久々更新と思ったらいきなりエロゲの感想を書いていくぜ。\ヒューッ!/
このブログのR-18カテゴリの唯一の記事が、以前書いた↓の記事なんですが、
【R-18】euphoria HDリマスター版プレイ感想(※ネタバレ無し)
今日に至るまでずーっとこのブログのアクセスの半数以上がこれ。まぁ、とりあえず絶対やって損のない名作とは思うので興味持たれた方がいるなら出来るだけ買って欲しいですね。
とは言えeuphoriaは結構グロの要素が強いゲームでもありますので、R-18カテゴリがこれ一つだと僕が異常性癖者みたくなってしまう恐れがありますので今回はちゃんと純愛を描いたこのゲームをレビューしてみようと思います。
「ゴア・スクリーミング・ショウ」!!!amazonで廉価版4,000円で買えるぞ!
※この先は18禁ゲームに関する内容のため18歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい。
「ゴア・スクリーミング・ショウ」。「ゴア」は「血糊」。「スクリーミング」は「叫び,絶叫」…「ショウ」は、「見せ物,演劇」みたいな意味でしょうか…
うわぁ、純愛っぽいぜ。
■導入
簡単なあらすじとヒロイン紹介。
「うわ~ん、遅刻遅刻~!」
俺は仁野恭司!3年前に都会へ引っ越したけど最近またこの呉仁町(くれひとちょう)に帰ってきたぜ!今日は転校初日なのに自転車を漕いでいたら学校の裏山に迷い込んで、なんか訳わからん紫髪の女の子を見たような気がしてたらお約束の遅刻だぜ!久しぶりの故郷なのになんか俺だけ微妙に浮いてるし、いきなりこの町の大病院のドラ息子の貞島とか言うヤンキーと殴り合いの喧嘩になるしでもうサイアク~!しかも転校初日に見た謎の女の子が何故か行く先々に表れて俺の女にやたら毒吐いていくしで…これから俺、どうなっちゃうの~~~!?
一柳 あかね(かずやぎあかね)
ヒロインその1。幼馴染枠。一色あかねでは無い。名前は「1」と「赤」。
元気系ヒロインで笑顔が可愛い。主人公とは仲良しだけど3年前の過去にちょっと性的なアレコレがあってお互い若干気まずく思っていたりする。
ユカとの初対面では「お節介。人の世話を焼いていれば、自分はいい人で居られるとでも思っているの?鬱陶しいわね、あなた。みんな口に出さないだけなのよ?」と言われる。
双木 葵(なみきあおい)
ヒロインその2。あかねの友達。主人公とも過去に面識があったらしいが主人公側が覚えてないというお約束パティーン。名前は「2」と「青」。
無口系ヒロイン。昔はお嬢様だったけど身内の不幸が重なってあれやこれやで今は大変みたいだ。薄幸少女だ。主人公とはデスメタル好きが共通して気が合う。
ユカとの初対面では「あなたは…へえ、消えたいんだ。つまんない自分なんて消したいよね。私があなたみたいだったら、やっぱりそう思うだろうな」と言われる。
深園 希衣佳(みその きいか)
ヒロインその3。主人公の転校前の学校でのクラスメイトだった。(そんな事あるのか!)名前は「3」と「黄」。ヒロイン3人合わせて「赤・青・黄」なので、俗に「信号機トリオ」と呼ばれている。ヒロインなのにそんな安直な名付けで信号機なんて呼んでいいのか、と思うかもしれないがあくまでメインヒロインはユカであり、これはユカのためのゴア・スクリーミング・ショウだから仕方ない。
高嶺の花のお嬢様的ヒロイン。高嶺の花だけど主人公には最初から若干の好意を抱いているようだ。仕方ないね。
ユカとの初対面では「…ふうん、鉄棒が、そんなにイイんだ?」と言われる。
………ん?え、鉄棒?鉄棒って…あっ…(察し)
他のヒロインは結構辛辣な事言われてるのにこの子だけ鉄棒とか(実はシリアスな理由があるんだけど)笑うやんけ…
さいたま 闇子(やみこ)
主人公の親が仕事で渡米している間の仮の保護者で主人公の母の従姉妹。オカルト雑誌の記者をしている。さいたま闇子は記者としてのペンネームだが、主人公やあかね達にもペンネームの方で呼ばせており本名を言うと怒る。信号機トリオの3ヒロインを全員攻略すると彼女のシナリオが見られるようになる。
彼女のシナリオだけ所謂バッドエンドが無く他のヒロイン達が陵辱されたり臓物ぶち撒けて死んだりするバッドエンドでも彼女だけは全部助かる。
ユカの登場時は「恭司の保護者?…ならいいわ。」って言われる。(年増だからユカの嫉妬を回避していたのか!流石闇子さんだぜ!!)
ユカ
真のヒロイン。主人公が連れているヒロインに対して辛辣な言葉を吐いたり、鉄棒でゴニョゴニョしている事を暗にバラしたりする。一方で主人公の事を知っており、好意を持っているような言動をしたりしなかったりする。
謎のスタンド「ゴア」と呼ばれる大男を従えている。ゴアのなんかすごい力を使って幻覚を見せたり殺したりできるのだ。すごいぜ!
彼女を攻略し、ゲーム的な意味での真相を知るためには信号機トリオの3人を攻略後、闇子のシナリオを完了する必要がある。上述の通り他ヒロインの攻略中は敵キャラ的な立ち位置にあるので、どのルートでも死んだり陵辱されたりする。かわいそう。超かわいそう。
ゴア(ゴア・スクリーミング・ショウ)
ユカに付き添う謎の怪人。「ゴア・スクリーミング・ショウ」という名前はユカが付けた。
謎の力を持っていて人間を食べる。男はマズいらしい。あとマントの下から触手とか出せるよ。エロゲだからね、仕方ないね。でも触手で内蔵食い破ったりするのは良くないと思う…
「その言動は異常且つ残虐且つユーモラスであり、ネコ好きであり、理解不能。」(公式サイトより)。そうとしか言えない。完全に人間の価値観で動いていないので、残虐なようでも悪人とは見れない所があって全編プレイすると寧ろ愛嬌すら感じられるようになる。
公式サイトのキャラ相関図がよく出来てるので、後はそちらを参照。
■見どころ
有名だけど、バッドエンドがとにかくエグい。バッドエンドのCG枚数の方が圧倒的に多い。だいたい臓物を撒き散らして死ぬ。こわい。ドリルとか怖い。当然モザイクかかってるけどこわい。冗談でも見せられないくらい怖い。全く関係ない話するけどケツの穴にホース突っ込んで水出したら腹膨らむか?ケツから噴き出すような気がするけど…一応設定から「表現規制無し/画像のみ規制有り/画像・文章ともに規制あり」のフィルタリング設定が出来るようにはなっている。優しい。でも正規の選択肢を選んでトゥルーに行くルートなら、ちゃんとヒロインは当然選ばなかった他のヒロイン達も誰も陵辱されたり死んだりはしない(ユカは例外で大体死ぬ)。純愛だ!逆にシナリオ中で誰かがレイプされたりしたらもうバッドエンドのシナリオに入ってるって事だ。主人公との初エッチで処女だったり微妙に処女じゃなかったりするぞ!!!
グロで有名なゲームとは言え、見どころは他にもある。刮目したいのは主人公の変化だ。
「反社会的で協調性に欠けるアウトサイダータイプ」ともある様に、この主人公には少しガキっぽさと言うのか不器用さと言うのか、そういう一面が見え隠れする。転校早々の貞島グループとの喧嘩を教師から諌められても真っ向から食って掛かり、かと思えば喧嘩の事で保護者である闇子に迷惑をかけてしまい、自分の無力さを痛感したりもする。
彼がヒロインを護る戦いや、闇子や由規(ストーリー中に登場するおっさん)との関わりの中で一回り大きな頼れる男になる成長の過程はこのゲームの重要な見どころと言っていいと思う。
あと、このゲームで克明に描写されてるのが「女の怖さ」。ニコニコしている様で、腹の底にえらい黒い物を抱え込んでる女の一面が至る所で描写されている。このゲームでヤンキー男の怖さなんてのは所詮は表面的な物にすぎないのだ。あのヒロインのバッドのあのシーンなんか本当にヤバい。まあそれ故に、あのヒロインのトゥルーエンドなんかは趣深い物があったりするのだけど…
シナリオの内容には言及しないが、わりと深くて考えさせられる部分があったのは葵とユカ。グロシーンの力の入れっぷりがすごいと思ったのは鉄ぼ…希衣佳さん。
メインヒロインはユカ。彼女に関して言及すると殆どがネタバレになるので書けないが、取り敢えずあれだ、ユカかわいい。ユカはかわいいって事だけ覚えていればいいや。僕もプレイ前にネットで評判見て、ネタバレは踏まなかったものの「ユカは最初憎らしく思えるけど可愛くて健気ないい子なんだよ!」って内容を見てたのでユカがえげつない事してても最初から可愛らしく思えるようになっていた。それでいいのだ。
エロシーンは。陵辱やリョナもあるが普通に和姦シーンも多くそもそもエロシーンがかなり多めのため実用性は普通に高いと思う。「エロゲーはシコれてナンボやろが!」と言う諸兄にも安心して勧められるぞ。ただ10年前のゲームなので、絵柄が若干懐かしい感じなのはご愛嬌。
主題歌は、電気式華憐音楽集団さんが手掛ける「Distorted Pain」。今なおエロゲ界の名曲に挙げる人も多い一曲で、私がこのゲームをプレイしたかったきっかけでもある。ハイテンポなサウンドと、悲哀の中にもほんの一筋の希望を感じさせる歌詞が素晴らしくゲームの雰囲気とも大変マッチしている。Gyutto.comから視聴及びDL購入ができるぞ。
■システム
UIは必要最低限は揃っておりプレイしていてストレスを感じることはあまりない。多くのゲームと異なりメニュー画面はマウスカーソルを画面上の方に持っていくことで表れる。一応キーボードショートカットがあるがShiftキーで既読スキップが出来ることだけ知っていれば不便は感じないと思う。
シナリオ選択肢は普通に攻略したいヒロインを追いかけてれば大丈夫。また、選択肢を選んだ際に対象ヒロインの色のハートマークが弾んだり萎んだりするエフェクトの出るサクラ大戦仕様なので、攻略難易度自体は低い。このゲームやる人は、どちらにせよ全部のバッドエンド見にいくだろうけど。
■総評
「純愛」と称したのは決してネタではなくて、グロかったり鬱だったりするだけのゲームでは決して無い。
とは言え内臓が飛び散る描写とか、ヒロインがDQNにレイプされる描写が苦手な人に手放しでオススメはできないかも。。。(僕自身そういうのに耐性ある方ではないけど)最終的には、これはユカが可愛くなるゲームであり主人公の成長を見守るゲームなのだ。しかし信号機ヒロインズのシナリオもそれぞれのテーマに沿った含蓄のある内容になっている。まあ若干投げっぱなしの部分もあるけど。総評として満点ではないが、「名作」のカテゴリには入れていい作品と思う。
…でも、ドリルはやっぱりアカンって。