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ちゅんちゅん、ハローラブライブ!どうもひだまりPです。「ラブライブ!声優のソロ曲を浴びるように聴きまくろう!」記事第2回はラブライブ!サンシャイン!!よりAqoursのメンバー黒澤ルビィ役、ふりりん兄貴こと降幡愛さんがソロアーティストとしてリリースされている曲の中からひだまりPにぶっ刺さった楽曲、いわゆるキラーチューンを紹介していきたいと、思います!
ちなみに第1回は斉藤朱夏さんのソロ曲を紹介しているのでそちらも併せてお楽しみ下さい。
もくじです。
★降幡愛さんについて
降幡 愛(ふりはた あい、1994年2月19日 - )は、日本の女性声優、歌手。長野県出身。レコードレーベルはPurple One Star。
愛称は主にあいあい、ふりりんなど。Aqoursのメンバーでもある。
前回同様ひだまりPブログにわざわざ来る人がふりりん兄貴のこと知らない確率は0%なので、今回も説明は割愛します。愛だけに!ってね。…二度と言いません。すみませんでした。
ソロアーティスト活動について
降幡愛さんは2020年9月にミニアルバム「Moonrise」でソロアーティストデビュー。
自身の愛する80年代シティポップの世界観を前面に押し出した表題曲の「CITY」が発表された時はオタク達もざわついていましたね。
驚くべきはこの「CITY」を含め、ふりりん兄貴自身が全ての曲の作詞を手掛けているということ。まさにセルフプロデュース。””天才””としか言い様がありません。
そもそもシティポップとはなんぞや?
シティ・ポップ (city pop) は、1970年代後半から1980年代にかけて日本でリリースされ流行した、ニューミュージックの中でも特に都会的に洗練され洋楽志向のメロディや歌詞を持ったポピュラー音楽。
Don't think feel.
まぁそもそも80年代なんてひだまりP生まれてないですしね…って言おうとしたけど、よく考えたらふりりん兄貴も生まれてねぇよ。
ということで、曲紹介に入りたいと思います。
★『Moonrise』(2020.09.23)
2020年9月23日って言ったらルビィちゃんのソロ曲『コットンキャンディえいえいおー!』のMVが世に出てラブライブ!界隈がザワザワしてた真っ最中じゃん。キャラも声優も個性をいかんなく発揮した「名盤」がたったの2日違いで出ていたのか…
CITY
ふりりんと言えばこれ。上でも書きましたが80年代シティポップ路線を標榜する中でもガッツリと分かりやすい味付けになっています。ひだまりPも、「シティポップってなんぞ?」と思いながらこの曲を聴きに行ったらふりりん兄貴の覚悟が「言葉」ではなく「心」で理解できた。
ふりりん兄貴のソロデビューとこの曲が同時に発表された時は界隈もざわざわしてましたね。特に黒澤ルビィとしての役のイメージとはだいぶかけ離れた歌い方で、マジのマジに「アーティスト・降幡愛」が音楽界に殴り込みをかけてきたという印象を受けました。
ラブライブ!声優のソロ曲では意図する・しないはさておきどこか演じているキャラクターのイメージに重なる部分を感じ取れることもあり、また実際に南條愛乃さんや三森すずこさん、Pileさんはラブライブ!キャラへのメッセージソングと思われる楽曲をリリースしていたりしますが、ふりりん兄貴に関しては基本的にこういった要素はありません。世界観としてかなりアダルトなテイストの曲も多いですが、それでルビィちゃんとのギャップが、みたいな感想も特に抱かなかったですね。小宮有紗さんがケツ丸出しのグラビアを出してもダイヤがケツ出してるって思わないのと同じです。
ひだまりPが勘違いしていた降幡愛ソロ楽曲の歌詞「CITY」編
— ひだまりP (@Hidamarie_win) 2022年2月7日
誤: CITY CITY それもつまんねぇ
正: 袖をつまんで
いつもの難聴。これはな…誰でもそうなるんや…
シンデレラタイム
じっとりと湿った大人のラブソング。
「Ta la la... Cinderella Time」というフレーズが印象的な出だしですが、幸せな雰囲気のラブソングから最後には「二人を繋ぐ時間は 永遠じゃなかった」というフレーズで「シンデレラタイム」のタイトルに秘められた本当の意味を噛み締めさせてくるのがすごく良いですよね。
Yの悲劇
優木せつ菜!!?!?
せっつー、降幡愛のファンだったのか………また虹ヶ咲にカオスな設定が生まれてしまった。
まぁ、それは良いんですけど。
ダイナミックな管楽器の旋律と、ふりりん兄貴のワイルドで力強いボーカルが噛み合ったロックでキャッチーなナンバー。いわゆる略奪愛をした女性が、相手の元彼女から嫌がらせを受けている、という内容ですが「P.S.彼を渡さないわ」とバチバチの強気な目線がロックさを増幅させます。P.S.の向こう側にこんなドロドロした世界線があったのか…ひだまりPが選ぶ降幡愛キラーチューンランキング第2位です。
なんで最初に優木せつ菜の話題を出したのか書かなかったですが、「Yの悲劇」を実際に聴けば一発で分かるのでぜひ聴いて下さいね。答えはキミの耳で確かめてみよう!
ラブソングをかけて
あの、すいません…すいませんあの、
クリィミーマミさんですか?
まぁこういう時比較対象に別作品を持ち出すのは失礼に当たるのかもしれないのですが、ひだまりPの文化レベルが貧弱すぎてこういう雰囲気のラブソングを形容する概念が「クリィミーマミ」しかなかったので何とかご容赦下さい。優木せつ菜はいいのか。
「ねぇ、お願いよ 子守唄のように 今夜はラブソングをかけて」ってフレーズがキュン過ぎてヤバい。そもそもふりりん兄貴の歌うラブソング、基本的に昼ドラ的なアダルトな世界観が多いですし前のトラック「Yの悲劇」もそうでしたがそれゆえの落差がすごい。ふりりん兄貴のエンターテイナーたる所以ですね。
ひだまりPが選ぶ降幡愛キラーチューンランキング、堂々の第3位です。
★『メイクアップ』(2020.12.23)
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クリィミーマミじゃねえか!!!
…まぁ、なんでも、いいですけれど。
RUMIKO
この曲、未成年の男の子とRUMIKOという女性との不倫関係を描いた曲なんですよね。えっ…ちょっと待って!?ふりりんが、不倫の歌を…まぁいいや。それは良いんですけど。
なのでこの曲のサビは愛しい女性の名前を連呼してるわけなんですが、その「RUMIKO」をコーラスに持ってくるのが本当に天才だと思うんですよね。そしてこのメインボーカルとコーラスが最後のワンフレーズで合流するの、こんなの好きにならない訳がないじゃないですか。まず構成からしてオタクの心を「ギュッ」と掴みにきていますよね。
それもあるしこの…何て言うんですか。未成年男子の「愛と性欲」みたいなのを何でこんなにアレなの、的確に表現してるの。黒澤ルビィ役としての経験がここで活きてるの??ルビ子なの??
「名前を呼ぶことしかできない 純粋な未成年」とか言ってるけど「年上旦那に見せつけたい」とか普通にゲスな事も言ってるし、何より「誘ってるよね?今なら言える 心からのI Love you」という2番のサビが鳥肌。愛と性欲が自らの中では矛盾なく両立してしまう男の性(さが)をよくもこう。
ねっとりしたラブソングをふりりん兄貴の情緒的な歌声で歌い上げたこの曲…はい。お待たせ。これです。ひだまりPが選ぶ降幡愛キラーチューンランキング堂々の第一位。ふりりんズ・ワンウェイです。言いたいだけだろ。
ちなみにRUMIKOというタイトルは、降幡さんの敬愛する漫画家・高橋留美子さんが元ネタらしいです。
もう一つ、アルバムの表題曲でもある「パープルアイシャドウ」は、この曲の中で男の子と不倫関係にあるRUMIKOが主人公の曲らしいです。出典はどちらも本人のインタビューから。
──2曲目に収録されているのは、未成年の男性が年上の女性への愛を歌う「RUMIKO」。降幡さんの敬愛するマンガ家さんが想起されるタイトルですが。
曲の内容的にちょっと言いづらいですけど、勝手にお借りしました(笑)。このRUMIKOさんは「パープルアイシャドウ」の主人公の方なんですよ。「パープルアイシャドウ」の中で「ごめんなさいね」と言われている年下の彼が歌っている設定なので、ある意味、アンサーソング的な感じになってます。「RUMIKO、行っちゃうのかよ。オレを見てよ!」っていう。なので、この曲の歌詞に出てくる「濡れたアイシャドウ」の色はパープルです。
ふりりん兄貴、自身で作詞をしているだけあって曲と曲のつながりとか隠された伏線とかを匂わせるだけじゃなくてちゃんと言ってくれるのがすごく好き。
SIDE B
「RUMIKO」が「パープルアイシャドウ」のアンサーソングだという事実が明らかになりましたが、この「SIDE B」はMoonriseに収録された「Yの悲劇」のアンサーソングになっています。ふりりん兄貴の物語性を重視した歌詞センスが本当に好き。
「Yの悲劇」は略奪愛を成功させた女性がその相手の元カノから嫌がらせを受けるという内容でしたが、この曲はその元カノの目線で描かれています。そして歌詞をよく聴いてみると、その彼氏からDVを受けていたことが分かりますね。だからあなたも彼には気をつけなさい、「Dear Y」と。怖っ。いやDVが怖いというか、「Yの悲劇」のスカッとした雰囲気から「SIDE B」でいきなりどんでん返しするふりりん兄貴のセンスが怖い。
「Yの悲劇」の歌い出し「鳴り止まないコールは 公衆電話からの非通知」でしたが、この曲も最後に電話のコール音と、「もしもし」というセリフで終わっています。完全に意味怖でしたね。
真冬のシアーマインド
ここにきてド王道のウィンターソング。
生きて腸まで届く乳酸菌みたいな曲。聴いただけで名曲だと分かってしまう。サビの手拍子があまりにも小気味良すぎる。
ひだまりPのふりりんズ・ワンウェイはRUMIKOですが、おそらく降幡愛モストポピュラーソングがこの「真冬のシアーマインド」ですね。誰にでもオススメできる一番人気の曲とファンが選ぶガチの名曲が違うのはよくあることです。朱夏ちゃんで言う「パパパ」と「ヒーローになりたかった」とか。μ'sで言う「Snow halation」と「さようならへさよなら!」とか。
★『AXIOM』(2021.04.18)
降幡愛1st Live Tourの表題曲として作られた7インチシングルレコード。ん…?ちょっと待って、レコードなの!?でも調べると「Moonrise」もレコード版があるらしいですね。
AXIOM
宇宙感じるんでしたよね。
歌詞としては宇宙らしい壮大な雰囲気を纏っているんですが、サビの歌い方は「こ~れ~は~AXIOM! そ~れ~は~AXIOM! だからA・X・I・O・M!」と非常にキャッチーです。たぶんAXIOM。きっとAXIOM。
そもそも「AXIOM」という英単語は「公理」という意味なんですが、ここでまたふりりん兄貴のインタビューから引用すると、
降幡:私の中で「AXIOM」は、説明できないものという解釈なんです。宇宙人と地球人の出会いとか、男女の出会いでもいいんですけど、出会いって偶然や必然のもっと先にある、本当に運命的なものだと思うんですね。出会いはそういう説明できない何かの引力で引き寄せられるもので、だから今こうしてみんなと出会ってライブを楽しんでいるんだよと、そういう感じで考えました。
<インタビュー>降幡 愛、最新シングル『AXIOM』で表現する理想像 | Special | Billboard JAPAN
まさにDon't think feel。
★『ハネムーン』(2021.09.29)
シークレット・シュガー
最後に紹介するのはふりりん兄貴のあまあまウエディング・ソング、「シークレット・シュガー」です。曲から伝わってくるハッピーな雰囲気と、「愛のおまじない シークレット・シュガー」のコーラスが素晴らしいですね。
サビの「あやなす胸に広がるドリーム」という部分、「あやなす」というのは使い慣れない日本語ですが、これは「綾(あや)なす」と書き、美しく飾る、いろどる、という意味があるそうです。
また、「あやなす」には「巧みにあつかう、まるめこむ」という意味もあり、ひだまりPは最初これを聴いてまたYの悲劇みたいな略奪愛的な意味があるのかと邪推してしまいましたね。
そもそも、80年代のウエディングソングと聴いてひだまりPがまっ先に思い浮かべるのはSugarの「ウエディング・ベル」ですから、「あぁシュガーってそういう…」と思ってしまったのも致し方ない所です。
実際にはこの曲はふりりん兄貴の所属するPurple One Starスタッフの結婚をお祝いする気持ちから生まれた曲らしく、純粋なウエディング・ソングなんですがまぁこれまでの曲のラインナップを見ていると「裏の意味」を勘ぐられてしまうのも、ふりりん兄貴の功罪と言えるのではないでしょうか。
さらに言うとひだまりP、これは本当に知らなかったんですが「シークレット・シュガー」という言葉はもともと存在しています。
結婚式当日、花嫁が誰にも気付かれず左の手袋の薬指のところに砂糖菓子を忍ばせることができると、甘い生活が送れるというおまじない。
だから…だから「私だけが知っている甘い秘密」「愛のおまじない シークレット・シュガー」なのか…
っていうか、今改めて歌詞を見ると一番最後に「私(あい)のおまじない シークレット・シュガー」って書かれていますね。えっ…?それは…その、「(降幡)愛だけに」…ってコト…?
最後の最後に…
自分から言っていくのか…
ありがとうございました。
★おわりに
ということで、ふりりん兄貴のキラーチューンを紹介してきました!
80年代シティポップという路線もそうですが、降幡愛さん自らが作詞を手掛けているということもあってふりりん兄貴自身の「大好き」が詰まった楽曲や歌詞がたくさんあってとても素敵でしたね。だから優木せつ菜もファンになっちゃったのか…
ということで、短めの記事でしたが少しでもエンターテイナー・降幡愛さんの良さが伝わっていれば僥倖です!
それでは、よきラブライブを!
ネクストコナンズヒント。「Sweet」。書くとは言ってない。
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