ひだまりPはこう語った

ちゅんちゅん、ハローラブライブ!「人生をラブライブ!にする」をモットーにあれこれ語ります。

【後編】ラブライブ!Aqoursの「全曲」ランキングを作ってみた!【全129曲中第50位~1位】

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”ココロが求める誇らしさ”

 

☆☆☆更新履歴☆☆☆

2022.01.01 29曲を追加。2021年度版公開。

     記事を前後編に分割しました。

 

 ちゅんちゅん、ハローラブライブ!どうもひだまりPです。

 

 本記事は既に公開済みの記事『ラブライブ!Aqoursの「全曲」ランキングを作ってみた!』が、記事編集に支障が出るレベルであまりにも長くなりすぎた(約10万文字)ため前編・後編に分割させて頂いたその後編になります。

 なので前編からお読み頂けると嬉しいですが、前述の通りものすごく長いので読んでられない方はとりあえず上位の曲が入っているこちらの記事から入って頂いても差し支えありません

 現在2021年バージョンということで、2021年7月にリリースされた「Nameless Love Song」までの全129曲をランキングにしています。本記事ではそのうち後半戦となる第50位~1位を紹介していきたいと思います!

 なお当たり前のように「ランキング」と書いていますが100%ひだまりPの主観オンリーで作成したランキングであり、当然読んでくれる方一人ひとりに本ランキングとは違う解釈が存在するかと思いますが、それも含めて楽しんで頂ければ幸いです。

 

 前編はコチラ↓

 

 それでは、後編は↓からどうぞ!

 

 

 

 

もくじです。

 

★Aqoursの全曲ランキング~後編~

 

第50位~第31位

 

 

☆第50位-『Beginner's Sailing』

 アーティスト:渡辺曜

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 ワナワナ曜!(空耳)

 

 曜ちゃんが贈る、曜ちゃんだからこそのパワーを秘めた名曲。アニメ2期ブルーレイソロ曲部門堂々の1位です。

 

 アニメでの曜ちゃんはいつも、「千歌ちゃんと一緒に、全力で何かをやりたかった」と言っていました。何でもできて人気者(と思われている)彼女は、幼少期から千歌ちゃんと足並みが揃わず、すれ違ってしまうことが多かったからですね。

 

 幼少期から何かを始めても途中でやめてしまうことの多かった千歌ちゃん。それを見てきた曜ちゃんは、スクールアイドルにかける千歌ちゃんの「本気」を見た時、即座にメンバー第一号として名乗りを挙げました。

 「ココロは知ってる 勇気の出し方」とは、まさに千歌ちゃんに向けて歌われたような歌詞ですよね。夢中になれるものがなくて、燻っていた千歌ちゃんの心の中に眠っている熱い気持ちに曜ちゃんは気づいていたからこそのフレーズだと思います。

 

 夢に向かってがむしゃらに走り出した千歌ちゃんへの応援歌、そしてそんな千歌ちゃんと一緒に頑張りたいという自分自身への応援歌。そして、そんな曜ちゃんの積み上げてきた気持ちを知っているからこそ、これを聞いている全ての人にとっての応援歌になりうるパワーを秘めた曲です。

 

 

☆第49位-『海岸通りで待ってるよ』

 アーティスト:CYaRon!

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 乳首にリボン!?

 

 「夜空は何でも知ってるの?」と同じで、友達と仲違いしてしまって後悔する情景が思い浮かびますが、こちらはまるで昭和のヒットチャートのようにその寂しさと哀愁をコミカルに描いている節があります。「海岸通りで待ってたのに 車が走り去るだけさ~」の所とか、まるで山崎まさよしの詩のような「渋み」すら感じられますよね。

 

 ケンカの原因はたぶん生魚が食べられないって言ってるのに無理矢理お刺身を食べさせようとしたからなんでしょうね。ダソクですが。

 

 CYaRon!の曲は「友情」の曲をまるでラブソングのように歌っている曲が多く、それがまだ恋を知らない(恋を知らないとは言ってない)3人のプラトニックな青春を象徴していて素晴らしいと思いますね。

 

 いつぞや、男女の価値観の違いとして、男性と女性は「友人」と「恋人」に対する価値観が逆、という論を見たことがあります。これは出典も何もないので深く掘り下げては考えませんが、そういう点がもしあるとするなら、「友情」を「恋愛」のように歌っているCYaRon!の曲は、我々男にとっては「恋愛」を「友情」の延長線上に捉えている曲として映るのかもしれません。つまりは、身を焦がすような熱いラブソングではなく、もっと軽薄で、でも相手への信頼関係が感じられるそんな歌です。

 

 からの「おこりんぼ大会」。そして千歌ちゃんの「むぅ~~~!」。ドラマパートを聴いていると、どう見ても「むぅ~!」と言いたいのは曜ちゃんの方ですが、まぁそれはともかく。千歌ちゃんの忘れられし末っ子属性を存分に発揮した可愛い拗ね方に蜜柑一笑してしまった人は少なくないはずです。

 

 「ずっと、待ってるぅ~~~!」もね。

 

 

☆第48位-『地元愛♡満タン☆サマーライフ』

 アーティスト:渡辺曜津島善子

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ち○ぽ愛♡ ち~○ぽ愛♡♡♡

 

 なんつってね。

 ユニコーンブリザードとか言うスノハレに角生やしただけの謎衣装が物議を醸しましたが、この2人をして「じもあいコンビ」等と呼ばれるようになるほど色々な意味でインパクトの強い曲でした。

 

 陽気なウクレレの調べで始まる南国感の強い曲。ライブで披露された時も朱夏兄貴とあいきゃんがウクレレ持って表れましたが、MCで思いっきり弾いてるフリなのばらしてましたね。

 

 この凸凹コンビの良さはツッコミ役の曜が全てにおいてピントのずれた善子の言動にあえて全く突っ込まないという楽しさであり、それどころかこの2人においては、しばしばボケとツッコミが逆転するという所に噛み合わないからこそ見ていて楽しいお笑いコンビのような愛嬌を感じますね。それは本曲のセリフパートにも如実に表れています。

 

 っていうかこれ、海愛♡満タン☆サマーライフじゃん。

 

 

☆第47位-『JIMO-AI Dash!』

 アーティスト: Aqours

 

 逢田梨香子ルーズソックス似合いすぎ問題

 Aqours CLUB2020テーマソングとして発売されたこの曲は、同じ系統の過去曲からみても超異色な理外のユーロビート。ちなみに本曲の編曲を手掛ける小松一也さんという方はあのDA BUMPの「U.S.A.」を作曲した方らしいです。

 Aqours声優がルーズソックスを履いてパラパラを踊るという誰にも予想し得なかった振り付け解説動画が出たのもこの曲で、コロナ禍で不安定な世相の中Aqoursファンに笑顔を届けてくれた楽曲と言ってもいいでしょう。

 

 「地元愛」がテーマの本曲ですが、Aqoursにとっての地元は沼津ですがこの歌詞には沼津や海などに関する事は出てきません。みんな変える場所をココロに持とう それは自分で決めちゃいな」と歌詞にあるように、皆それぞれに心の帰る場所があるということを、そしてそれは自分自身が実際に生まれ育った土地でも良いですし、自分で好きに決めてしまっても良いということを歌っているんですね。先程も言ったようにこの曲が世に出た2020年はコロナ禍のまさに渦中で、外に出ることも制限され孤独感を感じている人沢山いたと思います。そんな中でこの曲は、曲調こそAqoursの中でも稀代のハジけっぷりを曝け出している一方でテーマとしてはとても優しく感じられますね。

 

 

☆第46位-『真夏は誰のモノ?』

 アーティスト:黒澤ダイヤ黒澤ルビィ

 

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 みんなが待ってた黒澤姉妹デュオ。そのハードルを優雅に飛び越えた情熱的なラブソングです。

 

 息のあったサビの姉妹デュオパートでのハモり、そしてAメロでは2人が交互にバトンタッチしながら織りなすメロディの虜になること請け合いです。

 

 2番サビ前の「オーレイ!」も好きなんですけど、ポプテピピックを観てからはここで毎回笑うようになってしまいましたね。

 

 後に2人それぞれ対になったラブソングを披露してくれるダイヤとルビィですが、2人合わせて情熱的に歌うちょっと大人なラブソングもまるで初期μ'sに見られたような背伸びしたアイドル観が感じられて素晴らしいです。

 

 この曲はインフェルノフェニックスという変態衣装にも注目したいところですね。G'sマガジン誌上でこの衣装を着ている黒澤姉妹を見た時には股間がフラメンコを踊り始めました。リアルライブでもこんな変態露出ダンスを声優が踊るのか…?とひだまりPでさえ戦々恐々としていたんですが、衣装のエロッセンスは残しつつも露出は抑えめになっていて安心しましたね。ひだまりP、声優にエロ要素は求めてないので。本当に?

 

  

☆第45位-『LONELY TUNING』

 アーティスト:AZALEA

 

 ザザー…ザッザッ…カチャッ…

 「きゅ・う・スク!」「愛のパワー無限大~」カチャッ

 「いつも隣で見ていた~…」カチャッ

 

 DJ TIME DJ TIME…

 頑張ったって終わらない…ぷちぐるラブライブのミッション…

 

 全ての頑張る人に贈る、AZALEAのヒーリングソングこの曲を聴くためにはアニメのBDを特定店舗で全巻揃えなくてはならず、むしろ頑張る人から搾取するための曲じゃねえかと言いたい気持ちは今は脇に置いておきましょう。何も言ってません。何も言ってないって。

 

 この記事を読んでくれるくらいのラブライブ!フリークの皆様なら落ち込んだ時、疲れた時、ラブライブ!の曲に心を癒やされたことは一度や二度ではないでしょう。だからこそ、「私の声が聞こえてますか チューニング合わせて私に合わせて…」というフレーズは沁みますね。私達がラブライブ!の曲に元気を貰えるように、その曲を贈ってくれる彼女達も、誰かの心に届くことを願って歌っているんですね。

 

 後にダイヤ役の小宮有紗さんが本当にアニソンDJになってしまい、この曲の説得力が爆上がりしましたね。ラブライブ!フェスでもこの曲を披露してくれてよかったです。

 

 ダソクですが冒頭のネタは本曲と同じように冒頭でラジオのザッピング風の演出が入る某エロゲーの名曲ですね。

 

 

第44位-『Deep Sea Cocoon』←New!!

 アーティスト: Guilty Kiss

 

 Guilty Kiss 1stアルバムはまさに彼女たちの確変でした。いやNew Romantic Sailorsがまずギルキス特大ホームランだったんですけど、それに続く形でアルバム曲もGuilty Kissのこれまでのイメージを守りつついずれ劣らぬ名曲揃いで、ひだまりPの予想をいい意味で裏切ってくれましたね。

 そんなギルキス1stアルバムの新曲としては2曲目がこのDeep Sea Cocoon。そのタイトル通り、深海の底から響いてくるような静けさの中に激しい感情が詰まっています。

 こういう強いラブソングはGuilty Kissの十八番ですね。2番の「愛は無礼で強いんだ 覚悟しておいてよ」とかもうまさにギルキス節で大好き。また1番のサビは「連れ出すよ君の事 痴女!?エロッ!おぉ~!」とありますが、これはひだまりPが初めて沼津に来てそこらじゅうに貼られたAqoursのポスターを見て思ったことになります。そう考えるとこの歌は、天岩戸のように自宅に閉じこもっているインドアのオタクを外へ連れ出そうとする、そういう「裏テーマ」をも秘めているのかもしれません。

 

 

☆第43位-『僕らの走ってきた道は…』

 アーティスト:Aqours

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 劇場版オープニング曲。

 

 沼津の街を舞台にAqoursと、謎のモブスクールアイドル軍団が踊るその演出はまさしくμ'sのSUNNY DAY SONGであり、この曲はそれを踏襲する演出でありながらμ'sのそれとは全く違う文脈を見せてきたことによって、劇場版冒頭からいきなりμ'sとAqoursの進む道の違いを如実に示してきたところが凄いと思いましたね。

 具体的に言うと、μ'sのそれは勿論「スクールアイドルの素晴らしさを皆に伝える」ことが目的のライブだったのに対し、Aqoursのそれは「Aqoursのこれまでの軌跡を振り返る」、もっと言えばAqoursが、浦の星女学院の皆や地元の人達の想いを背負ってラブライブの舞台に立ったその「軌跡」を見つめるライブなわけですね。あれが「ライブ」だったのかはともかくとして。

 

 曲はあれ。光GENJIっぽい。っていうかパラダイス銀河っぽい。これはぶっちゃけ、誰しもが思ったことと思います。ローラースケート履いてパフォーマンスして欲しかった所も正直ありますね。

 

 衣装もこれ、初見時はハンバーガー屋のバイトか?と思ったんですけど、ダンスする度にひらひらするスカートがエッチ過ぎて股間のポテトがLサイズになったのでなんでもいいです。

 

 

☆第42位-『コットンキャンディえいえいおー!』←New!!

 アーティスト: 黒澤ルビィ

 Special MV: 【YouTube限定公開】コットンキャンディえいえいおー! Special MV - YouTube

 

お ま た せ 。

 

 Aqours1年生曲に常に電波を詰め込んできた畑亜貴先生の詩降幡愛さんの声のバリエーションの豊かさ、そしてMVを手掛けた可哀想に!さん…色んな化学反応が発生した結果、ラブライブ!シリーズを通しても「ぷわぷわーお!」と双肩するぶっちぎりの電波ソングが誕生してしまいました。

 本曲のMVはその驚異的な中毒性からかYoutubeでは2021年12月現在で426万再生という爆発的なヒットを記録しており、ラブライブ!シリーズ公式チャンネルにおいてもDREAMY COLORの実写MV、サンシャイン劇場版の「Hop! Stop? Nonstop!」に並ぶ歴代3位の再生数となっています。

 

 可哀想に!さんの描いたカオスながらも味のあるルビィ始めAqoursメンバーはその反響からか、以降もエイプリルフールネタで使用されたり最近はグッズ化されたりもしていますね。

 

 でもこの曲、もちろん電波ソングやMVのカオスさが注目を集めたのでここまで支持されているのは事実なんですが、純粋に曲だけを見てもちゃんとルビィちゃんの曲なんですよね。ルビィちゃんのソロでしか歌えない世界観でもある。そのバランス感覚は流石だと言わざるを得ません。

 

 

☆第41位-『逃走迷走メビウスループ』

 アーティスト:松浦果南黒澤ダイヤ小原鞠莉

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 小原鞠莉ちゃん、絶対「15の夜」歌って欲しいんですよね。ひだまりPはカラオケで15の夜を歌う時、鞠莉ちゃんのキャラソンのつもりで歌ってます。

 

 ということで(?)本曲、劇場版では鞠莉達がママの差し金で知らずにやってきた千歌達すら撒ききって3人の逃避行をするシーンで挿入されました。

 ここ良かったのは、μ's3年生組が劇場版で歌った「?→HEARTBEAT」も状況自体はだいぶ違うものの、同じ「みんなで何かから逃げながら歌う曲」という点がリンクしていたことですね。

 

 以下セルフコピペ。

 

 この曲と似たテーマを持つのが、「予測不可能Driving!」です。これも「決められた道を進むより、今を自由に生きていきたい」という反骨心に溢れたナンバーでしたね。

 「逃走迷走メビウスループ」にもその精神は引き継がれ、結果マリーママからの逃亡生活が始まりました。「自由にさせてくれないなら戻らない!」と啖呵を切って逃げ出したまでは良かったのですが…

 鞠莉達も当然わかっているわけです。ずっと逃げ続けられるわけがないことに。それはもう、「逃走迷走メビウスループ」という曲名からも分かりますね。

 それでも大人達の束縛から逃れたくて、盗んだバイクで夜の帳の中へと逃げ込んだその時、自由になれたような「気がしていた」んですね。………やっぱり尾崎豊じゃないか(呆れ)

 

 逃避行が永遠に続くわけがないことを鞠莉本人が一番良くわかっているのはタイトルにも現れていますが、2番には更にこう歌われています。

 

〽やっぱり追いかけられてるだけじゃ

 解決できないことが

 グルグルッとグルグルッと スープみたいに

 煮込まれちゃってる胸で そろそろ味見しようか

 あついかな あついよね でも伝えなくちゃ

 

 18になった鞠莉ちゃんは、親に束縛される不自由からただ逃げ続けるだけでは解決できないことを知っていました。それと同時に、解決のために本当にやるべきことが何かも。しかし困ったことに、ママの方も感情的になっているので鞠莉の話を聞いてくれないのですね。

 だからこそ鞠莉は逃亡生活の中で自分の本気をママに伝えようとします。ダイヤと果南も、それを分かって鞠莉をかばい付いていくのですね。本当に鞠莉の気持ちと向き合うことから逃げていたのは実はママの方なのかもしれません。逃げているのは鞠莉なのか、ママなのか。まぁ、歌詞の通りですね。そういうことです。

 

 最後に鞠莉達の衣装について。セクシーな単色のドレスも華やかで大変良いですが、特に目を引くのが髪飾りですね。

 鞠莉の髪飾りはW形のカシオペア座になっています。ダイヤのそれはたぶん柄杓型の北斗七星。この2つの星座はともに北極星を見つけるための目印になるものです。それでいくと、果南の髪飾りが北極星そのもののモチーフでしょうか。

 「星を見つける」ということが3人の大切な思い出であることはアニメから分かりますね。あの時果南とダイヤがお嬢様の鞠莉を連れ出して星を探しに行ったのと同じように、鞠莉を自由にするためにまた3人でどこまででも逃避行を続けようという意志の現れなのかもしれません。

 北極星は常に真北の方角で輝いている星であり、旅人が進むべき道を知る重要な手段です。転じて、ママからひたすら逃げ続ける鞠莉達が進む場所、目指すべき場所は見えないようでいて自分たちの頭上で明るく輝いているという暗示であるともとれますね。

 

~~~

 

 手前蜜柑ですけど、ひだまりPいいこと言ってましたね。

 

 

☆第40位-『Pops heartで踊るんだもん!』

 アーティスト:Aqours

 

 はじける青春のような軽やかさを感じさせてくれる、ティーンのAqoursらしいポップなナンバー。

 

 溌溂とした楽しさと元気だけをぎゅっと詰め込んで思いっきり弾けさせたようなパーティソングは、逆にラブライブ!では新鮮というかまるでこの曲だけ別作品から引っ張ってきたんじゃないのとすら錯覚させられます。錯覚錯覚!?いや、それはまぁ良いとして。

 

 なぜそう感じるかと言うと、μ'sのラブライブ!2期11話においては、穂乃果の「ほら、考えてみると部活以外でこうやって9人でちゃんと遊んだことなかったでしょ?」というセリフがありましたが、実際これはAqoursにも当てはまっていると思うんですよね。まぁそこは、シナリオの尺の都合上仕方ないところなんですが、スクールアイドル関係なしで、皆「友達」として一緒に遊ぼう!という描写って実際彼女達にはほとんど無かったわけです。

 

 一方この曲の中では輝きがどうとか、頑張りがどうとか、そういう「部活としてのラブライブ」から解き放たれているんですよね。それどころか「明日のことは明日考えよう」とか、「おもしろく過ごしたい それだけだよね」とか、アニメで見た青春の輝きに向かってひたむきに努力し続ける彼女達の姿と見比べてみれば「えっ?」と思ってしまうような歌詞になっています。でもそれは悪い事では全くなく、むしろそういう時間こそ、Aqoursにとっても必要なものなんだろうと思うんですね。

 

 だからこそ、「楽しい日はあっという間に終わるってことを 今はまだ言わないでいて 帰りたくない 帰らないでいいよ 夢のような瞬間がここにあるよ」というフレーズが印象的ですね。勿論それは、スクールアイドルとして輝き、走り続ける青春の日々がいつか終わることを示唆する歌詞でもあるんですが、それと同時に「学校」とか「アイドル」とは関係なしに9人で過ごす日常が何よりも幸せで貴重なものだという、「女子高生」としてのAqoursの純粋な本音が表れていると思うんですね。

 

 「限られた時間」を輝いて過ごしたい、と思っているのは、「スクールアイドル」に限らない、ということです。

 

 

☆第39位-『smie smile ship Start!』←New!!

 アーティスト: Aqours

 

 Aqours5周年記念アニメーションPV付シングルより。メロディはラブライブ!サンシャイン!!のメインテーマ(Main theme of LoveLive! Sunshine!!)を元にしています。「キセキヒカル」等と同じですね。Aqoursのライブでもこのメインテーマから始まる演出があるので、より耳に馴染んでいる曲かもしれません。

 

 耳に馴染んだこのメインテーマにAqoursらしい元気な歌詞が付いた本曲、まさにAqoursファンが求めていたナンバーという感があります。これは説明不要ですね。

 

 

☆第38位-『Over The Next Rainbow』

 アーティスト:Saint Aqours Snow

関連記事: 劇場版ラブライブ!サンシャイン!!挿入歌シングル③『Believe again』のレビュー - ひだまりPはこう語った

 

 劇場版ラブライブ!サンシャイン!!挿入歌シングルに特別挿入されたSaint Aqours Snowの2曲目のナンバー。ちなみに映画のタイトルは Over "t"he Rainbow ですが、この曲はOver "T"he Next Rainbow です。

 ひだまりPも最初は”ピン”と来てなかったんですが、この独特のスローテンポに乗せて送られる情緒的なリリックはμ's「SENTIMENTAL StepS」を彷彿とさせます。

 この曲はまさに、変わっていく日常の中で変わらないスクールアイドルの絆を歌ったノスタルジックソングであると言えますね。

 

 また、2番Aメロは理亞がメインのラップパートになっています。

 

〽夢見てるだけでは始まらない

 努力してまだまだ足りなくて

 見上げる空 虹の果て

 未来の自分がいる頑張れる

 決めたことさ 決めたことは

 貫いてみせるよ最後まで

 納得できるまでやらなくちゃ

 自分が自分を許せないから

 

 ここおばあちゃんのリトマス紙だった。「ライバルは常に自分自身」というのはSaint Snowのストイックな所が表れていますが、それよりもいつも姉様を追いかけて、姉様のことしか見ていなかった理亞ちゃんが「未来の自分がいる頑張れる」と「なりたい自分」を追いかけるために頑張り始めたことが、まさしく本編で聖良の伝えたかったメッセージを彼女がきちんと受け止めていることの証明になっている所にひだまりPはグッと来ましたね。

 

 

☆第37位-『Step! ZERO to ONE』

 アーティスト:Aqours 

 

 Aqours 1stシングルのc/w曲。

 「ゼロから1へ!」という、アニメ1期で重要になったAqoursを象徴するフレーズの元となり、Aqours 1st LoveLive!のサブタイトルにもなるなどAqoursの礎を築いたと言っても過言ではありません。その割にはアニメとかで使われませんでしたね。

 

 ひだまりPが好きなのは、ラスサビの前の「Are you ready? Step! 1,2! 1,2! 1,2! 1,2! 1,2! 1,2! 1,2! ぜんた~い、とまれ~!」っていう部分ですね。っていうかこの部分、完全に射精管理のそれじゃないですか?「いちにっ♡ いちにっ♡ ぜんた~い、とまれ~♡」って書いたらそこはもうPrintempsワールドじゃん…いや、ひだまりPが言いたかったのはそんな事ではなく。

 

 実はこのタイトル、とあるアナグラムになっているんですね。実はそれこそが、この曲がアニメで使われなかった最大の理由だったりします。

 

Step! ZERO to ONE

   ↓

Step to ERO ZONE!

 

 つまりこれは、2ndシングル「恋になりたいAQUARIUM」に向けてAqoursがエロ方面へ舵取りを進めていくよ!という、決意の曲だったんですね。激エモじゃん…

 μ'sにも東條希のベビちゃんがほしいです発言とか、南ことりのいちごパンツとか初期特有の黒歴史が色々あるわけなんですけど、Aqoursにもそれが存在していたのです。それがStep! ZERO to ONEだったんですね。

 

 このようにして考えると、「刺激を求めながら不安を数える矛盾だね Ah…モヤモヤの心どうやったらスッキリするのかなって教えて?」という歌詞もしっくり来ますよね。

 

 ただここで方針転換を試みた公式側が、この曲を無理矢理「ゼロから1へ!」などと尤もらしい理由にこじつけてアニメの重要テーマです、みたいに改変してしまったわけですね。これは、「No.10」を「さわやかのげんこつハンバーグの歌」と再解釈したひだまりPとも共通するところがありますね。

  

 

☆第36位-『"MY LIST" to you!』

 アーティスト:Aqours

 

 Aqoursのトリセツ

 

 「少女以上の恋がしたい」と並ぶ、Aqours珠玉のラブソング。「甘えてみる~~ぅ?♡」という、千歌ちゃんのトロ甘妹ボイスが光ります。

 この「ぅ?」は千歌ちゃんというか伊波杏樹さんのアドリブだったのか、指示だったのかは分からないですがともかく千歌ちゃんだけのオリジナルなんですね。だからAZALEAのファーストライブでこの曲が披露された際は、このパートが誰だったかは忘れましたが「ぅ?も言え」ってツッコまれていましたね。そして2021年からAqoursのソロアルバム第二弾が出ると最初に出た千歌ちゃん以外は皆「ぅ?」と言わないので違和感がすごいです。それだけ千歌ちゃんの「ぅ?」のインパクトが強かったんですね。まぁ、これは余談です。

 

 ボイスパーカッションを取り入れた手作り感の溢れるサウンドに、恋に恋する女の子のワクワクドキドキ感がぎゅっと詰まった名曲。上述した千歌ちゃん以外にもソロパートが豊富で、Aqoursの年相応な恋愛観がしっかりと伝わってくるまさに「ティーンアイドルのラブソング」として非常に完成度の高い曲と言えますね。「少女以上の恋がしたい」を歌ったグループが、まさにその「少女的恋愛観の恋がしたい」曲を歌うというのもなかなか趣深いです。

 

 

☆第35位-『Hop? Stop? Nonstop!』

 アーティスト:Aqours

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 劇場版挿入歌。Aqoursがイタリアでの路上ライブでパフォーマンスした曲であり、鞠莉ちゃんの貞操が掛かった大事な大事なライブでした。

 

 以下参考記事のコピペ。

 

 Aqours全員曲としてはこの映画でもピカイチに明るい曲で、Aqours本来の底抜けな元気さが詰まったポップなナンバーになっています。

 それでいてこの歌は鞠莉が分からず屋のママにスクールアイドルが人を感動させるに足る存在だと認めさせるための運命を賭けたライブ母を認めさせることができなければハゲでデブの金持ち御曹司と強制結婚&子作り確定の土壇場にこの曲を持ってくる所に、鞠莉の自信とAqoursのスクールアイドル観が現れていますね。ハゲでデブだったかは分からんけどね。アニマスに出てきた石油王みたいなのだったかも。近未来ハッピーエンドじゃん…

 

 途中に出てくる鞠莉と千歌のあざといハグも最初百合営業は声優同士で勝手にやれやファッキンビッチ!と思ってたんですけど、これは鞠莉の状況を考えればむしろ必然で、もしこれでもママの理解が得られなかった場合は「ごめん私ガチレズだから男の人とは結婚できないの…」「いつから結婚相手が男だと錯覚していたデース?」みたいな展開になっていたんじゃないでしょうか。近未来ハッピーエンドじゃん…

 予め保険としてガチレズの布石を打っておくのもしたたかですが、相手役が千歌というのが更に良いですね。ここ下手にハグゥデスワァと百合営業してるとママの怒りの矛先がそっちに行ってしまうので、無辜のちかっちを相手役にチョイスする配慮が光ります。

 千歌ちゃん、鞠莉のママになんて呼ばれてるんでしょうね。「普通」かな?

 

 ~~~

 

 という、こんなエロ同人みたいな設定のライブを劇場版でやってくれたのはよく考えたら凄いですね。

 

 「Hop? Stop? Nonstop!」というタイトルも素敵ですよね。鞠莉達3年生は、そもそも一度はスクールアイドルへの道を諦め、その後千歌を中心にした新生Aqoursとして再集結し、現在に至るわけです。ママにやめさせられるまでもなく、一度は「Stop」していたわけですよね。だからこのタイトルは、「こんな素敵なこと(スクールアイドル)、やめたくったってやめられないわ!」という鞠莉からのメッセージだと受け取ることができるのです。

 できるのです。って、後付けでそう解釈するのは容易いですが、このタイトルを一から考えた””神””の凄さは脱帽というほかないですね。なんでこんな事思いつくんだろう。

 

 また、この曲と言えばダイヤとルビィの関係性にも注目です。劇場版における1年生の決意は、「ハジマリロード」の項で説明したと思いますが、このライブは1年生にとっても自分たちがこれからのAqoursを背負っていくんだという、決意と覚悟の表れたライブになりました。

 そんな中で、ライブが終わった後のダイヤからルビィへの「もう…ルビィは何でもできるのですわ。何でも!」というセリフが印象深かったですね。「それには自由なツバサで~」という歌詞もありますが、先輩の後を付いていくことが多かった1年生達にとっての「巣立ち」のライブという意味合いもここには存在していたと思います。

 曲中でダイヤがルビィに手招きしてハイタッチした後一緒に階段を登っていくシーンも象徴的ですね。いつかは「ルビィを置いていかないで…」と姉に泣きついていたルビィも、今は姉と同じ目線、同じ高さに立って、そしてルビィの方から姉の手を巣立っていくのです。

 

 

☆第34位-『シャゼリア☆キッス☆ダダンダーン』

 アーティスト:シャゼリア☆キッス

 

 CYaRon!AZALEAGuilty Kissの3ユニットが奇跡の熱いコラボレーション。まさか、この3ユニットがひとつになる時が来るとは思っていませんでした…この9人の歌声は非常に調和が取れていて、他にも9人全員で歌う曲を出して欲しいと思いましたね。

 

 ということで、ラブライブ!恒例のエイプリルフールネタでした。でしたが、まさかのCD化決定。そして先日LOVELIVE! SUNSHINE!! UNIT LIVE ADVENTURE 2020 ~PERFECT WORLD~物販において通販で発売されました。奇しくもSaint Snow曲を除くとAqours及び派生ユニットの累計100曲目となりました。

 

 4/1に公開されたYoutube動画では島本和彦先生画のくどいほどの劇画調タッチで描かれる、一昔前の熱血ヒーローアニメテイストなAqours…じゃなくてシャゼリア☆キッスが見られます。

 

 3+3+3=9千兆パワー!!!シャゼリア☆キッスでしたがコロナウイルスの賠償金1京1千兆パワーの前には惜しくも敗れ去り、PERFECT WORLD公演は涙ながらの中止となってしまいました。ひだまりPもチケット当選していましたし、聴きたかったあの曲がPWで聴けると思っていただけに悔しかったですね…

 CDの帯に「輝きを 取り戻せ」とだけ書かれているのがアツい。

 

 そして曲ですが、少年時代の心が蘇るような熱いヒーローソングに仕上がっています。一発ネタということもあり、とにかく「それらしさ」を追求した曲になっています。

 イントロではダイ…シャゼキス☆レッドさん迫真の「レッド!!!」が光る。

 サビの「勝利をつかめ シャゼリアァ^~(キッス!)」のアクセントの置き方もオシャレで良いですよね。そしてラスサビではお約束の転調ラスサビ転調はもう遺伝子レベルで盛り上がってしまいますね。

 

 2番の千歌ちゃんから順に1人ずつ歌っていく演出もアツい。こんなん絶対最終話バトルシーンの挿入歌じゃん。なんの最終話だよ。最終話はセイント☆スノーも合流して11人で歌って欲しいですね。コロナウイルス!おまえをうわまわる1京1000兆パワーだ!!!

 いやでも善子がブラックなのはシャゼキス☆ホワイト(理亞)が加入するフラグでしょ。何?聖良シャゼキス☆サニーとかで良いでしょ。

 

 

☆第33位-『Party! Party! PaPaPaParty!』←New!!

 アーティスト: 高海千歌黒澤ダイヤ津島善子

 

 ダソク曲

 

 いやこれこの順位に入るだけあって本当に好きなんですよ。本当に好きなんですけど「ぐ~りんぱ!」だけが本当にいらない。ぐ~りんぱの曲にしないでくれ。ぐ~りんぱの曲はそれはそれで別枠で出せばいいじゃないですか?この千載一遇のデュオトリオの機会を使ってまでわざわざ公式の怠慢でCDが出なかっただけの「ぐ~りんぱ」をゴリ押しする必要がありましたか???

 あとどうでもいいんですけど最初のダソク部分「ぐ~りんぱ!」は3人でそれぞれのパートを繋げて歌ってるんですけど、これ何故か花丸ちゃんが歌ってるように聞こえません?千歌とダイヤと善子の声を繋げると花丸になるのか…

 

 まぁこのお気持ち表明は上記記事の中で散々やってるので別途お読み頂くとして、出だしのダソクに目を瞑れば本当にいい曲でWINTER VACATIONの中でも堂々一位です。もうとにかくこの「楽しさ」が全て。「ワイワイルンラルンラしようよ」って何だよ…

 このクリスマスパーティの楽しくて暖かい感じがテンポのよいメロディでしっかりと表現されており、学年もタイプも違う3人の声を見事に調和しています。

 あとは最後の掛け合いも良いですね。「ジングルベルがとまらない」でもこういう掛け合いがありましたが、3人なので聞き取りやすいです。因みに歌詞検索するとこの掛け合いの部分もちゃんと歌詞に入っていて、「じゃあヨハネちゃんのその頭のお団子もらい」「ちょっと」「これはだめ やめて」って全部活字で書かれているのがシュール過ぎて笑っちゃいました。「助けてダイヤー!」も言ってただろ。

 

 

☆第32位-『Dance with Minotaurus』

 アーティスト:Aqours

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 「Aqoursナンバリングタイトルの3曲目は神曲」の法則を見事に受け継いだ名曲。タイトルの時点では、「Deep Resonance」に続く曲で怪物のミノタウロスがモチーフということでシリアス系ソングを誰もがイメージしたと思うのですが、蓋を開けてみればまさかの元気一杯系チアリーディングソング。そのギャップも良かったですね。

 手拍子や「Fight oh! Fight oh! I'll save you, Hi!!」という長い合いの手が延々と詰め込まれた忙しい曲で、絶対ライブではポンポンを持って踊って欲しいですね。

 

 ミーノータウロスと言えば神曲の地獄篇にも登場する恐ろしい怪物として知られていますが、この曲ではAqoursと一緒に迷宮の中で「キミ」を心配しているというトンデモ設定となっており作詞者である”神”の器量が見え隠れしていますね。

 

 また、ミーノータウロスと言えば「牛」牛と言えば「さわやかのげんこつハンバーグ」。そしてさわやかのげんこつハンバーグは「Aqoursの10人目」、その意味で言えば本曲はNo.10と同じくげんこつハンバーグソングであるという可能性も否定できない所です。

 いやいや、「牛」から「げんこつハンバーグ」は飛躍しすぎじゃない?と思うかもしれませんが、「さわやか」に行ったことが有る人なら「げんこつハンバーグ」の鉄板がどんな形をしていたかご存知なのではないでしょうか?ミーノータウロスはミーノース王の后、パーシパエーが雄牛の模型に入ってできた子供です。これは…語るに落ちましたわね…

 だとすると、この歌詞の意味する「迷宮」とは、いつもテーマパーク並に混んでいる「さわやか」を指しているのではないでしょうか?迷宮の主はもちろん、Aqoursの10人目、「げんこつハンバーグ」です。

 

 「Aqoursの10人目」なのだから、Aqoursと一緒に「キミ」のことを心配しているのは当然ですよね。これはある意味「No.10」の「10人目はキミだよ!」という言わされ感満載のフレーズを払拭する、”神”が”神の詩”に突きつけたアンサーソングなのではないでしょうか。

 

 

☆第31位-『Thank you, FRIENDS!!』

 アーティスト:Aqours

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 Aqours 4th LoveLive!のテーマソング。

 

 2018年11月に東京ドームにて開催された同ライブは、ひだまりPが正真正銘生まれて初めて参加したアーティストのライブでした。

 

 無論それまでもラブライブ!を愛していたひだまりPですが、一方で声優やリアルライブのことには全くと言っていいほど興味がありませんでした。現地参加やLVはおろか、映像ですらほぼ見たことがないという状態でしたね。とは言え一度くらいは、そして折角μ'sも立った東京ドームでやるのだから、と気まぐれにチケット抽選に申し込みをしたところ…呼ばれてしまったのですね、Aqoursから。

 この日の東京ドームで見た景色は、大げさでも何でもなくひだまりPの人生を変える2日間となりました。勿論、ラブライブ!が大好きという気持ちに何も変わりはありませんが、まるで魚が空を飛んだように、一気に視界が拓けたのがあのライブでしたね。

 

〽Thank you, FRIENDS!!

 会えて良かったな 会えて良かったな

 最高の絆!

 人生にはときどき びっくりなプレゼントがあるみたいだ

 

 この詩も、ひだまりPにとって凄く特別なものになりましたね。まぁ、遅すぎるって言われちゃいますけど…本当に、あの日Aqoursに「会えて良かったな」でした。

 あと、「最高の絆…あぁ^~」って歌い方がまた良いですよね。たまらねえぜ。

 

 そしてその翌月である2018年12月、ひだまりPは今度は大阪通天閣へふぐ料理を食べに行きました。これもまた、大切な思い出ですね。

 

〽Thank you, FRIENDS!!

 大好きだよ てっさ

 大好きだよ てっさ

 伝えたかった!

 こんなてっちりが見たい きっと君も同じ夢見てたんだね!

 

 この詩も、ひだまりPにとってすごく大切なものになりました。てっさ(※ふぐの刺身)、凄く美味しかったですね。

 ちなみに、本当に食べに行きました。下記参照。

 

セガプライズ『未来の僕らは知ってるよ』黒澤ルビィちゃんがエロ過ぎるので緊急レビュー! - ひだまりPはこう語った

 

 なんの話でしたっけ。あぁ、Thank you, FRIENDS!!ね。

 

 ぶっちゃけ言うと、こういう「思い出補正」を除くと、参考記事とか読んで頂けると分かるんですけどひだまりPの当初の評価は結構辛辣だったんですよね。それはつまり、アニメ1期13話とかにも感じたことで、つまりAqoursはこれからもっともっと前へ進んで欲しいのに、悪い言い方をすれば思い出に浸るばかりの文脈が多くない?とは感じていました。まぁそれは、実際今も思っていますね。

 とは言え、そういう24時間テレビ的なお涙頂戴No.10の方によりウェイトがかかっているので、時が経つにつれNo.10が黒歴史化すればするほど、このThank you, FRIENDS!!については浄化されていった、というのが正しい表現なのかは分かりませんが。

 「Thank you, FRIENDS!!」と「No.10」、合わせて「No, Thank you!!」。この2曲は切っても切れない表裏一体の関係にあるのです。そしてNo.10は、Thank you ,FRIENDS!!の負の側面と言うべきもので、言わば人身御供のような存在と言えます。”神”がそこまで考えていたかは不明ですが…

 

 ライブの物販では各メンバーのソロverが収録されたCDも発売されました。ダイヤさんの静かで情緒的な歌い方も好きですが、千歌ちゃんの感情を込めた「みんなと探そうか!」には、流石のひだまりPも当時ちょっぴり涙ぐんでしまうほどでしたね。

 

 最後になるんですけど、このCD、ジャケット、やばくないですか?

 

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やはりヤバい…(確信)

 

 下着じゃん。いやこれ、特にルビィこれ…ソープ嬢じゃん…

 

 このジャケットにラブライブ!の原点である「奔放な性」を感じたことも、4thライブに参加を決意したきっかけでしたね。それはウソだけど。

 っていうかこれ、声優も着るの?と思ってたんですけど、着てましたね…人生にはときどきびっくりなプレゼントがあるみたいだってこれ………

 

 「もっと先へ飛び出すんだ」ってそういう…

 

 

第30位~第11位まで

 

☆第30位-『サクラバイバイ』

 アーティスト:CYaRon!

 

 初見の印象は「AKBっぽい」でしたね。音圧強めのシャカシャカしたアイドルソングで、今までのAqoursにありそうでなかった曲だと感じました。

 

 アニメ2期のブルーレイ搾取曲は3ユニットとも「卒業」をテーマにしているんですけど、やっぱり「見送る側」である1,2年生だけで構成されたCYaRon!が歌うことでコンセプトがぎゅっと締まりますね。

 だからこそ「サクラバイバイ」ってシンプルな題が沁みる。歌詞もあえて王道を行く「卒業ソング」として書かれていますね。それでいてアニメで見た卒業する3年生を見送る皆の姿ともしっかり重なって見える、等身大なCYaRon!の姿を見ることができます。

 

 2番のサビの歌詞は「卒業バイバイ サクラから花吹雪」じゃなくて「サクラかな 花吹雪」なんですけど、「サクラかな」って何!?卒業式のモブが全員サクラかな?ってこと!?金で雇われたサクラだから…サクラ売買!?(ちかっちギャグ)

 でも次の「大好きになったから繋がりが生まれて おめでとう おめでとう 憧れはずっとね…消えない」ってフレーズはすごく良いんですよね。特に最後の、千歌ソロの「消えない」が。アニメ版Aqoursの3年生はやっぱり千歌ちゃん達にとってスクールアイドルとしても先輩ですから。そこに「憧れ」ってフレーズを使ってくれたのはすごくしっくり来ましたね。

 

 

☆第29位-『恋になりたいAQUARIUM』

 アーティスト:Aqours

関連記事: Aqours 2ndシングル「恋になりたいAQUARIUM」-30分で4万円の竜宮城 - ひだまりPはこう語った

 

 Aqoursの2ndシングル。センターは曜ちゃんです。

 

 ラブライブ!サンシャイン!!の舞台である静岡県沼津市、観光スポットは色々ありますが、水族館が市内に3つあるというのは中々他では見られないんじゃないでしょうか。この曲はその水族館の1つ、みとしーこと伊豆・三津シーパラダイスがPVの舞台になっています。ちなみに、ドラマパートでは残りのあわしまマリンパークと沼津港深海水族館にもメンバーが訪れているのが確認できますね。

 ということで、まさに地元に根ざした活動をするAqoursのコンセプトにピッタリの2ndシングルだったわけなんですが、それとは裏腹にとても淫靡なイメージも併せ持っているところがラブライブ!らしい一筋縄でいかない所だと言えますね。

 

 と、いうことで2番の歌詞を見てみましょう。

 

〽しっかりしっかり楽しんで(あわあわ)

 最後はいっしょにあわあわに乗って

 また会えるね わたしにキス

 しちゃえば?しちゃいたい?しちゃいなよ!

 今だけってキミだけってI love you!

 (I love you~♡)

 

 完全にソープランドじゃん…じゃんって言うかなんかさっきもソープランドの話しましたね?何だっけ…あぁアレだ、Thank you, FRIENDS!!の衣装か。

 流石にこれはどう読んでもソープ嬢とのやりとりですよね。特に「あわあわ~」があまりにも言い逃れできない。そもそもこの2番の最初で「だって水のなかだし」って言っちゃってますしね。水って水商売のことだったのか…「なかだし」は説明するまでもないですよね。

 

 衣装は竜宮城の乙姫をイメージしていると思うんですが、こうなってしまうと「竜宮城の乙姫」というモチーフ自体がソープ嬢の暗喩だと思えてしまいますね。

 

 「遊びましょ?」ってね。

 

 あぁ、ちなみになんですがこの曲、ゆったりした曲のようでいてサビで一気に盛り上がるタイプの曲なのですごくライブ映えする曲でもありますね。その辺は流石のナンバリングシングルって思いましたね。

 

 

☆第28位-『未来の僕らは知ってるよ』

 アーティスト:Aqours

 

 アニメ2期オープニング。

 

 ブルーを基調とした新衣装は初登場時はカイオーガなんて揶揄されていましたが、Aqoursの「海」のイメージにピッタリで今やAqoursを代表する衣装となっていますね。

 アニメ映像では「ハートの磁石を~」のところの1年生ダンスが印象に残っています。

 

 歌詞としてはアニメでは流れない2番の歌詞が好きですね。「歌いながら 雨に濡れながら ぜったい晴れる!と信じてるんだよ」のくだりとかすごく情緒的。でもこれについては2期のストーリーの内容を加味してプラマイゼロです。

 むしろ「雲の間に間に あたらしい青空が~」ってとこがすごく詩的で良い。「間に間に」って、なんとなく「雲の切れ間」みたいな意味だと思ってたんですけど、「隨に」とも書き、つまりは「なりゆきに任せる」って意味なんですよね。ここを歌ってるのは鞠莉ちゃんなんですけど、こういう楽天的、というよりはむしろ「人事を尽くして天命を待つ」とでも言うような心の持ちようが好きですね。本編中でも待てばカイロの日和ありって言ってましたし。

 

 そして、これは折に触れて言ってきましたが一番重要なフレーズ、「I live! I live LoveLive! Days!」のくだりですね。ラブライブ!総合マガジンのタイトルにもなったこれ、ひだまりPの座右の銘とも言える「人生をラブライブ!にする」とも一致しています。

 別にひだまりPの座右の銘はどうだって良いんすけど、要するにI live LoveLive! Daysとはラブライブ!に縋って生きるのではなく、他でもない自分自身の人生をラブライブ!のように輝かせて生きたい、という意味…をひだまりPは見出してるんですよ。

 

 そういう意味では、まさに本気の人生訓とも言えるフレーズとなってますね。

 

 

☆第27位-『スリリング・ワンウェイ』

 アーティスト:Aqours

 

 「私たち、輝きたーーーーーい!!!」

 

 このフレーズを聴いた瞬間、アニメ1期13話がフラッシュバックしてしまい「またこれ系の曲かよ…」って口からみかんが出たのを覚えてますが、蓋を開けてみればどっこい。情熱溢れるロックなナンバーでした。挑戦者のポーズしろ。

 

 「マイ未来 トライ トライ トライライ ホンキ デ ハシレ」って弾み倒しのフレーズが印象的。そもそも「スリリング・ワンウェイ」ってタイトル自体、声に出して読みたいオシャレタイトルですよね。「スリワン」とかコソ泥みたいなきったねぇ略称はNG

 

 「上がろうよ シーソーゲーム」とか、そもそもAqoursにそんな概念があったこと自体新鮮ですね。これ聖良さんがゴーストライターしてない?2番の「サッパリが自慢なのかい?あきらめ悪くいこうよ 絶対に欲しいものは狙うんだポーカーフェイス」とか、もはやA-RISEが降臨してるじゃん。

 強敵との闘いの中で自分にはなかった戦闘スタイルを会得していく主人公とか、これ完全に王道バトル漫画の展開じゃん…シャゼリア☆キッスじゃん…いや、別にA-RISEと闘ってないですけどね。

 

 

☆第26位-『太陽を追いかけろ!』

 アーティスト:Aqours

 

 アニメ1期ブルーレイ特典曲。「Daydream Warrior」「スリリング・ワンウェイ」とシリアスな曲が続いた中、最後でいきなり和気藹々としたマーチ調になるのは良いですね。歌い出しの「Aqours集合~! 番号!」でつかみはバッチリです。

 

 「いつだって世界って同じじゃないね」ってフレーズは若干アニメ1期でμ'sを追いかけると言ったり追いかけるなと言ったりみかんの筋がぶれていた千歌ちゃんの開き直りっぽくてちょっとアレだとは思うんですけど、そもそも「夢で夜空を照らしたい」ではμ'sのことを星に例えていたわけですから、それに対して「太陽を追いかけろ!」というタイトル自体がμ'sへの憧れから、自分たちだけの輝き(=サンシャイン)を追いかけ始めたことを暗示しているとも取れますよね。まぁ…その結果がアニメ2期のアレなので、その事実そのものをあんまり肯定的に捉えられないのが残念なところではありますが。

 

 っていうかアレですね、ひだまりPこの記事内の色んな曲でメンヘラみかんちゃんの批判してるのでこれ連続で読んでくれてる方から見たらアニメの千歌ちゃんのことめちゃめちゃ根に持ってる人みたいですね。まぁ根に持ってますけど…蜜柑休題。

 

 ルビィちゃんの「勇ましく 迷子になったら!」ってくだりもちょっとシュールですよね。勇ましく迷子になるな。アレですね苺ましまろの茉莉ちゃんが「オラァー!」って言いながら階段でコケてるシーンみたいですね。誰に伝わるんだよこれ。

 

 「苺ましまろ」はタイトルから萌え豚御用達漫画かと思われがちですが、実際にはシュールギャグ漫画の名作なので持ってない方は読んでみてください。 

 

 

☆第25位-『Wake up, Challenger!!』

 アーティスト:Aqours

 

 イントロの「Hey! Come on!」の後が「貧乳!」って聞こえる…聞こえない?

 

 「KOKORO Magic "A to Z"」のc/w曲。そしてスクスタメインストーリー第12章にて、この曲のバックグラウンドとなるストーリーが明らかになりました。

 

 スクスタのメインストーリーはμ's、Aqours、そして虹ヶ咲のメンバーが一致団結して中止になったスクールアイドルフェスティバルを復活させるというのが大きな目標となっており、そんな中皆にスクールアイドルフェスティバルの趣旨を伝えるためのPVソングとして梨子ちゃんが提案したのがこの「Wake up, Challenger!!」でした。

 

梨子「夢を追いかけ続けることって楽しいけどそれだけじゃない、

苦しくて諦めてしまいたくなったり、

逃げ出してしまいたくなるときもあるかもしれない。

もしかしたら、夢を叶えるのは無理なことなのかもしれないって

不安も心のどこかに誰もが持ってると思うの。

でも、一緒に頑張る誰かがいてくれたら、

きっと頑張り続けることができる。

だから、みんなの夢を聞かせて!

落ち込んでいる時こそ、みんなで夢を語ろう!

ひとりでは苦しくても、みんなでならきっと大丈夫!

そんな、みんなへのエールみたいな

上手くいかなくて落ち込んでいる人を

応援するような曲を作りたいの!」

 

 …書いててなんかの自己啓発セミナーみたいだと思ってしまった。ファミレスでこれ力説してる人がいたら宗教の勧誘だと思うでしょうね。なんて茶々は置いといて。

 

 梨子ちゃんがこう思ったきっかけは、自分自身が夢を目指して一度は挫折し、逃げようとしていた経験からだと言います。明言こそされていませんが、たぶんアニメでもあったピアノのくだりですね。スクスタ時空はどこまでアニメの設定を踏襲しているのか、世界観が手探りすぎる所はあると思います。

 

 ともかくそんな、夢に向かって頑張る人への応援歌として梨子ちゃんが作詞作曲をつとめたこの楽曲。まさしくスクールアイドルの祭典にふさわしいテーマで、劇中でも大絶賛でしたね。

 

 ひだまりPがこの曲好きなのは、歌詞がいちいち楽しいんですよね。「恥ずかしさコートのポケットの中(しまっといて!)冬まで忘れちゃって~」とか、すごく表現力豊かで、それでいて等身大じゃないですか。そういう押し付けがましさのない、本当に一緒に並んで夢に向かって走ってくれるような気持ちにさせてくれるのがこの曲の凄いところですよね。まぁ今のくだりについては劇中で梨子ちゃんが曲作りの参考にみんなの失敗談を聞く、という描写があったので、その中で桜坂しずくの変態露出趣味に関する話を聞いて思いついた可能性もあると思ってますが。

 

 「失敗だって準備運動のひとつ(伸ばしといて!)筋肉へごあいさつだ~」というフレーズも同じですが、これは確実に果南の影響受けてますね。

 

 「大胆にも裸足で 挑戦者のポーズ!」「真剣でも余裕ぶって 挑戦者のスマイル!」のフレーズも熱い。なんていうか、純粋にロックだ。梨子ちゃんもギルキスで百合営業してるだけかと思ったらこんないつの間にか経験値を積んでたんですね…

  っていうか「○○のポーズ」って歌詞にある曲はだいたい名曲なんですよ。(暴論)もう歌詞がダンスしてるので。ダンスナウ。

 

 

☆第24位-『Shooting Star Warrior』←New!!

 アーティスト: Guilty Kiss

 

 ぶっ刺さりよ。これもやっぱりコロナ禍の世相を斬った曲だと思うんですけど、Guilty Kissの元々あったテーマにめちゃめちゃ噛み合ってるんですよね。こういうロックな感じに、でも曲の内容はすごく優しいのが素晴らしくギルキス

 「会えて嬉しいって言っちゃえ!言っちゃえ!」とか、「距離~が遠くたって呼んでほしい~!」とか一昔前のアイドルソング的な表現が結構多いように感じるんですけど、そのチープさが逆にひだまりPの心にぶっ刺さったわけですよね。「Shooting Star Warrior」ってタイトルもチープながら、でもこういうのが好きなんですよ。

 

 

☆第23位-『Brightest Melody』

 アーティスト:Aqours

 

参考記事: 劇場版ラブライブ!サンシャイン!!挿入歌シングル③『Believe again』のレビュー - ひだまりPはこう語った

 

 劇場版挿入歌。幻のラブライブ決勝戦で、Saint Snowとの対決で歌った曲です。衣装は内浦の守護聖人、ヨーソロが一晩で作ってくれました。アキバの守護聖人コトリと言い、ラブライブの衣装担当は強すぎですね。

 

 …ちなみにですが、冒頭で述べたようにSaint Snow曲はランキング対象外とさせて頂いています。これはμ's編とバランスを取るための措置とご理解頂ければと思います。「Believe again」がランキングに入ったらぶっちゃけ1桁順位に入るとは思っていますけどね。曲の感想は参考記事からどうぞ。

 

 曲としてはまさに3年生が歌う正真正銘の最後の曲であり、サビから入る衣装の色変えも3年生だけ色が変わらないなど演出にも表れています。それだけにAqoursが歌う、これからのAqoursに対する餞(はなむけ)といった趣が強く表れていますね。

 

 あと、「ずっと歌おうみんなで!」というくだりは「君のこころは輝いてるかい?」の「わっしょい!ときめきオーライ!」を連想させませんか?そのあたり、わざと似せているのかどうかは残念ながら不明ですが…

 

 

☆第22位-『CHANGELESS』

 アーティスト:CYaRon!

関連記事: 【Aqours】スクフェスコラボユニットシングル「New Romantic Sailors」他2枚感想 - ひだまりPはこう語った

 

 ノスタルジー。

 

 卒業生を見送る側の1,2年生しかいないCYaRon!は卒業ソングを歌うのに一番しっくり来る、というのをサクラバイバイの項目で書いたと思いますが、それがまさに大爆発したのが「Braveheart Coaster」のc/w曲なんですよね。

 

 「海岸通りで待ってるよ」とちょっと似ている部分もあるんですけど、あちらは哀愁が漂いつつもどこかコミカルな情景を「海岸」へと投影していたのに対してこのCHANGELESSはそこから一歩大人になったような、憧憬の念を同じ「海辺」へと投影しているんですよね。特に「ここで待っていると伝えたいけれど」のくだりは明らかに「海岸通りで待ってるよ」をイメージしていますよね。と言っても勿論バスが来ないみたいな意味ではなく、あの頃はそれでも次の日学校へ行けば皆と会えたけれど、今は本当に皆が遠くへ行ってしまった。でも、私はここにいるよ。そんな郷愁なんですね。

 (「バスが来ない」なんて分かる人いるんですかね…これも郷愁ですね。

 

 「言葉は宙を待って 空へ消えてく」とか、「1人で歩く海辺は  潮騒だけ聞こえる」とか言葉がすごく豊かで、それでいて情景が伝わってくる素晴らしい詩でしたね。いやこれ、SENTIMENTAL StepSを感じる

 

 あと「片方だけ埋もれていた サンダル拾ってみたら…」のくだりは正直となりのトトロしかイメージできませんでしたね。これはダソクですけど。

 

 

第21位-『Namelss Love Song』←New!!

 アーティスト: Guilty Kiss

 

 マジの確変だった。ロックバンドが出すロックを維持したままのしっとりラブソング…何これ。ツアー最終日じゃん。Forever Loveじゃん。YOSHIKOじゃん。YOSHIKOって何だよ。蕎麦屋のカツ丼ですよこれは。

 いやもうサビの「Nameless love song」繰り返しがマジのツボ。「なんて綺麗に響くんだろう」じゃねえよひだまりPのセリフだ。

 

 Aqoursユニット1stアルバムはぶっちゃけた話、CYaRon!とAZALEAはちょっと失速した感はあったんですがその中で今まで通りの路線を貫き通したGuilty Kissが3曲ともド名曲を生み出していくのが凄かったですね。

 

 

第20位-『突然GIRL』←New!!

 アーティスト: 渡辺曜

 Special MV: 【YouTube限定公開】突然GIRL Special MV - YouTube

 

 ということで、Aqours Solo Live! 新曲第一弾は曜ちゃんとルビィちゃんがワン・ツーだったわけなんですが…よく考えるとこれ、アニメ2期ブルーレイ曲のソロ曲も同じ結果でしたね。ただひだまりPは最近曜ちゃんを演じる斉藤朱夏さんのソロ曲を色々聴いてたんですがマジの話、朱夏兄貴の”バラード力”は声優界トップクラスと申し上げても遜色ないレベルなので曜ちゃんソロ曲の評価が高かったのも納得です。なにこの表現力…声優として誇らしくないのかよ???

 ちなみにひだまりPオススメの斉藤朱夏さんソロ曲は「ヒーローになりたかった」です。蜜柑休題。

 

 この歌詞の詩的さがまず素晴らしいですよね。「空が水にとけていくその青さへと飛び込む瞬間がとても好きだよ」って、本当に曜ちゃんだけが見ている景色を歌にしてくれている所がこの曲の一番素敵なポイント。

 もうこの曲に「青春」のさわやかさが抑えきれないくらい詰まってるんですよね。「突然でゴメンと行っちゃえっ!」とか。もうこれは恋愛の歌じゃないけどラブソングですよ。渡辺曜という少女の透明で赤裸々な気持ちがこの曲には詰まってるので。それをラブソングと言わないんだったら何て言うんだ

 流石にこれはコットンキャンディ超えもやむなしでした。

 

 

第19位-『GALAXY HidE and SeeK』

 アーティスト:AZALEA

関連記事: AZALEA『GALAXY HidE and SeeK』感想など-畑亜貴は銀河一の天才シリーズだった。 - ひだまりPはこう語った

 

胎児よ

胎児よ

何故躍るずら

母親の心がわかって

恐ろしいずら…?

 

 ということで、AZALEAの2枚目のシングル「GALAXY HidE and SeeK」。直訳で銀河かくれんぼ。オシャレ過ぎるタイトルにリリース当初から注目が集まりました。

 曲はこれぞAZALEAという感じのテクノポップ。しかしながらそこに秘められいるテーマは銀河のように広く、深いものでした。

 

 このGALAXY HidE and SeeKですが、単なるオシャレソングではなく「母の子宮内にいる胎児の心を歌った曲」だとされていますね。

 根拠としては、まずこのタイトル、実はアナグラムになっています。

 

GALAXY HidE and SeeK

   ↓

HE Kid and See GALAXY

(=彼は子供で、銀河を見る?)

 

 「子供」「銀河を見る」という意味深な言葉が表れましたね。そもそもAZALEAの音楽は「恋愛」をテーマにしたものが多いですが、本来の世界観としては恋愛→妊娠出産という生命のサイクルそのものを俯瞰して捉えているのがAZALEAの音楽観であるというように考えられています。誰にだよ。

 (※これについては「空中恋愛論」の項目でも触れましたね。)

 

 本曲が子宮内の胎児の心を歌っていると考える根拠として、サビの歌詞を見ていきましょう。

ココだよって誰かの声が聞こえる

優しいその声で 導いてください

それだけでわたしはこの星のことが

とってもスキになれるみたい

はやく出会いましょう

I'm calling calling you

 

 これは明らかに子宮内にいる胎児と母親との心の交流と考えられますね。

 そのほかにも、「Ah 出口は近いの」というフレーズも臨月が近づいていると解釈できますし、「テレパシーであなたの今を伝えて 繋がるなら今が~」も母親と胎児の絆を指していると考えられますよね。

 また、ラスサビの近くで「ここだよってあなたの声が~」のところが籠もった声で聞こえる演出がありますが、これも子宮内だからと考えるのがきわめて自然な解釈です。

 

 そして、非常に大切なのはこの部分。

〽広い世界 それは運命 かならず惹かれ合う

 かくれんぼの途中みたい まーだだよとは

 お願い 言わないで

 

 タイトルにも「GALAXY」とある通りこの胎児は母の子宮の中で眠りながら遠い銀河に思いを馳せて、巡り巡る人類の営みを俯瞰しているのだと考えられます。

 子宮内の胎児が見る暗闇の世界、それを「銀河かくれんぼ」に例える”神”のセンスは参考記事の通り、銀河一の天才であると断言できますね。

 

 ここまででみなさんお気づきと思いますが、ジャケットも「子宮」をイメージしています

 

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  然り。

 

 3人の背中には天使の羽が生えていますが、赤ちゃんは天使ですから当たり前ですね。

 ちなみにこの花丸ちゃんが持ってるソーセージみたいなの何?って思ってた方多いと思うんですが、これはへその緒です。

 

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  へ~そ~ですか。(ちかっちギャグ)

 

 果南ちゃんがへそ出しなのもそれと関連してそうですが、これに関しては単なる痴女だと思います。蜜柑休題。

 無垢と憧憬母性と戸惑い無限と輪廻。これらのテーマを本曲は内包していると言えますが、確かにAqoursの中の花丸ちゃんも無垢なあどけなさと母性を兼ね揃えた女の子ですよね。その小さな手、つぶらな瞳…ダイヤがママよ

 

 以上の内容から、GALAXY HidE and SeeKが「母の子宮で胎児が見た”銀河”」を表現している曲であるということが分かって頂けたかと思います。Q.E.D!!(ミルキィホームズ)

 

  なおこのくだりで説明した内容ですが、まだこの解釈を前提として考察すべき曲が残っているのでちゃんと覚えていてくださいね。続きます。

  

 

☆第18位-『G線上のシンデレラ』

 アーティスト:松浦果南黒澤ダイヤ小原鞠莉

 

「そういえば、皆ミスドって知ってるの?」

「もっちろ~ん!」

「ポンデなら見たことあるけれど……」

 

 3年生の魅力が全開の、優美で華やかな曲。ダイヤちゃんの手を取って一緒に踊りたくりますね…?先に紹介したAqours 4thライブではダイヤちゃんの中の人である小宮有紗さんが「オーケストラで躍る””ダンスパーティー””とか?」と言いつつスカートを翻しながらくるりと一回転したのが優美過ぎて見惚れてしまいましたね。

 

 ワルツを踊りたくなるノリノリのメロディも素晴らしいんですが、ワードセンスも”神”の面目躍如といった具合に光りまくっています。

  ”シンデレラ”にかけて「靴を脱いでおけば無くさないよ かるくはやく」とか、さながら王子様が迎えに来るのを待ってるだけじゃない軽やかで自由なおてんば姫様のようで、鞠莉ちゃんそのものじゃないですか。これは「アリアは眠くなっちゃうよシンデレラ」のくだりにも同じことが言えますね。そもそも元ネタが「G線上のアリア」なんですから、まさにここがタイトル回収です。

 

 そして「あわてないでにっこり笑って プリンセスみたいに!」のセンスももう…素晴らしすぎでしょう…ザ・スクールアイドルって感じしますよね。

 

 これが、ラブライブ!のリリックなんだよなぁ…

 

 

☆第17位-『WONDERFUL STORIES』

 アーティスト:Aqours

 関連記事: ラブライブ!サンシャイン!!2期13話「私たちの輝き」感想-ラブライブとは何だったのか。 - ひだまりPはこう語った

 

 アニメ2期13話挿入歌。

 

 これまでの振り返りとして、アニメで行ったライブを全て振り返りながら歌われました。シンプルながらこういうのはひだまりP大好きな演出で、「未熟DREAMER」や「想いよひとつになれ」などのアニメシリーズの名曲を紡ぎながらのダンスは胸がワクワクしましたね。バク転もしろ

 まぁファーストライブの時なんかだと果南がむくれながら傘持って突っ立ってた格好のまんまステージに引っ張り出されてるのとかダイヤが発電機持ってるのとか色々シュールだったりもしましたが。

 

 この熱い演出と、「夢を駆けてきた~」のところのダイヤちゃんの足上げの可愛さだけでこの順位まで登ってきた曲と言っても過言ではありません。もっと足上げてホラ。

 

 また、この曲の間奏では千歌ちゃんがこれまで探してきた輝きをついに見つけたというセリフが入るんですが、ぶっちゃけこれについてはひだまりP的にはダソクでしたね。ただそこは曲の感想と言うかアニメのストーリー全体の感想になるので、何で?と思った方は関連記事をご覧頂ければと思います。ダソクって何?蛇足じゃないの?って思った方はたぶん上の方で解説してます

 

 ちなみにですが、「本当は盛ってたんだよ~」という歌詞から本曲、実は胸にパッド入れてるメンバーを内部告発する曲なんじゃないか、という考察も存在していますね。これ実は意外と的を得ていて、「足りないって気分悔しかったんだ」とか、「みんな盛ってた胸に眠る輝き」とか、「答えはいつでもこの胸にある 気がついて」とかマジでそれっぽい歌詞が複数存在しているんですよね。いやいやそうじゃなくて。パッド入れてるのは誰なんだよって話になるんですけど、これは純粋にひだまりPの考察ですが、曜ちゃんだと思ってるんですね。皆さんはなぜ曜ちゃんと千歌ちゃんのバストサイズが同じであるか、考えたことありますか?

 

 「分かった…(私は)最初から(胸が)あったんだ!」

 

 

☆第16位-『コドク・テレポート』

 アーティスト:CYaRon!

関連記事: 【Aqours】スクフェスコラボユニットシングル「New Romantic Sailors」他2枚感想 - ひだまりPはこう語った

 

わんこも歩けば ぽこち~ん♪

 

 …は? 

 あ~ぁ、またひだまりPのブログだよ。千歌ちゃんがポコチンとか言うわけないだろ!ったく…伊波杏樹さんに謝罪の意を表明しつつ、もう一回再生してみましょう。

 

(てれぽっ てれぽ~っ♪)

「確率高めるか! 表に出なくちゃだ!

 わんこも歩けば ぽこち~ん♪♪♪」

 

 ………

 

 ……………

 

 ポコチンって言ってる………

 

 いや、勘違いしないで欲しいんですけど、確かにラブライブ!の本質は奔放な性であるとは言え、普通の歌詞をわざと卑猥な言葉に空耳して「あ~!千歌ちゃんがシモネタ言ってる~!」みたいなしょうもない事はひだまりP、やらないですよ。ひだまりPラブライブ!のことでふざけたことは一度たりともないです。

 

 でもこれ、マジのマジでポコチンって…それはもう楽しそうにポコチンって言ってるよね。ひだまりPもそんな千歌ちゃんを見ていたら、「あ…別にアイドルがポコチンって言ってもいいんだ…」って気持ちになりました。

 

 と言うことで、千歌ちゃんのポコチン発言があまりにもセンセーショナルだったんですけど、たとえポコチンって言って無くてもこれはガチの名曲ですよ。

 

 「CHANGELESS」と同じノスタルジー系の曲なんですが、センチメンタルステップな郷愁を漂わせていたCHANGELESSに比べてこちらは後輩系ユニットの甘え全開ソングになっています。

 サクラバイバイ」「CHANGELESS」「コドク・テレポート」と三者三様の卒業ソングをいずれもCYaRon!の魅力をしっかり引き出しつつ歌う、往年のBiBiもかくやという引き出しの多さに戦慄しきりですね。

 

 「テレポート テレポート 飛んできて~」からの怒涛の畳み掛け、圧巻と言うほかありません。PrintempsのNO EXIT ORIONはメンヘラの元気玉と呼称しましたが、これはもはや甘えたの元気玉ですよ。末っ子が2人いるユニットですからね。

 そしてサビの「部屋の扉開けたらすぐ砂浜で~」というくだり、これも素晴らしい。これを聞くだけで、心は十千万旅館目の前の砂浜へワープしてしまいます。あの光景がいつでも思い浮かべられる、これもノスタルジーですね。

 

 

☆第15位ー『Amazing Travel DNA』

 アーティスト:AZALEA

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 AZALEAが贈る昭和アイドル風ディスコソング。AZALEA特有の敬語歌詞大好きなんですよね、lily whiteもだけど。

 Aqours UNIT LIVE ADVENTUREに先立って発売されたユニットシングルはいずれもその名の通り「冒険」をテーマにしてるんですけど、これはその中でもAZALEAらしい「自由な旅」を歌った曲ですね。

 「自由の意味を噛み締めながら 今日のリストはノープラン」とかの軽やかさが非常に好きで、個人的にはこの「リスト」は「tourist(旅行者)」とも掛かってるんじゃないかと思うんですよね。そういう言葉遊びも取り入れつつ。

 

 やっぱり気になるのはタイトル「Amazing Travel DNA」ですよね。言うまでもなく、ラブライブ!でDNAと言えば真っ先に連想されるのは精子でしょう。

 と言うか、よくよく見ればなんかもう明らかにそれだろ、という歌詞になっていますね。例えば2番なんて、明らかに受精に繋がる行為が行われる様を歌詞にしたとしか思えません。

 

〽ふわふわ浮かぶ 雲の切れ間に

 虹がかかって橋に見えたら

 気持ちのままに動いてみたい

 あぁ♡ときめきたがってます!

 安心だけのセカイ 退屈…眠いだけです

 イきたいんですか? イきたいんですね?

 おなじ 私もです♡

 

 「ふわふわ浮かぶ雲の切れ間」「虹がかかって橋に見えたら」というのは隠語ですが、そこから先はド直球ですね。

 

 とは言え、たったこれだけのことでAmazing Travel DNAは精子のメタファーでラブライブ!の原点である奔放な性を体現した変態ソングです、恋の喜び咲かせますなどと決めつけてしまうのは早漏すぎます。

 

 そこで出てくるのが、先程の「空中恋愛論」や「GALAXY HidE and SeeK」に関する考察ですね。ここから、AZALEAを丸裸にしていきましょう。

 AZALEAの音楽は恋愛と性、そして妊娠・出産と、その中で行われる人と人との繋がり、つまりは人類の営みを俯瞰して表現するものであると説明したと思います。

 すなわちこの「Amazing Travel DNA」というタイトルは、まさにその巡り巡る人類史の俯瞰的表現であり、AZALEAが表現しようとしていた世界観の極み、とも言えるわけですね。それを精子が泳ぐさまに暗喩しているのが、本曲のテーマということになりますね。結局精子じゃねーか!!!

 

 ということで、参考記事でもやりましたが本曲の「DNA」の意図について解説します。AZALEAのメンバーである「Kanan」「Dia」「Hanamaru」の3人の名前から、D.N.Aのアルファベットだけを除去するとどうなるでしょうか?

 残る文字は、「K」「i」「H m ru」となりますよね。確認してみて下さい。そして、この残ったアルファベットを並べ替えると…「H miruK」=「エッチなミルク(!)」という解釈が成り立つではありませんか!(※ミルクのスペルは本当はMILKですが、気にしないことにします。)ここまで来れば疑問の余地はなく、「Amazing Travel DNA」は子宮内を泳ぐ精子のメタファーであり、これが「GALAXY HidE and SeeK」へと繋がっているんですね。そして「空中恋愛論」を通して新たな生命が誕生し、また人類の営みを繰り返すのです。

 ときめきも分類しろ。

 

 ということで、AZALEAを構成するパズルのピースがこの曲で埋まったような気がしますね。ありがとうございました。

 

 

☆第14位ー『君のこころは輝いてるかい?』

 アーティスト:Aqours

関連記事: Aqours 1stシングル「君のこころは輝いてるかい?」感想-焼き直しでなく、強くてニューゲーム。 - ひだまりPはこう語った

 

 おまたせ。

 

  Aqoursのデビューシングル。一応関連記事も貼り付けましたが、書いたのが昔過ぎて梨子ちゃんが統堂英玲奈に似てるとか懐かしいこと書いてますね。

 

 曲としては伸びやかで明るい、まさにラブライブ!の続編といった感じの曲です。当時のひだまりPが「(μ'sの)焼き直しではなくて、強くてニューゲームって感じ」と称したのもまぁ、あながち間違ってはないですね。

 「君のこころは輝いてるかい?」の「君」って、「私達(=Aqours)」ってことだと思うんですよ。「僕らのLIVE 君とのLIFE」で言う所の「あこがれを語る君の~」の「君」と同じです。そこがひだまりPが当時「ラブライブ!のエッセンスをちゃんと継承している」と思ったゆえんで、この「ガンバレ私達!」こそ、ラブライブ!の素晴らしさなんですよね。

 夢に向かって頑張る彼女達の輝く姿を見ているから、それを見ている「僕たち」も頑張ることができるエネルギーを貰えるんですね。それはまさに、Aqoursがμ'sのそんな姿に憧れてスクールアイドルを志したことと同じです。

 

 だからこの曲には、ラブライブ!のとても大事なエッセンスがぎゅっと詰まっているんです。「君のこころは輝いてるかい?胸に聴いたら"Yes!"と答えるさ!」なんてまさにそうですね。

 「わっしょい!ときめきオーライ!」や「ガッデム!全力オーライ!」など、言葉選びがラフな部分があるのも良いですね。当時は気づかなかったですが、この辺のくだりはまさにAqoursにおける1年生の担当がガッツリ反映されてますね。

 

 ラブライブ!のエッセンスと言えば然り、エロ方面に関してもしっかりと受け継がれていたようで…と言うかStep! ZERO to ONEの項目で解説したことが正しければむしろ当初は全速前進でエロ方向に舵取りをする予定だったのでは?と思っちゃいますね。

 それがそう、PVですね。キャラクターのムチムチの太ももをこれでもかという位に強調した「君のこころは輝いてるかい?」PVはPVというよりもはや太ももフェチのAVとでも言った内容になっており、ラブライブ!のパワーを改めて感じさせてくれました。

 

 アニメにおいても2期3話、学校説明会ライブのシーンでこの曲が使われましたね。一応、作中では2年生の3人で作った詩ということになっていました。この学校説明会ライブは元々ラブライブの予選とダブルブッキングしており、本来であればどちらかを諦めなければならなかったところ、千歌の機転と仲間たちの協力もあって見事、両方のステージを9人で成功させることができたわけです。

 その時の千歌のセリフ、「だから行くよ!諦めず心が輝く方へ!」というセリフがとても印象的ですね。まぁ…あの時点で千歌が目指していた方向が正しかったかはともかくとして、この曲を象徴するようなセリフであったことは間違いありません。

 

 この曲のステージには太陽に向かって咲くひまわりの花があしらわれており、ラストのシーンではステージ中央でひまわりの様に円形に集合するフォーメーションがあります。これがまさに、本曲を「ラブライブ!サンシャイン!!」というひとつの作品の象徴たらしめている要素ですね。

 

 

☆第13位-『HAPPY PARTY TRAIN』

 アーティスト:Aqours

関連記事: Aqours 3rdシングル「HAPPY PARTY TRAIN」-セクシーなのとキュートなのと。 - ひだまりPはこう語った

 

 おっぱい出してセンターになった女

 

 ということで、Aqoursの3rdシングル「HAPPY PARTY TRAIN」

 まさにAqoursの新しい門出を歌うような、そんな「始まりの予感」を感じさせてくれる名曲です。μ'sで言うWonderful Rushのように。

 壮大でありながら各メンバーのソロパート一言一句が心に沁みてくるようなAメロ、そして疾走感とドキドキ感を併せ持ったサビの盛り上がり。純粋に名曲だと思いますね。

 

 一方でセンターの松浦果南アニメ1期では9話までロクに出番がなく10話以降も目立った活躍は無かったにも関わらずアニメでオッパイをボロンと出しただけで見事センター総選挙を制してしまいました。この事件をきっかけに、本曲のPVは曜がスク水のケツを見せつけたり善子がモロ出しの脇を見せつけてきたり、セックスアピールが過剰なことでも知られていますね。そのためか、「性癖超特急」と書いて「ハッピーパーティートレイン」とも呼ばれています。

 まぁそのPVではニコニコしながら焼きイモ焼いてただけの花丸が次のセンターに選ばれたんですけどね。

 

 そんなHAPPY PARTY TRAINのPVで、一番魅力的なパフォーマンスをしたのは誰だと思いますか~?

 

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\ダイヤせんぱ~い!!!/

 

 いや、この「いつでも笑顔でいたいから~♪」のダイヤちゃんのほっぺつんつんアピール、これもうセンターでしょ。最強でしょ。

 あとこれ、ほっぺつんつんの可愛さも勿論なんですけど、その次の鞠莉ちゃんへ立ち位置を代わる時の優雅な引き方にも注目して欲しいんですよね。可愛いと美しいを両立しているのがダイヤちゃんなので。

 

 Aqoursの次期センターにふさわしいのはだぁれ?

 

 僕は、黒澤ダイヤちゃん!

 

 

☆第12位-『WATER BLUE NEW WORLD』

 アーティスト:Aqours

関連記事: ラブライブ!サンシャイン!!2期12話「光の海」感想-想いよひとつになれ。 - ひだまりPはこう語った

 

 アニメ2期12話挿入歌。Aqoursがラブライブ決勝のステージで披露し、優勝を勝ち取った曲です。

  この曲のステージ演出として最も特徴的だったのは、青い羽根が舞う演出だと思います。これまで、ラブライブ!においては常に「白い羽根」が象徴的なシーンで舞っていることが多く、それは本家ラブライブ!2期エンディングの羽キャッチシーンが印象的ですがこのラブライブ!サンシャイン!!においても千歌ちゃんが白い羽根をキャッチするシーンが存在していますね。

 一方でこの青い羽根は、海の青へと染まったAqoursの象徴として舞っています。

 

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 Aqoursは、「ラブライブに出て、浦の星女学院の名前を残す」ことを目的にこのラブライブ決勝のステージに立ったんですね。それはこの9人だけじゃない、浦の星女学院の生徒の皆や、或いは千歌の姉たちのように学校を愛する地域の人々、その人達全ての想いを背負ってこの曲は歌われたわけです。

 

 Aqoursのふるさとである海、その海の青とともにAqoursはAqoursと浦の星女学院を消えない思い出として刻みつけたんですね。

 それはまさに、μ'sを9人だけの思い出として、跡を濁さず旅立っていったかつてのμ'sとは正反対です。まさに「白鳥はかなしからずや空の青海の青にも染まず漂ふ」という短歌の通りですね。

 この対比から、ひだまりPはこの「WATER BLUE NEW WORLD」こそ、千歌ちゃんが憧れ追いかけてきたμ'sへの真の決別の曲だと思うわけです。「追いかけちゃダメなんだ!」と気がついてはいても、千歌ちゃんは「μ'sのように廃校を阻止しなくちゃ」という思いに囚われ続けていました。今この時、内浦の海の青に染まったAqoursという青い鳥を千歌ちゃんは見つけたんですね。μ'sとは違う、千歌ちゃんとAqoursの作り上げてきた輝きを。

 

 Aqoursはμ'sのように、3年生が卒業してもグループを解散する道を選びませんでした。それは、皆の思いがここに残っているからだと劇場版では語られましたね。渡り鳥のように別々の場所へ旅立っていっても、ココロに刻まれたこの内浦の海の「青」、そして同じ空の「青」で想いは繋がっているからです。

 

 

☆第11位-『ユメ語るよりユメ歌おう』

 アーティスト:Aqours

 

 アニメ1期EDテーマ。

 

 このイントロのピアノを聴くと、アニメで千歌ちゃんがそれっぽい事言って納得してるシーンが蘇りますね。「それっぽい事言って納得してるシーン」って。いやでも実際、アニメのEDへの入りは演出面が神っていうのがかなり強いので、ぶっちゃけ何言っててもなんかこういい感じに締まっちゃうと思うんですよね。

 これは「アニメのラストシーン、ED曲のイントロさえ入れれば何言っててもそれっぽくなる説」ですね。

 実際、2期EDですけど梨子ちゃんが犬に触っただけでEDが流れたって実績がありますからね。それこそ──この話だって良いんだよ!こうやっていいタイミングでイントロを流して…太陽に手を伸ばしながら、何か言う!ほら来たよ…大団円の、エンディングだ~!!!

 

 〽もっと何か探してどんどん外へ行くんだ~♪

 

  ってなもんですよ。

 

  冗談はさておき、「ユメ語るよりユメ歌おう」ってタイトルがもう凄いですよね。往年のμ'sアニメを彩った名曲「きっと青春が聞こえる」に勝るとも劣らないタイトル力。そもそもオープニング・エンディング曲からして、Aqoursは先代のμ'sとどうしても比較されてしまう運命にあるわけですが共にそのハードルを軽々と飛び越えてくれましたよね。それどころか、「青春を歌う」μ'sに対して「夢を歌う」Aqoursという対比まで残していきました。

 

〽ユメを語る言葉より ユメを語る歌にしよう

 それならば今を伝えられる気がするから!

 ユメを語る言葉から ユメを語る歌が生まれるんだね

 広がるこの思いは

 大好きなメロディのつながりだよね

 

 もう詩が凄い。特別な言葉は何も使ってないのに、なんでこんなに…「スクールアイドル」を表現できるんだろう。それこそ「ユメを歌っているから」なんでしょうかね。

 

 あとこのEDのサビ、Aqoursの9人がポンポン振ってるのがすごく可愛いですよね。見る度に一緒にゆらゆら踊ってしまう。

 

 Aqoursの夢へと向かっていく日々を彩る曲にして、μ'sとの対比すら歌の中にハッキリ表れている。まさに名曲と言う他ありません。

 

 

ベスト10

 

 と、言うことで…いよいよベスト10です。長かったですね、ここまで。何?ここから読んでる?いやまぁ、いいんですけどね。

 ここまで読んで頂けた方なら、あとはあの曲とあの曲と…って並べていけばもう分かりますね。それでは、最後まで一気に行きましょう!

 

 

☆第10位-『未熟DREAMER』

 アーティスト:Aqours

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 アニメ1期9話挿入歌。

 

 千歌と果南が世代を越えて作りあげた、Aqoursの再出発の曲です。

 

 この曲は最初にスクールアイドルAqoursを立ち上げた果南達が、歌詞を部室のホワイトボードに書きかけのまま眠っていた曲でした。その2年後、千歌の立ち上げた新生Aqoursが6人になり、鞠莉と果南のわだかまりが解けて9人になるとともに、この曲が完成したんですね。

 曲の冒頭でも、3年生がかつて身に着けていた衣装からAqoursの衣装へ早着替えするという””禊””っぽい儀式が行われていました。

 ただ、この曲がそういった「3年生ウエルカムソング」かと言われると、それはちょっと違う気がしています。これは冒頭で言ったように、一度はスクールアイドルを挫折した果南と、挫折しかけた千歌がそれぞれの言葉を綴った曲「3年生」ではなくて、「Aqours」のリスタートの曲だからです。

 

  そもそも、この曲が披露された沼津の花火大会でのステージオファーが来た段階では「今は断ってラブライブに向けた練習に専念すべきでは?」という意見も出ていたんですね。それが、リーダーである千歌ちゃんが出ようと言ったことで実現しました。

 Aqoursがそういう状態にあった理由は言うまでもなく、TOKYOのイベントでの惨敗がきっかけです。

 

 そして、TOKYOでそれを思い知ったのは千歌達だけではなかった。3年生がスクールアイドルを諦めることになったきっかけも、同じだったんですね。いや…実際マリーの怪我の事だったり果ては留学の話だっり結局どないやねーん!と結局真相は靄に包まれたままだったんですが、まぁ「TOKYOで全国のスクールアイドルのレベルの高さを知ってしまった」ことが、果南の「鞠莉はスクールアイドルやってる場合じゃないんじゃないの?」という気持ちをより膨らませる結果になったと、そういう解釈をここではしておきましょう。

 

 だからこそこの曲は、新旧Aqoursを束ねた果南と千歌がそれぞれの立場から「これからがんばろうね!」っていう曲だと思うんですね。まさにスクールアイドルとして、「未熟な夢」を見ていた2人が、その自分の弱さと向き合って「未熟ながら」も「夢」を追いかける決意が、この曲の歌詞には表れています。

 

 果南がスクールアイドルをやめた理由は、他人が傷つくことに臆病だったからです。それは鞠莉ちゃんであり、後にスクールアイドルを始めた千歌達に対してもそうでしたね。そんな彼女が鞠莉の真意を知り、そして遊びじゃないダンスナウされても諦めない千歌達の姿を見て、傷つけたくないと思っていた皆の強さを知った。

 「みんなとなら…」をこの時果南は悟ったんですね。

 だから、この曲の一番のサビ「〽みんなとなら乗り越えられる これからなんだねお互い頑張ろうよ!」「〽みんなとなら無理したくなる 成長したいな まだまだ未熟DREAMER」は、果南から後輩である千歌へ宛てた歌詞なんです。たぶんね。

  

 それに対して2番は、千歌からのアンサーになってるんですね。

 千歌はTOKYOで函館煽りイカさんにダンスナウされた時、皆の前では決して涙を見せまいとしていました。それが逆にメンバーを心配させてしまうのですが、梨子ちゃんの歩み寄りによって千歌は皆の前で悔しい気持ちも涙も見せて、そこからまた一歩一歩進んでいこうと誓ったんですね。チカだけに?

 「ひとりじゃない」を知ったから、千歌はまたステージに立つことができました。

 「〽ひとりじゃない乗り越えられる 不思議なくらい怖くはなくなって」「〽ひとりじゃない無理しないでよ 助け合えばいい わくわく未熟DREAMER」が、再びAqoursへ戻ってきた先輩への千歌のアンサーだったんですね。

 

 「みんなとなら無理したくなる」に対して「ひとりじゃない無理しないでよ」と返答してるわけなんですけど、この論に則って考えるならこれは果南は「みんなのために」「自分自身が」無理したくなる子で、そもそも鞠莉のことを考えてスクールアイドルをやめる決意をしたのだってそういうことなんですよね。ダイヤの気持ちは考えましたか…?まぁいいや、それに対して千歌は、良くも悪くも果南より弱かったから、皆の前で気持ちを暴露することができたんですね。

 この後のエピソードでは、その千歌が「みんなのために無理をして」例のバク転をやろうとするんですけど、そのお話も「ひとりじゃない」ことに気がついて千歌はまた姉貴分の果南を超えるラブライブ優勝ジャンプをすることができましたよね。

 

 それと同時に忘れてはいけないのが、ルビィちゃんのケツの話でした。この曲の「本音ぶつけ合うとこから始めよう~」の所でルビィちゃんがめちゃめちゃケツ振ってるんですよね。ルビィちゃんはお尻が大きいというのは流石に知らない方もいないだろうと思うんですが、だからこそひだまりPはルビィちゃんが尻を突き出す振り付けが大好きなんですよね。ずっと気になってた───

 

 

☆第9位-『届かない星だとしても』

 アーティスト:Aqours

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「恋になりたいAQUARIUM」のc/w曲。

 

 上記はスクフェスで見られるジャケットなんですけど、フォントの色に注目してみて下さい。

 中央の「星」の字以外の9文字は、μ'sのメンバーカラーが左からメンバー順でならんでいますよね。まぁ、ちょっとやけに黒っぽい鳥さんもいますけど…

 なので、必然的にこの曲は「μ's」を意識した曲であると考えられます。

 

  1stシングルの「君のこころは輝いてるかい?」はラブライブ!という作品としての、Aqoursのテーマソングとも言えるものです。それに対して2ndシングルは、μ'sの「Snow halation」がファンの比較対象という、まさに星のように高いハードルがあったわけですね。

  今でこそ肩を並べたと言えるAqoursとμ'sですが、それこそアニメ化を控えたこの時期は批判的な目を向けるラブライブ!ファンも少なくありませんでした。「ラブライブ!」というコンテンツとして、先輩たちが築き上げた人気がそのまま彼女達の肩にかかってくるわけですから、それは致し方なかったとも言えますね。

 これは「待ってて愛のうた」の項目でも話しましたが、このCDは本当に「恋になりたいAQUARIUM」→「待ってて愛のうた」→「届かない星だとしても」の3曲がひと続きになってるんです。

 最後の「届かない星だとしても」こそ、作中ではμ'sに憧れてスクールアイドルになった幾多の少女たちの1人として。現実ではラブライブ!の名前を背負った後継者として。Aqoursの、まさに決意表明とも言える曲でした。

 μ'sに簡単に届くわけがないことは、彼女達が一番良くわかっていたんです。「スノハレみたい」では無かったですけど、それでも彼女達の精一杯をぶつけたラブソングが「恋になりたいAQUARIUM」だったんですね。

 サビの合いの手に「Star light, I hope you!」ってあるんですけど、まさにこの時、Aqoursはどんなに遠い存在であるとしても、「μ'sのようになりたい」が目標だったんですよね。

 「憧れるって素敵だよ とにかく全部マネしたい!」のフレーズにも、それは表れていますね。

 

 μ'sとAqoursをわざわざ比較して、どちらがどう優れているとかいないとかそういう議論はにこちゃんのお股のようなもの(=不毛)だと思いますが、グループ結成初期にして、「目標はμ'sです!」と堂々と宣言し、ひたむきに憧れの存在を追いかけている姿をきちんと描いてくれたことは、とても良かったとひだまりPは思っています。

 

 ちなみに、2020年1月に行われたラブライブ!シリーズ初の合同ライブ「ラブライブ!フェス」でもAqoursはこの曲を披露してくれましたね。それが聴けてひだまりPも本当に嬉しかった。ステージに立っているのは声優さんでも、この「曲」が千歌ちゃんからμ'sへの、精一杯の思いの丈をぶつけた「曲」だから

 

 

☆第8位-『New Romantic Sailors』

 アーティスト:Guilty Kiss

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「ギルキスは本当に偉大なユニットじゃ…

 しゃろともではあるがワシも尊敬しちょる。

 アゼリアに負けた敗北者などと言う者もおるが、

 あの歌とパフォーマンスを実際に見て

 敗北者などと呼べるものはおらんじゃろう…」

「ハァハァ…敗北者………?」

参考記事: 【Aqours】スクフェスコラボユニットシングル「New Romantic Sailors」他2枚感想 - ひだまりPはこう語った

 

 ギルキスの確変曲。ちなみに初版の時点で、このランキングにギルキスが登場するのは59位以来です。極端すぎですね。

 

 「冒険」というユニット共通テーマを宇宙にまで広げる壮大な世界観はさながらAZALEAのお株を奪うコンセプトで、ギルキス本来のダンサブルな曲調はそのままにまるで何処かのモデル系オシャレユニットのような高貴さを兼ね揃えた曲です。BiBiも草葉の陰で笑ってるんだよなぁ…

 ギルキスのこういうディスコティック曲、マジでやっと来てくれたというのが所感です。コンセプトの似通った曲が多いのがギルキスの弱点という認識だったけど、本局はまさしくブレイクスルー。

 

 何より一番素晴らしいのはこの詩的センスですよ。「赤い惑星 青い月の海で泳ごう」って何!?「赤い惑星」っていうのは一見陳腐な表現なんですけど、「青い月の海」と対比させることで一気に情景が浮かび上がってきます。この歌詞は「宇宙」を表現しているんですけど、「地球」を「青い月」と例えることで宇宙空間にいることを表現するセンスがギャラクシー級。

 極め付けは2番の「白い彗星 黒い雪舞う中で踊ろう」ですよ。ラブライブ史に残るオシャレポエム。「宇宙」を「黒い雪が舞う」って表現する”神”のセンス、本当に銀河と交信でもしているとしか思えません。

 もうこのフレーズだけで本当に宇宙を旅している情景が脳裏に浮かぶんだよな…言葉は魔法です。

 

 あと本曲の申し訳程度の肉食要素である「始まるんだなって高まって 手を握っちゃおうかな?」そして「戻らないよって囁いて 肩抱いちゃおうかな?」っていうのも良いですね。ギルキスは梨子ちゃんの肉食系ギャップ萌え要素が重要なウリなんですけど、これくらいの塩梅が一番ちょうど良いんですよ。ここだけ、ちょっぴりドキッとさせてくるくらいの表現がちょうどいい。

 

 BiBi先輩も草葉の陰で見守っているギルキス宇宙旅行ですが、初見時はラスサビのマリーのシャウトがマジに「PSYCHIC FIRE!!!!!!」って聞こえましたね。ちなみに、本当は「嫉妬ファイヤー」って言ってます。

 

 ただ一点だけ「梨子ちゃんレーザービーム」のくだりは正直いらないですね。これはダソクです。

 

 2020年2月に行われたGuilty Kiss 1st LoveLive!神セットリストと名高く評価されているあのライブですが、一番始めとアンコールのラスト曲で2回この「New Romantic Seilors」を披露してくれました。これは本当に僥倖で、ひだまりPも初っ端から大盛り上がり、ラストでまた盛り上がりと最高のライブでしたね。

 

 これもラスサビの転調が気持ちいい曲ですね。30回くらい転調して欲しい。

 

 

☆第7位-『少女以上の恋がしたい』

 アーティスト:Aqours

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「HAPPY PARTY TRAIN」のc/w曲。

 

 上記はスクフェスで見られるジャケットなんですけど、フォントの形に注目してみて下さい。

 「以上」の「以」の字は女性器をかたどっており、「上」の字は男性器をかたどっていますよね。

 なので、必然的にこの曲は「性」を意識した曲であると考えられます。

 

 ということで、Aqoursが贈るあまあまラブソング、「少女以上の恋がしたい」μ'sのスノハレみたいなの作る!って息巻いていた千歌ちゃんでしたが、これは「もぎゅっと"love"で接近中!」みたいなのがデキてしまいましたね。

 ちょっぴり破廉恥要素もあって、「少女の性」をモチーフにしている所が往年のおニャン子感を醸し出してもいるんですが、リアルのステージ上で歌うのは声優さんだからOKです。(?)

 やはりアイドルソングとしては定番中の定番なコンセプトだけあって、曲自体もどこか懐かしさを感じさせるメロディ切なげなサビの引きと、王道を往く構成になっています。

 「もぎゅっと"love"で接近中!」はμ'sがまだアニメ化前で「スクールアイドル」を「アイドル」寄りにとらえていた頃の曲でしたが、「少女以上の恋がしたい」はAqoursが今まであまり見せなかったアイドル観を引き出した曲と言えますね。要するに部活動としての「スクールアイドル」ではなく、よりリアルアイドル寄りの路線

 

 曲はソロパート多めで、各人の個性がちゃんと出ていますね。それだけに今度から発売されるAqoursソロアルバムでも、ひだまりPの一番のお目当てはこの曲だったりします。

 個性が出ると言えば、やはり一番は「〽ひとり想う ひとり願う~」からのくだりでしょうか。特に曜ちゃんの「あなたとしたいって…いけないこと?」に3年間ドキドキしっぱなしです。ここ、最初はひだまりP「あなたとしたい……イケナイこと♡」だと思ってて、いくらなんでもド直球歌詞だよな…と思っていたら聞き間違いが発覚しました。流石に赤っ恥でしたね。

 

 ひだまりPが本格的にこの曲を好きになったきっかけは、やはり初参加ライブのAqours 4th LoveLive!でした。曲を引き立てるラブリーなステージ演出を見て、「これもぎゅっと"love"で接近中!じゃん…」って思いながら感動していたのを覚えていますね。

 

 

☆第6位-『勇気はどこに?君の胸に!』

 アーティスト:Aqours

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 アニメ2期ED曲。

 

 タイトル発表時は「君の胸にかけて胸に!ファッ!?」とか言われてたんですが、アニメを通して聴いていくうち、かの名曲「ユメ語るよりユメ歌おう」を超える名曲という評価になっていきました。

 

 そもそも「ユメ語るよりユメ歌おう」のタイトルセンスはもう神オブラブライブと言うしかなく、それに対して「勇気はどこに?君の胸に!」という題は初見時にはあまりピンと来なかったというのが正直な感想だったんですよね。

 その認識を改める最大のきっかけになったのは、アニメ2期8~9話でした。そうです。HAKODATEでのルビィちゃんのエピソードですね。

 ルビィちゃんが自分からSaint Snowの狂犬にカラみに行って、「一緒に曲を作りませんか?」なんて言うことを誰が予想できたでしょう。あれが、まさにSUNNY DAY SONGであり、「スクールアイドルの物語」そのものでした。

 

 9話のあるシーンでは、ルビィのセリフがとても印象的でした。

 

ルビィ…へんな夢を見たの。

ルビィが…くらーい所を歩いてたらね…

光が見えて、死んだおねぃちゃぁが立ってたんだ。

『ダイヤ』お姉ちゃんだよ。

 

『どこに行くの、ルビィ?』って

おねぃちゃぁがルビィに聞いたの。

ルビィは…『おねぃちゃぁに着いていきたい』って

言ったよ。だって…おねぃちゃぁはいつも頼りになったし

おねぃちゃぁの言う事なら、ルビィは安心だから…

 

でも…おねぃちゃぁはにこっと笑って

『ルビィが決めなさい』って言うの。

『行き先を決めるのは貴女よ』だって。

だからね…ルビィは『函館に行く!』って

答えたら…目が覚めたんだ。

なんだか…寂しい夢だったなぁ…

 

言ってねぇ。

 

 近いことは言った。

 

 卒業していく姉ダイヤの想い、そして同じく姉が卒業してゆく妹である理亞の想いルビィちゃんは大切な人の想いを自分の気持ち以上に深く汲み取ることができて、そしてそのためなら普段の態度からは想像できないほどの勇気を出すことができる子なんですね。その片鱗は1期でも花丸やダイヤとのエピソードで表れていました。

 先輩達の力を借りずに理亞と二人で、震えながらもまっすぐに前へと進もうとするルビィの姿には、善子と花丸もヨハ泣きでした。ドラ泣きみたいに言うな。

 

 もうわかったと思いますが、「勇気はどこに?君の胸に!」はアニメ2期の主人公、黒澤ルビィの歌です。えっ何?みかん?ハァ…ありゃ勇気と呼べるだろうか…?勇気の賛歌は”ルビィ”の讃歌!出番が多くてもすぐ腐るメンヘラヒロインはみかんと同類よォーッ!!!

 

 ということで、ひだまりPがこの曲を「ユメ語るよりユメ歌おう」すら超えてくる名曲だと考えるのは、まさにその等身大な勇気がこの曲には歌われているからなんですね。怖くて泣きながら、それでも大好きなものを大好きと言い続ける勇気。アニメ本編ではまさにルビィちゃんの見せてくれたそれが、Saint Aqours Snowという大きな輝きの礎となりました。

 

 そう考えると、「勇気はどこに?君の胸に!」というタイトルの輝きにも気づくことができます。「勇気はどこに?」と一度問いかけるのが大事なんですよね。そしてこれもまた、「君のこころは輝いてるかい?」と同じ、「君」とは自分自身であり、「私を鼓舞する歌」なんです。

 ルビィちゃんも函館のクリスマスイベント選考会のシーンで、姉にキスされる妄想で勇気を出そうとするくだりがありましたよね。えっ何?あれは回想?いやまぁ他は事実でしたけど、ダイヤちゃんあんな事しないしキスのくだりはルビィの妄想だと思うんですよね。と言うかそこはどうでも良いんですよ。ルビィちゃんにとっては、お姉ちゃんから貰った勇気が自分の胸に残っていることを確かめるシーンだったんです。妄想で

 

 

☆第5位-『Aqours☆HEROES』

 アーティスト:Aqours

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 これはですね、μ's全曲ランキング4位『Oh, Love&Peace!』と同じ枠です。一言で言うならば。それにしても、Aqoursナンバリングシングルの3曲目は神曲の法則があまりに揺るぎないですね。

 

 このランキングの上位に入っている曲の感想を見て頂ければ分かる通り、ストーリーの関連したことでの感想が多いと思うんですけど、ひだまりPが好きな曲の傾向っていわゆるメッセージソング的な、歌詞から読み取れる世界観が豊かな曲なんですよね。それでいくとこの曲は、アニメとかで使われた曲ではないんですけど、シンプルな正のパワーがとても好きなんですね。”性"の誤変換ではないですよ。

 

〽悩みをぶっ飛ばすような

 イメージ持って戦いましょう!

 なんとなく なんとなく

 強くなるって気がしてる!

 

 「人生訓」です。このがむしゃらなパワー、何の根拠もないけど、それでも自信が湧いてくるような気がしますよね。

 青空Jumping heartの「説明はできないけど大丈夫さ!」にも、この辺のエッセンスが引き継がれている気がします。

 そして、2番は輪をかけて好きな部分。

 

〽願いは言ってみたくなる

 ステージ乗って戦いましょう!

 叶えたい 叶えたい

 夢になるって気がしてる!

 

 「ステージ乗って戦いましょう!」ってくだりが本当に良いです。Aqoursにとっては、文字通りアイドルのステージが「戦いの場」なんですけど、でもそれはAqoursに限ったことではないんですよね。

 スポットライトに照らされたアイドルのステージではなくとも誰にでも自分が戦うべきステージ、自分が主役のステージがあるはずです。自分自身の戦いのステージに立って、願いを声に出すことこそが大切なんですね。

 この曲はタイトルにも「Aqours」って入っていて、まさにAqoursの元気さ全開のポップな曲なんですけど、その中にこそ実はAqoursの音楽を通して分かる一番大切なものが込められているんじゃないかと、ひだまりPはそう思いますね。

 

ファイト!闘う君の唄を闘わない奴らが笑うだろう

ファイト!冷たい水の中を震えながら登ってゆけ

──中島みゆき『ファイト!』より

 

 

☆第4位-『Awaken the power』

 アーティスト:Saint Aqours Snow

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〽空高く掲げよう 路を照らす命のきらめき

 運命に惹かれる それは星座の神話さsoldier game…

 また逢えたのに I'm soldier heart…

関連記事: Saint Aqours Snow 1stシングル「Awaken the power」感想【ラブライブ!サンシャイン!!】 - ひだまりPはこう語った

 

 聖闘士星矢じゃねーか!!!

 

 このジャケットを見た時、誰もがそうツッコんだと思います。2番の歌詞にも「できないなら何度も超戦士よ!!」ってありますし、聖闘士星矢ではないにしてもルビィか理亞のどっちかにかなり熱血系のセンスがあったことが伺えますね。

 

 アニメ2期9話のサブタイトルにして挿入歌。そしてルビィと理亞を中心にAqoursとSaint Snowが手を繋いで1つの曲を歌う、一夜限りの伝説的ユニット「Saint Aqours Snow」の最初の曲でもあります。

 

 タイトルは直訳すれば「目覚める力」で、いつも姉や先輩たちに頼ってばかりいたルビィが「自分たちの隠された力」を探してこのタイトルが付きました。

 

 特に「言葉っていくつも知ってるはずでも こんな時出てこないんだね」というのが名フレーズですよね。2人のスクールアイドルへの想い、そして何より姉への感謝の気持ちを伝えるのに、2人は「一緒のステージに立つ」という道を選んだわけなんですけど、その熱い想いがこの出だしのフレーズに込められているのが良い。2人で言葉を出し合って作詞をしたけど、姉への想いを的確に表現するのに足りる言葉は出てこなかったんですね。

 

 まぁそういう「文脈」もあるんですけど、この曲に関してはそれもあった上でこの「圧倒的パワー」がやっぱり凄いんですよね。まさしくAqoursの「No brand girls」です。これはまぁ、サビの「ハイ!ハイ!ハイ!」という合いの手を見ても意識している感じはしますが。千歌ちゃんが「スノハレ」みたいなのを作れずにいた中で、さりげなく凄いのを作りましたね、ルビィちゃんは…

 

 これもまたAqours 4th LoveLive!の話になっちゃいますが、この曲が東京ドームで披露された時の声で会場が震えるような熱気はやっぱり凄かったですね。これの次に「No.10」が披露されて一瞬でクールダウンした話も含めて、大切な思い出です。

 

 きらめくピエロで、また会える!

 

 

☆第3位-『近未来ハッピーエンド』

 アーティスト:CYaRon!

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関連記事: Aqoursユニットシングル・CYaRon!-「近未来ハッピーエンド」感想など - ひだまりPはこう語った

 

やっぱりCYaRon!がナンバーワン!!!

 

 ぶっちゃけた話、純粋に曲だけ見たらこれが1位かもしれないです。CYaRon!が贈る最強の恋愛応援ソング

 

 女の子のための恋愛応援ソングというカテゴリで言えば、μ'sでは希の「純愛レンズ」が存在するもののCYaRon!の先輩であるPrintempsにはありそうでなかった曲ですね。Printempsはオリオン座に閉じ込めちゃうから…

 そもそも、CYaRon!のノスタルジー系名曲である「夜空はなんでも知ってるの?」や「海岸通りで待ってるよ」も友情を恋愛のように捉えた曲という説明をさせて頂いたと思いますが、そういう「恋を知らない」歌を歌ってきたCYaRon!が、恋してる友達を応援する歌を歌うというのはまさにコロンブスの卵的発想です。

 恋する友達を全力で応援したい気持ちと、まだ知らない恋に対するドキドキを両立したこの曲は、まさにCYaRon!にしか歌えないジャンルの曲と言えますね。こんなのPrintempsだったらアレですよ、青く透明な私になっちゃうよ。

 「だって幸せに笑うとこが見たいと思うんだ」って、こんなストレートで等身大な「エール」はそうそうないですよ。この3人だからこそ、このフレーズが本当にまっすぐな友達を思う気持ちなんだと分かりますよね。「見たいと思うんだ」の優しく微笑みかけるような歌い方と、振り付けだとここで手でハート作るのがめちゃめちゃ可愛いんですよ。

 

 そういう「テーマ性」の面でもこの曲は一線を画した存在と言えるんですけど、それ以上にCYaRon!の3人の歌声が強調されるソロパートが多いのも特徴的。

 特に「タイミング良きに告白しちゃうんでしょ?」と「とにかく大事なのは」のとこは3人それぞれのソロパートがあるんですけど、三人三色の情緒を込めた歌い方が聴かせますよね。曜ちゃんのイケボな「こ・く・は・くぅ↑~!」とか個性が凄い。ルビィちゃんの「その日が来ぅ↑~るのかな?」とかね。

 

 それにしてもμ'sの純愛レンズAqoursの近未来ハッピーエンド、そしてニジガクからは早々にCheer for you!! という名曲が誕生しました。ラブライブ!でこの類の曲はハズレがないですね。

 

 

☆第2位-『想いよひとつになれ』

 アーティスト:Aqours

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「なにかを掴むことで、なにかを諦めない。」

 

 …語りきれねぇ

 

 と、いうことで第2位『想いよひとつになれ』です。

 アニメ1期11話挿入歌。この曲はAqoursがラブライブ地区予選にて披露した曲であり、一度は弾けなくなったピアノと再び向き合うために東京のピアノコンクールへと臨む梨子ちゃんが一時的に欠けた8人のメンバーで歌われました。

 梨子は元々、Aqoursとして予選のステージに立つためにピアノコンクールは欠場することを決断していましたが、彼女の「本当にやりたいこと」に目を向けるよう促し、ピアノコンクールへ出てほしいとお願いしたのは他ならぬ、彼女をスクールアイドルへと勧誘した千歌ちゃんでした。

 でもこれは千歌ちゃんにとっては、第2話で梨子ちゃんを勧誘した時からの一貫した気持ちです。千歌ちゃんのスクールアイドルとして輝きたい!という気持ち、その根本は誰かの道を照らしたいと思う輝きなんですね。それは千歌ちゃん自身がμ'sのライブを見たその日、夢中になれるものを見つけたように。

 Aqoursは「元々」は廃校阻止のために集まったグループではありませんでした。梨子ちゃんのように亡くしてしまったピアノへの情熱をまた見つけるために入った子、純粋にスクールアイドルが大好きで入った子、自分を表現する場を探し求めて入った子。Aqoursは1人1人が自分の輝きを見つけるための止まり木であり、そしてその性質はまさしくリーダーである千歌ちゃんの芯にある「誰かを応援したい」という思いがもたらしたものでしょう。

 こうして千歌ちゃんに背中を押された梨子ちゃんはもう一度ピアノコンクールに出場することになりました。その腕には、他のメンバーとお揃いのシュシュを付けて。

 

 「何かをつかむことで、何かを諦めない」「想いよひとつになれ どこにいても同じ明日を信じてる」というフレーズはまさにそんな、梨子ちゃんの道を照らす千歌ちゃんのスクールアイドルの輝き。そしてAqoursと一緒に夢を追う中で、大事な夢に向かってもう一度踏み出す勇気をだした梨子ちゃんの想い

 これはラブライブ!風に言うならまさに「叶え、私たちの夢!叶え、みんなの夢!」です。

 

 一方で、そんな常に誰かを後押しする方へ行ってしまう千歌ちゃんだからこそ、すれ違ってしまった相手がいました。それが曜ちゃんですね。

 千歌ちゃんはそれこそ幼少期から、幼馴染である曜ちゃんのことも応援してきたんですけど、一方の曜ちゃんはそんな千歌ちゃんと一緒に並んで夢中になれることを見つけたかったんですね。本気を出せばすごい力を持っているのに、ずっと自分は普通だと言って燻っていた千歌ちゃんにモヤモヤしていた。

 そんな2人のすれ違いが決定的に表れたのがこの時でした。「想いよひとつになれ」は、当初は千歌と梨子のダブルセンターを想定していた曲でしたが、梨子の不在により曜がその代わりを務めることになったんですね。

 幼馴染で息のあっていそうな千歌と曜のダンスは、不思議なほどに噛み合わず練習は難航。そんな中曜は持ち前の器用さで梨子のステップをそのまま真似て合わせたところ今度は覿面に息ピッタリのダンスとなりました。そして千歌ちゃんはまた「やっぱり曜ちゃんはスゴい!」。

 「千歌ちゃんの隣には私より梨子ちゃんがいた方がいいんだ」と、彼女にしては珍しく拗ねモードに陥る曜ちゃんでしたが、「やっぱり曜ちゃんのステップで一からやり直そう!」そう叫ぶ千歌ちゃんを見て、自分がそう思っていたのと同じくらい、千歌も自分と一緒にスクールアイドルをやり遂げたいと思っていた事に気が付きます。

 それがつまり「すれ違った後で、同時に振り向いた」なんですね。

 そして…そしてまさに、「大事な夢追うとき 大事なひとが分かる」「思いはひとつだよと 違う場所へ向かうとしても信じてる」なんですね。このフレーズ、本当にラブライブ!歌詞の中でも15,6本の指に入る名句だと思っています。

 大事なのは、これは千歌ちゃんが「あー私曜ちゃんのこと傷つけちゃってたのかな…」なんて気がついたわけではなくて、彼女は全然いつもの調子で、曜ちゃんが何か気にしていたっぽいことを相談に行っただけだったんですね。千歌ちゃんが最初からずっと持っていたスクールアイドルという夢には、隣にいつも曜ちゃんがいたことに曜ちゃんがやっと気づいただけ。だから彼女は自分のことを「私バカヨウだ…」って言ったんですね。曜はバカヨウ。千歌はボンヨウ(凡庸)。

 

 「違う場所へ向かうとしても信じてる」というフレーズで思い出すのは本家ラブライブ!での穂乃果とことりの留学騒動です。最初に聞いた時はこのフレーズ、ちょっとμ'sを皮肉ってない?と思ったもので、正直今でもちょっと思ってるんですけど。まぁ大切なのはそこではなく。

 「どこにいても同じ明日を信じてる」のが、千歌ちゃんと梨子ちゃん「違う場所へ向かうとしても、思いはひとつだと信じてる」のが、千歌ちゃんと曜ちゃん千歌ちゃんが最初に引っ張り込んでスクールアイドルを始めたこの2人の三角関係に、見事なほどにこの曲は「答え」を出しているんですよね。

 そういう意味でこの曲は千歌ちゃんから2人へのメッセージソングであり、同時にこの3人から始まった「スクールアイドルAqours」を象徴する曲なんだと思います。そういう意味では、Aqours版のSTART:DASH!!という見方もできますね。

 

 前述の通りこの曲は梨子ちゃんを除く8人で歌われていますが、Aqours 4thライブにて遂に梨子役の逢田梨香子さんが加わって9人バージョンが披露されましたね。まぁ、ひだまりPの中のこの曲の立ち位置は上記の通りなので、これに関しては別にどっちでも良かったです。

 

 

 次はいよいよ1位です。お待たせしました。

 

 

☆第1位-『冒険Type A,B,C!!』

 アーティスト:Aqours

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関連記事: 【ネタバレ無】Aqoursリアル脱出ゲーム第2弾『学校祭ライブ中止の危機からの脱出』参加レポート! - ひだまりPはこう語った

 

 ありがとう。

 

 と、いうことで不動の1位は2019年に行われたAqours×リアル脱出ゲーム第二弾『学校祭ライブ中止の危機からの脱出』のテーマソング、『冒険Type A,B,C!!』です。

 

 ひだまりPが初めてこの曲を聞いたのは去年、ラブライブのオールナイトニッポンGOLDの放送にて先行公開された時ですね。その時は、イントロを聴いて「あ、これμ'sのMOMENT RINGじゃん!」と思ったくらいでした。実際このイントロは、明らかにMOMENT RINGを意識していると思います。

 そして後日、リアル脱出ゲームイベントへと赴いたひだまりPは、イベントの最後で「エンディング曲」的にこの曲を聴くことになるんですが…

 …ひだまりPにそんなことはあるまいと思っていたんですが、この曲を聴いて、そしてその歌詞を読んでいくうち、ひだまりP、スクリーンの前で1人涙ぐんでいましたね。

 それは何故かと言うと、この曲には今、この瞬間を精一杯輝こうとするスクールアイドルの思い、そして楽しさが目一杯に詰まっていると感じたからです。MOMENT RINGっぽいのはイントロだけじゃなかったんですね。

 

 この説明をする前に、LoveLive! Lyric Bible from μ'sより畑亜貴さんのコラム「今も青春が聞こえる」からの言葉を引用させて頂きたいと思います。Aqoursの曲の話をするのにμ'sの曲に対する神の言葉を引用するのはおかしいようですが、ひだまりPの思っていたこととあまりにも一致していたため、これを読んで頂くのが一番端的に伝わりやすいかと思います。

 

”そしてμ'sと向き合っているうちに、その答えは瞬間の輝きの美しさであり、明日を、未来を描きながらも、今を楽しく真剣に生きるということではないかと気づいたのです。

未来への希望を抱き、今を生きる。

言葉にすると簡単ですが、これが実はなかなか難しいことだと普段の生活の中で実感します。だからこそ、μ'sの青春が眩しく胸に焼きつくのではないでしょうか。ひたむきに音楽と向き合い、笑って泣いて悔しがって、そんな今を楽しむ9人の姿を愛しく思わずにはいられません。”

LoveLive! Lyric Bible from μ's Extra 「今も青春が聞こえる」畑亜貴

 

 もうこれにどんな言葉を付け加えてもダソクとしか言い様がないくらい、大切な事を端的に語っておられる神の言葉に敬服する他ありません。

 

 話を戻して「冒険Type A,B,C!!」について、神のように端的にまとめることはできませんが、ひだまりPの当時の感想が以下です。

 

 この曲はまさにAqoursの「スクールアイドルとしてのあり方」そのものを歌った曲であり、過去、未来という枠に嵌まらない詩が特徴的です。μ'sの「MOMENT RING」に似ていると言ったのはあくまでイントロの雰囲気に対してですが、歌詞を紐解いてみてもやはりこれはAqours版「MOMENT RING」と呼べるのではないでしょうか。

 「過去」でも「現在」でもない「瞬間」を「永遠」にする、μ'sの「MOMENT RING」にとても近いものが、この楽曲には秘められています。

 ひだまりPが会場でこの曲を聴いて思わず涙ぐんでしまったのは正にそれで、「冒険Type A!! 偶然だってチャンスだから はりきって振り切って前に!」「冒険Type B!! 突然会った誰かとも 語らって息合って前に!」というこれらの歌詞は、過去を振り返るのでもなく、かと言ってまだ見ぬ未来を語るのでもなく、ただこの「瞬間」に「前へ進もうとする意思」を秘めており、Aqoursがこれまでも、これからも、スクールアイドルとしてがむしゃらに走り続ける「今この時」が凝縮された歌詞に、「Aqoursは今、ここにいるんだ」ということを強く感じられたからかもしれません。

 

 そして、そんな「今、最高のこの時を楽しもう!」という、どこまでもポジティブで前向きな意思は、「学校祭」というこの脱出ゲームのテーマとも見事に合致しています。これは、生まれるべくしてこの時に生まれた曲だと思わざるを得ません。

 

 そんな神曲にはやはり「神の詩」もいつも以上に溌剌と輝いていて、例えば歌い出しの鞠莉ちゃんの「やったーやったームテキな上機嫌!」というくだりも他の曲であればちょっと走りすぎてない?と思ってしまう可能性もありますが、「学校祭」という舞台を考えればこのハチャメチャに突き抜けた歌詞こそ正に相応しいものだと思わせてくれます。言葉だけでこれだけの「躍動感」を出せるのは、やはりラブライブ!の神の仕業と感嘆するほかありません。「ミステリー大好き!」と、申し訳程度に謎解きゲーム主題歌としての要素を入れていくのも良いですね。

 

 はっきり言って、ここまで「Aqours」という物語の「エンディングテーマ」に相応しい曲をひだまりPは知りませんこの曲をもって、Aqoursは「永遠」になったと、この歌で、遙か先に待っていたμ'sの手をしっかり取ったと、そう言ってしまっても過言ではないと思います。

 

~~~

 

 μ'sに憧れた千歌ちゃんから始まったAqoursが、遠く先を走るμ'sの手を掴んだ曲。これは何も、μ'sとAqoursを比較してどうとか、どちらが上とか下とか、にこちゃんの胸よりもペッタンコな議論をしようというものではありません。客観的にどう思われていても、千歌ちゃん自身の「あこがれ」は永遠であり、そんな永遠の憧れと並び立つ存在になった瞬間。それが、この「冒険Type A,B,C!!」なんですね。

 因みにニジガクは?ニジガクは…「MELODY」で掴みましたね。はっや。しかも優木せつ菜1人だけじゃねーか。まぁそれは今はどうでも良くて。

 

 この曲、タイトルに「冒険」って入っていることから、ひだまりPは絶対これがLOVELIVE! SUNSHINE!! UNIT LIVE ADVENTURE 2020 ~PERFECT WORLD~で披露されると確信していたんですね。この公演は皆様知っての通り、新型コロナウイルスの影響により開催中止となってしまいました。ひだまりPもチケットが当選していただけに、とてもとても楽しみにしていたんですが、残念でしたね。

 

 いつかコロナ騒動が収束して、「冒険Type A,B,C!!」のステージが見られる日が来ることをひだまりPはずっと祈っています。「シャゼリア☆キッス☆ダダンダーン」もね。

→これ、2020年末のAqoursカウントダウンライブにおいてまさかのDay.1だけで披露され、Day2しか観なかったひだまりPは痛恨の置いてけぼりを食らってしまいました。本当に嫌な事件でしたね…

 このセトリ変更については流石のひだまりPも事後アンケートでクソ長お気持ち表明を送ってしまったんですが、同じような意見のオタクが多かったのか2021年末の「DREAMY CONCERT」では無事両日披露されました。ひだまりPもこれには成仏。

 

 

あとがき

 

 いくらなんでも長過ぎる。

 

 初版時点、ここまでで91,000文字あります。原稿用紙換算で227枚分ですね。

 2021年度版の時点で前後編に分割しましたが、約11万文字くらいです。

 

 2017年の9月にμ'sの114曲全曲ランキング記事を公開させて頂いた際、たしか4万字をちょっと超える位だったと記憶しています。(それでも長い!)以降加筆修正を繰り返し、2020年6月現在は84,000字まで膨れ上がっているわけですが、この記事は初版時点でそれを軽くオーバーしてしまいました。

 

 これはやはり、アニメ化してから知ったμ'sのときとは違って、Aqoursはファーストシングルから、そしてμ'sに対して持っていた熱量をそのまま引継ぐ形で音楽、アニメ、そして今ではライブまでも追ってきた形になりますから、それだけに元々書いてあった記事からのコピペの部分も多いですし、どんどんと膨れ上がってしまったんだろうと思いますね。

 μ'sの時と比べても、やはり曲自体の「文脈」に言及している曲が多く、またひだまりPの「独自解釈」に基づく自説が次から次へと展開されていて、読者の方からしてみれば、読んでいて「は?」と思うことも少なくなかったのではないかと推察します。AZALEA論とかね。

 

 μ'sの時とは違っている点がもう1つあり、μ'sの全曲ランキングを公開した時点ではμ'sは既に活動を休止しており、「μ'sの全曲」と胸を張って言えたのですが、Aqoursは2020年現在も活動を継続しており、と言うかこれを書いている今でも、まだ未発売の新曲がいくつか確定しています。

 なので、μ'sの「A song for you! you? you!!」等は当該記事では「番外編」としていますが、Aqoursのこの記事に関しては、定期的に新曲も追加し、ランキングの順位自体も変動する可能性があります。新曲の出たてホヤホヤはやはりバイアスもかかってしまいがちなので、目標は1年に1度の見直し、という程度ですかね。

 ただ、記事に込めた”熱”はμ'sもAqoursも何ら変わりません。ひだまりPはラブライブ!を大好きでいることに関しては誰にも負けないと自負しており、その想いは今でも揺るぎません。これは、ひだまりPがラブライブ!を愛してきた、その「記録」とも言えるものです。Aqoursの歌詞を引用するならば「LoveLive! Days」でしょうか。

 

 そういえば、忘れていましたがこの記事は「全曲ランキング」でした。堂々と「全曲ランキング!」などと謳っておいてアレなんですが、はっきり言うと順位自体にたいした意味はありません。勿論、部分部分に共感頂ける事はあっても1~100位まで全部がひだまりPの考えと一致するラブライバーなんてただの1人もいないでしょう。

 誰かにとっては五本の指に入る曲がひだまりPのランキングでは下から数えた方が早かったり、あるいはひだまりPが上位に入れて絶賛した曲も、誰かが見れば何がいいのか分からんということは普通にあるでしょう。

 「No.10」はともかく、ラブライブ!シリーズの曲はどれも素晴らしい曲ですから、人によってランキングが異なるのはむしろ、その証明と言える喜ばしい事だとひだまりPは捉えています。

 

 この記事を書いていて、「全ての曲に感想を書く」という行為をすることで新たに見えてきた見解も1つや2つではありません。Aqoursはもちろん、μ'sに対してもひだまりPのラブライブ!は何一つ消えることなく輝いており、その中に飛び込む度に新しい発見が得られるのはとても楽しいことです。

 そんなひだまりPのLoveLive! Daysにお付き合いくださり、つまりは、ここまでこの本当に長い長い記事を読んで頂き、本当にありがとうございました。ひだまりPと同じく、ラブライブ!シリーズを愛するあなたにとっても、この記事を通して新たな発見が芽生えるものであったならば幸いです。

 

 それでは──良きラブライブを!

 

 

\ラッブライブ~ ラブライブ~ ユンメヲツカメー ラブライブ~♪/

 

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