ひだまりPはこう語った

ちゅんちゅん、ハローラブライブ!「人生をラブライブ!にする」をモットーにあれこれ語ります。

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会第3話「大好きを叫ぶ」感想-『ワガママ』で廃部にされた同好会。

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えっ!ソロでラブライブに参加を!?できらぁ!!!

 

 ちゅんちゅん、ハローラブライブ!どうもひだまりPです。

 

 今回はニジガクアニメ第3話「大好きを叫ぶ」の感想を書いていきたいと思います!今回は優木せつ菜回ですね。

 

 それでは、続きを読むからどうぞ。

 

 

 

 

 

 

あらすじ。

生徒会長・中川菜々の正体はスクールアイドル・優木せつ菜だった?! 押しかけた果林たちによって正体がばれてしまった菜々。かつてのスクールアイドル同好会のメンバーはせつ菜としての真意を問いただすが、菜々は無言を貫き、「優木せつ菜はもういません」とだけ伝える。自分の気持ちごとせつ菜を封印し、生徒会長として過ごすことで、全てを忘れようとしていた菜々。そこに聞こえてきたのは侑がピアノで弾く『CHASE!』のつたないメロディだった。

ストーリー | TVアニメ | ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

 

 とうとう3話です。これまでのアニメラブライブ!シリーズにとっても、もしくは他の多くのアニメにとっても重大なターニング・ポイントが来ることの多いのが第3話とされています。これまで1,2話と観てきた中でやはりこの3話の注目ポイントはスクールアイドル同好会の廃部を巡る優木せつ菜=中川菜々の真意でしょう。

 

「優木せつ菜は…もう居ません!

 私はスクールアイドルをやめたんです!

 もし…まだ皆さんがスクールアイドルを続けるなら…

 ラブライブを目指すつもりなら…

 皆さんだけで続けてください。」

『えっ………?ラブライブってまだあったの?』

「まだあった………?」

 

 ここに来てようやく登場したスクールアイドルの祭典「ラブライブ」。劇中ではその名前は出ませんでしたが、かつてラブライブ!の作品群に登場したスクールアイドル達も皆、その憧れの舞台に立つために覇を競っていました。それはまぁ、そうなんだけど…

 いや、正直ここはかなり温度差を感じたんですよね。そんなにラブライブ大事?これは前作の批判ではないんですけど、ぶっちゃた話ラブライブ!サンシャイン!!のアニメにおいてもラブライブは高き壁として語られるだけ語られてはいたものの結局廃校するならラブライブ出ませんとか言ってたメンヘラみかん先輩がその後あっさり優勝飾ってたり、割ともうこの大会の権威ってボロクソだと思うんですけど、そこら辺どうなのかなーというのは感じてました。

 これは後述しますけど、侑のとあるセリフでこの回が「ラブライブの呪縛からの脱却」って言われてるとしたら、それは絶対違うと思うんですよ。Aqoursの時からラブライブの大会そのものって言葉うらはらに軽んじられるだけ軽んじられてましたし、言ってみれば元祖であるμ'sの時もソードマスターヤマト的な展開での優勝だったじゃないですか。

 正直「ラブライブ」というワードが出てきた瞬間にちょっと嫌な予感は走ったんですよね。まぁ、そこはあらすじを追いながら見ていきましょう。

 

 

「大好きを叫びたかった私が、他の人の大好きを傷つけた。

 私がなりたかった自分は…こんなのじゃなかった。」

 

 余談なんですけどこれの直前のCMがひだまりPの観てたKBS京都ではAC JAPANだったのでCMの続きかと思っちゃいましたね。

 中川菜々が優木せつ菜という名前でスクールアイドルをしている理由はスクスタのキズナエピソードでも詳しく語られていますが、家庭では厳しく育てられてきた彼女が唯一自分のやりたいことを貫きたかったものが「スクールアイドル」なんですね。スクスタではこれを巡り、せつ菜が両親と対立するエピソードも読むことができます。まぁスクスタとアニメは別時空とは言え、この描写を見る限りそこはあんまり変わらなさそうです。思い返すと1話で歩夢や侑も予備校へ通う話をしていましたし、ニジガク自体が結構そういう上流階級の学校なんでしょうね。

 

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絶対バレてる(確信)

 

 スクスタでは生徒会室に隠してましたが、アニメだと微笑ましい感じになってますね。絶対バレバレなんだよなぁ…でもスクスタの「家だと見つかってしまう」発言から考えると、思春期の娘のクロゼット勝手に漁るって結構な毒親ですよね。その辺は真姫ちゃんとかと同じでマイルドに描かれてるのかもしれません。まぁ、アニメであのくだりもう一回やられてもアレですからね…

 

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なんだお前!?(素)

 

 何の説明もなく個性の強すぎる生徒会モブが出てきて笑ってしまいました。ライブでは生徒会役員がバックダンサーしたりするんですかね。まぁ、それはいいんですけど。

 

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 それにしてもりなりーはボードつけないし、愛さんはダジャレ言わないですね。まぁその辺やっぱりニジガクアニメは異色で、キャラの個性の付け方にすごく気を遣ってるのが分かりますね。璃奈ちゃんはスクスタでも同好会入部前から璃奈ちゃんボード付けてたし、別に今の時点でボード持っててもキャラ崩壊にはならないと思うんですが、この2人がどのタイミングで準モブみたいな扱いを脱却してくるのかも気になる所ではあります。

 

 ここでも「大好き」というワードが飛び出しましたね。真面目なせっつーがここでははんぺんの飼育に対して柔軟な対応を見せたのは、誰かの「大好き」をまた奪ってしまうことに抵抗を感じたからかもしれません。っていうか…スクスタの栞子もそうだったけどヘイト溜めそうなキャラはとりあえず子猫に優しくさせといて好感度上げる作戦は安直だからやめーや。映画のジャイアン理論か。

 あとこれは現実的過ぎる指摘なのでこの回の評価とは別にしてますが、流石にここはせっつーが心を鬼にするべき場面だったと思いますね。これ許しちゃうと…後からあの子は良いのにこの子はダメなのが必ず発生して収拾つかなくなるので…

 

 最近の生徒会長はさぁすーぐそうやって小動物に優しくしてみせたり体育館で踊ってるとこ見せたり隙あらば好感度上げに走るでしょ。加入回まで徹底して憎まれ役を買ってみせたエリーチカ先輩を見習ってホラ。

 

 

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安産型ロケットおっぱい

 

 音楽室での邂逅いいですねぇ!ラブライブ!1期の名シーンを思い出してしまう。でも侑ちゃんはピアノ弾けない設定なんですね。スクスタでは作曲も担当してましたが。一応ラブライブ!シリーズのスクールアイドルはちゃんと自分たちで作詞・作曲をしていることになっていますし、それこそ今回から唐突に登場したラブライブに出場するためにはオリジナルの曲でなければならないという規定も存在しているのであらゆる意味で作曲家の存在は不可欠なわけですが、ソロ活動をメインとするニジガクで侑がやらないなら誰が担当することになるのかはかなり気になる所です。えっ何?もう歩夢とかすみんは曲披露してるって?まぁ劇中歌はノーカンだから…

 

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 「大好き」を普段は隠して生きている中川菜々に対して、「大好き」の気持ちを真っ直ぐにぶつけてくる侑との化学反応がとても良いシーンで、それも侑の「大好き」は他でもない優木せつ菜に向けられているわけですからね。せつ菜の心をほどけるのは侑しかいないと分かりますし、むしろ侑のキャラ付けそのものがこの回を見越していたんじゃないかという位、ピッタリハマる展開だと思います。

 

菜々「高咲さんは…ラブライブをご存知でしょうか。」

侑「ん…?それまだあったんだ…?」

菜々「”まだあった”!?」

 

 まぁ、さっきのやりとりと同じですね。ラブライブまだやってたんだっていう…作中ではともかく、観ている側にとってのラブライブという大会がもうそんなに権威のある存在じゃなくなっているので、またしてもそれが大きな目標だったみたいに言われてしまうと「はいはい、ラブライブラブライブ」って思ってしまいますね。

 

 感情が籠もりすぎておもっくそボロを出していく中川菜々さん。侑も途中から「(あれ…?こいつせつ菜じゃね…?)」みたいな顔になってますね。

 

「せつ菜さんの大好きは…自分本位のワガママに過ぎませんでした。」

 

 これは今回の重要なテーマなんですけど、いや……ごめん、ごめんなんだけど…

 

 幻滅したわ。いや、これは明らかにおかしいです。

 話をまとめると、「スクールアイドル同好会でかすみんとケンカして自分の過ちに気づき、同好会を去ることにしたついでにメンバーには何も言わずに部を廃部にして、偽名だったのを良いことにせつ菜自身は音信不通になった」ってことでしょ。後半がおかし過ぎるだろ。

 いや、25252歩ゆずって「大好きを届けることを信条にしていたせつ菜自身が周りの皆の大好きを傷つけていた」ことに深くショックを受けたその気持ちは分かるとしても。せつ菜のやるべきだったことはかすみんと他のメンバーに謝罪して、これからどう活動していくか話し合うことでしょ。

 大袈裟に言ってるけど、部活の中でやりたいことの方針が違ったり練習に付いてこれない子がいるなんてどどこにでもある話なんですよね。そこで当然取るべきコミュニケーションを行う気が一切なく、自分がやめるだけならまだしも生徒会長権限で勝手に部まで廃部にしてドロンするっていくらなんでも擁護しきれないでしょ。

 

 まぁもしかすると、せつ菜が廃部にしたかったというよりもニジガクでは部員が5人を下回ったら自動的に廃部となる校則があるのかもしれませんμ'sの音ノ木坂学院では逆に、創立時さえ5人いれば後から4人以下になっても部として認める制度が明言されていましたが、それは廃校寸前の音ノ木坂で生徒数が少ないことを考慮した措置で、生徒数がマンモスのニジガクでは1人や2人の部活を認めていたら部室が足りなくなるということから音ノ木坂とは違う制度になっているとしてもさしたる矛盾はないでしょう。だったとしても、残された部員達に何も言わず、部員を補充する猶予さえ与えず廃部にさせてしまうって、ちょっとあり得ないでしょう。

 

 仮に、仮にですよ。せつ菜が思っていた通りにかすみんが新しく同好会を立ち上げて、また同好会が再開できたとしても、後から来るメンバーにこの件が伝わったら「かすみがキレたせいでせつ菜が居づらくなって廃部になってしまった」って曲解されるおそれもあるわけで、そうなったら今度はかすみんの居場所がなくなってしまいますよね。そういうこともあるので「黙って居なくなる」これは論外の最悪手なわけです。

 かすみだけでなくエマ・彼方・しずくの立場も無視していますよね。冒頭のシーンや、この後のシーンでも彼女達にもそれぞれの思いがあって、かつせつ菜の気持ちも汲んでいたことが分かります。それを慮ることもなく、また話し合うことすらせず、皆を不安にさせたまま黙っていなくなってしまい、それで実は私(中川菜々)が優木せつ菜でした~wってのは清々しいほどの最悪行為で、ぶっちゃけ、あのシーンせつ菜はエマ彼方しずくの誰かにぶん殴られてもおかしくなかったんですね。おかしくないと言うか、実際にそういう話があったじゃないですか。ラブライブ!サンシャイン!!1期9話「未熟DREAMER」で、果南が鞠莉のビンタを食らったのがまさしくそういう話でしたよね。っていうか…そのアホの果南ですらスクールアイドルをやめる意思そのものはちゃんと面と向かって鞠莉に話してたしダイヤには相談してたんだぞ。

 

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スクスタでもアニメでも果南に負けるせっつー………

 

 いや、ひだまりPのバトルフェイズはまだ終了してないですよ。だいたいせつ菜の「私の大好きが皆を傷つけた」っていうのが既に話のすり替えでしかなくて、まだその域に達してないんですよね。何度も言うけどお前がすべきだったのは部活を運営していく上で最低限必要なコミュニケーションだぞ。

 仮にその話し合いの結果で、かすみや他メンバーがせつ菜さんには付いていけませんとなって皆が離れた結果廃部になったのなら、せつ菜がそういう感想を持つのはおかしくないです。しかし実際には誰もそうは思っておらずスクールアイドルを続ける意思があったわけですね。なのに勝手にメンヘラ発症して廃部からのドロンをやらかしてるんですよ。同じような境遇で一人孤独にスクールアイドル部を守り続けてきたにこ先輩が聞いたら鞠莉ちゃん並に腰の入ったガチビンタ食らう案件だぞこれ。

 

 せつ菜の言う「自分本位のワガママ」というのは、どう考えても部活のメンバーと衝突した事ではなくてその結果勝手に部を畳んでしまったことにあるんですけど、よく考えるとこれは2話のかすみと侑のやり取りを想起させますね。歩夢に「カワイイ」を押し付けた自分がせつ菜と同じ穴のうちっちーだと自己嫌悪するかすみんに対し、侑は「それぞれやりたいことが違ってたならケンカしちゃうのは仕方ないと思うなぁ」って言ってたんですよね。今のせつ菜の行動を考えるとこれはまさにド正論というか、こうして思えばせつ菜にこそこの侑の言葉が必要だったんじゃないかということは考えてしまいますね。この辺のせつ菜の侑の関係性についてはラストのシーンも踏まえてまとめの中で話します。

 

 そしてこの後せつ菜は第1話でのライブについて独白します。

 

けじめでやったステージが、少しでも同好会のためになったのなら…

 

  ドロー!モンスターカード!!!

 いやいやこれってつまり、せつ菜としては最後の餞に自分のライブで虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会に注目を集めるためにやったってこと?それはちょっと意味がわからなくないですか。いやだって…この時かすみん達ライブしてないわけでしょ。本人たちが出たくないって言ってたならともかく、みんな出たかったけど(おそらく)せつ菜が活動休止を言い渡して出させなかったわけでしょ?それで自分だけライブ参加してCHASE!のラスサビの歌詞ガン無視シャウトも気持ちよく歌いきって、それが何…?「少しでも同好会のためになったのなら」って何…?そもそも同好会は誰が廃部にしたんだよ…

 いや流石にこれは、輪をかけて酷いですね。せつ菜の気持ちは分かったけど、その後の行動が完全に他の部員の思いや立場を一切考慮してなくて半分サイコパスになっていると思います。

 

 と言うことで、一旦本編に戻ります。もう一人のヤベェのに触れなくてはならないので…

 

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後輩からパンをカツアゲする果林先輩………

 

 皆さん言われてますけどこのシーン、かすみんはどっからコッペパンを出したんでしょうね。どう見てもしず子の尻をガサゴソして取り出してたようにしか見えなかったんですが、後のシーンで放送部の子にコッペパンを渡しているシーンから推察すると虹ヶ咲の制服のスカートは内側にパンを収納できるポケットが付いてるものと解釈するのが妥当でしょうね。そりゃパンじゃなくてパンツ…まぁいいや。愛さんがメンバー入りしてからにしましょう、こういう話は。

 

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 果林先輩、彼女の前でクッソイキッてるヤンキーみたいになってるのが物凄く残念ですね。前回歩夢と出会った時は大人びてミステリアスな感じだったのに、先の生徒会室でのシーンもそうですけどエマちゃんが一緒にいると偏差値が目に見えて下がってるのがウケますね。

 さて果林先輩なんですが、ドラマCD及びスクスタで明言されている公式設定だけを抜き出すと下記のようなものがあります。

 

・(ほぼ)毎朝エマに起こして貰っている(※エマと果林は寮暮らし)

・寮から学校への道で迷うほどの方向音痴

・学業成績は非常に悪く、またその事を開き直っている

 やべぇよ…やべぇよ…

 

 アニメとスクスタ時空の設定、そしてそこから類推される事を総合すると果林先輩、朝はエマちゃんに起こして貰ってエマちゃんのおっぱいを吸ってからエマちゃんに学校まで送ってもらい、学校ではエマちゃんのために生徒名簿をしれっとパクったり後輩からカツアゲしたパンをエマちゃんと半分こしたりして、モデルのバイトをしているって事になりますね。ヒモまっしぐらのドクズじゃん…

 エマちゃんの母性が果林をダメにしたのか、最初からダメだった果林がエマちゃんに吸い寄せられたのか、その辺りが気になりますね。

 そういえばさっき愛と璃奈がまだアニメでほとんど個性を出していないと言ったんですが、エマと彼方も同じでスイスの雄大な地が育んだ朗らかな笑顔がチャームポイントのエマちゃんはまだアニメ3話通してOP以外でほとんど笑顔らしい笑顔を見せてないんですよね。だから余計にヤンキーの彼女感が際立つというか…まぁ多分5話がエマ回なので、それまでは果林先輩にイキってて貰いましょう。

 

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 一方のかすみんは、2話のあの出来事だけで川尻早人並の精神的成熟を見せて驚かれていましたね。

 

エマ「活動休止になったのは、私達の力不足もあるから…」

彼方「彼方ちゃん達、お姉さんなのに皆を引っ張ってあげられなかった…」

しずく「お昼寝ライブは流れてしまいましたけど…」

 

 お昼寝ライブって何!?もしかして、彼方ちゃんが皆を引っ張ろうとした結果お昼寝ライブが企画されていたんでしょうか。そりゃせっつーもキレるんだよなぁ…いや、彼方ちゃんのお昼寝大好きな気持ちは伝わってきましたけどね。

 …ごめん、いや分かってるんですよ。「お披露目ライブ」だったのは分かるんですけど、何度聴き直しても「お昼寝ライブ」にしか聞こえなくてギョッとしてしまうので、ちょっと遊んでみただけです。

 っていうか、彼方ちゃんですらこんな事言ってるのにエマちゃんにおんぶに抱っこで毎日学校まで送ってもらってかすみんのコッペパンカツアゲしてる果林先輩はマジで何なんだよ…

 

 

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 さっき言及してなかったんですけど、このコッペパン具は何なんですかね…前回のかすみんはタルタル鶏天コッペパンとか言うカロリーモンスターを侑と歩夢に差し入れてたので、多分もっとヤバいのを入れてると思うんですけど、何だろうこれは…臓物かな?スクールアイドル同士ならともかく臓物コッペパンを一般生徒に差し入れするかすみんスプラッタ過ぎでしょ…

 いや、実際なんなんだろう。タルタル鶏天コッペパンの件からすると多分牛ひき肉コッペパンでしょうね。アニメ版かすみんの太らせる意思が強すぎる。

 

 っていうか…校内放送で屋上に呼び出すって結構物々しいよね。ぶっちゃけせっつー、果林が頭をよぎった瞬間殴り合いの展開も覚悟してそう。

 

 

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「私がいたら…ラブライブに出られないんですよ!!!」

「いや…別によくない?言うてそんなの…」

「せめてもっと熱く言って下さい!!!」

 

 このシーンなぁ。過去作のスクールアイドル達が囚われてきたラブライブの呪縛を侑が解き放ったシーンみたいに言われてますけど、それはひだまりP、首を傾げてしまいます。

 多分その文脈は高海千歌を思い浮かべてのものだと思うんですけど、千歌がラブライブに縛られていたかって言うとそれは全く逆で、むしろあいつ位ラブライブ(大会)をボロクソにコケにしたスクールアイドルは歴代いないですよ。学校無くなった記念に出場して有言実行であっさり優勝して、それでまた「私の輝きみっかんねぇな~”ミカン”だけに!w」とかちかっちギャグ飛ばしてたじゃん。千歌が縛られていたのは、「ラブライブに出れば学校を救える」という、先代μ'sが起こした奇跡とその伝説です。ひだまりPはその認識でいるからラブライブが権威ある存在みたいな文脈で語られていることにやっぱりすごい温度差があるんですね。

 このシーンで侑がせつ菜に「ラブライブなんて出なくていい!」って言ったのは、スクールアイドルとしての部活としての成功よりも、目の前にいるせつ菜に笑顔になって欲しい、そんな気持ちからだと思うんですよ。でもそれは…かつてのラブライブ!には無かった描写ですか?無かった想いでしたか

 

 

(BGM: この星のどこかで/由紀さおり・安田祥子)

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〽わすれ~ ないで~ このほ~しに~

 ふしぎ~ ひとつ~ みつけ~たよ~♪

 

 ね、あったでしょ?

 

 いや済みません、ここちょっと話が逸れちゃってるんですけど、ひだまりPが言いたかったのは、虹ヶ咲アニメは確かにここまで素晴らしい出来でしたけど、だからってこれまでのラブライブ!シリーズのアニメを山岡の鮎みたいに手のひらを返して叩くのはちょっと違うんじゃないか、ということです。

 まぁ気持ちは分かるよ。と言うのも、ひだまりPもラブライブ!サンシャイン!!アニメ当時から突っ込みまくっていましたが、あのアニメの欠点は「①安易なイジリやキャラ崩壊などキャラクターを雑に消費する傾向が強い(ダイヤ、梨子などで顕著)」「②キャラの行動原理や信念が一貫せず、それを説明するに足る描写もない(特に話の芯になるべき千歌のメンタルがめちゃめちゃ)」という、大きく2つの問題点が挙げられると思うんですね。そしてその虹ヶ咲アニメは特にその2点においては非常に丁寧に作られていると言えます。

 そりゃそうよ。ひだまりPだって推しが1期2話から「通称ぼららら!w」とかワケの分からん発言連発して当時どんだけ冷えたと思ってるんですか。誰ヤちゃんのことだよ…

 まぁそれはそうとしても、ひだまりPだって皆さんだって当時サンシャインアニメの評価すべき所は評価してたし、それこそ皆さんエモエモだの萌え萌えだのよしりこブヒブヒだの言ってたじゃないですか。それをここに来て虹ヶ咲アニメだけはこれまでのラブライブに無かった聖典でこれまでのはよく見たらクソアニメだったとか、手のひらくるりんMIRACLEするのはやっぱりおかしいよね。8382525歩譲ってそういう評価をするにしても、3話の時点でそう断じるのは早漏ヨーソローですよね。

 これだけはどうしても伝えたかった。ただその上で、ダイヤちゃんを謎の妹溺愛限界ドルオタポンコツ影薄おばさんにしたのは許してないよ。

 余談おわりです。

 

 

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堕ちたな(確信)

 

 このシーンはとても良かったです。いや、こういうシンプルなので良いんですよ。餃子定食みたいなもんです。自分の「大好き」の気持ちに蓋をしてしまったせつ菜の心を、侑のせつ菜への「大好き」が動かした。これ以上なくシンプルで、これ以上なく熱い展開じゃないですか。ラーメンライスみたいなもんです。

 

 そうですね、まぁひだまりPはラブライブの権威については茶化して書きましたけど、確かにせつ菜はラブライブに囚われていたと言えるかもしれません。

 親からの期待に従順に応えてきたせつ菜にとって、スクールアイドルは唯一その期待から解放される、せつ菜自身の「大好き」を表現できる場所でした。

 しかしマジメなせつ菜にとって、スクールアイドル同好会という「部」であるからには、ラブライブ出場を目指すべきである、という「あるべき論」が、いつの間にか「大好き」の気持ちよりも上になってしまっていたんですね。「周囲の期待」を、せつ菜自身が勝手に作り上げてしまっていたんです。だからさっきのシーン、XVIDEOSにせつ菜の動画がアップされていたシーンでも、ファンからの本心の書き込みに対して「期待されている」「その期待を裏切ってしまった」という自責が働いてしまっていたんだと思います。

 一方で、侑はせつ菜に対して何かを「期待」しているわけではありません。侑がせつ菜に向ける気持ちは、「大好き」という純粋な気持ちだけです。精一杯の「大好き」をぶつけてくる侑に対して、せつ菜が応える方法は「自分自身の大好きを精一杯伝える」ことのみです、そうですね、それこそがせつ菜の本当にやりたかったことでした。

 

 

新曲『DIVE!』。

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ダイブいい感じ~!(空耳)

 

 「これは始まりの歌です!」とせつ菜自身が宣言したように、誰にも縛られずにせつ菜自身の輝きを追求する歌です。せつ菜が自分自身と向き合い、自分の「大好き」の気持ちをもう一度拾ってきたことを深海へのダイビングで表現しているのが良いですね。このタイトルもシンプル・イズ・ベストです。角煮丼みたいなもんです。

 せつ菜曲には多いアニソン調のロックですが、いつも通りの熱い曲で良かったです。DiverDivaのお株を奪っちゃった気もしますけど、まぁあっちはお台場とダイバーをかけた愛さんギャグだから…

 

 ただ元の鞘に収まったんじゃなくて、せつ菜が悩みや葛藤を経て前よりも更なる高みへを目指していくという意思が、この曲には込められているように思います。海の深さを知る者は空の高さも知るだろうって、果南も言ってましたね。(言ってない)

 

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き~ず~あ~と~ なぞるぅ~!

 

 1期3話のライブパートは歴代ラブライブ!シリーズのお約束でした。ニジガクアニメはこれまで1話ごとにソロ曲が追加されていますが、学校内でのライブであったり、後にメンバーになる子が見ていたり、彼氏面オタクがいたり、シリーズの「お約束」的なものをしっかり踏襲しつつも全然違う展開に持っていった所は素直にすごいと思いましたね。

 

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彼氏面オタク。

 

 彼氏面オタクはだいたい最後に加入するんですよね。そういえば2話で触れたOPの順番、次回が愛さん回濃厚ということで、いよいよ真実味を帯びてきましたね。それでいくとエマ璃奈彼方しずく果林と続くのでしょうか…

 

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これ絶対挿入ってるよね!?

 

 侑の毎話別のヒロインを攻略していくスタイルからすると、やはり予想通り果林がラスボスになりそうな気はします。っていうかもうアマガミ形式でいいんだよなぁ…

 

 あと気になるのは…せつ菜が同好会に戻って侑を含めて7人になり、ぶっちゃけ今から部員を増やす必然性自体はなくなったわけですが…(スクスタでは同好会再建の条件が部員を10人集めることだった。)残る璃奈果林の3人がどういう流れでメンバーに加わることになるのか、そこが気になりますね。

 特に愛と璃奈は同好会メンバーと親交らしい親交が今の所ないんですが、せつ菜のライブシーンで心の璃奈ちゃんボードがキラキラになっているのが確認できるため、そこから繋がりが産まれるのかもしれません。いずれにせよ、次回に期待ですね。

 

 次回は「未知なるミチ」。

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ダジャレやないかい!!!!!

 

 

 

★まとめ

 

 ということで、まとめです。

 今回はせつ菜にスポットが当たる回でしたが、上でも書いた通りせつ菜と侑の関係性、そして侑の同好会における立場(みんなをサポートする)の確立という意味では素晴らしい回でした。特に「大好き」をキーワードにした侑とせつ菜の心のぶつかり合いはこれぞラブライブ!という感じで、シンプルながら心に響く感じが大変良かったです。イクラ丼みたいなもんです。まさに「まっすぐな思いがみんなを結ぶ」でしたね。

 これまでのラブライブ!シリーズらしい熱さやまっすぐな心情の描写、そしていくつかの「お約束」はきちんと押さえていながら、「それぞれがソロで活動する」というμ's・Aqoursとの決定的な違いについてもそれに至る過程が視聴者にわかりやすく示されていて、かつそのコンセプトに恥じず各キャラの個性も丁寧に描かれているという、まさに「なんちゅう鮎を食わせてくれたんや」でしたね。実際のところ、そこはそうだと言わざるを得ないです。

 

 まぁスクールアイドル同好会の廃部を巡るせつ菜の一連の行動については、彼女の傷つきや真面目さから来る自責の強さを最大限慮ったとしてもやはり、流石に身勝手すぎたというのがひだまりPの見解ではあります。これについて補足します。

 そもそもせつ菜のコミュニケーション不足が問題だと記事中では書きましたが、そもそも彼女は生徒会長を務める身で、そういった折衝が出来なかったということには疑問を感じずにいられません。生徒会長としてもせつ菜は猫の件など、杓子定規に当たるのでなく思いやりを持った裁量をしていますし、生徒全員の顔と名前を記憶するなど真摯に取り組んでいることが伝わってきます。生徒会長としてのせつ菜はだから、とても優秀だと思えますよね。

 これはTwitterで某兄貴からの指摘で気づいたんですけど、せつ菜は「生徒会長としては優秀だけど、(スクールアイドル同好会の)リーダーとしてはとことんダメ」な子だとすると、それってなんか心当たりがあるんですよね。と言うか…その真逆の子がかつていたような気がしています。

 そうです、高坂穂乃果です。

 穂乃果はμ'sのリーダーとしては誰もが認める器であった一方、アニメ二期で就任した生徒会長としては持ち前のカリスマ性でそこそこ乗り切ったもののお世辞にも良い仕事ぶりとは言えない描写が多く、生徒会長であることが枷になっているようなシーンも散見されました。

 せつ菜と穂乃果、共にスクールアイドルに情熱を燃やす熱いリーダー格であり、千歌も含めて獅子座の系譜などと言われていますが、その実2人の適性が全くの逆であったというのは面白いです。

 実際どうでしょうか。今回せつ菜がぶち当たった部員との衝突、穂乃果ならこうはならなかったんじゃないでしょうか。まぁメンタルの弱さはともかく、穂乃果ならかすみんキレさせてないでしょ。かすみんキレさせたら大したもんですよ。いやこれは本当で、そもそもμ'sだって1期7~8話でエリーチカにダンスのコーチをお願いするくだりでは部員の中での意識の違いみたいなものは表れていたんですよ。

 一方でせつ菜なら例えば美術部とかの予算申請書類の手続きミスしてトラブルになっても毅然と、しかし相手をちゃんと納得させる話し合いができそうな所ではあります。

 何が言いたいかというと、ことスクールアイドル同好会として一致団結でやっていくのであれば(ソロ活動であっても、全くバラバラという訳にもいかないので)、せつ菜は自分でそう分析する通りリーダーとして皆を引っ張るのには向いてないのです。勿論、だからと言ってニジガクに高坂穂乃果はいないのですから、どうするかと言えば…そこで、高咲侑が登場するんですね。

 スクールアイドルとして皆の目標になり得る高みにいる優木せつ菜と、スクールアイドルが大好きで皆を応援したい高咲侑虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会が高みへ上がっていくためにはこの2人が手を取り合うことが必要だというのが、今回の「答え」なのかもしれません。まぁラブライブなんて出なくていいとは言いましたが、別に出てはいけないわけではないですからね。出ようと思えば(みかんの風格)

 そういう意味では、1話で語ったラブライブ!の大切なテーマであるガール・ミーツ・ガールの概念はこの3話こそが適当なのかもしれません。と言ったら、歩夢の立場がないけどね。

 これはダソクですけど歩夢はにょぽみ先生の4コマ然りキャラ崩壊で個性が付いた子だったのでニジガクの丁寧過ぎるキャラ描写によって逆に若干昔の如く影が薄くなりかかっている感はありますね。今回の侑とせつ菜の変態的なくんずほぐれつを見ても普通にしていたし、いや、キャラ崩壊させないのは良い事なんですけど、これ友情ヨーソローみたいな回やらないと歩夢のキャラ薄いままなんじゃない?というちょっとした「心配」はしています。

 

 あ、ちなみに…ひだまりPはニジガクでは割とせつ菜推し…に寄ってるんですが、今回の内容を見てせつ菜の印象悪くなった?って聞かれることがあったんですが、ひだまりPとしてはそうは考えてないです。っていうか、脚本が悪かったくらいでキャラを嫌いになってたら今頃ダイヤちゃんを推してる訳ないし、千歌推しなんてこの世に一人もいなくなってるんだよなぁ…そんなこんなです。

 

 さて。

 

 

 

トゥデイズ チカキンズ ポイント。

 

ドゥルルルルルルルルルルルルルルルル………

 

 

 

 

 

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81点(エイティワン)~!!!

 

\イェー!!/ \フゥー!!/

 

 

 本当は80点のつもりでしたが、侑ちゃんのおっぱい描写を考慮して81点に修正しました。

 いや、本編で書いたように、せつ菜が屋上に呼ばれるシーンからの展開は100点満点です。そこはやっぱり1~2話と同様、ニジガクアニメ脚本の信頼できる所ではあります。ただ、話の芯であったスクールアイドル同好会廃部の真相と、せつ菜の行動の真意についてはあまりにも納得できかねる内容で、メンヘラみかん先輩も真っ青のドツボのハマり方は流石に擁護できません。

 

 ちなみに、今回色々と引き合いに出したラブライブ!サンシャイン!!のアニメについても全話と劇場版まで感想ブログを書かせて頂いています。アニメ2期からはチカキンズ・ポイントも毎回付けているのでニジガクアニメの評と合わせてチェックしてみて下さいね。下の関連記事から飛べます。

 

 それでは、来週もよきラブライブを!

 

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