ひだまりPはこう語った

ちゅんちゅん、ハローラブライブ!「人生をラブライブ!にする」をモットーにあれこれ語ります。

興奮と感動!スクールアイドルミュージカル後夜祭スペシャル公演レポート【実質続編】

燃える宝石のようなきらめき。やっと届いた──

 

 ちゅんちゅん、ハローラブライブ!どうもひだまりPです。今回は「スクールアイドルミュージカル」の2024年1月再公演および新曲を含めたスペシャルステージ「文化祭&後夜祭スペシャル公演」(以下後夜祭と言います)を観に行ってきましたので、そのレポートと感想を書きたいと思います!

 

 ミュージカルの本編については別記事にて感想ブログを公開していますので、この記事では後夜祭公演の内容を中心に紹介していきます。それではどうぞ。

 

もくじです。

 

 

スクールアイドルミュージカル

 

 2022年末に初演が公開されて以降ラブライブ!シリーズらしい青春とスポ根の熱いストーリー美しく紡がれるたくさんの音楽、そして引き込まれるような繊細な演技大・大・大絶賛され2023年夏に追加公演もされた本作。ひだまりPも勿論その眩しさに目を焼かれた一人であり、初演から数えて計5回足を運んで今回の再公演も2回観たあとに後夜祭公演へと臨みました。

 

 その後夜祭公演も土・日曜の昼と夜公演の計4公演全て観に行きました。当たり前だよなぁ!?流石のひだまりPも1時間半の同じ公演4回も観てどうすんだって正直行く前は思ってましたが……いやこれ、4回観たくらいじゃ全然足りないわ。あのすいません、とりあえず結論から言います。

 

 

やりすぎです。

 

凄すぎ

 

 いや、そもそもさぁ…ミュージカル本編もそうだったけど、神なら神ってちゃんと言え。いや、本当に凄すぎる。

 

 

 ということで、具体的にセットリストを見ていきたいと思います。

 

※ご注意

 記事中で後夜祭公演のセリフや歌詞を引用している部分がありますが、ひだまりPの曖昧な記憶を元に書き起こしたものなので実際のものと異なる場合があります。ご了承下さい。

 逆に「ここはこうじゃない?」等がありましたらコメントで教えて貰えると幸いです。

 

 

新宿・歌舞伎町タワー

 今回の公演は新宿の歌舞伎町タワー6Fにある「THEATER MILANO-Za」にて行われました。歌舞伎町タワーと言えばオタクにはあまり縁のない場所なので、正直男女共用トイレのイメージしかなかったですが、一応なんかラブライブ!とのコラボイベントもやってたみたいです。

 

 

ネクストコナンズヒント「パフェ」

 公演当日。ひだまりPは新宿近辺には詳しくないので、いつもの新宿西口「かのや」で朝食のそばを啜り、会場近場のカフェでパフェをつつきながら開場までの時間を潰していました。パフェを。

 

 

 

 パフェ。

 

 まさかこの行動がフラグになっていたとは、この時のひだまりPは夢にも思いませんでした………

 

 そして会場へ。今回の公演は席ごとにチケット料金が別れているタイプで、ひだまりPは初日と2日目の昼公演はどちらも一番良いSS席を、そして夜公演はどちらも2階席となるA席を購入していました。

 SS席でしたがSS席の中では最後列となるH列で、さらに2日とも席番号まで全く同じ席という割とアンラッキーというか間の悪い結果となってしまいちょっとガッカリしていましたが公演に魂を奪われすぎて今となっては正直席がどこだったとかどうでも良いです。

 

スクールアイドルミュージカル本編ダイジェスト

 舞台のはじめはミュージカル本編をダイジェスト形式で短くまとめた形で行われます。ラブライブ!サンシャイン!!1期13話みたいな感じですね。

 実際、金曜日に最後の本編を観てこれでまた見納めか…と思っていた部分があったので、ダイジェストではありますが数々の名シーンをここでもう一度観られるのはすごく良かったです。語りによるストーリー解説を交えて進んでいくので、たとえば「親友」のパートなどはよりユズハの心情が具体的に分かるような入り方になっていましたね。他にもルリカが週間テストで2位をとってしまったシーンの後で「ママに叱られちゃうかしら?」までで次のシーンへ移る、その捌け際に一瞬だけママに怒られるくだりをやっていたり、あとは理事長会議のシーンもカラフルな格好をした関西私学連盟の人たちがいそいそ出てきていきなり歌い始めるのでよりコミカルさが増していました。

 

 余談ですが滝桜の1年生、来栖トアはオリジナルを演じた星守紗凪さんから再公演では黒木美佑さん、西田有愛さんのWキャストになっていましたが、オリジナルの星守トアによって造成された何でもズケズケ言うトアの空気感をお二人ともしっかり継承されていましたが特に黒木トアの方は割と幼めの演技でトアのメスガキ感がより醸し出されており、これはこれでトアとしての一つの完成形を作り上げていましたね。

 

ユキノのWキャスト

 脱線ついでに椿咲花の1年生・北条ユキノも今回オジリナルの杏ジュリアさんと、寺田光さんとのWキャストでした。

 

 いや今回でひだまりPね……完全にユキノ推しになっちゃった。オリジナル公演の時はユズハミスズがお気に入りだったんですけど、1月公演でユキノの良さに気づいちゃいましたね。

 と言うのも寺田ユキノが相当役にハマっていて、ユキノの持つお嬢様感がすごく出ていて良かったんですよね。そこでユキノばっかりに注目するようになって、でも杏ジュリユキノが良くないのかと言うと全く逆で寺田ユキノを経由して杏ジュリユキノに戻ってくるとよりユキノの持つお嬢様なところの他にもルリカに一途なところや意外にアグレッシブで頑固なところが輝いて見えて、そこで完全なユキノ推しにされちゃったんですよね。なのでユキノに関しては杏ジュリアさんと寺田光さんの両方がそれぞれの良さを持っていてその合わせ技にひだまりPは魅了されてしまったと、そういうわけです。

 

 ということで今回の公演ではユキノがいる曲は基本全部ペンライトをオレンジにしてました。余談終わり。

 

文化祭カーテンコールスペシャルステージ

 文化祭スペシャルステージの内容は今までの公演と同じです。

 最初は文化祭ステージの「真っ白なキャンバス」ですが、実はこの曲でペンライト振るのは地味に初めてなんですよね、本編公演ではこのパートはまだペンライトNGだったので。

 一応この後夜祭公演でも最初はミュージカル本編でのペンライト使用がNGである旨アナウンスされていたんですが、分かりづらいためか夜公演ではカーテンコールスペシャルステージのMCの時に「ペンライトをまだ出してない人は~」みたいな言い方をされたのと公式Twitterで前編通してペンライト使用OKですというアナウンスがあったので解禁されたっぽいですね。なのでひだまりPも「夢見る世界」の「埋め尽くされたペンライト~」の部分だけペンライト点けたりしてました。ちょっとしゃらくさ☆キッスですけどね、まぁええやん。

 

 そして「未完成ドリーム!」と「君と見る夢」はやっぱり熱いですね。特に「君と見る夢」は「毎日慌ただしく~」のところの膝を曲げて両手を顎に当てるかわいらしい振り付け2番の順番にポーズとる所、そして何と言っても「たまにはやっぱり~」からのトアとミスズの畳み掛けですよね、あそこが本当に好き。

 

 「ゆめの羅針盤」も正直最初はあんまり刺さってなかったんですが、何度も舞台で聴いているうちに最後の「それがスクールアイドル~」の部分ですよね、ここを噛みしめるようにペンライトを振るともう気が狂うほど気持ちええんじゃ。

 

 

文化祭スペシャルステージ後夜祭

マドカ「来年の入学希望者がもうこんなに!これでこの学校も安泰ね。オッホホホw」

ルリカ「ちょっとママ!変な笑い声出さないでよ~!」

マドカ「何を言ってるのルリカ。伝統と品格を重んじるこのわたくしが、変な笑い声を出すわけがないでしょう。」

 それはともかく。

 

 この後夜祭ステージは、劇中の文化祭ステージが終わった直後の話としてここから展開していきます。

 いやここほんと、本当に初見の時脳汁ヤバかったですよ。このミュージカル初演でその輝きに目を奪われて何回も何回も繰り返し観てきて、その「時」が今動き出した感覚。この時のワクワク感の凄さと、そしてそのワクワクを裏切るどころかこっちの脳のキャパを超えたここからの供給のすさまじさにひだまりPの脳は焼かれっぱなしでした。

 

 ストーリーとしてはルリカ・アンズ達椿滝桜アイドル部のメンバーは皆で分かれて他にも色んな曲を作っていて、それを聞いた理事長達が後夜祭ステージをセッティングしてくれるという流れになっています。

 なので単に「後夜祭」と銘打ったライブではなく、実質的にミュージカル本編の続編のような形となっています。

 キョウカ理事長から「お客様の拍手が一番大きかった曲をシングルCDにする」といった発言もあり(実際は全部の曲が入ったアルバムが出ます)、非常にライブ感とドキドキ感がありましたね。

 

 また、本編でもセンターの座に一番こだわっていたミスズがこれを聞いてキョウカ理事長に「理事長!それは次のセンターを決めるということですか!?」と食いついていたり、それをキョウカ理事長に窘められた後マドカ理事長に優しく宥められていたりと、これだけのやりとりを見てもミュージカル本編を踏襲しつつ劇中では1年の時間が経過しているということを実感させてくれますね。実際こんな感じに曲だけじゃなく幕間の会話も軽い感じで話しているように見えてめちゃめちゃ内容が濃いので初見はマジで脳が追いつかず、冗談抜きで初代ラブライブ!劇場版以来の体験でしたね……

 

ユキノ「私はルリカ先輩のためならポートタワーのえぇっと…最上階の、窓掃除だってできます!」

トア「わっ私だって!アンズ先輩のためなら通天閣からバンジージャンプできます!」

 

 ここから怒涛の12曲新曲ラッシュが続きます。本編開始。

 

 

M1. 今すぐはじめよ!(ルリカ、トア、ヒカル、マーヤ)

 1曲目は椿のルリカヒカルマーヤと、滝桜のトアの4人です。まぁ今は「椿滝桜女学院高等学校」なので椿も滝桜もないんですが、ともかく椿と滝桜の1年生を交換した形になりますね。

 この曲が流れた瞬間やっぱこのライブは「ヤバい」ってなりましたね。いきなりひだまりPブッ刺さりだもん。2拍子のテンポが小気味良いキャッチーな曲で、「Let's do it! Let's do it! 今すぐに心赴くままに~」というこのフレーズの繰り返しも癖になるんですけどこの歌詞自体も本編のルリカそのものなんですよね。そしてルリカそのものだということは、ラブライブ!そのものでもあるんですよ。

 さっき「拍手が一番大きかった曲をシングルCD化する」という話を聞いたばかりでいきなりこんな神曲を出されてしまったので流石のひだまりPも両手が腫れ上がるくらいの拍手を送ってしまいましたね。

 「いつか夢が色褪せたら そんな時にはまた 声の限り君を呼ぶよ すぐに駆けつけて欲しいんだ」というのも、君と見る夢要素で良かったんですけどこれに関しては歌詞うろ覚えなんですよね、もしかしたら逆だったかもしれねぇ。「呼んでね」だったかも。意味真逆じゃねえか。いや、逆ではない。これは表裏一体です。

 

 

M2. 応援してね♡(アンズ、ユキノ、レナ、サヤカ)

 アンズ・ユキノ・レナ・サヤカまた一段と輝き増してる彼女たちばかりに目が行くわ(ありがとうございます)!!?!?!?!?

 先程と逆に滝桜のアンズレナサヤカと、椿のユキノで4人組です。正直初手でこの組み合わせってのがもう本気度を感じますよね。今だからこうやって言ってるけど正直始まる前はミュージカルの劇中歌をやってあとは学校別と椿滝桜で合計3曲くらい新曲があれば良い方かな程度の期待値だったじゃん。初っ端からコレって何!?バケモン過ぎるだろ。

 「応援してね♡」は曲名にハートマークが入っていることからも分かる通りキュート系の電波なナンバーで、「どこにいても見つけてね(はーい!)私だけ見つけてほしい(オッケー!)」など、曲の中でも「合いの手」が多用されています。こういうカワイイ系だと、滝桜の面々よりもむしろユキノのイメージがあり、トアがそうであるようにユキノもこのメンバーの中で可愛がられてるのかな?という情景が浮かびますね。

 

イェイ×2 イェイ×4 夢見る私を
イェイ×2 イェイ×4 応援してね
イェイ×2 イェイ×4 ドラマティックに
イェイ×2 イェイ×4 出会ってほしい

(M2. 『応援してね♡』)

 

 ということで初っ端から神曲ラッシュでひだまりPの脳はパンク寸前。いや、もうこの輝きに目を焼かれてもう何も見えていないのかもしれない。

 そして、曲の後のMCにて。

 

レナ「ふふふっ…ねぇねぇ、サヤカちゃんサヤカちゃん。」

サヤカ「何?なんか…イヤな予感…」

レナ「私たち、”金賞”とれるかな?それとも、”銀賞”?」

サヤカ「はぁ?金賞?銀賞?何言ってるの?」

レナ「あー!銅賞だったら…どうしよう~!」

あのさぁ……

 

 いや勿論ね、これ自体は本当にしょうもないダジャレでしかないんだけど、ないんだけど。でもさレナのダジャレ設定って今までずーーーっとあの文化祭スペシャルステージの唐突な「コーディネートは…こうでねーと!」しか無かったわけじゃないですか。と言うかそもそも本編でぶっちゃけかなり空気だったレナにとってこのワンフレーズだけがほぼ唯一の個性くらいの扱いだったんですけど、この「コーディネートはこうでねーと!」だけを再演で何度も何度も繰り返し続けてきた中でここに来てようやく放たれた新ネタで、ずっと止まったままだったこのミュージカルの「時間」が動き出したことを実感してしまい、流石のひだまりPも胸が熱くなりましたね。

 

アンズ「ごめんレナ…私はあの椿の皆と、約束を果たしに行く!」

レナ「アンズちゃん──どうしてそんなにキラめいてるの?どうしてそんなに…眩しいの!」

(※このセリフは言ってません。)

 

 

M3. 主役になれない主役(ユズハ、ミスズ)

ミスズ「レナって…ああいう子(ダジャレキャラ)だったんだ…」

ユズハ「そういうミスズちゃんも、初めて会った頃は…」

ミスズ「『怖かった』?」

ユズハ「…はい♪」

ミスズ「まぁあの頃は色々悩みもあったしね。それより──私とデュエットで本当に良かったの?ルリカとヤりたかったんじゃない?」

ユズハ「そそそそんな事は!わ私の役割はあくまでルリカちゃんをサポートすることでうんたらかんたら~」

 だからさぁ…続編なら続編ですって最初から言ってくれ。こんなん不意打ちでしょ…供給が多すぎてついていけてないんだよ…っていうかお互いの学校のセンターを支える立場だったこの2人のデュエットというのもそれだけでプレシャスですし、この掛け合いも良いですよね。実際文化祭ステージの時にミスズはヒカルに「あんた部長じゃなくなってキャラ変わりすぎだろ!」ってツッコまれてましたし。

 

 そして「主役になれない主役」という、ある意味弩ストレートなタイトルが来ました。滝桜にいた頃、アンズのサポート役として自分がセンターに立つことは叶わなかったミスズと、親友であるルリカがアンズと親しくなるにつれて居心地の悪さを感じていたユズハ。この2人の曲としてこれほど腑に落ちるタイトルもないですが、あまりにも直球勝負ですよね。

 サビの前に「そんな時は視点を変えて(←うろ覚え)スピンオフだっていいじゃない」ってフレーズがあるんですけど、いや勿論スピンオフは出して欲しいし、まぁさっきのMCの掛け合いにもある通りミスズは部長という重責を降りてアンズとバチバチに張り合うことをやめユズハもまたルリカとのデュエットに拘らず「サポート」という役割に自分にしかできない事を見出しているんですよね。

 

 2番では「親友がいい」「ライバルがいい」「支えたいの」「競いたいの」とお互いにとってのルリカ・アンズの立ち位置を対比するような歌詞もあり、2人の個性がこれでもかという程詰め込まれた1曲でしたね。

 

 

M4. So My Way(ヒカル、サヤカ)

 4曲目はヒカルサヤカのデュエット。見た目はダンス力で繋がったコンビっぽいですが、実はサヤカ自身のアピールポイントはダンスではなく声だったりします。

 曲前のMCでは1つ前のミスズとユズハのデュエット曲にサヤカが能天気に感心し、ヒカルが「呑気に感心してる場合か!」とツッコむ掛け合いがあるんですけど、2人は似た者同士ということでデュエットを組んだように見えて実はこうやってマイペースなサヤカと、ツッコミのヒカルという凸凹コンビだったりもするんですよね。

 

 曲も「いつでもそう自分次第 他人の目なんて気にしない」という、これも意外とヒカルは椿のメンバーで最初に「(アイドルって)アタシにもできそう!」と発言した子で自信家なところもあり、サヤカも勿論滝桜のメンバーとして自分に揺るぎない自信を持っているというところで、2人の共通点になっていますね。

 

 ちなみに曲名はライブ中は全部口頭で言うので、公式のセットリストを見るまでひだまりPは「走(そう)My Way」だと思ってましたね。

 

 

M5. 意識し合うとか惹かれ合うとか(ルリカ、アンズ、マドカ、キョウカ)

お互い似てるほどケンカするとか
違うからこそ惹かれ合うとか
理屈じゃないよね私たち
どうしたって意識しちゃうから


なんちゅう鮎を………!

 

 ゆるゆり感。いやそれはまぁ、どうでもいいんですけど。あのさぁ…その何だろう、ルリカとアンズがデュエットで歌うと、そしてお互いのママも一緒に歌うと、まぁそこまではね、「理解」できますよ。実際開演前に会ったフォロワーがルリカアンズと理事長で歌うんじゃないかなって予想してたりしていました。

 「とんでもねぇな」と思ったのは、理事長2人はそれぞれ娘のデュエット練習に付き合わされてきたから、キョウカ理事長はルリカの、そしてマドカ理事長はアンズの歌うパートを覚えていて、ゆえにルリカ・アンズのデュエットとマドカ・キョウカのデュエットでは担当パートが逆になってるんですよ。

 芸が細かすぎて震えちゃった。神は細部に宿る。別に同じパートで娘2人のデュエットと母2人のデュエットをやったとて十分エモエモじゃないですか?そこにまた、ちゃんと「ストーリー」の裏付けがあって、結果としてお互いの娘のパートを歌っているという、そこに居たんですよ、神が

 

もしもあなたに出会ってなければ(出会ってなければ)
どんな人生を過ごしてたのかな?
そんなことすら想像もできない
(※歌詞忘れ)
いるのが当たり前になると
有り難みも薄れちゃうけど
想像してごらん あなたのいないこの世界
一気に色がなくなって
匂いも味も消えちゃうかも
それくらいの衝撃だったね あなたがいない世界

 超うろ覚えです。必死に脳内からかき集めた。

 

 この歌詞って勿論ルリカとアンズのことでもあるんですけど、マドカ理事長とキョウカ理事長のことでもあると思うんですよね。学生の頃からお互い対立していた2人はミュージカル本編のラストで和解して仲良くなるんですけど、そこで初めてお友達になったわけじゃなくて、分かりあえたからこそ今まで対立していがみ合っていた日々すらも宝物になっていると。お互いのことを疎ましく思っていた過去の日々も、今となっては何にも代えがたい思い出になっているという、そういう意味で言えば、実はアンルリに見せかけた体の良いマドキョウキャラクターソングなんですよね。姑息。

 

 あとはサビの振り付けで「お互い似てるほどケンカするとか」でルリカがアンズを指でツンツンして、「違うからこそ惹かれ合うとか」でアンズがルリカを後ろから抱きしめるんですけど、普段のラブライブ!のライブならここでオタクから「おぉ〜!」とか便器についたウンカスみてぇな茶々が入ってたと思うんですよね。

 ひだまりPは毎度このノリが「見世物小屋」みたいで気持ち悪くて嫌いだったんですけど、ミュージカルはもちろん無歓声なのでそういった茶々も入らず安心です。

 また、そもそも声優のライブだとステージにいるのはキャラクターの着ぐるみを脱いだ中の人本人ですからどうしても生々しさが出てしまいますが、これは「舞台」なのでステージにいるのはあくまでルリカとアンズなんですよ。着ぐるみなのが見て分かるだけで。それがあるから自然な2人のじゃれあいとして見られるという面もありましたよね。

 

 

M6. あなたに夢ちゅう(ユキノ、トア)

ユキノ「なんだか、(前の曲で)ルリカ先輩のママの声も聴こえたような…?」

トア「いやいやユキノちゃん!ルリカ先輩母娘のことが好き過ぎておかしくなってるんじゃない~?ざぁこ♡ざぁこ♡」

ユキノ「私がルリカ先輩を想う気持ちは誰にも負けません♡」

トア「いやいやユキノちゃん!いやいやいや!!!」

 ご存知後輩コンビによるデュエット。「あなたに夢ちゅう」はポップでキュートな電波ソングです。「あなたに夢ちゅう 五里霧中♪」で頭を伏せて走るような振り付けがあるんですけど、まさに2人とも先輩のためなら後先考えずに走り出してしまうようなキャラなのでキャラクターソングとしてあまりにも完成度が高いですね。

 「階段を上がったらそこは異世界」とか、「1年違うだけなのにとっても大人」的なフレーズも確か入ってたんですけど、確かにラブライブ!は登場人物が基本的にみんな高校生なので1歳や2歳しか違わないのに子供と大人みたいなキャラ付けがされてますよね。でもこう言われてみると確かに、上級生の教室って学生の頃は異世界みたいに感じていましたし、たった1歳しか違わない1学年上の先輩も自分たちからはすごく大人に見えることってありましたよね。そう考えるとむしろこれってメタなネタを言ってるわけではなく、学校が舞台のラブライブ!という作品をすごく俯瞰した表現なのかもしれないですね。

 

あなたに夢ちゅう 五里霧中
さんざん想いこめた言葉
想いだけだと伝わらない
やはり行動あるのみです!

 

 

M7. パフェパフェ行進曲(ユズハ、レナ、マーヤ)

ヤバいヤバいヤバいヤバい………!

 

 今回のライブのダークホース、それがこの「パフェパフェ行進曲」です。本当にとんでもないのを出してきたな。まさか本編のマーヤの「私とパフェ食べにいこ~♪」が伏線だと思わないじゃん。

 こんなんA・ZU・NAみらくらも顔負けじゃん。と言うかもはやナ・ユハ・マーREZUYAじゃん。レズじゃねーか!!!!!まぁそれは、どうでもいいんですけど。

 

テストにテストでテストが続く
糖分 糖分 必要~!
テストがテストでテストにまみれ
頭が糖分欲している~!

勉強中も頭をよぎる
パフェパフェパフェパフェ食べたい~!
テスト中も頭に浮かぶ
パフェパフェパフェパフェパフェの種類

神戸はスイーツ激戦区

(以下忘却)

 「まみれ」だったっけ?よくわかんないよっ!(マーヤ)

 

 このくだりで一旦これはマーヤがメインの曲だと思うじゃないですか、椿滝桜に合併してからどうなのかは分からないですけど、椿咲花では毎週テストがあるというおぞましい勉強漬けでしたからね。ここの部分も勿論好きなんですけど、この曲が牙を剥くのは2番のレナのラップなんですよね。いやこれ、畳み掛けすぎ。もはや処理不可能です。人食いの猛獣になすすべなく食い✕されているようなもの

 

 レナ、ミュージカル本編ではメインキャラの割に扱いが空気なところがあったと思うんですけど、公式側もそれを気にしていたのかこの「パフェパフェ行進曲」のせいで間違いなく今回の後夜祭ライブのMVPはレナになりました。

 3人でダジャレラップを連発するという狂気のパートですが、4回聴いたひだまりPでも正直言って2割も覚えてません。ただただ圧倒されていました。確か「冷凍庫に入れとこ~」とか「レモンの入れもんありません!」とか「このスイカやすいか?」とかそんなんが入ってた、はず。あとさりげなく「ああ^~いいっすね~」って言ったの聞き逃さなかったからな。正体表したね。伝統と品格を重んじる椿滝桜女学院で淫夢ごっこは恥ずかしいのよルリカ。

 あとレナが思いっきり「あっ、上から変なもん、ぶら~んと垂れてる~!」とか伝統と品格を重んじるこの学校にあるまじきド下ネタをソロで叫んでたんですけど、まま、ええわ。

 

 楽曲としてあまりにも中毒性が強すぎてしまっているので、これをアルバムが発売される8月まで聴けないというのはもはや基本的人権の侵害と思います。これうちらが訴えたら岸本(※脚本・岸本功喜さん)は終わりだよ。勝つ要素がいっこもないもん。

 

 2番の「パフェパフェパフェパフェ…」のとこでは皆でエアギターしながらぴょんぴょん跳ねてるんですけど、ひだまりPの頭の中はずっとその部分がリフレインし続けています。

 

眩しいの──まだ、あの舞台が。

 

 

M8. 私の星座(ミスズ)

 ミスズのソロ楽曲。そしてこの曲もアンズが作曲をしていることが劇中で明言されています。

 後夜祭ライブの前のシーンで、マドカ理事長が「ソロを練習してきた人はソロでも良いのよ?」みたいな事を言ってミスズに目配せ?してたりしたんですよね。だからさっきの話もそうなんですが、ミスズとマドカの間に何かしらの繋がりができているっぽい推察はできるんですよね。

 ミスズには苦学生という設定もあったので、もしかするとそんな境遇にありながらも優秀な成績を修めて頑張っているミスズに何か感じるものがあったのかもしれないですね、本編のマドカ理事長もアンズがキョウカ理事長とワケありなのを見て察していたり、アンズが優秀な子だと分かると態度を軟化させたりしていたので。

 

 曲の内容としてはミスズ自身の滝桜でセンターにこだわってアンズを意識していた頃のことから、今に至るまでの心境が歌われているんですが正直に言うとどんな曲だったかあんまり覚えてなくて、だって…さっきのパフェパフェ行進曲がずっとジャマしてくるんだもん。

目の前すら見えなくなった君に、もう星を掴むことなんてできない。

ミスズちゃん、君は眩しかったよ。主役になれない主役とわかっていても、愚かしく、がむしゃらに、主役へと手を伸ばす姿が、美しかった。

眩しかった──ミスズちゃんが!!

 

 

M9. この先もずっと(ルリカ、ユズハ、ユキノ、ヒカル、マーヤ)

同じ時代に生まれ出会えて奇跡 それだけで価値ができて

 あのさぁ。

 

 いやあの、すいませんあの………

 

 

 

アウトレンジから頭ブチ抜いてくるのやめて貰っていいですか?

 

 確かに、確かにそれはそうですよ。スクールアイドルミュージカル本編ではルリカ達が2年生でユキノは1年生、だけど文化祭スペシャルステージ以降は本編から1年経っている設定だから今のルリカ達は3年生になってるって言われりゃ分かるよ。分かるけどさあ…まさか、まさか卒業ソングやるって誰が予想できたんだよ。

 

 さっきのパフェパフェ行進曲は言ってみれば肉食獣に生きたまま食い◯されるような感じですけど、これはもうアウトレンジから脳天ぶち抜かれて死んだことすら気づけないのよ。マジで、マジで「やりやがった」な。

 なすすべもない。

 

 そして間奏では巣立っていく3年生と置いていかれるユキノとの対比が描かれ、泣き出してしまうユキノと一緒にみんなで歌うんですけどこれもそうですよね、これをさ、鈴は声優さんあたりがステージでやってたら、ちょっと「わざとらしい」って思っちゃうかもしれないんですけど、上でも言ったようにこれは違うじゃん。いま舞台にいるのは、役という気ぐるみなのは百も承知の上で、そこにいるのは北条ユキノその人じゃないですか。だからこの演出も素直に受け止めることができましたね。

 

 

M10. 夢見ガチガール(アンズ、ミスズ、トア、レナ、サヤカ)

 オタクに刺さりそう。

 歌いだしで始発電車に飛び乗っているので、事実上のLove Marginalです。そういう冗談はともかく、滝桜らしいダンサブルな激しいナンバーです。

 いやこれ、完全に「滝桜女学院アイドル部のセンター」というアンズの面目躍如の曲なんですよね。本編でもきらりひらり舞う桜とかありましたけど、あれはまぁアンズがアイドルとして伸び悩んでいるという話に繋がる曲だから、あんまりアンズが滝桜で飛び抜けて上手いみたいな演出ではなかったじゃないですか。

 どっちかと言うと本編でのアンズの良さは滝桜でも椿でもみんなのまとめ役になれるという人柄面でのことが強調されていましたが、それはそれ、これはこれ。

 滝沢アンズはあくまでもプロのアイドル志望が鎬を削る滝桜女学院アイドル部で不動のエースを努めていた女だという、そういう「貫禄」を感じさせる曲でしたね。

 もちろん他のメンバーもそれぞれソロでダンスするパートがあって、そもそもやっぱり滝桜の出身者がパフォーマンスのレベルで一歩上を行っているということはしっかり伝わってくるんですけど、やはりその中でセンターを務めるアンズは肩書きだけでなく本当に「すごいアイドル」なんだということが伝わってくるナンバーでしたね。

 

 サビのフレーズが何て言ってるのか聞き取れなかった。

 

 

M11. 青春の讃歌(マドカ、キョウカ)

キョウカ「一曲くらい……(私達が歌っても)良いわよね?」

 

 いいに決まってんだろの拍手が毎回起こるこのパート。主役はあくまでアイドル達というスタンスは崩さず、でも実は我が儘で欲張りな観客達は理事長の歌も求めてるということを理解した2人のムーブが凄く良いですね。

 

 「楽しいばかりの人生が 豊かだなんて誰が言ったの」みたいなフレーズが飛び出してきて、「青春の讃歌」というよりむしろ人生の讃歌っぽいんですけど、敢えてタイトルを「青春の讃歌」としているのはやはり「青春」というのがラブライブ!シリーズの大きなテーマであり、そういうアイドルのキラキラ感こそがこのステージのメインだということでしょうか。もしくは、長年お互いにいがみ合ってきたけれどようやく手を取って分かりあえて2人にとっての「青春」が今また始まったと、そういう事かもしれないです。

 

 

M12. 夢はドコカラ(椿滝桜女学院高等学校スクールアイドル部)

We are Believers for my dream!

 ごめん、最後が「for my dream」かどうかはちゃんと聞き取れてないので分からないです。

 

 これ初見のシンプルな印象なんですけど、ちょっとだけドラえもん感あるよね。まぁそれはいいんですけど、最初のスローな出だしから一気に転調して激しくなるのは気持ちいいですね。

 

 そしてこの曲を聴いた理事長2人は今年のボーナス全額自腹を切って今日の12曲全部が入ったアルバムを出してくれることになりました。まぁ予想はしていたものの、キョウカ理事長がこれを言った時はもう割れんばかりの拍手が巻き起こっていましたね。

 

 

>8月21日発売決定!

 

7ヵ月後!!?!?!?!?!?

 

 いやいやいや…流石にパフェパフェ行進曲7ヶ月待ちはキツ過ぎるだろ。

 

 

 

まとめ

 

トゥデイズ チカキンズ ポイント。

 

 

 

ドゥルルルルルルルルルルルルルルルルルル………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10億点(ワンビリオン)

 

 

「私が望むのは、スクールアイドルミュージカル文化祭&後夜祭スペシャル公演の、再演。

 燃える宝石のようなきらめき、輝く虹のような幸福な日々──

 眩しいの…まだ、あの舞台が。」

 

 届かなくて、まぶしい──。

 

 

 ということで、すいません。でもミュージカル後夜祭公演を観た誰一人として上記の点数に異論はないと思います。そのくらい、あまりにも眩しくて、輝いているライブでした。

 ミュージカル本編を観た人が「こういうのをもっと観たい」と思っていたものを、こちらが言語化した・してないに関わらずフルコースで持ってこられたようなライブ。観てから「これこそが観たかったんだ」と気付かされる、至高のライブでした。

 

 正直もはや自分が観たいから再演して欲しいというよりは、2日間だけの公演だから行けなかった人もいるでしょう。ミュージカル本編を観た人がこの後夜祭ライブを観て刺さらない、ということは地球を踏み外して落ちるくらいありえないことで、このライブを見逃しているのはあまりにももったいなさすぎるのでなんとか再演を検討して欲しい、そういう想いがあります。

 

 本当に、ありがとう。

 

 

 

 それでは、よきラブライブを!

 

 

 

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