🦋「ヒアウィゴー カノン! ヒアウィゴー カノン!
音楽を続ける~ ニジガクのしずケツ~
ナナナナー ナナナナー
クゥクゥ 痛風
クゥクゥ~ 痛風~
ムンムン 暗雲
いきなり出てきてごめ~ん
マルガレ すいまウィーン!」🍨「なんデスかコイツ~!!!」
ちゅんちゅん、ハローラブライブ!どうもひだまりPです。今回はラブライブ!スーパースター!!3期第6話「タカラモノ」の感想を書いていきたいと思います。
…カレーが本当に美味そうで笑っちゃった。回を追うごとに適当にふざけたキャラにされているマルガレーテですが、Liella!が再び一つになるその日までシリアス展開ができる余力は残されているんでしょうか。
もくじです。
3期第6話『タカラモノ』
あらすじ
勉強を頑張る、テストで良い点を取る、それが全てだと思っていた。優しい家庭に恵まれた可可にとって、それが一番の親孝行だと思っていた。中学生だったあの日、スクールアイドルに出会うまでは…
可可の姉・萌萌の計らいで上海音楽フェスに出場することになったLiella!。一方で可可はスクールアイドルを高校で終わりにして、大学へ進学する決意を固めていた。かのんは可可が本心では納得していないことに気づいていて…
かのんとクゥクゥについて
「好きなことを頑張ることに、お終いなんてあるの?」
この手に限る。
まぁそんな茶々は置いといて。今回の話の一番のハイライトとも言えるのは、アニメ1期第1話で受験失敗をきっかけに音楽をやめるつもりだったかのんにクゥクゥが放った言葉を今度はかのんが返すシーンでした。正直ここは「言え…言え…!」って感じでしたね。
このシーンの良さはただかのんちゃんがナイスタイミングでカードを切ったことにあるわけではなくて、それを語るためには「クゥクゥはどんなスクールアイドルだったか」ということが非常に重要になってきます。
唐可可というスクールアイドル
クゥクゥはずっと「スクールアイドルで結果を出せなければ中国へ帰国する」という条件付きで活動していました。しかし彼女自身のスクールアイドルの根幹は、ただ成果を残すことではなく、いつも「仲間と笑ってスクールアイドルがしたい」という考えに基づいていました。
それ故に可可は、音楽の道を諦めようとしていたかのんを必死に説得し、センターになれないと思い込んでいたすみれの為に超技術で空飛ぶティアラを開発し、いよいよラブライブに向けてもう後がないという時でも勝つためにメンバーを選別するような考えはしませんでした。まぁその価値観のすれ違いがあったから「勝たなければ帰国」のシビアさを演出するためにすみれが泥を被ったりしたこともあったっちゃありましたけれども。ともかく自分のためよりも誰かのため、チームのためという考え方がクゥクゥにはずっとあったんですね。
逆に言うとそんなクゥクゥだからこそ太陽のように明るいスクールアイドル、島に元気を与えるために奮闘するSunny Passionというスクールアイドルに憧れることになったのかもしれません。
そして、そんな優しいクゥクゥがいたからこそかのんもすみれも救われ、今のLiella!が形作られてきたわけですね。それと同時に、温かく送り出してくれた両親に恩を返すために大学へ進学したいとクゥクゥが考えたのも、やはり自然なことだったのかもしれません。
6話の冒頭では姉・萌萌がクゥクゥの音楽活動を両親に認めさせようとする傍ら、クゥクゥ本人は大学への進学を考えておりまだ葛藤しているような描写がありました。クゥクゥにとってそれは「自分のため」に周りを巻き込むことだったからですね。
優しすぎるが故に自分のために頑張ってくれている姉の気持ちにも背くことができず、しかし両親の期待も裏切れないそんなクゥクゥの背中を押したのは、今まで彼女自身がスクールアイドルとして活動する中で彼女に救われてきたかのんやすみれの言葉でした。
🎧「クゥクゥちゃん、自分の気持ちにウソついてるよ!」
「自分の気持ちにウソをついている」。実はこれこそかのんが実に的確にクゥクゥの抱える自己矛盾を突いた言葉だったかもしれません。
クゥクゥは「ウソ」が嫌い。これは実は彼女のかなり重要な価値観です。これは1年生の頃から、憧れのサニパ様の前でさえ自分を偽らない姿(1期5話)が描かれてきましたし、だからこそ調子の良いすみれには辛辣な事を言ったり、かのん相手でさえウソをついた時は怒っている様子を見せていました(1期9話)。
姉と両親の板挟みで自縄自縛に陥っていたクゥクゥを救ったのは、「自分に正直に生きる」というかつてSunny Passionを見て憧れたときからずっと信じ続けてきた自分自身の価値観でした。
アニメ1期でかのんに出会った所から始まった唐可可という少女のスクールアイドルは、2年の時を経てラブライブ優勝という最高の結果を残し、最後はクゥクゥ自身の未来を縛る枷を解き放ってくれました。「かのんと可可」の物語の完結としてはこれは非常に素晴らしかったと思います。
そして──
🍨「ちんちん♡」
「(ちんちんって言っちゃったーーー!!!)」
やっぱここ「ちんちん♡」って言ってるよね!?!?言ってるったら言ってるわよォ~~~!!! pic.twitter.com/e7dZO2msXd
— ひだまりP (@Hidamarie_win) 2024年11月12日
やべぇよ…やべぇよ…
まぁ中国語で「聞いて下さい」と言っただけの可能性ももちろんありますが、かのんちゃんは思いっきり日本語でMCしてたからクゥクゥも日本語で「ちんちん」って言った可能性が少なくとも50:50ではありますよね。
そういえばランジュも虹ヶ咲のアニメ2期8話で「ちんこラ!」とか挨拶してましたよね。中国語で分からないからって下ネタをぶっ込んでくるのをやめろ。
そんなこんなでやはり神回でしたね。ドゥデイズチカキンズポイント。ドゥルルルルルルルル………
栞子チェック
待ってください!それは本当に可可さんの適性と合っているんでしょうか…?
ナッツの叔母さんじゃん。すみません、栞子チェック入りました。
🔖「クゥクゥさん、冷静に考えてください。今が楽しければいいとか、そんな刹那的な考えで行動したら将来とんでもない事になりますよ。私はそんな人をたくさん見てきました。ここにそのリストがあります。(分厚いノートを見せる)
どうですか?あなたには学問の適性があります。是非大学への進学を考えるべきだと思います。そもそも大学進学と音楽活動は両立できないのですか?大学で勉強しながら好きな音楽活動を続けていけばいいのでは?ご両親の期待に応えることもそうですが、あなた自身の未来の可能性を本当に広げるのはどちらの選択肢でしょうか。もう一度真剣に検討されることをおすすめします。
それを言ったらお終いじゃない?とは思いますよ。でも今天秤にかけているのは、スクールアイドルを辞めるかどうかじゃなくクゥクゥの将来に関わる話じゃないですか。そもそもラブライブ!という作品が大切にしてきたのは「高校生の限られた時間の中で精一杯輝こうとする美しさ」であって、「その先」まで芸能や音楽活動を続けることが必ずしも正しいという描き方はされてないと思うんですね。
もちろんこれは、いま結論の出る話ではないですよ。すみれのケツは出ましたけど。どっちの道がクゥクゥにとって幸せかは誰にも決められない。それならば、クゥクゥ自身が後悔しない道を選ぶべきである、という考えに基づくなら今回の結果で良かったとも言えます。
しかしながら今回の話が、感動的なのにどこか小骨が多いと感じてしまうのは結局のところここにある、とひだまりPは思ってしまいます。
スクールアイドルと家族について
ラブライブ!という作品においては、「学校の部活でアイドル活動をする」というコンセプト上メンバーと家族との関係性が描かれることは今までも多くありました。
例えば公野櫻子先生のSCHOOL IDOL DIARYではμ'sの真姫ちゃんがスクールアイドル活動によってテストの成績を落としてしまい、激怒した父親からアイドル活動を辞めるように言われるエピソードがあります。またラブライブ!サンシャイン!!劇場版では、Aqoursの鞠莉ちゃんがスクールアイドル活動を善く思っていない母親にずっと逆らってきたために望まない縁談を組まれ、ダイヤや果南と共に海外へ逃げ回るというお話もありましたね。
その他にもスクールアイドルと家族との関係を描いたエピソードはラブライブ!シリーズでお馴染みの展開となっており、そして全てに共通して「家族との関係を壊してまでスクールアイドルを続けることはしない」というお約束があります。これは蓮ノ空の活動記録で乙宗梢が発言していた、「もし両親の反対を押し切って活動を続けても、それは親に反抗するための活動になってしまう」という言葉にその本質が詰まっていますね。
前述した真姫ちゃんのエピソードではμ'sの皆が真姫ちゃんパパを説得してスクールアイドルを続ける猶予を貰えることになりました。鞠莉ちゃんはスクールアイドルのライブが人を感動させる意味のあるものだと自らステージで証明し、母親を納得させました。いずれも親が一方的に悪いという描かれ方もまたしておらず、娘のことは大事に思っているという親心も垣間見えるところが印象的でしたね。
これに照らし合わせると、今回のクゥクゥの話も両親の想いとそれに応えようとするクゥクゥの想いが描かれており、ラブライブ!的な世界観とマッチしていたことは非常に良かったですね。
ただその一方で、大学進学を望む両親と、好きなことをするべきだと主張する萌萌やかのんのバランスが悪いことが気になります。
花田くんへたっぴさ…ヘイト管理が下手…!
小骨が刺さってしまうシーン
クゥクゥと家族の関係を描く話だったはずなのに、両親が寡黙過ぎるんですよね。この2人はクゥクゥへの置き手紙を見ても、少なくとも今のクゥクゥがスクールアイドル活動をしていることそのものに含むところはないように見えます。もちろん過去には結果を出せなければ中国へ戻って来るように言っていたという事実はありますが、実際それがどの程度の温度感だったかは分かりませんし、そもそも中学を出た娘が外国の高校に進学してアイドル活動をすると言い出して親が心配しないという方が無理があります。
一方で萌萌やかのんは、少なくとも可可自身が将来の可能性や自分の立場を色々考えた上で大学進学を決意していたにも関わらず、まるで大学へ進学することは親の言いなりで可可の自由が奪われてしまう、とでも言うような温度感でクゥクゥを止めようとしているわけですよ。バランス悪いですよね?
たとえば、ラブライブ!サンシャイン!!劇場版で、鞠莉のママが鞠莉の自由を奪ったり強引に縁談を進めたりは一切せずにただ鞠莉と将来の話をしたいだけなのに、鞠莉が先走って海外を逃げ回っていたとしたらどうでしょうか。それを扇動していたダイヤや果南に対しての見方も変わってきますよね。別の言い方をすると、鞠莉のママがある意味では「汚れ役」を引き受けてくれたことで、鞠莉の主張していることや親友としてその手伝いをするダイヤ・果南との絆が伝わってくるわけですよ。勿論、最後にはママが一方的に悪人ではないというフォローもした上で。
そういう考えで言うと可可が大学へ進学すると言っただけで血相変えてかのんに泣きついてきたり、可可が音楽の道を進むと決意したシーンで両親に振り返って「聞こえた????」とかドヤっているシーンは明確に「違う」な、と思ってしまいました。萌萌、喋りすぎだよね。
もちろん萌萌にしろかのんにしろ、真剣に可可のことを想っているがゆえの行動ですよ。しかし両親がクゥクゥの自由を妨げるような発言をほとんどしてない中で2人だけが、まるで大学への進学を「悪」であるかのように考えているのは2人の印象を著しく下げる原因になっていますし、そこがやっぱり物語としてヘイト管理が下手過ぎる、と思ってしまいました。
注目すべき点
うちら陽気なかしまし娘
日本語でMCすなーーー!👆💦
いやまぁ重箱の隅をつつくような指摘ではありますよ、かのん達が思いっきり日本語でMCしてそれが通じてるとか、トマカノーテが3人飛び入りしたのに何事も無かったかのように全員ちゃんと踊れてるとか、ラブライブ!的には些細な問題ではあります。それこそジョジョの5部みたいに実際は現地語で話してるけど漫画的表現で日本語になっているとかでいいじゃん。
ただ…クゥクゥは中国語でMCしてるのにかのんのバリバリ日本語が通じてるのもやっぱり違和感はあるんですよね。まぁラブライブ!の世界ではスクールアイドルの起源である日本が全ての国の頂点に立っていて日本語がグローバルスタンダードになっているテコ朴みたいな世界観なのかもしれないですけど。
あとその「感動できれば細かい点は気にならない」ってラブライブ!の特権とかではなくて、たとえば3人飛び入り問題と比較されてよく話題に登るサンシャイン2期9話でルビィと理亞だけでなくお姉ちゃんも一緒に歌い始めたことへのツッコミとかあるんですけど、結局あれってAwaken the powerという挿入歌があまりにも強すぎたために最早細かいことはどうでも良く神回という「結果」だけが残ったわけじゃないですか。今回もクゥクゥに焦点を当てれば良いエピソードでしたし、曲が強ければ何も文句を言うことは……
新曲「絶対的LOVER」
いや…微ン妙!夢と夢響くMelody──
微妙です。コンセプトはわかる。クゥクゥのセンター曲らしい、可愛らしいラブソングというコンセプトはひだまりP的にもすごく好きですし、振り付けの可愛さも文句なしです。ただやっぱ盛り上がりには欠けるかなぁ…って思っちゃいますね。サビでいきなり歌詞が説教臭くなるのがやっぱり盛り下がる。逆常夏☆サンシャインじゃん。
これラブソングならラブソングに振り切った方が良かったと思うんですよね。中途半端にストーリーと絡めたせいで曲単体として見ても文脈曲として見てもインパクトが弱いと感じてしまいます。
結局のところラブライブ!は曲ありきなので、実際スーパースターで挿入歌が「グッ」と刺さったのってGO!リスタートくらいが最後になっちゃってるんですよね。そこはやっぱり今回もダメだったよって思っちゃった。勿論これは、あくまで個人の主観ですが。
そういえば「幻日のヨハネ」のアニメは挿入歌は本編のラブライブ出場曲になってもおかしくないような粒ぞろいだった反面ストーリーが虚無過ぎて、逆に曲が良くてもストーリーでここまでダメになるのかと絶望していた記憶がありますけど今回のスーパースターはおおむね逆ですね。ストーリーは良いけど曲が弱すぎる。そして曲が弱すぎるゆえにストーリーの細かい粗がどんどん目立ってくる。逆ヨハネです。
あとやっぱり他でも言われてますがこの時点で11人曲をやっちゃったらこの後Liella!がひとつになった時のカタルシスが無くなるんじゃない!?という懸念もやはりありますよね。そこはまぁ大人の事情もあるのかもしれないですけど…ね。
牛鮭禁止!?
お前の星は屑星クルージングデス……
個人的な思いとしてまぁ今回はクーカー推しだったんだなぁと思いつつもすみれとクゥクゥの絡みがだいぶ抑えられている印象でしたね。勿論それでもかのんとすみれ以外のメンバーに比べれば、すみれはクゥクゥに干渉した方ではありますが…
公式がゴリ押ししたためにお寒いことになってしまったカップリングのことをひだまりPブログでは「牛鮭定食」と呼んでいますが、まさにスーパースターアニメを破壊し続けてきたすみれとクゥクゥのカップリング、いわゆる「クゥすみ」は牛鮭カップルの代表として悪名を轟かせてきました。
勿論それはひだまりPブログの感想だけの話だったんですが、2期9話「勝利のために」がいくらなんでもあんまりにも酷すぎたためにその反省から今回すみれの出番が抑えられているのではないか、そういう邪推Believe!!!もしてしまいそうになる位にはすみれの出番が今回申し訳程度過ぎたこともまた事実であります。
かなしいなぁ。
今週の「すみケツ保険」
ククパイ保険!!?!??!?!?
つまりクゥクゥがメインの回で「すみケツ保険」を適用してしまうとすみれがクゥクゥを救ったという形になってしまい牛鮭要素で減点されるのでクゥクゥが自前で保険を掛けたってこと!?!?いや別に恋とか四季でいいじゃねえか。
まとめ
トゥデイズ チサキンズ ポイント。ドゥルルルルルルルルルルルルルルル………
ドゥルルルルルルルルルルルルルルル……
77点(セブンティセブン)~!!!
\トコナツサンシャイーン!/ \フゥー!!/ \カンパーイ!/
花田先生の頑張りは伝わった。「クーカー」というコンビはラブライブ!スーパースター!!のアニメ全盛期とも言える1期1~3話を飾った名ユニットであり、その2人の物語の帰結としては申し分ない内容だったと素直に思います。ただやっぱり小骨がグサグサ刺さるんだよなぁ…そこは違うんじゃない?って気になる所が多かったです。曲が弱いことを差し引いてストーリーで90点、栞子チェックでマイナス20点、ククパイ保険適用でプラス7点としました。
チクリと胸刺す違和感も泡沫に溶かせる、そんな挿入歌が欲しかった。
それでは、よきラブライブを!
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