の「Waku-Waku-Week!」もそうですし、BiBiの「ラブノベルス」「PSYCHIC FIRE」あたりがひだまりP的には神本来の力が強く発揮されている曲だと感じますね。

 

 いやもう、タイトルの「ハジマリロード」からして”神”のセンス出放題じゃん。「ハジマリ・ロード」と「リロード」をかけてますって、もうこの時点で”神”独壇場じゃん。麻雀で例えるなら東1局1巡目でドラのダブ東をポンしましたみたいな局面じゃん。

 曲中でも「それならば ならば増やしましょう」「したらば たらりと涙が」など、”神”の小粋な小ワザが炸裂しまくり。楽しそうにリリックを綴る神の御姿が目に見えるようでこちらまでニッコリ。

 

 

 そしてこの曲、劇場版前売券特典曲ということで当然アニメにおけるAqours1年生組を意識した歌詞になっていると思われますが、それに基づいて考えてみると…

 

 アニメにおける1年生組って、Aqoursとしての”意思決定”に積極的に絡んでくることがあんまりなかったと思うんですよね。それは勿論悪い意味じゃなくて、Aqoursのリーダーであるちかっちが舵取り役で他の2年生はそのサポート、3年生は3人でスクールアイドルをやっていた過去があるだけに相談役的なポジションであったため、1年生がその後ろを付いて行く構図になるのは自然なことで。

 AqoursのTOKYOでのゼロ票事件があり、3年生組の加入があり、そして廃校問題。Aqoursの山場になってきたこれらの事件はどれも2年生か3年生がメインで、1年生組はいつも1歩引いた位置にいました。

 そんなポジションにいた1年生ズこそ、Aqoursの先輩たちが挫けそうになって、でもまた立ち上がって、そんな「始まり」と「終わり」を一番近い所で見てきたと言えます。「見てきた」と言っても彼女達もむろん当事者なので傍観者みたいな物言いは語弊がありますが、そこには目を瞑って頂くとして。

 要するに何が言いたいかと言えば、この「ハジマリロード」は先輩達の本気でぶつかってきた「青春」に立ち会ってきた1年生トリオが、3年生の抜けた新生Aqoursで今度は2年生となった、その「これから」を歌った曲だと言うことですね。彼女達もただ上級生の後ろを付いて歩いてた訳ではなく、Aqoursの一員としてその一端を担う中で彼女達なりに感じたことが必ずあったはずで、それは1期のラブライブ最終予選ステージ前のシーンや2期7話でのシーンなど、随所に3人だけの語りが挿入されることを見ても明らかです。1年生は、3年生組の「親友とか、2年生組の「ソレズ特別な存在とか、そういう「絆」みたいなものと言うよりは同じ年少組としての「仲間意識」みたいなもので繋がった3人と言えるんじゃないかと思います。だからこそ、お笑いトリオみたいなノリが似合うんでしょうね。

 

 だからこそ「オワリはハジマリで クルリとひとまわり」なんですよね。先輩達がそうしてきたのを何度だって見てきたように、彼女たちも何度だって頑張って「ハジマリ」の「ロード」を「リロード」していくんですよ。寧ろルビィなどはアニメでも既にそれをやっていますしね。言うまでもなく、HAKODATEでの一件で。

 

 そんな感じですかね。そういうAqours1年組の新生Aqoursに向けての心境を、1年トリオらしい楽しいテンポに乗せて届けてくれたこの曲は今回の3曲の中でも抜きん出て名曲と言えるでしょう。言うまでもなく、畑亜貴は天才シリーズとしても。そんなところですかね。

 

 

 

 

 あぁ…せっかく綺麗に締まったと思ったのに………

 

 

 まぁまぁ、それもそうですね(?)。それもAqoursらしさなんですよきっと。

 

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だめだこりゃ。結局こうなるのね。

 

 

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ちゃんちゃん。

 

 

 

Marine Border Parasol/高海千歌・桜内梨子・渡辺曜

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 さっきの「ハジマリロード」でオチまで付いてしまったので、何を書いて良いか悩む所です。

 

 タイトルからして意味深な印象を受けるこの曲。「Marine Border」は直訳すると「海の境界」あるいは「海の国境」となりますが、ここでは歌詞中にも出てくる「水平線」をイメージした造語ではないかと思われます。Parasolはそのまんまパラソル、といえば日傘ですが…

 

 歌詞を見ていくと、「水の中ゆれる太陽 つかまえたつもりでも キラキラこぼれてしまう」というのは1期8話「くやしくないの?」での示唆的なシーンとして描かれましたね。TOKYOでの洗礼を浴びた千歌ちゃんがくやしさを噛みしめるシーンで、千歌ちゃんの掬い上げた海の水が指の間から溢れて、その最後のひとしずくをギュッと握りしめるという描写がありました。

 

 次の「岬へ飛んでくカモメ マリンカラーの絵になって 空にすーっと溶けちゃった 自由ってこういうコトさ」とは、Aqoursがラブライブ決勝で披露した曲「WATER BLUE NEW WORLD」を彷彿とさせますね。

 

 一方、Aqoursの皆が持つ目標はそれぞれ違います。ゆえにμ'sのように「9人だけのAqours」には拘らない。しかしながらAqoursのライブはμ'sと対照的に皆がひとつに「調和」しているように感じ取れます。それがまさに「想いよひとつになれ」の曲であり、別々の場所にいて、違う場所を目指していてもAqoursの想いはひとつになれる。それは何故か?Aqoursが、皆の想いを届けるために歌うからです。皆の想いを乗せた、Aqoursという軌跡を残すためだからです。

 Aqoursの「青い羽根」は、学校の皆、内浦の皆、みんなの想いを乗せた内浦の海の「青」、そして皆が離れ離れになっても、同じ空の下にいるという空の「青」

 有名な俳句じゃないですけどね。空と海の青に染まりながら、みんなの想いを乗せて飛び回る青い渡り鳥。それがAqoursなんだと思っています。

 ラブライブ!サンシャイン!!2期12話「光の海」感想-想いよひとつになれ。 - ひだまりPはこう語った

 

 ひだまりPの勝手な解釈ですけど、WATER BLUE NEW WORLDは千歌ちゃんが憧れたμ'sへの、本当の意味での決別の曲だと思っているんですね。あの時千歌ちゃんはメンバー一人ひとりの想いを聴いて、今度こそAqoursは自由に羽ばたき、空へと溶けていく青い渡り鳥になった

 

 そしてそれを踏まえて2番の「サンダルを手に持って 冷たい砂踏んでいると 灼けそうな暑い日が 懐かしい気がしてるよ」という歌詞を考えると、ここまでで「太陽」に暗喩されていたものは、千歌ちゃんの憧れ、いやアニメにおいては全スクールアイドルの憧れ、そうそれこそ「μ's」なんじゃないかと。

 μ'sという太陽の陽射しに照らされてスクールアイドルという輝きを目指した頃の千歌ちゃんの情熱が、ここで歌われている「」の正体なんじゃないかと思うわけです。それで最後に曲名の「Parasol」なんですけど、パラソルって結局「日よけ」じゃないですか。だからμ'sという眩しすぎる輝きがスクールアイドル界を照らしている中で、あえて「パラソル」を差すことがAqoursの「自由」なんじゃないかって。無理にμ'sのかがやきを、太陽を目指して飛ぶ必要はないんです。千歌ちゃんとAqoursは、Aqoursの象徴である「海」と、μ'sの太陽が輝く「空」、その境目である水平線を自由に飛ぶ渡り鳥なんですよ。

 

 …まぁ、本気でそう思っているかと聞かれると微妙なところではありますけど。ひだまりPのアニメラブライブ!サンシャイン!!の解釈と照らし合わせるとこういう風になるという、一つの与太として読み取っていただければ幸いですね。

 

 そんなこんなです。

 

 

 まぁそうね。いや正直ここは要らない。曲はいいけどこの海の音が聞こえただの、キセキがどーたらこーたら、いやそれはアニメでは大事な事だよ?けどここで言う必要なくない!?セリフパート自体は好きだけど、なんかそういうのは別のところでやってくれ的なモヤモヤを最初に感じてしまったんですよ。「パ~ラ~ソ~ル!もう一回もう一回!パ~ラ~ソ~!」の部分はいいよ。曲中での掛け合いがなんか、定型文っぽい感じが逆に薄っぺらさを引き立たせてる気がする。正直に言ってしまうと、これはダソク(※)でしたね。

 

 ※ダソクとは中国の故事。黒澤ダイヤを一番速く描いたものが樽に入った酒を飲めることになり、ある男が1番乗りでダイヤを書き上げたのだがそこで調子に乗ってしまって「このダイヤはμ'sの大ファンでスクールアイドルの知識は誰にも負けないんだ~」などと余計な設定を付け足したせいで2番目に描いた男から「ダイヤはスクールアイドルに興味ないはず。貴方の描いたのはダイヤのそっくりさんで、ダイヤではないね」と言われて酒を奪われてしまった出来事から転じて「余計なものを付け足したせいで、全体をだめにしてしまうこと」を喩えて「イヤのりさん」略してダソクと呼ばれるようになりました。この解説こそダソクでは??

 

 はい、ちゅんちゅん。

 

 

予測不可能Driving!/松浦果南・黒澤ダイヤ・小原鞠莉

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めっちゃ涼宮ハルヒっぽい。

 

 兎にも角にも第一印象がそれ。いや、ハルヒと言えばハルヒ役を演じた平野綾さんが追突事故を起こしてしまったことが報道された際にハルヒ2期のOP「Super Driver」と掛けてネット界隈を騒がせたことが記憶に新しいですがそれとは関係なく。どっちかと言うと平野綾・後藤邑子・茅原実里トリオを彷彿とさせる曲調ですね。具体的なイメージとして一番近いのはこの3人組の「ソノママJET JUMPER」って曲がちょこちょこ似ていると思います。

 昔Aqoursの「届かない星だとしても」の「Oh No ムリだと言わないで~」の部分がハルヒのキャラソンで「SOSならだいじょーぶ」って曲とカブるので調べたら作曲者が同じで驚いたことがあったんですが、この曲は純粋に「雰囲気」という面で似ていますね。まぁハルヒも「平凡」であることを何より嫌って「不思議」と出会うための部を立ち上げる少女のお話なので、イメージ的に似たものを感じてしまうのは頷けるところです。

 

 

 

 まぁそれはともかく、この曲のイメージとしては…まぁジャケットを見た時点で分かるんですが、あ、ジャケットのダイヤちゃん髪飾りがサクラになっててキャワイイですね?それでまぁ、2期10話ですよね。

 

 

 そう超高層ビルの上の空に届かない夢をみていたアレです。Oh~大人たちは心を捨てろ捨てろと言うが鞠莉はイヤだったアレです。お嬢様という自分の立場と、自分が本当にやりたい事の間で常に戦い続け、自分の気持ちにまっすぐに生き続けてきたマリーの生き様が光る回であり、そしてこの曲に現れている想いです。

 

 「決められた未来なんてさ 未来じゃない予定表だよ」のフレーズに込められた反骨心がひだまりPは好きですね。

 

 3年生組の名曲といえば、名曲も名曲「G線上のシンデレラ」ですが、この曲ではガラリとイメージを変えてきましたね。というのもやはり、既に予告編等でも出ている通り、おそらく劇場版はその辺り、鞠莉のお家騒動がテーマになってくると思われます、が………う~ん。

 

 …正直ひだまりP、アニメ感想記事の時点では「劇場版の出来には何の不安もない」と書いたんですが、この鞠莉さん絡みだけが今は不安要素ですね。何だろうこの、そういう親の束縛がうんたらみたいな…そういうテーマってひだまりPすっっっごい苦手で、だからSchool idol diaryの真姫ちゃんがスクールアイドルやめさせられそうになる話読んだときも脳からなんか鬱々としたイヤ~な信号がずっと出てたもん。たぶんですけど、これはもう話自体が良いとか悪いとかじゃなくてひだまりP自身のなんて言うか人生のコンプレックスみたいなものと相性が悪いんですよね。現世に生きてる限り捨てようにも捨てられないこの世のしがらみみたいなもので、言うなればアレルギーです。なんだろうなぁ…真姫ちゃんの場合はアニメでは両親との仲は良好な感じで描かれていてそういうのは無かったのに一度避けた地雷をまた踏みに行こうとしてない?そこが凄く凄く今は劇場版ラブライブ!サンシャイン!!に対する不安要素ですね…いやいや、まだ劇場版が公開もされてないのに今からこんな事言っててどうすんだ、でもなぁ…アニメ1期のダイヤちゃんのぼららら*2発言と言い物凄い針の穴を通すような精度でひだまりPの嫌な所に来るのがラブライブ!アニメだもんなぁ。

 

 まぁそういう、マリーズマザーとかスクールアイドルはくだらなくなんてないとか、その一連の流れにとんでもなくイヤな予感は覚えつつもこの「予測不可能Driving!」は名曲ですよ。特にダイヤちゃんの歌声が意外とこのワイルドな曲とマッチしていることが嬉しい新発見。

 

 あとは正直なところ、劇場版次第ですね。

 

 

 

まとめ

 

 そんなこんな。

 

 今回は学年別の曲、また劇場版前売券特典曲ということで、それもアニメの内容を意識した曲となっていましたね。個人的なイメージとしては、その中でも1年生組の「ハジマリロード」彼女達本来の魅力を存分に発揮して”神”の作詞とも噛み合ったノリノリのアニメソングでありつつ、アニメのメインストーリーで上級生の後ろに付いて行くことが多かった1年生組の変化や心境を垣間見ることができる名曲で頭一つ抜きん出ていたのではないかと思っています。

 

 いよいよ劇場版公開まであと1週間を切り、まさにWaku-Waku-Week!といった心境ですがこれからどうなるか。ともかく皆様、来年も良きラブライブ!をお過ごし下さい。

 

 

 良いお年を!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:ひだまりPのブログで”神”という言葉は特に説明の無い限りシンガーソングライター・畑亜貴さんのことを指す。

*2:μ'sの名曲「僕らのLIVE 君とのLIFE」について、ダイヤさんは「通称ぼららら」と言ったがひだまりPにとってこの略し方は許されざる邪道であり、推しメンに言われてしまった事に深い悲しみと失望を覚える結果となった。詳細はラブライブ 略称で検索