ひだまりPはこう語った

ちゅんちゅん、ハローラブライブ!「人生をラブライブ!にする」をモットーにあれこれ語ります。

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会第2話「Cutest♡ガール」感想-可愛い溢れるワンダーランド!

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「あ…スマホの充電切れた。」「ぬぁんでですかっ!!!」

 

 ちゅんちゅん、ハローラブライブ!どうもひだまりPです。

 

 今回はニジガクアニメ第2話「Cutest♡ガール」の感想を書いていきたいと思います!中須かすみちゃんにスポットが当たる回ですね。

 

 それでは、続きを読むからどうぞ。

 

 

 

 

あらすじ。

生徒会長の中川菜々によって廃部となってしまったスクールアイドル同好会。その勝手な決定に納得のいかない1年生の中須かすみは、なんとしても同好会を復活させようと奮闘するが、誰からの協力も得られなかった。ふてくされていたところへ通りかかったのは、スクールアイドルを始めようとしていた歩夢と侑。2人を誘い、さらなる部員募集のために自己紹介動画を撮る提案をする。自然に自分をアピールするかすみに対して、かわいいを上手く表現できないことに頭を抱える歩夢。そんな歩夢に、かすみは自分の思う「かわいい」を押し付けてしまい…?!

ストーリー | TVアニメ | ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

 

 

 前回、「スクールアイドル同好会は何で廃部になったんだろう?」という話をしていましたが、この2話では冒頭からその核心に触れるシーンが描かれました。

 スクスタでも、スクールアイドル同好会が廃部になりかけていた理由としてせつ菜が自分の理想を周りに押し付けてしまっていたからだと語られていました。ただスクスタだとこれはせつ菜自身の言で、実際にはしずくはせつ菜に付いていけない悔しさから演劇部で自分磨きしていただけ、彼方は勉強に励んでいただけエマに至っては単にスイスに一時帰国していただけで結局誰も悪くなかったというオチだったのですが、アニメではそこを掘り下げてきましたね。

 

 

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んくっんくっ…♡

 

 まずいですよ!?これはんぺんがオスだったらとんでもないシーンになりますね。いやメスでもヤバいんだよなぁ…ネコなのにタチになっちゃう…

 

 さて2話ではOP曲「虹色Passions!」も公開されましたね。

 

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 意味深なカット。陽の当たる浅瀬の海に不釣り合いな玉座を置いて裸足で腰掛ける侑ちゃんは何を意味しているのか?

 アニメの侑は「あなた」ではなく「高咲侑」というキャラクターですが、彼女も無数の「あなた」から生み出されたOne of あなたちゃんであり、その背中にはあらゆるスクスタプレイヤーの「あなた」を背負ってアニメに登場しています。

 そしてその中には、「あなたちゃん」の正体は実は大学中退引きこもりニートの「中須かす男」というおっさんであり、彼が催眠術の力によって周りに自分を美少女だと錯覚させて虹ヶ咲学園に潜り込んでいる、という”説”も存在しています。

 勿論これは「あなた論」の一つにすぎませんが、このシーンは催眠の力によって現実を捻じ曲げ、スクールアイドル同好会部長の玉座を手に入れたかす男の心象風景という可能性はないでしょうか。催眠術によって全てを思う儘にできるようになった反面、全てを歪ませた世界で手に入れたそれは勝利でも敗北でもなく、海にぽつりと浮かぶ豪奢な玉座のように空虚そのものであることを描いたのがこのカットであるという見方も成立しうると思います。

 

 「あなた=中須かす男」論については、アニメでは「高咲侑≠あなた」である以上本記事では深く掘り下げて考察することはしませんが、詳しく知りたい方は下記Tweetのツリーを読んでみて下さい。読まなくてもいいです。

 

 

 今のくだり書く必要あった?蜜柑休題

 

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 ここめちゃめちゃカッコ良かったですね。なんかのパロディなのかもしれないですが、ひだまりPの貧弱な知識ではヒットしませんでした。わかる方がいたら教えてくれたら嬉しいですね。

 

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今駆け出したいんだ~♪(無謀!無謀!)

 

 ひだまりP恥ずかしながら、せっつーのニーハイが左右で色違うのにここで初めて気づきましたね。一枚絵だと違和感なかったけどこうして日常に溶け込ませてみるとめっちゃめちゃ目立つな。最初寝ぼけて間違えたのかな?って思いましたね。オシャレ上級者のせっつー。

 

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 ここ野獣の眼光なんですけど、歩夢のベッドにいつものサスケの他にファミカセっぽいクッションがありますね。

 これはガチの公式設定なんですけど、歩夢はクソゲーが大好きで、クソゲーで作ったログハウスを建てるという夢があります

 

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 ちょぼらうにょぽみ先生のニジガク4コマは歩夢のキャラ崩壊が話題を呼び、一部の過激なラブライバーからはにょぽみ先生への批判もあるなど当時は物議を醸していました。にょぽみ先生自身も後に「私は崩壊させるキャラがない歩夢ちゃんをあんなふうに描きたくなかったけど公式にキャラ崩壊を強要された」というような愚痴をTwitterで零していました。

 その是非はともかくとして、歩夢のコーレスの火星設定やサスケなど今も残る歩夢の個性を生み出したこともありますし、ひだまりPの見解としてはにょぽみ先生は歩夢の母…とまでは言わぬまでも、それに準じる存在と言ってしまっても過言ではないのではないでしょうか。そもそもスクスタの凋落を見越して「クソゲー大好き」なんて設定を付与したのが天使天才すぎるんだよなぁ…

 ちょっと脱線しましたが上のカットは歩夢のクソゲー大好き設定を表したものだと思いますね。別にそんなカット入れなくてもスクスタのCMやってる時点でクソゲー大好きなのは伝わるんですが、まぁいいや。今回与太話多くない?中須かす男とかにょぽみ4コマとか…まだOPなんですけどね。

 

 この「虹色Passion!」という曲もやはりラブライブ!シリーズらしい溌溂としたアイドルソングで大変良かったですし、ひだまりP的には衣装で全員メンバーカラーのタスキをかけているのが良かったですね。タスキと言えば選挙戦をイメージさせますし、全員が仲間であると同時にライバルの「ソロ活動」というニジガクの特徴をよく表した衣装になっていると思います。

 

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えっ!!?!?!?

 

 も、もしかして…生徒会長の中川菜々さんが優木せつ菜の正体だったんですか!!?!?!??!?超ネタバレじゃん…みなさん気づきました?

 

 …まぁそれはともかく、この写真が出る順番って歩夢かすみせつ菜エマ璃奈彼方しずく果林の順なんですよね。1話が歩夢回、2話がかすみ回だったということは、次がせつ菜回というのも次回予告的に割と濃厚なので、もしかして次の4話は愛さん回なんじゃないの?という推測もできますよね。

 実際果林はこの回を見る限りエマを通じてスクールアイドル同好会には協力的だけど、そんなにサクッと私もスクールアイドルやりたいですとは言わなそうですししず子も演劇部との絡みをちょいちょい入れてきてるので、その辺でひと悶着しそうな雰囲気はあります。

 

 

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はいここー!

 

 第2話の最重要ポイントはここです。エマちゃんの胡座。隣で正座してるしず子とのギャップも相まってすごく新鮮ですね。エマちゃんみたいな女の子女の子した女の子が胡座かいて座っているというのがひだまりPにはすごくツボでした。スイスの草原育ちから来る野性味が出ているカットでもありますね。ありますねって言うか、実際はこのシーンはかすみんの妄想なのでスイスの草原育ちというエマの出自から来るかすみんの割と失礼な偏見なのかもしれません。

 

 しず子も演劇部に取られ、エマ彼方とは連絡がつかず孤立するかすみんは、スクールアイドルを夢見る上級生達と邂逅します。

 

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 侑とかすみ、思ったより身長差無いですよね。

 

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タルタル鶏天コッペパン

 

 スクスタなど他媒体でもかすみんが同好会の仲間にコッペパンを差し入れする理由は「ライバルを太らせるため」なんですが、タル鶏天コッペパンは流石に殺意高すぎてビックリですね…いくら女子高生の胃袋といえど、これは夕飯食べられなくなるレベルでしょ。っていうかタルタル多すぎて胸焼けしそうですね。

 丸亀製麺でちょくちょく期間限定で出てくるタル鶏天ぶっかけうどん、ひだまりPも美味しいのでちょいちょい食べに行くんですがまさかパンに挟んでくるとは思いませんでした。

 

 初対面の相手に手作りパンを振る舞うかすみんも割と凄いメンタルですけど、いやそれよりも半袖で過ごすような季節に常温でカバンの中に入れておいた手作り惣菜パンって普通に生物兵器でしょ。

 この後かすみんは「私せつ菜先輩と同じことしちゃってる…」と気づくシーンがあるんですが、奇しくもここではせつ菜の健康を害するレベルのメシマズ設定を踏襲していて、ダブルでせつ菜の二の轍を踏んでいるというのが凄かったですね。

 ただ実際は侑と歩夢がこの後救急車で運ばれるというシーンは無かったので、2人の胃袋が常人離れして強靭だったかもしくはかすみんの鞄の中は保冷剤がパンパンに詰まってる説はありますね。水滴ポッタポッタ落ちてそう。

 

 

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ご満悦後輩

 

 ここ、侑の「こんなに可愛くて料理までできるんだ!」の「可愛くて」に反応して歩夢が「えっ…」って言ってるんですけど、このあたりの心理描写が2話の焦点になりそうです。

 言うまでもなく、スクスタにおいては度々描かれる歩夢の「あなた」に対する気持ちについてですね。スクスタの歩夢は「激重メンヘラ幼馴染」と度々称されるように幼馴染の「あなた」に対して明らかに独占欲を持っており、「あなた」が他の子と仲良くしている所を目撃した歩夢の顔が曇る所もよく見られます。これはほぼ公式設定と言ってよく、歩夢のキズナエピソードでは歩夢の誘いを何度も断る「あなた」に業を煮やしてとうとうストーカー行為に及び、「あなた」が知らない女の子に会っているのを見て堪らず飛び出してくるといったエピソードがありました。

 

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鬼女板住民

 

 一方、スクスタのかすみんは「あなた」への好意をかなりストレートに表明しており、幼馴染で「あなた」との距離が近い歩夢のことを「ライバル」と称しています。これはスクスタだけではないですね。

 このような百合三角関係がアニメにも輸入されている…と見るのも自然な解釈ですが、そういったラブコメ的な結論はひだまりPブログの考察としてはあまり「らしくない」ので、ここでは別の視点から見てみたいと思います。

 

 ……あっ、今の前フリで「どうせまたAV女優説がどうとか無理矢理卑猥な解釈にねじ込むんでしょ。はいはいひだまりPひだまりP」って思っただろ。あまりにも心外です。ひだまりPはラブライブ!に関することでただの一度もふざけたことはありません

 

 キーワードは、「かわいい」です。

 

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にこ先輩ならスマホの充電切れてた。

 この回ではかすみんが、自分の「可愛いスクールアイドル」という理想を歩夢に押し付けてしまっていたことに気づくことがポイントとなっています。そこはまぁ、そうなんですけど、前回の1話を見れば歩夢自身「かわいい」スクールアイドルに憧れていることが分かりますし、彼女も(かすみんとは若干別ベクトルですが)「かわいい」には一家言あるスクールアイドルなんですね。

 

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これは絶対怒られるんで言わないんですけど、このカット蛸○屋感あるよね。

 

 侑がかすみに「かわいい」という度に歩夢は「えっ?」って反応してるんですけど、歩夢の性格からすればこれは勿論、「いや可愛くないでしょ」って思っている訳ではありません。

 1話では侑が過去のあゆぴょんを回想して「可愛かったなぁ~」と言うシーンがありました。「可愛かった」ということは、別に今は可愛くないと思っている訳ではないものの、2人の割とくだけた関係を考えれば侑は今はそこまで積極的に歩夢に対して「かわいい」と言ってるわけではないと思えます。

 歩夢が目指しているものも「かわいいスクールアイドル」ですから、少なくとも「かわいい」という言葉は幼馴染であり自身の理解者である侑から歩夢に向けて欲しいはずの「評価」です。

 ですから、かすみんの一挙手一投足に「かわいい」を連呼する侑に対して「この子にはそんな簡単に可愛いって言っちゃうんだ…」って思っていてもおかしくはありません。これは別に百合がどうとか三角関係がどうとか、しいたけも食わないクッソどうでもいい百合要素とは関係なく「かわいいスクールアイドル」を巡る歩夢とかすみのライバル関係を描いたという点で非常に評価できますね。

 実際、かすみんから「かわいいスクールアイドル」という言葉が出たことで歩夢は一緒にスクールアイドル同好会へ入ることを決めてますからね。

 

 

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だったらかすかすだね♡(腹いせ)

 

 ここも非常に重要なシーン。というか、まとめでも言いますが今回はスクールアイドル同好会の関係性を巡る様々な描写の組み立て方が非常に鮮やかだったのが高評価でしたね。

 侑のマネージャー志望という立ち位置を確定するとともに、前回歩夢と二人三脚でスクールアイドルを目指すと決意した彼女の意思がはっきり表明されました。そして同時にかすみんとのやりとりによって、「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のマネージャー」という侑の立場を確立させました。これが鮮やかでしたね。

 先程しいたけも食わないクッソみたいな百合要素は要らないと言いましたが、とは言え幼馴染でずっと一緒にいる2人の強固な関係が既に構築されている中で「だったらかすみんのサポートもして下さいよぉ~!」なんて無神経に間に割って入れるのはかすみん以外いません



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「コッペパン野郎お前…流行らせコラ!」

「もう抵抗しても無駄です!」

「バカ野郎お前一人に負けるわけねぇだろ!流行らせコラ!!」

 

 こいつ布団の上で枕抱えてたんですよ。まぁそれは何でもいいんですけど、歩夢とかすみのライバル関係は「かわいいスクールアイドル」を巡るライバル関係だとひだまりPは捉えています。ただ、最も身近でかつ中立な評価者が侑ですから、2人とも侑からは可愛いと言われたいですよね。

 一応念のため書いておくとこのシーンで歩夢の不在を確認してから侑に抱きついた理由は、かすみんが歩夢に悪いことをしてしまったという罪悪感からであって別にしいたけ案件ではないです。書くまでもないことですが…

 はんぺん(ネコ)はスクスタでは栞子の普段の態度とのギャップを演出するために登場させられましたが、アニメでは早い段階で出ましたね。学内で保護するのはせっつ…菜々さんが許可したんでしょうか。無断っぽいですけどね。

 この時点では愛と璃奈はかすみんの名前も知らず、侑と歩夢も道を聞いてきた人というだけでそれ以上の親交はありません。2人が今後どのようにしてスクールアイドル同好会と関わっていくかは注目ですね。

 

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 歩夢への対応が大人過ぎる果林先輩。いや、これが本来の果林先輩なんだよなぁ…

 

 この2話は出番こそ多くなかったものの、果林のクレバーさが再評価される流れとなりました。スクスタ等ではポンコツ扱いされている果林ですが、その理由はストーリーのある章で全員が定期テスト全教科60点という課題を突きつけられた際、彼女がかすみんに並ぶ赤点常習犯であるばかりか勉強できないことを子供のように開き直るというシーンがあったからなんですね。その前はドラマCDなどでも毎朝エマに起こして貰ってエマのおっぱいを飲んでから登校しているという秘密が暴露され、ストイックなクールキャラという設定に影が差していた所にまさかの成績まで悪いという事実が露見し、果林株はストップ安まで下がりました。

 ただこれは、どちらかがキャラ崩壊だとかそういう話ではありません。そこはまだ分からない所で、例えばこの歩夢と出会うシーンも果林は迷子になっていただけという説がありますが、そういう己のポンコツさも持ち前の大人っぽいクールさで覆い隠してしまうのが朝香果林だからです。特にここでは果林は歩夢とは初対面なのですから、そんなポンコツな面を見せるはずがありません

 実際、頭が切れるのと成績が良い悪いもまた別の話ですし、アニメ果林がスクスタと打って変わって有能な才女になっているのかどうかはまだ全くわからないですからね。ただ、どちらであろうとも果林のここでの対応は果林そのものだったとは言えます。

 

 アニメ2話でいきなり原作のスクールアイドルに興味ないという設定を崩壊させて激寒μ's信者を露呈させたどこぞの不肖の姉さんにはマジで見習って頂きたい態度でしたね。ポンコツが可愛いためには元々が有能という前提があってこそなんだよなぁ…

 

 これは余談ですが、偶然会った歩夢に果林先輩はとても的確なアドバイスをして去っていきましたね。果林自身のキャラの掘り下げについてはまだ先の話とは思うのですがスクスタエピソード準拠だとここは結構意味深なシーンです。「それはあなたの言葉?もっと伝える相手を意識した方がいいわよ。」というセリフ。これはまさに果林だから言えた言葉というか、他ならぬ果林自身がモデルとして「周りから求められる自分」でありつづけてきた人なんですよね。勿論、クールでセクシーなキャラは彼女自身の自己表現でもあるわけですけど、その一方で「なりたい自分」の殻に隠していた「本当の自分」にアプローチしたのが、果林の…えーっと、曲名なんだっけ。あの椅子に立って歌うやつだったんですよね。ド忘れ。

 勿論アニメのこのシーンだけでそこまで語るのは流石に逸脱しているとの指摘を免れないですが、ただ歩夢が本心ではやりたくないキャラを演じていることを初対面でいきなり、しかも的確に指摘できたのは単に果林が切れ者であるというだけではなく、そういった彼女自身の内に秘めた思いの表れでもあったんじゃないでしょうか。人は自分で気にしていることほど、他人のそれにも気づきやすいものなので。

 

 自分の言葉を伝えたい相手の存在に気づいた歩夢は自分らしくて可愛い自己紹介を完成させるんですが、侑ちゃんの的確な助言にも目を見張る所がありますね。これは敏腕プロデューサーですわ…

 自分の「カワイイ」像を歩夢に押し付けてしまっていたことで、対立していたせつ菜と同じ穴のうちっちーだと自己嫌悪するかすみんに対して「やりたいことが違っても上手くやっていけるんじゃないかな」と結論づける侑ですが、ニジガクの特徴である「ソロ活動」にここで繋げてきたのは素晴らしいですね。ニジガクだから既定路線だからというのではなく、侑の中で「それぞれが好きな事で頑張れるなら新しい場所がゴールだね」という意識がこの段階で芽生えたことが大きいです。同時に、アニメ化前からニジガクを追っかけているいないに関わらず視聴者層にニジガクは1つのグループだけどそれぞれがソロで活動する道もあるということを明示することができました。

 

 

新曲「Poppin' Up!」

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 かすみんのソロ曲5曲目!?穂乃果と並んでスクールアイドルソロ曲所持数歴代1位タイですね…っていうか穂乃果がすごいんだよなぁ。なんでμ'sはソロじゃないのに穂乃果だけ5曲もソロ楽曲があるのか…まぁ、それはいいんですけど。

 

 歩夢の時はラブライブ!歴代お約束の第1話でミュージカル的にライブが始まる展開を踏襲したものとも見られましたが、ここに来て完全に実際歌ってることが判明しましたし、これ多分毎話各キャラのソロ曲が披露されるやつですね。

 

 そしてこの「Poppin' Up!」も本来のかすみんが久々に戻ってきた名曲ですね。「カワイイ」というかすみんの輝きを世界中へ届けたいという、彼女のスクールアイドルとしての原点の気持ちが歌われています。

 かすみとせつ菜は、そのベクトルこそ微妙に違っているんですがスクールアイドルとしての情熱ではニジガクメンバーの二大巨塔と言っていいでしょう。「大好き」という情熱を届けたいせつ菜と、「カワイイ」という輝きを届けたいかすみの2人がぶつかり合うことは侑の言った通り、自然なことなのかもしれません。

 一度はせつ菜のやり方を押し付けられたように感じて反発していたかすみが自分も同じ穴のうちっちーだったと気づいてから、侑と歩夢とのやりとりを通じて「それぞれの好きな事で頑張れる同好会でもいい」考えたことで彼女のジレンマは解消され、曲名の通り弾けるようなスクールアイドルへの思いを込めた歌を歌えるようになったんですね。

 

 かすみんはこの回の最初と最後で「世界で一番のワンダーランド」というフレーズを使いますが、これは言うまでもなく彼女の2番目のソロ曲「☆ワンダーランド☆」に登場するフレーズですね。かすみんのソロ曲ではまさにあの曲の続きと言うべき立ち位置に来るのがこの「Poppin' Up!」だと思いました。

 

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ここUtauyo!!MIRACLE。

 

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そして。

 

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「優木せつ菜という名前は(生徒名簿の)どこにも見つけられなかったわ。」

 

 ええっ!?じゃあ優木せつ菜って誰だ!?誰だ…ダレナンダー!!それはぁ…菜々でーす☆」…いや、やめときましょう。8382525番煎じかよ。

 それにしても鮮やかな伏線回収誇らしくないの?ラブライブ!サンシャイン!!の2話なんて生徒会長がアイドルオタクの醜態晒してクソレズ劇場やって終わりだったんだぞ。かすみんの可愛いイタズラに菜々さんの注意を引き付けておいて裏で生徒名簿の無断持ち出しとか言う結構問題になりそうな事やってたのが鮮やかでした。

 上でも言いましたが、おバ果林さんがこのムーブできたこと自体に驚きはなかったんですよ。学校の勉強ができなかったとしても、果林のそういうクレバーな面が消えてなくなったわけではないので。だから驚くとすれば果林に「生徒名簿」の漢字が読めたことですかね。

 しず子はかすみんと別れる際に「後で連絡するね」と言ったきり(見える範囲では)連絡してない、エマと彼方はかすみんと音信不通だった、とすると、おそらく果林が計画を立ててエマと彼方と3年生トリオで行動し、しず子にも声をかけたがかすみんは絶対役に立たなそうなのであえてハブにしていたんでしょうね。しかしそのかすみんが結果的にはせつ菜の秘密を暴くことに一役買っているので、奇跡の連携プレーでした。

 

 っていうか…これせつ菜恥ずかしすぎない?果林はまぁいいけど、元同好会のメンバーの前で自分=中川菜々が優木せつ菜だってバラされるのは恥ずかしすぎですね。「優木さんとの話し合いで同好会は廃部に決まりました(キリッ」って言っておいて実際には脳内会議(はちょっと違いますが…)だったわけだし、しず子と彼方とエマも今「(えっ…?えっ何…?)」「(この人がせつ菜ちゃんなの…!?)」「(そういえば面影あるかも…えっ…っていうか何で…?)」ってなってるでしょ、このシーン。せつ菜が表向き…じゃない逆ですね、中川菜々がスクールアイドルとしては優木せつ菜を名乗っているのには彼女の家庭の事情が関連してくるわけなんですけど、その事情を知らないしず子達にしてみればぶっちゃけ意味不明ですし、っていうか一方的に廃部宣言して音信不通になり行方をくらましたと思いきや生徒会長と一人二役だったってこれ普通に怒っていいレベルですよね。ダイヤも真っ青の畜生なんだよなぁ…これは先輩3人にシメられても文句言えないですね。次回、せっつー死す。デュエルスタンバイ!

 

 

 

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 …えっ、マジで次回せっつー陥落回なの!?

 いやいやいや…前回ラブライブ!アニメ歴代生徒会で初めてスクールアイドル部の廃部を成し遂げた生徒会長として伝説を作ったのにまさかの歴代最速でスクールアイドル側に陥落するとか……

 お願い!死なないでせっつー!あんたが今ここで大好きを叫んだらエリーチカ達との約束はどうなっちゃうの!?同好会はまだ廃部してる、ここを耐えればかすみんに勝てるんだから!次回「大好きを叫ぶ」デュエルスタンバイ!

 

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~まとめ~

 

 ということで今回、色々と話が二転三転してかなり長くなってしまいましたが、それだけ内容盛りだくさんの回でしたね。

 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のはじまりとしても非常に内容の濃い回で、その上にしっかりとキャラの掘り下げと笑えるシーンが入っていて素晴らしかったです。

 今回の内容で主に明示したこととして

 

・前回に引き続き、「スクールアイドルをサポートしたい」という侑の立ち位置。更に「歩夢のサポート」から「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のサポート」に役割を広げ、かすみ以降のメンバーに対しても積極的に絡んでいく地盤を作った。

スクールアイドルへの拘りが特に強いかすみとせつ菜の対立を描いた。それと同時にスクスタでは掘り下げられなかった、同好会が一度は解散してしまった理由についても説明した。

かすみとせつ菜のスクールアイドルを巡る対立、そしてかすみと歩夢の「カワイイ」を巡るライバル関係を描写するとともに、かすみのせつ菜と共通したジレンマを描き、かつそれをニジガクの特徴である「ソロ活動」を意識させるきっかけにした。

果林の頭が切れてしたたかな一面を描写した。(ポンコツの布石)

 (注:某・不肖の姉のように最初から無能でポンコツではなく有能で大人な一面を見せているからこそポンコツな一面が可愛く見えるのである)

・歩夢のスクールアイドルとしての方向性を確立した。

エマが胡座をかくとカワイイ

 

 などが挙げられます。一気に世界観が広がった感じがしますし、仮にアニメから初めてみた層でも各メンバーの人となりや関係性が伝わりやすいのも◎ですね。

 

 さてさて……

 

 

 

トゥデイズ チカキンズ ポイント。

 

ドゥルルルルルルルルルルルルルル…………

 

 

 

 

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100点(ワンハンドレット)~!!!

 

\イェー!!/ \フゥー!!/ \ハラショー!!/

 

 

 神回認定です。アニメとしては次回のせつ菜回?が早くもターニング・ポイントになりそう。楽しみですね!

 

 それでは、良きラブライブを!

 

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