ひだまりPはこう語った

ちゅんちゅん、ハローラブライブ!「人生をラブライブ!にする」をモットーにあれこれ語ります。

【神映画】ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会完結編第1章の感想【ネタバレ有り】

明日どんな夢が生まれるんだ(君らしくDreamer)
楽しくて 嬉しくて せつなくて
君ともっとね 追いかけたくなる

──主題歌『どこにいても君は君』

 

 ちゅんちゅん、ハローラブライブ!どうもひだまりPです!

 映画『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編第1章』が9月6日(金)からいよいよ劇場で公開されましたね!全3章立てで、今回の第1章では歩夢かすみしずく彼方エマランジュの6名にスポットが当たります。

 「完結編」という3文字に若干心がざわつく部分はありますが、ともかく虹ヶ咲のメインコンテンツとしてメインコンテンツとしてメッイッンッ!コンテンツとして!大人気を博してきたこの「アニガサキ」シリーズの集大成を見届けるべくひだまりPも勿論公開初日から有給を取得して3回観てきました。

 

 

 ということで本記事でレポートと感想を書いていきたいと思います!

 

ちなみに、昨年公開されたOVAについては以下のリンクからどうぞ。

 

 

 

 

もくじです。

 

 

※ネタバレ注意

 本記事には映画『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編第1章』のネタバレが含まれます。映画を未視聴の方はご了承の上ご覧頂けますようお願い致します。

 

 なお、記事中のキャプチャ画像は全て完結編第1章の公開記念PVおよび本予告映像より引用しております。

【本予告】映画『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編 第1章』 - YouTube

【公開記念PV】映画『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編 第1章』 - YouTube

 

虹ヶ咲完結編第1章

 ひだまりPはイオンモールつくば内にあるUSシネマつくばで3回観てきました。通常上映のほかに3D音響と大スクリーンを備えたADMIXシアターでの上映もされており、初回はADMIXの大迫力で観られたのが良かったですね。

 初週の入場特典は2年生のメンバー色紙がランダムで貰えます。2年生ならやはりひだまりPとしてはやはりエマに次ぐ推しであるせつ菜を引き当てたいところですが果たして…!?

 


楽しくて 嬉しくて せつなくて

 

 歩夢もかわいいからいいだろ!!!!!

 

 

あらすじ

留学生・アイラの帰国からほどなくして、同好会にスクールアイドルGPX(グランプリ)の招待状が届く。
学校ごとではなく、個人でエントリーし、配信アプリを通してパフォーマンスを競って
「今もっとも推せるスクールアイドル」を決めるこのイベントに参加するため、
歩夢、かすみ、しずく、彼方、エマ、ランジュの6人は会場の一つである、沖縄へ旅立った。

沖縄の穏やかな陽射しと豊かな自然に迎えられ、
全国から集まったスクールアイドルたちが最高のパフォーマンスを披露する中、
同好会に新しい出会いが訪れる。
一方、歩夢は仲間と競い合って勝ち上がることに複雑な想いがあるようで──。

それぞれの夢を追いかける少女たちの、進んだ先に見えてくるものは──?

映画『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編 第1章』2024年9月6日(金)劇場公開決定!

 

 

作画問題と「しずケツ保険」

初手しずケツぅ!!!!

 

 冒頭、ホテルのプールにて。「おっしゃあーーー!!!」とか男らしい掛け声と共にビーチボールを全力投球するランジュも印象的でしたが、やはり映画を視聴した全員が目を奪われたのはあのしずケツでした。

 まずこの問題には触れておかなければならないと思うんですが、今回の劇場版からは従来アニガサキのビジュアルを担当していた横田拓己氏からけろりら氏に作画担当が交代となっています。

 けろりら先生と言えばあのぼっち・ざ・ろっく!のビジュアルでも有名で、氏の起用そのものには何も問題ないとは思うのですがこれまで慣れ親しんできた横田絵から完結編という節目での急な方向転換であったことや(一応にじよん2で慣らし運転してましたが)画風自体もどちらかと言えばアクが強めであることからもファンからは驚きと戸惑いの声が上がっていました。ひだまりP自身もやはりけろりら先生どうこうではなくこのタイミングで何の説明もなく作画が急に変わることには不信感を拭えなかったというのが正直なところですね。

 

 しかし冒頭のしずケツを観た瞬間に全てを許しました。

 

 プールサイドへ上がるシーンでのケツ描写。これはAqoursのHAPPY PARTY TRAINのPVで曜ちゃんもやってましたが、しずくのケツは更に生々しい肉感を伴っており、さらにプールから上がると見せかけて結局上がらなかったところを見るとこのカットは動きの中でケツが見えたのではなく、こいつはただケツを見せるためだけにあの所作をした、ということになるんですよね。

 

 その時思ったのは、あのラブライブ!スーパースター!!でも平安名すみれのケツをデカく描いたカットを入れることで脚本への批判をごまかす、通称「すみケツ保険」という表現技法がよく用いられていました。ならばこれは、しずくのケツをデカく描くことで作画変更の批判を黙らせるための「しずケツ保険」だと考えられます。

 

 これは偶然ではなく、映画公開前日に公開された「叛逆のニジガサキ」では初めてLiella!のメンバーが登場しています。これは虹ヶ咲とスーパースターの運営に繋がりがあり、「すみケツ保険」で批判を躱す手法をスーパースター側が助言したという事実を示唆しているものと思われます。

 

 

 ということでしずケツに免じて本記事では以降作画変更問題については触れません。

 

 

新曲「Rise Up High!」(桜坂しずく)


先手Hip showです!!!

 

 ということでいきなりしずくのソロ曲「Rise Up High!」です。正直今回のソロ曲はどれも凄く良かったんですがいずれも今までのラブライブ!とはかなり毛色の違う曲で、3回観ただけだと全然曲調とかを覚えられてないんですがともかく良かったですね。

 今までのしずくのソロは自身の内面と向き合うようなしっとりした曲小悪魔LOVE♡多かったんですけど、今回のしずくはグランプリ開幕と同時にトップバッターでライブを開始するなど今までにないほどの積極性を見せています。また開放的な水着衣装やこれ見よがしのケツアピールなど「自分自身を堂々と表現する」ということがテーマだったしずくの大きな成長が見られます。三つ編みにしたお下げも活動的で可愛らしいですね。

 

 今回のMVでは「スクスタ」で登場した衣装も数多く登場していますね。一番右は「やがて一つの物語」ですが、この曲には「ここからがそう第三章 起承転結の転になる」というフレーズがありました。つまりこの曲こそがしずくにとっての「起承転結の”結”」ということなのかも……だからケツ出してたの!?そもそもオードリーで全裸になってただろ。まぁでもスーパースターだって”結”ヶ丘だからすみれがケツ出してるわけですからね。お母様はいつも言っていました。この学校をケツで結ばれる場所にしたいと──

 

 真面目な話すると、MVの映像でいろんな「椅子」が並んでたと思うんですけど、あれは多分、しずくが演劇部として演じてきた役のメタファーだと思うんですね。「やがて一つの物語」には、「きっと想いを全て伝えられたら カーテンコールが起こる」というフレーズがあり、この曲「Rise Up High!」でしずくの想いを全て表現できたからこれまで演じた役が総出演(カーテンコール)している、という演出ではないかと思いました。あるいは「Rise Up High!」は全く関係なくて、起承転結のケツを出したからカーテンコールした可能性もあります。しずケツしか見てないオタクの、これは限界とお考え下さい。

 

 また、どっかのシーンで背景に「ちゅらマンゴーフラッペ」というのが出てきますが、これは沖縄に実在する「美ら(ちゅら)マンゴー」であり、略すと「美マン」。つまりしずくの……いやいいや。そういえばμ'sが沖縄へ行ったときは「野生のちんすこう」という下ネタで盛り上がっていたので、美らマ○ゴーはそれに対する意趣返しなのかもしれませんね、という考察でした。

 

 お尻を出した子一等賞。

 

 

『しずかな』なの?『牛鮭』なの?

し~ず~かな~♪

 

 

 これにはマルガレーテちゃんも狂喜乱舞。PVの時点で「しずかな」要素の匂わせはありましたが、ランジュのママに贔屓されてるんじゃないかと思うほどの圧倒的しずかなゴリ押しでしたね。

 このように公式からゴリ押しされて陳腐化するカップリングのことをひだまりPブログでは『牛鮭定食』と呼称しており、例えば虹ヶ咲においては「しずかす」が典型的な牛鮭カップリングに該当します。しかして今回の映画では「しずかす」が揃っているにも関わらず敢えて「しずかな」を推すという変化球が飛んできました。

 

 では今回は「しずかな」こそが牛鮭カップリングなのか?と思われるかもしれませんが、結論から言うと「しずかな」は牛鮭ではありません。そもそも、アニガサキにおけるカップリングは陳腐な百合ではなく「あいりな」に代表されるようにソロアイドルの個性を光らせるための相互作用であり、かの「しずかす」ですらアニガサキ1期8話においては「正解のカップリング」になっていましたよね。

 

 何の話してたんだっけ。そうだ、「しずかな」ですね。物語の序盤では2人が沖縄の美ら海水族館を訪れます。そこでの2人の会話が印象的でしたよね。彼方ちゃんがチンアナゴを…いや、それはどうでも良くて。

 しずくの活躍を褒める彼方ちゃんに対してしずくは「自分勝手な想像を膨らませてるだけです」と謙遜しますが、彼方は「自分勝手に想像できるってすごい事だよ~」と返します。

 そして同好会での活動を述懐する彼方にしずくは「今の彼方さんはどんなことを考えてるんですか?」と問うんですね。

 

 要するにですよ。自分自身の内面を知られることを嫌っていたしずくは、同好会やA・ZU・NAでの活動をきっかけに「自分勝手な想像」=「ワガママ」を発露するようになり、また同好会はそんなしずくを認めてくれる場所でしたよね。

 一方で、家のことや妹のことを常に優先しがちだった彼方も同好会の皆のおかげで自分自身の夢であるスクールアイドルと折り合いをつけられるようになり、そして今の彼方はお洋服を作ったり、調理師の資格を取ったり、デザインの勉強をしたり…「自分自身の夢」=「ワガママ」が溢れているような状態ですね。

 しずくは虹ヶ咲が自分のワガママを受け止めてくれたように、そんな彼方のワガママを受け止めたいという想いから彼方のステージ探しを積極的に手伝ったり、膝枕してあげたり、マッサージしてあげたり、炊込みご飯を「あ~ん♡」してあげたりしてあげていたんですね。

 この「ワガママ」という線でこの2人を結ぶのって……田中仁先生凄すぎませんか?何なの?星座作った人の末裔か?この2人ってこういう形で分かりあえるんだ…とマルガレーテも驚愕しきりでしたね。お前んとこのクゥすみにも本当のカップリングを教えてやってくれ。

 

 そして──

 

 

新曲「Daydream Mermaid」(近江彼方)


追いかけて~ 追いかけて~♪

 

 彼方ちゃんのソロステージ。彼方ちゃん本来のソプラノや幻想的な雰囲気は残しつつも、ダンサブルな曲に仕上がっていますね。

 

 MVは海の中から始まるんですけど、最終的には宇宙に飛び出してDiverDivaとスペースシャトルでチェイスしてましたね。何言ってんだ。だってそうだったじゃん!DiverDivaが宇宙警察やってるのは昔のCDドラマネタですね。歩夢が惑星間戦争に巻き込まれて土星に拐われてモールス信号を喋るあの伝説回です。

 宇宙に飛び出していく彼方ちゃんの壮大な「ワガママ」が表現されている一方、MVには遥ちゃんや、ニジガクの皆がちゃんと出てくるところが良いですね。と言うか、今回披露されるみんなのMVはどれも共通して他の虹ヶ咲メンバーが出てきているところにそれぞれが順位を競い合いながらも「ひとりじゃない」というニジガクの良いところが表れていてそこが素晴らしかったですね。

 

 エアロバイク漕いでるのは笑っちゃった。ふくよかな彼方ちゃんでいてくれ…

 

 

スクールアイドルGPX

最もときめいたステージを見せてくれた方には…虹のティアラが与えられます。

 

お持ちなさい、あなたの望んだその虹を。

 スクールアイドルGPXはソロアイドルのみ参加資格が与えられる大会であり、優勝特典はドーム公演が約束されています。1人でドーム公演!!?!?!?いやこれまだ第1章だからあんまり誰も話題にしてないですけど、第3章で優勝者はこれを観ている「あなた」の投票で決まります!とか言われたらどうします?戦争が起きるぞ。ひだまりPは誰に投票するんですか?エマちゃんです。

 

 ちなみに2日目の朝のシーンで中間順位が発表され、しずくは5位彼方は8位ランジュは17位歩夢は24位エマは29位かすみは88位でした。88位でパチパチ♡可愛いじゃん!とかしずくが茶々入れるかと思ってたんですが流石のしずくも自重していましたね。あとエマの順位を見てスクスタチャンネルが出来た頃2ndシーズン効果で軒並み順位の低かった愛や果林に並んでなぜかエマの順位も毎回低かったのをちょっと思い出しちゃった。悲しいなあ…

 気付いた人も多いと思うんですが、実は中間順位で6位に栞子の名前があるんですね。しずくと彼方は初日にパフォーマンスをしたため高順位だったと考えると、第2章では栞子がトップバッターを務める可能性が高いことや、今回来なかった6人についてはなぜ別行動になったかの経緯が語られませんでしたが今回の1章と並列で進んでいることが分かりますね。

 

 歩夢が恥ずかしいところを見られた時のリアクション、ひだまりPは「座薬」って呼んでてアニガサキ歩夢の大きな魅力の一つなんですけどえいがさきでもちゃんと座薬できてて良かったですね。けろりら兄貴やるじゃん…

 ちなみに歩夢は侑ぬいを持ち歩いてるんですけど、侑の部屋にも歩夢のぬいぐるみがあることが確認できますね。髪の毛入ってそう。コラ~~~!

 

 


負けた方の””おごり””よ。


 大食い対決と言えばスクスタ初期の頃のエマと花陽のギョウザ大食い対決を思い出しちゃいますね。ちなみにここはステーキハウス88という沖縄で有名なお店で、かすみんんの88位はここから取ってるのかもしれないですね。

 

仕事が早い!!!!

 

 

ショーランジュの空に


”後悔しない日などない 罪を犯したその日からだ。”

 

 遂に登場しました、ランジュの母「スクスタ」の物語では虹ヶ咲学園の理事長を務めていましたが、アニメにはこれまで一切出ていませんでした。そのため、学校資金の不正な流用などでスクスタ20章問題を引き起こした罪で投獄中なのでは、と言われていましたね。

 今作ではスクールアイドルGPXのスポンサーや、ランジュ達が宿泊しているホテルのオーナーであることは明らかになったものの実は虹ヶ咲学園の理事長であるかはまだ確定しておらず、もしかすると上述した罪で理事長を罷免されているという可能性もあります。

 

 そんなランジュママですがえいがさきでは威風堂々と振る舞いながらも親しみやすい一面が描かれており、たとえば小ネタですが最初にランジュと会って話している時は自分で急須からお茶を淹れて飲んでいて、後にかすみにご馳走した時はコーヒーをSPに用意させていましたよね。ランジュの前では素を見せる一方初対面のかすみの前ではちょっとだけカッコつけていたのかもしれず、そういう人間臭さも見せていた気がします。

 SPからグランプリ初日はステージが埋まっていてライブできない参加者がいたと聞いた時も、ぼそっと「すまん…」と呟くなど意外に茶目っ気のある人物なのかもしれません。

 またかすみの食べっぷりを見て嬉しそうにしていたのは、娘であるランジュの姿と重なったからなのか、人をもてなすのが好きなところが娘のランジュにも遺伝しているのか、これは判断に迷うところですよね。

 

 「やるなら一番にならなきゃ意味がない」「私はできることなら何でもするわ」とムダに意味深な態度からランジュは「この母が自分を贔屓してグランプリの結果を操作するのではないか」と懸念し、それが起こる前にグランプリを辞退しようとします。

 

🍖「とにかくもう、学校や家には帰りたくない!」
自分の存在が何なのかさえ分からず震えている16の夜

 MVでランジュがスクーターに乗っていたのは盗んだバイクで走り出したからだったんですね…15の夜ネタ前もやらなかったっけ、アレじゃん。サンシャインの小原鞠莉じゃん。

 

 なんやかんやあって天ちゃんの民宿にエマと一緒に泊まることになったランジュ。寝言で「つぶあん…」と呟いていたのはどういう意図だったんでしょうね。ひだまりPは、こしあん派です。

 

 

ビュッフェ

 

 スクスタ2ndシーズンでは知っての通りスクールアイドル部を新たに結成して同好会へ勧誘という名の弾圧をかけていたランジュ。そんなランジュはママのコネを利用して虹ヶ咲学園にビュッフェを私設していましたが、ランジュに思うところのある同好会メンバーは招待を拒否していました。

 ここのホテルは劇中ではランジュのママが経営しているホテル、つまり実質的にはランジュのビュッフェであり、ランジュのビュッフェでかすみやエマ、同好会のメンバー達とランジュが仲間として一緒に食事を楽しむ光景は我々の悲願とも言うべき平和の象徴だったんですね。

 

 もちろん、このような「スクスタワクチン」はアニメ2期で既に十分すぎるほど投与されたのですが、ランジュ母の件にしてもこれにしても、単に「オレらはスクスタとは違うもの作りますよ」という当てつけではなくちゃんとスクスタごと虹ヶ咲を救いたいという制作側の熱意が伝わってくることが何より嬉しいですね。

 

かすみとランジュとママ

👑「不正の現行犯でタイホします~~~!」

 ランジュママのSP、髪型かすみんに似てません?まぁ、それはともかく。

 ランジュからの話を聞いたかすみんは自分の順位の振るわなさもあってランジュママの不正を暴こうと本人に接近。しかしランジュママの話を聞くうち、どうやらママはランジュだけを贔屓する気などなく、全ては誤解だったことが判明します。

 

👑「ママさんは言葉が足りなすぎ!ランジュ先輩は思い込みが強すぎ!」

 「…じゃあ、ランジュの早とちり?」と気まずそうに言うランジュの表情がかわいかったのが印象に残ってますね。まぁ確かに、ママに反抗してグランプリを降りようとしたけど実は全部勘違いでしたってめちゃめちゃ恥ずかしいですよね。

 

 そしてランジュとママは無事和解するわけなんですけど、今回最大の功労者はおそらくかすみんでしょう。えいがさきの予告編はかすみんが配信で「かすみんは、皆のために頑張るからね♡」って言ってるシーンで終わってたんですけど、これは勿論「応援してくれる皆のため」という意味で言ってるんですが期せずしてスクールアイドルの皆のために頑張るというダブルミーニングにもなってました。

 そんなかすみんも配信に意図せず映り込んだ動物がきっかけで動画がバズり順位を上げていくわけなんですけど、こういうかすみんをネタキャラとして不遇扱いするはするけどちゃんと報われる形で描いてくれるのってアニガサキのいい所なんですよね。しかも今回の場合、動物きっかけであることはあるけどちゃんとかすみん本人を皆好きになってくれているということまで明言されているので、かすみ推しの人にも納得できる内容だったのではないで………

 

 ちょっと待って!?!?!?!?かすみんのソロが入ってないやん!!!!!

 忘れてた!?この中の中須で!?はぁ~つっかえ…ランジュママに電話さして貰うね。

 

 まぁまぁ、第2章か3章でかすみんのソロはあるはずなので気長に待ちましょう。

 

 

赤嶺天と石嶺小糸

「私たちのライブなんて、誰にも楽しんで貰えなかったさ。」

 このシーン予告編では2人しかいないのかと思ってたんですけど、実際には天のお店でニジガクメンバーとかさねやジェニファー達を接客している最中にいきなり話しかけてきて「まだ続けてるの?スクールアイドル」とか言ってるので流石にTPO弁えろ案件ではありましたね。まぁこの映画は本来2時間かけてやるべき内容から極限まで無駄を削ぎ落として60分に収めているので、ここはその反動が出てしまっている数少ないシーンと言えるかもしれません。

 

 ということで、ここ沖縄でスクールアイドルを始めるも上手くいかず挫折してしまった2人組のスクールアイドルですね。ちなみに声優さんは2人とも沖縄出身で、ネイティブの訛りが出ています。ひだまりPの会社の同期で鹿児島出身の子がいるんですけど、その子の話し方と似てると感じました。

 

 

エマと天

深いのだっ……!

 エマの”現実(リアル)”が……

  天の”現実(リアル)”よりもっ……!

 天から事情を聞いたエマは、天とのコラボステージを提案しながらも天の「言いたいことを主張できない性格」をすぐに見抜きます。それがどんな世界であれ……圧力に屈した者に”勝ち”の目はもうねえんだよ……!

 

 エマに遠慮してしまう天に「ん?本当にそう思ってる?」と突っ込んでいくところにエマの良さが表れていますよね。エマちゃんの良い所、それはずばり「気持ちをぶつけ合うことを恐れない」こと。

 せつ菜とのイザコザで一度同好会が廃部になりかけた時、せつ菜も、かすみも、そしてエマ達も皆お互いを想い合っているのに本音で語ることができなかったために事態はこじれてしまっていました。

 一方璃奈が表情のコンプレックスから心を閉ざしてしまった時。エマ自身も表情を全然出さない璃奈の心情を掴みかねている描写がありましたよね。

 

 エマをもってしても結局他人のことは分からないわけで、だからこそ衝突してしまうこと、お互いの気持ちを知ろうとすることを避けてはいけない。そんな考えから、ランジュが同好会入部を辞退したときも、ともすれば「おせっかい」と言われても仕方がないしつこさでランジュと対話し、みんなの想いを調和して作れるステージもあることをQU4RTZとして示しました

 

 誰かを大切に思うことは自分を押し殺すことではない。エマは2人のステージで自分の票が流れてしまうことも厭わず、それを天に教えたのでした。

 

 

新曲「Cara Tesoro」(エマ・ヴェルデ)

 エマの新曲「Cara Tesoro」。読みはカラ・テゾロ。イタリア語で、意味は「親愛なるあなた」みたいな感じです。エマの和装と言えばかの「哀温ノ詩」を思い出させますね。

 そしてサポートするのは天による三線(さんしん)の演奏。和服を着たエマと、沖縄の伝統楽器である三線を弾く天でいかにも和風なしっとりした曲になるのかと思いきやかなり開放的なBPM高めの曲に仕上がっているのは驚きですね。ぼっちざろっくみたいだぁ…(言っちゃった)

 

 舞台が沖縄ということで今回は皆海がテーマだったり開放的でダンサブルな楽曲になっているんですが、現地民とのコラボという理外の作戦に打って出たエマは一番沖縄というステージを活かしていたんじゃないでしょうか。

 

 

天と小糸

「そういうことじゃなくて…!
 私…小糸ォが毎日練習に遅刻してくるの、本当はムッとしてた!
 お弁当の嫌いなおかずを私に渡すのも、なんで?って思ってた!」

「なっ…何よ急に、あんたそんなこと思ってたの?」

「そうよ!」

 

「私は…小糸ォと一緒に食べるアイスが好き。小糸ォと話す時間が好き。
 小糸ォの声が好き。小糸ォの優しくて……ふぐ… ほが……?」

「……”ほがらか”?」

「それっ!朗らかなお芝居も大好き!
 小糸ォが足を引っ張ってる?ノンノンだよっ!
 でーじきらめいてるよ!
 伝えたいことがあるからスクールアイドルになったんでしょ?
 スタァを目指してこのグランプリに参加したんでしょ?
 小糸ォにもあるよ!小糸ォの──スタァライトが!!」

 そんな感じでしたっけ。ちょっと台詞はうろ覚えです。

 このシーンは本当に今作のベストシーンと言ってもよくて、小糸ォに感じていた「小さな不満」を天がぶちまけるシーンの真に迫った演技と作画はかなり引き込まれるものがありましたね。小糸ォに対して遠慮してしまっていたから自分の意見や不満も言えなかったし、だからこそライブがうまくいかなかったのは自分のせいだと感じる小糸ォにも寄り添えなかった。

 「気持ちを隠さずにぶつけ合う」という、エマの一番良いところを学んだからこそ2人は和解できたわけですが正直言ってたった数十分の尺でいま知ったばかりのこの2人の和解にこれだけ感動できるのは脚本の妙、心情描写の妙と言わざるを得ず、このシーンのみでこの映画が「神作品」であることを確信できましたね。

 

 

仲間でライバル

 本作のテーマを大きく3つに分けるならば、「ランジュと母の話」「天と小糸ォの話」、そして最後はやはり「仲間でライバル」でしょう。

 

 虹ヶ咲はソロアイドルが多いゆえに母校からの投票も割れやすく、上の順位を目指すためにはバラバラで活動した方がいい。しかしグランプリで勝つために皆がバラバラになるのは本当に良いことなのか?そんな問題に、今回は各自が衝突することになります。

 

 

歩夢と侑

「私たちは今、これまでやってこなかったことをしてる。
 色んなものが変わっていく…
 お互いの心をぶつけ合ったら、その先はどうなるのかな?」

「それでも皆、進み続けるんだよ。」

 


私、私!

 

 おそらく観た全員がこのシーンを連想したであろう、侑ちゃんのサプライズ登場。まぁ侑ちゃんが出るのは別に良いんですけどね。

 「RYU」(琉球のRYU?)の看板から侑ちゃんの名前を連想して電話かけるくらいホームシックの歩夢でしたが…いやお前留学中どうしてたんだよ。それはさておき、パパの忘れ物を届けに侑ちゃんが沖縄までFree Flightしてきました。

 侑ちゃんの登場に合わせてスッと歩夢と分かれる彼方ちゃんの空気読み力が地味に光ってますねこれは。空気読み(アプリゲー)で満点取ってそう。

 

「ねぇ覚えてる?

 このフレーズでまた幼馴染エピソードを引っ張り出してくるのかと思いきや……話し始めたのはつい最近の部室でのランジュとの会話でした。ここ、地味なシーンですけど侑だけと思い出を共有することに執着しなくなった、歩夢の精神的な成長が描かれていますね。

 

 

歩夢とランジュと「ライバル」

🍖「歩夢!負けないからね。」

🎀「ねぇ…どうして私なの?」

🍖「尊敬しているからよ。
 歩夢はスクールアイドルを広げるために海を超えた。
 アイラだけじゃない、これからあなたに憧れて
 スクールアイドルになる子たちがどんどん出てくる。
 そんなアナタの仲間なだけじゃ物足りない。
 だから勝負したいの!」 

 

 
 田中はん……なんちゅう鮎を食わしてくれたんや……

 

 本当に本当に本当に素晴らしかったですね。そういえば、ランジュが虹ヶ咲学園へ始めてきた時も真っ先に見つけて抱きつきにいった相手は歩夢でしたね。

 海を超えてスクールアイドルになったランジュから、スクールアイドルを広げるために海を超えた歩夢への尊敬。そして負けたくないという気持ち。

 

 歩夢はもともとせつ菜のパフォーマンスに心を動かされてスクールアイドルを始めたのでした。しかして、そんな歩夢ももうとっくに、誰かに憧れるだけじゃなく、誰かにとっての『憧れのスクールアイドル』になっていたと。

 競い合うことに誰より拘っているランジュだからこそ、おそらくは歩夢本人ですら気づいていなかった歩夢というスクールアイドルの器の大きさを見抜き、「負けたくない」という思いを抱いていたんですね。

 

 歩夢とランジュ。スクールアイドルとしては対照的な個性を持つ2人は、お互いに足りないものを持っている相手と競い合うことでより高め合える。ランジュの思いを理解した歩夢は「受けて立つよ。」とランジュとの握手に応じます。

 

 

新曲「PHOENIX」(鐘嵐珠)

 ランジュの新曲。これまでのランジュの曲は彼女のパフォーマー的な在り方を前面に押し出した曲が多かったですが、これはランジュ自身の内面を曝け出したメッセージソング的な構成となっておりMVも意味深な場面が多いです。

 


しゃこしゃこ歯磨きしてるの可愛い。

 

 MVではランジュが普通のOLになったようなカットがたくさん並んでましたね。別にOLでも雑魚寝はしなくない?う~ん正直これはまだ何回か見返さないとわからないですね。

 あと注目してたのは、歩夢がソフトクリームを「あ~ん♡」するエッチなシーン……ではなくて、幼少ランジュと少女ランジュに背中を押されてステージに立つシーンありませんでした!?ひだまりPあれでスタァライト劇場版の愛城華恋を思い出したんですけど、普通にネタじゃなくスタァライトをオマージュしてる可能性あると思うんですよね、「PHOENIX」も炎の中から蘇る鳥のことですし、ランジュが死んだ目で社会人をやってる描写も、同好会に出会っていなかったら(孤独のままでいれば)何もできないまま人の中に埋もれていたかもしれないというメタファーなのだと考えられます。

 孤高であることも勿論ランジュの大切な個性だったけど、同好会に入って皆とぶつかり合うことがなければ次の高みを目指すことはできなかった。そんなランジュの、同好会で変化した心境を歌っているのかも…しれないです。いや、これは正直歌詞の大部分覚えてない今考察するのは無理かも。

 

 そして。

 

 

新曲「Stellar Stream」(上原歩夢)


森の四姉妹!?!?!?!?

 

 トリを飾るのは歩夢のソロ。セクシーな網タイツが眩しく……っていうか腰の動きえっぐ!これあぐぽんもやるんですか…?腰いわすぞ。smile smile 湿布 start!になっちゃう。

 ランジュと歩夢が対バン形式で連続して歌うのしびれましたね。ランジュのソロ曲が今までとは違って彼女自身の心情を語るようなメッセージ性を持っていたのに対し、逆に歩夢は「あなた」に向かって語りかけるようだった今までの曲とは違って彼女自身がここから羽ばたいていくという強さを感じさせます。

 この分身は何!?ってPV観た時から思ってたんですけど、今回歩夢は心境の変化があったわけじゃなく、ランジュがライバル心を燃やすほどに客観的に見た自分自身はスクールアイドルとして大きな存在になっていることを「自覚した」んですよね。

 そう考えると、この分身は歩夢自身も気づいていなかった歩夢の魅力で、そんな彼女の魅力を自覚的に見せていくという決意の表れなのかもしれません。

 

 あるいはStellar=星=スーパースターであり、ラブライブ!スーパースター!!の初期メンは5人。分身を含めてパフォーマンスしている歩夢も5人。ちょぼらうにょぽみ先生の「叛逆のニジガサキ」で侑ちゃんに爆弾を投げつけてきた(!)Liella!にお礼参りしに行くよというメッセージなのかもしれません。ならサスケけしかければいいだろ。震えて眠れ。

 

 

ED曲「どこにいても君は君」

あしたどんな夢が生まれるんだ?
(君らしくDreamer)
楽しくて うれしくて 切なくて
君ともっとね 追いかけたくなる!

 

 やっぱ畑亜貴先生の……作詞を……最高やな!

 

 エンドロール。安心と信頼のめばち先生絵でスーツケースを引く13人が現れた時は流石のひだまりPでさえも涙腺が緩みそうになりました。同好会はソロアイドル。みんな目指す道はバラバラだったり、時には競い合うこともあるけど、それでも皆仲間だから。「どこにいても君は君」なんですね。

 

 どこにいても君は君。そう、どこにいても…

 


アアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!(虹ヶ咲症候群発症)

 

 またスクスタのPTSDを発症してしまった。どこにいても君は君。裏切らなければね

 

 

まとめ

 トゥデイズ チカキンズ ポイント。ドゥルルルルルルルルルルルルルルル………

 

 

 


10,000点(テンサウザンド)~!!!

 

\ターノシクテ!/ \ウーレシクテ!/ \セーツナクテ!/

 

 はい、神映画でしたね。本当に。メインメンバーの6人、ランジュの母、そして天と小糸。それぞれのキャラクターの個性が最大限に引き出されており、ソロ新曲MVを5曲も入れてこれだけの内容を60分弱に収めているので無駄なシーンも一切なく濃厚な虹ヶ咲を浴びることができました。

 競い合って変化していく中で自分自身も気づいていなかった魅力を引き出す歩夢ランジュ母娘のわだかまりを解いたりステージ設営を手伝ったり皆を幸せにするために八面六臂の活躍を見せたかすみケツを振っただけで作画問題を一気に解消したしずく「ワガママ」すらもステージで自分の魅力に変え、自由に羽ばたく彼方気持ちのぶつかり合いを恐れず現地のスクールアイドルとも親交を深めて皆をぽかぽかにするエマ競い合うことへこだわる中で仲間への尊敬を忘れず不器用ながらも皆との距離感を掴みつつあるランジュ。全員にこれだけ多くの見せ場があってソロ曲もあってかつ天と小糸のエピソードも感動できるという…いや凄くないほんとに!?どうやってこれだけの内容を60分に収めたの!?

 

 いや本当に凄いです。アニガサキの良い所が全部詰まっていて、完結編と言うに相応しい内容でした。

 

 そして次回は本邦初公開、ミアの母らしき人物も登場するかもしれません。第2章は果林せつ菜璃奈栞子ミアの6人。そしてまだ見ぬ、かすみんのソロ曲は………

 

 次回が楽しみすぎますね。それでは、よきラブライブを!

 

 

お知らせ

 今回のえいがさきはあの捻くれ者たちが集うひだまりPマシュマロですら大絶賛のおたよりが既に3ケタ通も届いており今度は皮肉じゃなくそのまま虹ヶ咲のラジオに送りつけたいくらいのボリュームで「喜びの声」が届いています。

 で、それらを記事中で紹介したかったんですが本文が既に1万4千文字くらいになっており紹介しきれなかったので、近いうちにまたnoteか何かでご紹介できればと思っています。

 

2024.9.14 書きました!

 

 

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