Hurray! Hurray! 伝えたい
楽しもう All right
重ねあってきた声で さあ
(君ならば 僕らならば)
送ろうよエール 空へHi-five!!
絶対絶対 変わんない将来
同じ空の下どこまでも
この歌でつながってく願い
輝く明日を 目指して
まっすぐ走れ!(Hurray Hurray/虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会)
ちゅんちゅん、ハローラブライブ!どうもひだまりPです。今回はラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会アニメ2期第12話『エール!』の感想を書いていきたいと思います。
田中仁、わたしを殴れ。力いっぱい私の頬を殴れ。わたしは前回、このまま虹ヶ咲2期がしょうもないエモの押し売りで終わるのではないかと、ちらと疑った。生まれてはじめて、きみを疑ったのだ。きみが私を殴ってくれなければ、わたしはランジュのおごりで焼肉する資格さえないのだ。
— ひだまりP (@Hidamarie_win) 2022年6月18日
もくじです。
- ★あらすじ
- ★MONSTER GIRLS
- ★重要ポイント:幼なじみの関係性
- ★ぶっちゃけトーカー、彼方ちゃん
- ★スクールアイドルへの”エール”
- ★伝えよう、スクールアイドルの素晴らしさを!
- ★まとめ
- ★関連記事
★あらすじ
ファーストライブに向けて準備に追われる虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会。開催日も決まり、順調に進んでいく一方で、彼方の妹・遥や他校のスクールアイドルたちはラブライブ!の予選に向けて準備を進めていた。最愛の妹のため、全力で応援すると意気込む彼方。しかし遥はセンターを任されたプレッシャーにより、日に日に笑顔を失っていく。そんな遥を励まそうと準備をしている彼方に、侑がある悩みを打ち明ける。さらに、別の悩みを抱える歩夢もまた彼方へ相談を持ち掛けるのだった。
★MONSTER GIRLS
「ランジュちゃんの練習着…それブラだよね?」
「ブ……下着のわけないラ!!!」
守りたいこの笑顔
やっと…やっとこの3人も歩き出したんやな…光の当たる道を──
栞子、ミアと共にユニット活動を提案するランジュ。前回から同好会に加入後のランジュはソロだけではなくユニットや皆で歌うステージのあり方を模索している描写がありましたが、ここに来てQU4RTZ、DiverDiva、A・ZU・NAに続く第4のユニット、「R3BIRTH(リバース)」の伏線が現れましたね。いやR3BIRTHって何だろう。なんかおぼろげながら浮かんできたんですよね、R3BIRTHという単語が。
いや残り12話と13話しかないのにどうやってR3BIRTH結成の流れやるんだよ!という声もあるかもしれませんが、これは逆ですね。無いからいいんじゃないか。流石に劇場版を丸々R3BIRTH結成に使うとは思えませんし、そうなると「R3BIRTH」のフラグが投げっぱなしにされていることがアニメ3期の伏線になるという考えも成り立つからです。頼むぞ虹ヶ咲、ここで終わりにしないでくれ…!
前回はラブライブ出場に対して消極的な様子も見られ、かつての「孤高のスクールアイドル」はどこ行ったんだよという哀愁もあったランジュですが今回の「みんなと心を合わせて歌う」ことを模索している様子は好印象でしたね。
🍖「アタシにそれができるのか、自信はないけど…
同好会に入ったんだもの。挑戦してみたいわ!」
…いやランジュお前繚乱ビクトリーロードで「自信があれば何でもできる!!!」って言ってたのに「自信はないけど…」とか言ってていいのか。余計な心配無問題ラ!
★重要ポイント:幼なじみの関係性
🎹「歩夢、ドンドン行っちゃやだぁ~!」
🎀「ロンドン!」
🎹「ひっぐ…歩夢が、ドンドン行っちゃったら…一人じゃ、キラメキが足りないよ~!」
🎀「…決めた!侑ちゃんがピアノコンクールで入賞するまで、日本に帰ってこない!侑ちゃんにも会わない!」
🎹「ふえっ!?何で、なんで~!?」
🎀「私がいると、侑ちゃんすぐ甘えるから!」
ひだまりPはあんまり「画」からの考察はしてこなかったですが、それでもこの辺り歩夢の隣にぽっかり空間が空いていることで、歩夢の不安定な気持ちを表現しているのは上手いと思いましたね。お互いが望んで離れていくわけではないけど、お互いの夢へと進めば進むほど自然に物理的な距離は離れていく、そんな状況に対する不安。
ここまで散々スタァライトネタを擦ってきて、遂にロンドン留学の話が出るのは笑っちゃったけど。
白と黒。二人のいる内側は暖かくて安心できる場所、でもその外側は、暗くて不安な場所。1期11~12話のそれとは対称的に、今度はスクールアイドル同好会で貰ったものを胸に新しい世界へ進もうとする歩夢と、スクールアイドル同好会の居心地が良すぎて自分自身の夢を心ならずも停滞させてしまう、侑との対比が描かれます。
今回、歩夢はロンドンへ短期留学してスクールアイドルの良さを広めるという新しい目標ができた一方、侑は作曲コンクールへの参加を尻込みしています。
「コンクールって、本気の皆が集まる場所じゃん?そんな中にただやってみたいだけの私が入っちゃっていいのかなって…思うんだよね」と侑ですが、それって正に「コンクール」を「スクールアイドル」に置き換えれば歩夢がスクールアイドルを始める時に感じていた不安のはずで。つまりこれは、歩夢がスクールアイドルを始めた時と逆の立場になっていると言えます。
歩夢の時は「今はまだ勇気も自信も全然だから…」と、侑と二人で始めることでその不安を克服できたように、侑も内心は歩夢に背中を押して欲しいと思っている。でもその歩夢は、お互いの夢に向かって進めば進むほど距離が離れてしまうことに不安を感じてもいる。
1期11~12話での描写を見ると歩夢が侑に依存しているように思えましたが、実はこれは侑にとっても同じで、お互いに支え合って進んでいける二人の関係性がどちらにとっても心地よかったんですね。
1期で侑が音楽科に転科し、新しい夢を目指すことを拒んだのは歩夢で、それに対して侑は「想いはいつまでも変わらないよ」と伝えることで二人は再び、お互いの夢を応援し合って進んでいくことになりました。しかしそんな侑でも、単なる自己表現の「目標」ではない、真剣に向き合わなくてはならない「夢」への岐路に立たされた時、やっぱりそこには背中を推してくれる「歩夢」の存在を求めてしまうんですね。
ランジュが侑に言った事、同好会のぬるま湯に浸っていないで自分の夢を真剣に追い求めなさい(意訳)と言ったのはこれもまた、的を射ていたことになります。
別々の夢を追っても「変わらない想い」を歩夢に伝えた侑もまた、いざその時が眼前に迫ってくるとやっぱり寂しさを感じて、居心地の良い「同好会」に留まっていたいという気持ちが顔を出してしまうんですね。
★ぶっちゃけトーカー、彼方ちゃん
るど いあ
弗 愛
完全にSUNNY DAY SONGの時の海未ちゃんオマージュです。流石のひだまりPも絶句。そしてこの描写が伏線だった事に後で気がついて更に驚愕。っていうかこの衣装どこから持ってきたんだよ。服飾同好会から借りたとしたら借り物の衣装でこんなことしてるの普通に殴られるでしょ。
まぁ、今は一旦置いといて。
🐑「嫉妬ファイヤー?」
🎀「違います」
冬休みスクールアイドル相談室と化した彼方ちゃん。いやでも彼方ちゃんが後輩たちのことをちゃんと見ていて後輩から頼りにされているこの描写、とても良いですよね。彼方ちゃん回だったと言っていい。まあ侑・歩夢からして見ると確かに彼方ちゃんが一番相談しやすいんですよね。エマだとおおらか過ぎるし、果林はそもそも孤独をあんまり苦にしていないし。
でも1期序盤の廃部のくだりで「彼方ちゃん達、お姉さんなのに皆を引っ張ってあげられなかった…」と悔やんでいたように彼方ちゃんって実はすごくお姉ちゃんシップに溢れてるんですよね。ともすればまたすれ違ってしまいそうだった侑と歩夢にそれぞれの想いを汲んで対応し、最終的には自分たちで解決させる方向に持っていくのはお姉ちゃんの面目躍如だと思います。
★スクールアイドルへの”エール”
ラブライブ予選へのプレッシャーが枷になり余裕をなくしていく遥ちゃんのためにエールを送りたいという彼方。
ここで歩夢のやりたい事と、彼方の想いが一致してるのが良いですよね。歩夢はロンドンでスクールアイドルを始めたいファンの子を応援するためにロンドンへの留学を考えている。その前に、今この東京でラブライブに挑もうとしている仲間たちを元気づけてあげたいと思えるのは自然なことです。
そして──
★笑顔咲ク君とつながってたい
#サイバーセキュリティは全員参加 pic.twitter.com/D3aaID6gvf
— ひだまりP (@Hidamarie_win) 2022年6月18日
BAD END.
URLが怪しすぎて笑っちゃった。
蜜柑休題、初見のとき遥ちゃんの着メロがさくらんぼにしか聴こえなくて流石に我が耳を疑ったんですよね。今日びさくらんぼ着メロにしてる女子高生がいるか。
で、これよく聴くと彼方ちゃんのButterflyだったんですが、「抱きしめようButterfly~」でサビに入るところ「抱きしめよう~」で一旦止めるとさくらんぼの「笑顔咲ク~」にこんな酷似するんですね。
まぁ、そんな与太はさておき。
★伝えよう、スクールアイドルの素晴らしさを!
”もらった物はそう愛を感じ
あげたものはもちろん全力の愛です!”
なんちゅー鮎!
それは「さくらんぼ」だろ。いや、さくらんぼも鮎もどうでも良くて。いやマジで。田中先生さぁマジでこんなヤベェ鮎を隠してたのかよ。
まずメタな事を言えばこのアニメの主役は間違いなく虹ヶ咲学園のスクールアイドルなんですけど、その皆がラブライブに出場するアイドルを応援する側になるというこの展開。これがもう完全に虹ヶ咲にしかできない芸当ですし、何より…そうですよね。なんか降ってきますよね!??!?
★羽ッ!降らずにはいられないッ!!!
それって…μ'sがSUNNY DAY SONGやった考え方と同じじゃん………
さっきの彼方ちゃんの巨大習字のくだりがあったのでこれはたぶん本当に寄せていってますね…今海未ちゃんが「弗愛」書いた時のシーン見返してたんですが同じ色の帯しめてて笑っちゃった。でも海未ちゃんは足袋は履いてなかったですね。
「凄いのは、A-RISEやμ'sだけじゃない!スクールアイドル皆なんだって!それを知ってもらえるライブをするんだよ!」
(高坂穂乃果)
なるほどね…スクールアイドルを応援したいという侑の想いが同好会の皆に影響を与えて、「みんなの夢を叶える場所(スクールアイドルフェスティバル)」を創って、最後はこういう形で収束するのか。
前回虹ヶ咲がラブライブに出場しない話をまた蒸し返してきてちょっとくどいなと思ってしまいましたが、ラブライブに出場しない虹ヶ咲が皆にエールを送るという形で「ラブライブで競い合うだけがスクールアイドルじゃない」という新しいスクールアイドルの形を示していくのは今回非常に良かったです。
そしてそんな虹ヶ咲がいることで東雲、藤黃、YG、紫苑にもそれぞれの学校のスクールアイドルを応援するファンがいるということがちゃんと描かれるのも素晴らしいですね。
りんぱなママ以来の構図。
っていうかここのせつ菜すっげぇ好き。何だろう、すげぇうるさい顔してるのに何も言わないでニッコリしてる所とか、ハチマキに♡だけ書いて中立をアピールしてる所とか、なんかこう…カワイイよね。
「背中を押して距離が離れたって、押してくれた手のぬくもりは残るよ。」
やりたいことは違っても、同じものを好きになってお互いを応援できる友達。そんな虹ヶ咲らしいスクールアイドルのあり方を再認識した彼方ちゃんは、二人なら距離が離れても大丈夫と、改めて歩夢にアドバイスをします。
そしてそれを受けて、今度は歩夢が侑の存在を支えに夢に向かって進む勇気を出したことで、侑にも同じことをして欲しいと背中を押しているんですよね。1期12話のときと比べると、一緒にいて支え合って夢を追うのではなく、今度こそ違う道を進む時がきたのかもしれないけど、それでもお互いの存在が支えになっていると信じられたからまずは歩夢が夢に向かって進む勇気を出すことができた。
志村後ろー!!!
……なんだけど、ここだけちょっとシュールすぎない?お互いの夢を誓い合う二人の後ろでドーム上にでかでかと映った遥ちゃんを皆して地べたに座り込んで観てるのシュール過ぎるだろ。流石にこれはエモに浸る間もなく大爆笑しちゃった。
★高咲・ジェバンニ・侑
🎹「全員のソロ曲作っちゃった!!!」
🍔「ボクのもかい!?!!?!?」
わりと不遜。ミア・テイラーに曲提供する胆力あるなら作曲コンクールなんてバッティングセンターみたいなもんだろ。
いよいよ最終話を迎えるにあたってブッ込んできた要素がこれ。つまり侑が作ったのはマジのマジで「新曲」なのか、はたまた劇中では新曲になっているけど実際には既存曲の使いまわしなのか。と言うかあと1話で12人が全員新曲披露する尺があるのか。
流石に虹ヶ咲2期13話が24分フル尺で全員のソロ曲だったらひだまりPも無印ラブライブ!全13話8,000字ずつの感想記事アップするぜね。
— ひだまりP (@Hidamarie_win) 2022年6月18日
メロスは来ます。
★まとめ
トゥデイズ チカキンズ ポイント。
ドゥルルルルルルルルルルルルルル………
100点(ワンハンドレッド)~!!!
\アータシ/ \サクランボー♪/ \モーイッカイ!/
はい、文句なしの100点です。
「侑と歩夢の関係性とこれから」、そして「彼方ちゃんはお姉ちゃんしたい」という2軸を絡めて侑と歩夢の心境から夢に向かって進む決意をするまでを余すところなく描写し、なおかつ彼方ちゃんの先輩/お姉ちゃんとしての視野の広さも描き、そして最終的には「スクールアイドルを応援する」という想いから歩夢はスクールアイドルの良さを広めるために海外へ行くという、本家μ'sの伝説をも彷彿とさせる方向性に収束していったのがあまりにも鮮やかすぎます。
★Hurray Hurray
そしてこの曲、Hurray Hurrayにも触れておかなければならないでしょう。虹ヶ咲アニメ1期ブルーレイ7巻に収録された全員曲です。
冒頭で歌詞を引用しましたが、第12話「エール!」の内容はまさにこのHurray Hurrayの歌詞象徴したようになっているんですね。実際ひだまりPも、初見はラストシーンでこの曲が流れるんじゃないかと身構えてしまった。
実際にはこの曲が使われることはありませんでしたが、そもそも虹ヶ咲のアニメは冒頭で歌詞ポエムが流れ、その曲に歌われている象徴的なことがエピソードに取り込まれるのがお決まりのパターンで、この12話も実際に曲が流れることこそ無かったですが、「Hurray Hurray」の内容が象徴されているのではないでしょうか。
余談ですがこのHurray Hurray、実は虹ヶ咲のリアルライブでも未解禁曲(ひだまりP調べ。あったらゴメン)だったりするんですよね。まぁ…そういうことです。
と言うことで、次回はいよいよ最終回。たくさんの「事情」を抱えてスタートしたこの虹ヶ咲2期がどのような結末を迎えるか、最後まで注目しましょう。
それでは、よきラブライブを!
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