ひだまりPはこう語った

ちゅんちゅん、ハローラブライブ!「人生をラブライブ!にする」をモットーにあれこれ語ります。

ラブライブ!スーパースター!!3期11話「スーパースター!!」感想-風が吹いたんだ!皆の原点と未来への希望を描いた神回でした…

🦋「ヒァウィゴー カノン! ヒァウィゴー カノン!!
 オーディション合格~ 美味しいドーナツ~
 ナナナナー ナナナナー
 2連覇 知ってた
 2連覇~ 知ってた~
 リメンバー サニパ
 いきなり出てきてごめ~ん
 マルガレ すいまウィーン!」

🐙「なんだこいつ~~~!👆💦」

 

 ちゅんちゅん、ハローラブライブ!どうもひだまりPです。今回はラブライブ!スーパースター!!3期第11話「スーパースター!!」の感想を書いていきたいと思います。3期にしてついにコンテンツのメタタイトルでもある「スーパースター!!」が来ましたね!先輩であるラブライブ!サンシャイン!!のアニメでは1期13話のタイトルが「サンシャイン!!」でした。今回はLiella!の連覇がかかったラブライブ!本戦大会までのエピソードになっており、同時に来るべき日に向けてそれぞれのメンバーが自分の想いや未来のことを見つめる、そんな内容になっています。

 

 

もくじです。

 

第11話「スーパースター!!」

あらすじ

入学手続きを済ませる為、ひとりでウィーン国立音楽学校を訪れることになったかのん。
可可・千砂都・すみれ・恋もまた卒業後の進路を決め、それぞれの未来へと歩み始める。
一方できな子・四季・メイ・夏美たちは、先輩から託されたラブライブ!決勝での歌づくりに奮闘していた。
少しずつ確実に、1期生の卒業に向けて変化していく結ヶ丘。
前人未到の二連覇をかけた、Liella!最後のラブライブ!が始まる──

 


右の可愛いモブ何!?!?!?

 

 ネクストジェネレーションじゃん。そういえばスーパースター初期のティザービジュアルはLiella!メンバーが(かのん以外)群衆に紛れた状態で誰がスクールアイドルなのか分からなかったのが印象的でしたね。この前久々に見たらデカ乳強調して歩いてる痴女とかもいて、よく見たら葉月恋その人でした。

 まぁ、そんな事はさておき。

 

 

牛鮭祓い

「クゥすみ」の場合

 クゥクゥ先輩、1・2年のときはスクールアイドルをバカにされてマジギレしたりしてましたが3年生になってからはマルガレーテに「ラブライブなんて興味ないわ」と言われてもショックを受けこそすれ怒ってはいなかったり、あれだけ意味もなくクソみてぇなカップリングゴリ押しのためにすみれにだけツンケンしていた態度も鳴りを潜めてまるで普通のお友達になったみたいで良かったですね。

 公式がゴリ押ししたせいでお寒いことになっているクソカップリング、通称「牛鮭定食」。まさにその最たる例でもある「クゥすみ」は、しかし本来であればラブライブ!の覇権カップリングになれる可能性も秘めた凸凹コンビであったはずで、「始まりは君の空」のドラマパートなどでもその片鱗は現れていました。

 「クゥすみ」は今からでも遅くない、ここから覇権カップリングになる道もあるはずだ。待てば海路の日和あり。そんな意思と決意を込めたクゥクゥのホッカイロでした。

 

「しきメイ」の場合

 第二の牛鮭こと四季メイ。2期4話「科学室のふたり」然り3期3話「白色のセンター」然り、この2人のメイン回はずっと不自然かつ強引なカップリング描写を先行させたせいでお寒いことになってしまっていましたが、今回このシーンは非常に良かったですね。

 2人の原点でもある科学室で「先輩への恩返しとしてラブライブで優勝したい」という決意を共有し合う、という会話でしたが、やはりメイではなく四季が自発的にそう思っていた、というのが良いですよね。Liella!としての思い出先輩への尊敬と感謝、そういう念を四季も持ち合わせていたことを確認できたことと、その想いは2人の間だけで共有しておく、というのが良かったです。3話でセンターやるようにメイが説得しに来たのは単なる伝書鳩ですが、今回はまずLiella!があって、そのLiella!の中で2人が秘めた決意を共有するというフォーマットが大切でした。

 

 

かのんとワルガレーテ

かのん「だ、ダンケシェン…?」

ワル「Sie können ruhig Japanisch sprechen.」

かのん「澁谷かのんと言います。はじめまして。」

ワル「いや聞こえとるんかい!w」

 マルガレーテの姉、ワルガレーテ*1。ウィーン国立音楽学校のパンフレットで顔は判明していましたが、実際に登場するのは今回が初ですね。

 そうですねかのん先輩が何故か…本当になぜなのか、元々は1年早く留学するはずだった所今ここに来てようやくウィーンの地を踏むことができたわけなんですけど。やはりLiella!や結ヶ丘ではすっかり余裕が出てきてカリスマ的存在として扱われているかのん先輩がいざウィーンに来たらビクビクして小さくなってるのがカワイイですよね。

 穂乃果がアメリカで知り合ったお姉さんに甘えてるのが新鮮だったように、かのん先輩もここでまた挑戦者のポーズになってるのが好き。アニメ2期でもマルガレがその役割でしたね。

 

 

女の子はねどんな時も ランウェイにいるの!

 すみれが遂にスカウトを受けるシーン。これは勿論、1期4話「街角ギャラクシー☆」をオマージュしたシーンですね。今度は通行人役などではなさそうですが…「既にいくつか声を掛けられておりますので…」と申し出を辞退。しかし去り際に一瞬写った口元の緩み具合から、よほど嬉しかったことが見て取れますね。

 「声を掛けられておりますので」とは言っていましたが、ショービジネスのオーディションを受けに行っている話が以前出ていたのでおそらくは自分でオーディションを受けて所属先を既に決めているのだと思われます。まさに「ヒロインズ☆ランウェイ」の、「シンデレラストーリーを追いかけてたの でも幸せの階段自分で登りたい今は!」ですね。

 そしてスカウトの女性が「あの子…もしかして子役の?」と、スクールアイドルとしてのすみれではなく子役時代のすみれの事を覚えているかのような台詞がありましたね。

 あのスカウトは1期4話でもすみれと会っていて、その時はすみれの事を知っている素振りは無く「そのオーラ!あなたこそ通行人役にピッタリです!」と言われてるんですよね。

 つまり、1年生の時のすみれは毎回チョイ役しか貰えない自分に自信を持てず、その思いが立ち居振る舞いやオーラに現れていたからスカウトもすみれの持つ原石に気づくことができなかった

 そして今スクールアイドルとして成長したすみれは、かつてどんな役も一生懸命演じていた子役時代のように「どこに立っていても私が主役」という自信を取り戻し、だからこそ「あの子役の平安名すみれ?」と気づいて貰えた、ということではなんだと思います。

 スクールアイドルとして、Liella!として活動した功績がすみれの道を開いたのではなく、活動の中ですみれ自身が変われたことで彼女の本来の輝きに気づいてくれる人が現れたというのは本当に嬉しいですよね。もう結ヶ丘の生徒どころか同じLiella!のメンバーにすら「すみれちゃんには特別秀でたところがないから…」などと言われてしまうあの頃のすみれはいないんやなって……

 

[1話]サンキューピッチ - 住吉九 | 少年ジャンプ+

すみれをラブライブに連れてって♡

 

 自分で行けデス!!!!(行っただろ)

 ショービジネスにあるまじき体型で笑っちゃった。

 

1・2年生の決意

おやつの時間はもうおしまいっす

🦊「あの2期で、私は見たっす。茶番の果てに、私達の死を。」

🦊「だから──舞台に上がれ、もう一度。」

🥤「斬られて、傷つき、血を流しても。」

🐾「ケリをつけろ。」

⚗️「甘かった、今までの自分に。」

「私も、自分の役に戻ろう。きな子ちゃんは一旦置いといて…」

🦊🥤🐾⚗️『私たちはもう、舞台の上──

 これ、2期生の成長描写としても勿論良いんですけど、そもそもの構成として毎年新メンバーを迎え入れてきたLiella!だからこそ当然1期生が卒業してもLiella!として続いていくので、卒業を前にして湿っぽい空気になるよりも自分たちがLiella!を引っ張っていくという責任感でピリッとしてるのが凄く良いですね。

 次回の卒業式編では勿論そういう描写もあると思いますが、少なくともラブライブ出場までは先輩が卒業して寂しいという話をするのではなくちゃんと今のLiella!としての最高の結果を残せるように皆で努力している描写があったことはこの回の非常に評価できるポイントです。前々回くらいまで影薄かったきな子なんてぶっちゃけスズ泣き担当になると思ってたからな…そこはかなり良い意味で期待を裏切ってくれました。

 

友情アーグリー

〽きいてマルガレーテ ちょっと言いにくいんだけど
 きいてマルガレーテ Liella!に残留してほしい
 きいてくれてありがと マルガレーテ

 冬毬の説得もあり、かのんの後を追わずLiella!に残ることを決めたマルガレーテ。ここ、一目見るとあっさりLiella!に絆されたようですがそれは全く違うと思っていて、まずやっぱり一番大きいのは冬毬から誘われたという点だと思うんですね。

 冬毬はマルガレーテにとってはLiella!で唯一の同じ1年生であり、トマカノーテとして一緒に打倒Liella!を目指した仲です。そしてそれ故にマルガレーテは冬毬が合理性を重んじる性格でありスクールアイドルそのものへの情熱は元々薄かったことをよく知っています。以前までの冬毬ならマルガレーテが帰ることなど一顧だにしなかったでしょう。

 そんな冬毬がマルガレーテと同じ時を過ごす中でスクールアイドルへの愛情と情熱を育み、そしてマルガレーテに対しても友情を感じてくれている、彼女に表れたこの変化をマルガレーテは知っているからこそ、冬毬がわざわざ説得にきたことに驚きましたし、そしてそれだけ心を動かされたわけですね。

 やはり同期の桜の2人だからこそお互いを意識している部分があり、そしてその相方からの言葉はしっかり受け止める。前回もきな子先輩からLiella!に残って欲しいということを言われてはいましたが、マルガレーテにとっての決め手はやはり冬毬が手を伸ばしてくれたことだと思います。

 

 あともう一つ、別にマルガレーテはウィーンの学校に入ることを諦めたわけではなくて、かのん先輩がそうであるようにLiella!としてこれからも実績を挙げ、Liella!にマルガレーテありという事実を轟かせればまたウィーン音楽学校の方からスカウトが来るはず。

 そういう風に捉えると、今回マルガレーテはウィーン音楽学校に入ることを諦めたどころか本当に正々堂々、かのんと同じように歌の実力を知らしめることでウィーンに凱旋するという決意を固めたわけですから、意見を曲げたどころかむしろ彼女にとっての初志を貫徹することを決意したシーンなんですね、ここは。

 ちなみに、マルガレーテの好きな言葉は「初志貫徹」です。(公式プロフィールに記載)

 

 

新曲「スーパースター!!」


超いいじゃん……!

 

 「未来の音が聴こえる」が披露されたとき「今の音が聴こえねぇよ」ってひだまりP言ってましたけど……未来の音はほんとに聴こえてたね。これじゃん…ちぃちゃんも3期は脚本の責任取って切腹する必要なさそうなので髪を解いてないですね。

 ポップな中にも荘厳さを感じさせるメロディ、全員の個性がしっかり現れるフォーメーション…曲が弱い弱いと言われ続けたLiella!でしたがここ10・11話と連続で急に当たり曲が連続しましたね。

 

 こうしてLiella!は今まで誰も成し遂げたことのないラブライブの連覇を達成したのでした。

 

合唱曲「いつか」

🎧「そうそう!私も挫折したんだ~この曲が歌えなくってさぁってコラーーー!」

 Liella!の11人で歌う最後の曲「スーパースター!!」。この曲は、2期生が「11人だからこそ出来る歌」を探し求めて誕生しました。

 曲作りが難航するなか、偶然耳にした合唱曲「いつか」。これは結ヶ丘の音楽科入学試験の課題曲であり、かのん先輩はこの曲が歌えなかったために音楽科に落ちて音楽を諦めることになりました。

 2期生がかのん先輩の歌の始まりに思いを馳せて作り上げたこの曲は、前人未踏のラブライブ二連覇を成し遂げるために作られた2期生からのプレゼントであり、ウィーンの空港で心細げに飛行機を待つかのんの元にこの曲が届いたことも、それを象徴しています。

 あの日かのんは入学試験で歌うことができなかったけど、歌が大好きで楽しいという気持ちは幼い頃からずっと持ち続けていた。だからこそ”今”のかのんの元に過去から姿を変えてやって来たのが「スーパースター!!」という曲であり、「歌が好き」という彼女の原点が、巡り巡っていま、新しいステージへ飛ぼうとしているかのんの希望としてやってきた。それを象徴しているのが、雨の中で佇むかのんに虹の差す中で微笑みかける幼いかのんのシーンでした。

 

 

今週の「すみケツ保険」

不要

 

 「すみケツ保険」は脚本への批判を和らげるためにすみれ(や他メンバー)の尻を大きく強調したカットを入れる手法です。すなわち神回に「すみケツ保険」は不要

 前回?前回はほらきな子だし一応「保険」だけは掛けといたんでしょ。

 

 ありがとう──。

 

 

まとめ

 

トゥデイズ チサキンズ ポイント。ドゥルルルルルルルルルルルルルルル………

 

 

 

 

 


300点(スリーハンドレッド)~!!!

 

\カーゼガフイタンダー!/ \キラメキサスーパースター!!/

 

 

 神回です。いや…神回ですね。意外とこの回賛否両論あるみたいですけど、ひだまりPはかなり賛・賛・賛・賛サンシャインよりです。

 

良かった点

 良かった点として、まずすみれのショービジネスへのスカウト四季メイの科学室での決意、そしてマルガレーテの目標などそれぞれのメンバーがそれぞれの原点に立ち返り、そしてラブライブへの挑戦とその先の未来へ向けた新たなステップを踏み出していることです。神回と名高いサンシャイン2期12話「光の海」のようなキャラクターの原点を見つめ直す形での掘り下げができていたことが何よりの評価点だと思います。

 そしてスーパースターでずっと描かれてきた澁谷かのんの「私を叶える物語」に関しても合唱曲「いつか」の伏線が回収され、「歌う楽しさ、歌が大好きという気持ち」を再確認するきっかけとして新曲「スーパースター!!」が後輩達からプレゼントされるという流れが非常に美しかったと思います。

 

賛否の「否」とそれに対する見解

 今回の賛否両論ポイントとして、まず一番言われているのは前人未到の困難と言われ続けてきたラブライブの連覇があまりにもあっさり達成されてしまったという点。

 これは勿論一理ある意見で、3期はサニパやマルガレーテのようなライバル的存在が出てこずLiella!の内部の話に終始した中であまりにも「簡単に」連覇を成し遂げてしまっているという批判は免れないでしょう。これは分裂したLiella!が再び1つになるという3期8話の内容がカタルシスに欠けており、結果的に外的なライバル描写が不足してしまったまま尺を使い果たしてしまったことが原因と思われます。

 ただし、Liella!が簡単に連覇を達成したかと言うとそれは少し違っていて、本編中でも書いたように今までのラブライブ!シリーズは卒業シーズンに差し掛かると来たる「別れ」を惜しむような描写の濃度が増えていたことに対して、Liella!の後輩たち(特に2期生)はあくまでもこれからのLiella!を引っ張っていくという気概と先輩への恩返しをするという願いのもと目の前のラブライブに向けて全力で取り組んでいた、これもまた事実だと思うんですね。

 そもそもラブライブの決勝で苦労する描写が今までもμ'sやAqoursのときにあったかと言われると微妙ですし、その点で言えばLiella!は上述の通りラブライブに対する真剣さはしっかり描かれていると言えるのではないでしょうか。

 確かに連覇したグループは今までなかったとされていますが、とは言え前年優勝しているLiella!が今年も優勝する公算そのものは高いわけであり、そういう意味では一度はラブライブを辞退しかけたAqoursが優勝したことよりも「優勝」という結果そのものは自然だったとも言えると思います。

 

 それと同時に、そもそも「連覇を成し遂げたグループはいない」ということそのものがラブライブ優勝した過去の先輩グループへの否定だという意見も見られますが正直言ってごめんなさい、これはハナクソ程も論じる価値の無い意見です。確かにAqoursなど一度ラブライブに優勝して語られなかった「その先」でラブライブに優勝できなかったという事をネタバレしてしまってはいますが、そもそもラブライブに優勝すること自体が並大抵のことではないわけで、「優勝できなかった」という事実が先達の価値を貶めることは無いですし何より描かれてない「その先」の話をする意味がありません

 

 次に見られるのはマルガレーテが冬毬に絆されて簡単に自分の夢を諦めている、という言い分ですが、これは本編中で述べたように全くの的外れでありマルガレーテは自分の意志を曲げるどころかむしろ「初志貫徹」の意思を示していることは書いた通りです。

 

 まとめると、3期前半の描写が3期8話のスベりによってほとんど意味のなかったものになってしまい、結果としてこの終盤でキャラの掘り下げとラブライブ挑戦のカタルシスを両立できなかったという、2期から3期全体のシナリオの流れが不十分であることは否定できません。ただし、この11話に限ってみればキャラクターの掘り下げにしっかりと尺を使っており、またそれによってラブライブ連覇を成し遂げられた理由付けも一応はされていることから、11話単体の評価としては揺るぎない「神回」であったと考えます。

 

 ……ん?ちょっと待って?

 


長袖あるじゃん!!!!!!!

 

 Liella!が何故か冬でも半袖の練習着を着て活動している理由についてはついに判明しないままでしたね…

 

 それでは、よきラブライブを!

 

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*1:今考えた仮名です。