〽分かりあえたーのーにー…
埋まらない 距離~
ラブライブ!サンシャイン!!第10話の感想です。
前回で鞠莉と果南のわだかまりも解けてついにAqoursは9人フルメンバーになりました。それを受けて第10話のタイトルは「シャイ煮はじめました」――このタイトルを見ればただのギャグ回だと慢心してしまった事は責められないでしょう。
あらすじ。2年間の充電期間を経て念願のスクールアイドルに復帰したダイヤさんは、自分がエリーチカポジションの席を預かるにもかかわらずアホ全開の妹バカになってしまっていたのである…
かかったなアホが!(それはダイアー)
まず個人的にはダイヤさんをここまでアホにする必要はないと思いますね。確かに…確かに僕は前回もポンコツなダイヤさんが好きと言いました。
しかし、「ポンコツかわいい」というのはそれこそエリーチカのように、本来クールビューティであるはずのキャラがときたまドジな失敗や子供っぽい振る舞いを見せるからこそ映えるのであって、ダイヤさんは元々アホの子のイメージしかないためかここまではっちゃけさせてしまうのはノーシャイニー。いただけないですね。
またダイヤさんがシスコンという設定はもっとノーシャイニー。ダイヤさんにはもうちょっとこう姉の威厳というか、そういうのを持って欲しかったですね。ほら恋になりたいAQUARIUMのドラマパート的なそういう関係が僕としては理想的なんですよ。厳格な姉のダイヤさんと、そんなダイヤさんに萎縮しつつもスクールアイドルとしての芯は強く持っているがんばルビィ。
ルビィも、ダイヤさんによる圧力がないとどんどん甘ったれが加速していくというか…まあ、その辺はアレなんですけどね。ずーっと2年間ダイヤさんのスクールアイドル弾圧を受け続けてきたルビィが、やっとダイヤさんと一緒にスクールアイドルになれた訳ですからこういうベタベタになっちゃうのはある意味仕方ない面もあるんですけどね。この姉妹なんかアレに似てますね、海馬瀬人とモクバみたいですね。弾圧されるルビィ、逃げ惑う果南、そして団結するAqours。これはもう大革命ですよ。
まあ鞠莉さん曰く、ダイヤさんの中の鬱屈したシャイニーがバーストしているだけということでしたから彼女が自分の役割を思い出してくれるまで待ちましょう。でもダイヤさんずーっとこんな様な気もするけどね。ずーっと。
さてシナリオとしては…千歌達が海の家を手伝うついでに合宿しよう!という話でしたね。千歌ちゃんの家が旅館という設定が初めて活かされた瞬間でもあります。でも皆客室じゃなく千歌ちゃんの部屋で寝てたような…?千歌ちゃん、部屋借りられなかったんですかね。
ダイヤァ!!!(アイドルがしていい顔じゃない)
この回のアホ・ダイヤさんの発現の中でも最も不可解だったのがここなわけですよ。「あなたのそのグッラァ~マラス♡な水着姿でお客を引き寄せるのですわ!」って。鼻息がベリーハードやんけ。でもダイヤさんがこういう相手の身体的特徴を最前面に出した物言いする?っていうところが疑問ではありましたね。しかもダイヤさん偉そうに言ってるけど千歌ちゃんの方が胸おっきいですからね。
まあ興奮状態にあるときのダイヤさんがアレっていうのはむしろ第二話の時点で分かっていたことですからね。このアホ全開時のダイヤさんと、TOKYO行きのルビィを送り出した時のようなお姉ちゃんダイヤさんの違いは何にあるのかというと彼女の生理周期と密接な関係があるような気がしてなりません。ダイヤさんが海に入っていなかったのも関係があるのかもしれませんね。
あとここは何でそれ鞠莉さんに頼まなかったの?というのもありますね。金髪巨乳で社交性もある鞠莉さんの方が集客力は高そうなのに次善手とも言える果南ちゃんを選んだのは、これは僕の妄想ですけど鞠莉さんは自分のシャイニーボディを自覚しているからこそダイヤさんの方から言うのが悔しかったんじゃないかって思いますね。ダイヤさんも、ペッタンコなりにプライドがあるのでしょう。ペッタンコってほどではないか。
そういえばスクールアイドルの練習、言うまでもなく本家合宿回で海未ちゃんが考えたイジメレベルの練習メニューをダイヤさんがどこからか拾ってきて流用してるわけですが…これは、何て言うかμ'sの伝説に尾ひれがついていった感じが何となく分かってよかったですね。きっとみんなμ'sはちゃんと遠泳10km、ランニング10kmこなしたと思っていてまさか海水浴して一日遊んでから夜は夜で花火やろうよーとか宣ってたなんて夢にも思っていないのでしょう。
皆の中では穂乃果ちゃんはSnow halationの時のような色っぽくて魔性を秘めた美人で、エリーチカは常にクールビューティの完璧超人になってるんでしょうね。そんな風に彼女達が実際の功績以上に神格化された背景には、こういうことの積み重ねがあったのでしょう。きっと。
曜ちゃんの夜鳴きソバ、略してヨキソバ。曜ちゃんは誰のために毎晩枕を濡らしているのでしょうね。まあそれは兎も角、曜ちゃんがパパっ子なのすっごく萌えますよね。曜ちゃんがパパに教わった焼きそばとかカレーとか海の男の料理を得意にしてるっていうの本気でめちゃカワ設定だと思うんですよ。まあエロ同人誌にばっかり活かされてる設定なんですけど、僕はそれよりも曜ちゃんという子のかわいさの可能性がここに詰まってるって思いますね。船長を父に持つ快活で料理上手なパパっ子…最高じゃないですか!曜ちゃん最高じゃないですか!?エロ同人がどうとか言ってる場合じゃないですよ。僕は下ネタが大嫌いなんです。
鞠莉さんの黒ずんだアワビは1回10万円………!?!?
これは非常に重要なメタファーのような気がしてなりません。特に梨子ちゃんが鞠莉さんの黒いアワビを見て顔をしかめていたというのは、彼女自身の性経験の未熟さを女陰に…ではない如実に表していたように思いますね。実際に鞠莉さんのアソコが黒いのかどうかは定かで無いですが、少なくとも梨子ちゃんにとっては予習が必要な項目であったことには疑いがありません。
そうですね千歌ちゃんのアワビも…曜ちゃんは千歌ちゃんのアワビが多少臭くても平気でベロベロ舐めそうな気がしますけど、梨子ちゃんは逆に清潔にしてあっても毛が生えてるだけで千歌ちゃんのアワビを舐めてくれないようなそういった印象がありますからね。
更に鞠莉さんが持ってきた食材は牛肉、エビ、カニ…等が並ぶ中でひときわ目を引くのがマンボウ。おそらく食べられないであろうマンボウを何故鞠莉さんが用意させたか…?と言えば、おのずと答えは明らかになります。これはつまりマン棒。ペニ○バンドの事を暗喩していると考えるのが自然です。鞠莉さんが誰を相手にペ○スバンドを使っているのか…?それは考えるまでもないことですが、おそらくこれは先輩として鞠莉さんなりに梨子ちゃんにアドバイスをしようとした結果なのでは?と、私はそう考えましたね。何の先輩ってそりゃアレよね。閑話休題。
そうです、この話のキモとなるのは梨子ちゃんのピアノコンクールのくだり。海の家の話とか清々しいほど投げっぱなしでしたからね。ギャグ回を髣髴とさせるタイトルで油断させておいていきなり大型爆弾を投げ込んでくる公式の悪意が色濃く出ています。
しかしここで一旦、梨子ちゃんは自分の答えを出すわけですね。ピアノの方ももちろん大事、でも今は千歌ちゃ…スクールアイドルの皆とラブライブ出場を目指すことの方が大事な目標だから、皆には言わずにひっそりメールを消去していた。でも千歌ちゃんが偶然それに気付いてしまうわけです。
千歌ちゃんに対しても、同じように自分の気持ちを伝える梨子ちゃん。梨子ちゃんの言った事は嘘やごまかしでなく、彼女の本心なのでしょう。しかし千歌ちゃんはそれに、今ひとつ納得のいかない思いがある模様。
うわぁこれ…家庭的な女がタイプの千歌ちゃんとかひとめ惚れでしょ…
でも千歌ちゃんは折り合いがつかなくなるとすぐ曜ちゃんを怒鳴りまくってパチンコ屋に逃げ込むんのかもしれませんね。そんでパチンコで気分転換したら景品の化粧品持ってホクホク顔で帰ってくるんですよきっと。
しかもそのパチンコ代は曜ちゃんが出してるんですよ。
そういえば関係ない話なんですけどμ'sの合宿回でにこちゃんが料理してる時、ことりちゃんが後ろで「ごめんね、ことりが食事当番だったのに、もたもたしてたから…」の「もたもた」の言い方が如何にもことりちゃんって感じで面白かったんですけど、曜ちゃんは動きのいいことりちゃんポジなので「もたもた」してなかったんですね。もたもた言いたいだけですけれど。
ダイヤさんが何故かそろばん叩いてますけど、ここ曜ちゃんがエラいのは生ゴミ行きの食材を何とか美味しくいただけるように再利用したというところだけでこの食材を使ってる時点でもう採算もクソもないとは思いますね。
〽ほんとうに 大切な人を
いつの間に 手にいれたの?
はしゃいでる いつもより おしゃべりね
突き刺さる 現実…
曜ちゃん………
曜ちゃんはこんなに千歌ちゃんのこと見てるのに。千歌ちゃん、何か悩みがあるみたい。千歌ちゃんの目線の先にいるのは梨子ちゃん。梨子ちゃんとなにかあったのかな。どうして私に相談してくれないんだろう…
ほんとにね。これ8話と同じやん。梨子ちゃんは既に千歌ちゃんとの初エッチの時の心配とかされてる中で、曜ちゃんは悩んでいる親友から何の相談もしてもらえず、それどころか千歌ちゃんは自分の前では元気を取り繕ってるなんて辛過ぎる。堕天使の涙だけに。
千歌ちゃんってホントに大事なところで曜ちゃんを頼らないんですよ。分かり合えてるのに距離が埋まらないんですよ。そもそも、勝手にカップル作って加入してきた果南・鞠莉のコンビを除くと、曜ちゃんはメンバーで唯一人千歌ちゃんにスクールアイドルとして勧誘されてないんですよね。
曜ちゃんはこんなに尽くしているのに、千歌ちゃんは「曜ちゃん、一緒にスクールアイドルやろう!」の一言すらまだ曜ちゃんに伝えてないんですよね。或いは…そこのすれ違いを最終話あたりで解決して欲しいです。
千歌ちゃん…曜ちゃんにはこんな顔見せた事ないんだろうな。
「梨子ちゃん…ピアノコンクール出てほしい。」
梨子ちゃんのピアノを聴いた千歌ちゃんはそんな事を梨子ちゃんに伝えるんですね。
このシーンを見て高海千歌と高坂穂乃果を比較すると、本家1期13話でスクールアイドルからドロップアウトしかけた穂乃果の言葉を思い出しますね。「今度は誰も傷つかなくて済んで…でも楽しいことをやろう。そんなもの、あるのかな…」ってやつです。穂乃果は目標に向かって脇目もふらずに駆け抜けるタイプの主人公で、そして一度はそれゆえに友達を傷つけてしまいました。でも皆そんな穂乃果に着いて行きたいと、穂乃果でなければ行けないその先へ一緒に行きたいと決断したことで、μ'sは結束できました。
それで行くと、千歌は穂乃果のこのセリフを地で行っているような、そんな感じを受けますね。千歌ちゃんは誰にも傷ついてほしくないんです。それは第8話にも現れていました。「せっかく皆スクールアイドルやってくれたのに、私が泣いたら辛い気持ちになっちゃうでしょ」って。
だからこそ千歌ちゃんは、梨子ちゃんにスクールアイドルの為に大好きなピアノを諦めさせることができない。それは上で書いた、千歌ちゃんが曜ちゃんをスクールアイドルに誘わなかったというのも実は同じ。「スクールアイドル」の素晴らしさを千歌ちゃんは理解しているし、その目標に対しては真剣だけれど、自分自身のことになると一歩引いちゃう所があるんですね。
別の言い方をすると、千歌ちゃんは根っこが、皆を応援する側なのかもしれないです。第一話だったかの回想で、小さいころの曜ちゃんが高飛び込みをしてそれを千歌ちゃんは遠巻きに見守っているってシーンがありました。曜ちゃんや梨子ちゃんみたく、自分の夢があって、それに向かって努力している人を見ると千歌ちゃんはそれを見送る側に立ってしまうんですね。曜ちゃんとの間でも、それが溝になっているように思えます。
それでは千歌ちゃんの言ってる事が違うのかと言えば、勿論そんなことはなく寧ろこれはもう第2話の時点で決まっていたことなんですね。本気でやっている千歌ちゃんに失礼だと言う梨子ちゃんに、「梨子ちゃんの役に立てるなら、私はうれしい。」って。スクールアイドルを決して軽んじている訳ではなく、スクールアイドルを通じて誰かを応援したいと思っている、それが千歌ちゃんのアイドルとしての黄金の精神なんですよね。
梨子ォ!!??
マジかこれ…これマジなのか…これマジか…大好きが出ちゃったよ…これガチなやつやんか…何てことしたんや…桜内梨子…?君は何に干渉した…?何を改ざんしてしまったんだ…?
…まず一つ、本家ラブライブ!の第9話(ことりのワンダーゾーン回)でも、穂乃果とことりが「大好き!ずっと一緒だよ!」って言って終わるんですよね。そしてその直後にあの嵐を呼ぶことりのエアメールが届くわけですけど…それに対して今回は、梨子に届いたメールの件をきっちり話しあってからの「大好き」なんですね。そこは何と言うか、まあ過去の反省がちゃんと活かされてるわけですよ。
でもこの「大好き」はちょっと意味合いが違うじゃないですか?これは憧れを語る君の譲らない瞳がじゃなくて、これLOVEで接近する方の「大好き」をやっちゃってるわけでしょう。
ラブライブ!が百合というのはあくまで「ファンの妄想」だという前提というか最後の砦、超えてはいけないギリギリの一線みたいなものがあって、その箱庭の中でみんなキャッキャウフフとしていたわけよ。でも何かの間違いでその暗黙の境界線を越えるマジモンが紛れ込んじゃったのね、それが梨子ちゃん。
— ひだまりP (@Hidamarie_win) 2016年9月3日
千歌ちゃんは――この世界が尊いと思う?欲望よりも秩序を大切にしてる?
これもうね…もうアレですよ。希望よりも熱く、絶望よりも深いものですよ…愛ですよもう。梨子ちゃんは大変なものを盗んでいきましたよ。誰がこんなガチなの入れようって言ったんでしょうね。
そしてED曲「ユメ語るよりユメ歌おう」は千歌ちゃんと梨子ちゃんのデュエット。本来であればこんなの「あら^~」なんてコメントでも残すのが正解なんでしょうが、梨子ちゃんの愛があまりにも底が見えなさすぎて薄ら寒いものを感じてしまうような、今はそんな気すらしますね。「ユメ語るよりユメ歌おう」は超名曲ですが、このシーンで入れるにはいささかそっち方面が力不足のような感じすらしてしまいます。曜ちゃんの心境を考えると、ここは「記憶の海」あたりを流しても違和感はなかったかもしれないですね。
【宣伝】School Days EDテーマ集は来世まで持ってける名曲揃いなんで買うといいゾ。
そんなとこですかね。いやもうこれ、2年生組の関係が言葉では表しきれないレベルで飽和しきってて何が言いたいのかわからなくなってきた。もうこの記事書き始めて8時間以上さっきのオタマ持ってる曜ちゃんの顔がちらついて文章がまとまらないもん…こんなの無理ですよ。助けてダイヤお姉ちゃん。修羅場全開DAY!DAY!DAY!ですよもう。なんだこれ。次回梨子ちゃん妊娠してたりするんじゃないのもう。アレです。次回見たら改めてなんか色々思ったこと書きます。
次回タイトルは「友情ヨーソロー」。なんだ友情ヨーソローか…多分その次12話は「みんなの千歌ちー」、最終話は「スクールアイドル」ってタイトルなんでしょうね。
友情ヨーソローか…なんか凄い不穏な感じがしてしまうのは何故でしょうね。そういえばラブライブアニメ1期でもそんなのありましたよね。穂乃果ちゃんがラブライブ出場を断念した挙句、親友の心を傷つけてしまって、何もかもイヤになってスクールアイドルやめますとまで宣ったあの回。あの伝説の鬱回…サブタイトルなんでしたっけ?あぁそうですね、もちろん分かりますよね。じゃあせーのでいきますよ。せーのっ、
「ともだち」