”今日までの出来事が全て、
夢だったらいいのになって何度も思った。
だから、書いてみた。書いて夢になると信じて。”
ちゅんちゅん、ハローラブライブ。どうも、ひだまりPです。
今回はラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会アニメ2期最終話『響け!ときめき――。』の感想を書いていきたいと思います。
μ's2期13話やAqours2期13話も色々批判要素もあったけど、ちゃんと物語として完結させていたぞ。
— ひだまりP (@Hidamarie_win) 2022年6月25日
虹ヶ咲13話は………グルーポンおせちです。
はい。大変申し訳ありませんが…虹ヶ咲アニメ2期13話…「アウト」です。
皆さん色々な思いはあると思いますが、ひだまりPが何故「アウト」だと思ったのかちゃんと紐解いて言語化していきたいと思いますので、「夢の終わり」にお付き合いをよろしくお願い致します。
※追記
2期13話の評価についてはアニメの公開から2年後にとある理由で”再考”の機会を得られたので、noteの方で再評価を行っていますが本記事は放送当時のそのままの感想を残すためそのままの状態で残しています。
再評価noteについては末尾にリンクを貼っています。
もくじです。
★あらすじ
ついに迎えたファーストライブ当日。会場には虹ヶ咲学園らしい個性的な差し入れや、たくさんの応援メッセージが届いていた。期待に胸を膨らませて詰めかけたたくさんのファンたち……。みんなの想いに囲まれ、スクールアイドル同好会の13人は円陣を組む。それぞれが想いを届けるために、支えてくれた人たちに向けて感謝を伝えるために――。そして、ステージの幕が上がる。「私たちの虹を咲かせに!」
ということで今回は11話のラストで果林の発案により企画された虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のファーストライブ "with You"開催が描かれます。これは勿論、現実で行われた虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会ファーストライブと同じタイトルですね。
ひだまりPも当時もちろん参加していました。映画館でのライブビューイングがまだあった頃ですね。
この回は基本的にこのファーストライブの開催に終始するので、順を追って見ていきながら13話の大きな問題点について順次書いていきたいと思います。
★虹ヶ咲First LIVE "with You"
・夜明珠(イエミンジュ)
……まぁこうなるか。
前回のラストで侑ちゃんが全員分の新曲1日で作っちゃったみたいな事を言ってたので、13話でマジの全員ソロ新曲が来る───と思っていたわけではないですが、流石に既存曲でした。ということで元の虹ヶ咲メンバーは実際のファーストライブでも披露された2ndソロアルバムの曲、栞子・ランジュ・ミアは現実ではファーストライブに居なかったので以降に登場した曲を披露しています。
ランジュの「夜明珠」は虹ヶ咲4thアルバムに収録されて…
されてねぇーーー!!!
すみません、4thアルバムが出た当時はまだランジュとミアのアンチだったのでCDから取り込んでいませんでした。最近アニメ9話でランジュとミアが仲間になったタイミングで解禁されたので、Queendomと合わせてこれは実質アニメの曲ですね。
まぁそんな与太はともかく、これはミアのToy Dollも共通のツッコミなんで同じく言いますけど、これ侑ちゃん作れるの!?作詞まで侑ちゃんだとは言ってないからまぁ中国語や英語の詞はランジュミアと一緒に考えたとしても。
この辺後でもう一度触れたいと思います。
・My Own Fairy-Tale
月に乗るのはMärchen Star(3rdシングル)の方じゃない?でも振り付けはMy Own Fairy-Taleですね。ここの彼方ちゃんのポーズがジョセフ・ジョースターっぽいって当時も言ったので。
悲 し い 事 が あ り ま し た
クソ厄介オタクじゃねえかこんなん。ただまぁ、オモロいので取り上げはしたけど別にこれは良いですよ、アニメだから。ミラチケダッシュと同じ。
・声繋ごうよ
1期13話のライブでは子ども達と手繋いで歌ってたんですが、その演出の元ネタになったファーストライブを再現している割には今回は不在ですね。
スイスにいるエマの家族初登場。このママがエマ含めて9人産んでるってこと!?矢澤母超えじゃん…ってそんな訳ないだろ。エマ自身の子供もいるでしょこれ。サザエさんかよ。
・テレテレパシー
ペンライトクソ企画やれるならやってみろみたいなカットに流石のひだまりPも失笑。千歌のバク転じゃん。
まぁこれは、璃奈ちゃんボードが故障してしまい素顔のままステージに立つ璃奈ちゃんのために浅希、色葉、今日子が主導でサイリウム璃奈ちゃんボードを作るという重要なシーンではあるんですが8話でもこの回でもブレードで虹を作るとか言うオタクがやりたがるクソしょうもないアレをアニメにわざわざ逆輸入してくるという激寒演出があったので、流石にそれを分かってる上でこの演出にしたなら「そういう意図」を勘ぐられても仕方がないところです。っていうか最後一瞬で表情変わってたし。なんていうかもうアレじゃん、プロポーズの時にサプライズでやる奴じゃん。
と言うかペンライト企画とかどうでも良いんですよ。このシーンはもっと大切に取り扱って欲しかった。ということで、この回の問題点①です。
問題点①
問題点①は、「エピソードを投げやりに消費しすぎ」です。
虹ヶ咲2期は尺が足りない、それはもうずっと言われてきた事ですが今回は尺が足りない中に無理矢理詰め込もうとして投げやりになっている描写が多すぎます。
具体的に言うと①璃奈がボードなしでステージに立つ話、②ミアが期待されることへのプレッシャーを乗り越える話、そして③せつ菜のMELODYの話。この3つが主となると思います。大変残念なことに、この回ではこれらのプレシャスなエピソードの素材だけを投げやりに片付けられてしまっているのです。
アニメ1期の虹ヶ咲が素晴らしかった点はまさにその「キャラクターの掘り下げや関係性の描き方の丁寧さ」だったため、いくら尺が足りないと言っても虹ヶ咲のアニメの一番良い所を捨ててしまったという誹りは免れないでしょう。
ちゃんと掘り下げてもいない「エモになりそうなエピソードの素材」だけを良いとこどりして詰め込むなんて話の作り方はpixivの二次創作漫画でやってれば良い事であって、公式のアニメのクオリティではありません。寿司屋の板前におまかせ頼んだら「今はマグロが旬なんで」つってスーパーで買ってきたパック寿司のマグロ出されるようなもんだぞ。
璃奈がボードなしでステージに上がるのも、ミアが期待されることへのプレッシャーで歌えなかった過去を乗り越える所も、はっきり言ってこれだけで1話作ってくれて良いレベルだと思うんですよ。と言うか後者はスーパースターでそれに近い回がありましたね。そりゃ2期のたった13話の中でそれらを入れる余白が無かったのかもしれないですけど、それならそれで「もしかしたら」あるかもしれない3期に残しておけばいいじゃないですか。3期ないかもしれないけど、でもこれらの要素が「残っている」というだけでも我々からしたら虹ヶ咲アニメ3期が来るんじゃないかという期待が持てますよね。
2期を2クールにしろとか3期やれとか、その辺は勿論田中先生やアニメスタッフにはどうしようもない事なんですけど、今回もうその辺全部投げやりに終わらせちゃったから、余計に虹ヶ咲の終末感が出てしまったきらいはあります。
もう一つ例として上げたせつ菜のMELODYのエピソードについては後で話します。
・Wish
楠木と○り「その手があったか!」
こんな事言うから叩かれるんだぞ。まぁ今のは冗談だとして、実際のファーストライブでも椅子に座って歌ってるのが印象的でしたね。確か最終的に椅子の上で逆立ちとかしてた気がする。記憶ですけど。
・友&愛
何だこのおばさん!?
えっ……ちょっと待って。いや…何でいるの?いやDiverDivaの曲で一緒に歌うならそりゃ分かるけど。なんで盛り上げ要員で出てきてるの。DiverDivaは競い合うユニットなんじゃなかったの!?競い合ってますか…?
「競い合うそんな形があるのなら 面白き哉面白き哉」つって短歌まで詠んでDiverDiva結成してたじゃん。アレ結局なんだったの!?果林が言ってたユニット組まない理由そのものじゃんこれ。
これ何なんだろうもしかしてシャッフルフェスティバルで果林がめっちゃGoing!を歌ったのを縁にDiverDivaファンミで愛・果林のデュエットver「めっちゃGoing!」が披露されたという噂(注: 5ちゃんねるのデマかもしれません)があったので、もしかするとそれが元ネタなのかも。いや、それならめっちゃGoing!歌えばいいじゃん。
そしてこれを呼び水にして、おそらく流石にひだまりPのみならず視聴者全員ツッコんだであろう、問題点②です。
問題点②
バ カ 。
えっ何これ…3人はどういう集まりなんだっけ?
ということで、問題点②「R3BIRTHやるやる詐欺」。これはいくらなんでもバカ過ぎて笑っちゃった。流石に、流石にこれは舐めてるだろ。ふざけてるだろ。何この。R3BIRTHっぽい3人組。だからランジュとミアは何しに出てきたの?
前回からR3BIRTH(栞子・ランジュ・ミアのユニット)の伏線貼るだけ貼っといて今回これで回収した事になるの??そんなんもう…何でもないじゃん。ファンアートじゃん。壁に貼っとけ。
「誰かに支えられなきゃパフォーマンスもできないアイドルなんて、情けないわ。(1話)」
「もし同好会に入ってたら、今みたいな自由なステージだってできなかったわ。(2話)」
「私は自分の足で高みに登りたいの。ファンと一緒、なんて言ってる同好会に入ったら、パフォーマンスにも悪影響が出るわ。(2話)」
「アナタはそれで満たされたとしても、何も生み出してないわ。(5話)」
ランジュの言ってた事全部その通りになってるじゃん。ランジュ…お前はそれで良いのか?友と引き換えにスクールアイドルの個性を無くしてそれで良いのか…?それを両立できるのがスクールアイドル同好会だったんじゃないのか…?それっぽいだけじゃ物足りないんじゃなかったのか…?
R3BIRTHの新曲がこの13話で出ないとしても、それはしょうがない。しょうがないんだけど、出さないならやるなよ。何でこんな匂わせだけやるの?3人が一緒に映ったからR3BIRTH要素って事?マイナーカプ厨の戯言じゃねえか。
R3BIRTHというユニット名、スクスタで嫌われていた登場当初はリバースだからゲ□だと言われ、アニメで生まれ直してようやく本来のRe+Birthという意味を取り戻したかと思ったら結局匂わせるだけ匂わせて新曲は出ずに手の平をリバースされるのか。ここまで予知してR3BIRTHってユニット名考えた奴天才だろ。ニジガクの東條希じゃん。
・露出少女遊戯
これも懐かしいですねしずくちゃんの露出狂設定にシンクロしたオードリーでの前田佳織里さんの脱ぎっぷり。あれ以降オードリーを披露する機会はあっても毎回メドレーで2番まで歌わないから脱がなくなっちゃいましたね。虹ヶ咲のファンは全員オードリーがライブで披露されるたびに「脱げ…脱げ…!」と心の中で声を送っています。
・MELODY
虹ヶ咲学園の歴代曲の中でも3位以内に入るであろう超名曲、それがせつ菜のMELODY。しかしてここに、第3の問題点が浮き彫りになります。
問題点③
問題点③は「スクスタエピソードへのタダ乗り」です。
そもそもの話ですが、今回同好会が披露した12曲は全てスクスタの各キズナエピソードの中で生まれた曲です。(『翠いカナリア』のみメインストーリー)
スクスタのメインストーリーが本当にどうしようもない産業廃棄物だという事は折に触れて説明してきましたが、実はメンバー個人にフォーカスしたキズナエピソードの方は比較的良い話も多く、中でもやはりせつ菜の「MELODY」誕生秘話はスクスタの中でも光の歴史だと言えるかもしれません。まぁ…栞子に生徒会長簒奪されたのが前提のエピソードではあるんですが。
せつ菜に関しては一応、アニメでも母親との和解や、この回ではせつ菜母の前でこのMELODYを歌うという最低限の働きはしています…していますが。とは言えこの曲が「エモい」と表現するなら、それはスクスタのキズナエピソードを読んでいる前提と言わざるを得ません。
更に言うなら栞子の「翠いカナリア」も、あれは姉へ強く伝えたい思いを歌っていたはずですが、スクスタの三船鉄平とアニメの三船薫子は全くの別キャラと言ってよく、それならば、栞子が歌う曲は同じで良いのでしょうか。
このように、虹ヶ咲の既存アルバムのソロ曲は勿論単体としていい曲なのは確かですが、基本的には曲と連動したエピソードがあることでよりその輝きを強めています。しかしながら、アニメ虹ヶ咲ではこの曲たちを最終話にいきなり持ってきて、しかもそれを全部「高咲侑」が作曲したという体にしているわけで、流石にそれは「タダ乗りしている」と言われても仕方がないでしょう。
と言うかこれ、やってる事はスクスタ2nd seasonでランジュ(正確には部)がスクールアイドルフェスティバル開催の功績を横取りしてたのと同じじゃん。このアニメはひだまりPが思っていた以上にスクスタのクソ要素を一つ一つ丁寧に潰してきましたが、これではミイラ取りがミイラです。
虹ヶ咲に限らず、ラブライブ!はシリーズ通して単に楽曲が強いだけではなくて、その曲に付随するエピソードやキャラクターの想いも含めて愛されている曲が多数あります。ひだまりP自身、ラブライブ!の多くの曲に並々ならぬ思い入れを持っているのはそういう意味合いが強いです。
まして虹ヶ咲は毎回アニメの冒頭で歌詞から引用したポエムが語られたり、それこそ1期では各メンバーのソロ曲に繋がるエピソードを1話1話丁寧に作ってくれたからこその大ヒットだったわけですから、「楽曲に付随する文脈」という意味ではシリーズでも特に力を入れてきた作品のはずです。それが最終話にしていきなり投げっぱなしの既存曲メドレーになってしまったのでは「手抜き」と言われても仕方ないですし、アニメ内でちゃんと作っていない話を、既存曲を知っているファンだけで盛り上がってねというのも、商業に載るアニメ作品の作り方としては看過できず、ありえないと思います。
もちろん、同じ虹ヶ咲のエピソードですからアニメで既存曲を使うことそのものは何の問題もないんですが、今までソロ曲を大切に扱ってきたことからすれば、ちゃんと既存の曲にもアニメの中で理解できるエピソードを付けてあげて欲しかったです。ここは璃奈ミアのくだりで言った事とだいたい同じですね。
問題点④
モーゼ
言わずもがな。前回の「ときめいたから一晩で12曲作っちゃった!」からのスクスタ既存曲ブン盗り、そして厄介行為からの演説。問題点④は「メアリー・スーと化した高咲侑」です。
「侑ちゃんもスクールアイドルだよ」と言うのは、スクスタの核戦争後の世界で語られてきたテーマの一つですね。頑張る人はみんなスクールアイドル。侑ちゃんもスクールアイドルにときめいてスクールアイドルをサポートするために裏方で頑張ってきたけど、侑ちゃん自身も誰かにときめきを与えられる存在になってるんだよと。まぁそれは良いですよ。それは分かるんだけれども。
「次はあなたの番!」じゃあないんだよな。まだお前の番だろうが。いや侑ちゃんじゃなくて。虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会!!!
11話でも言いましたけど、ニジガクまだこれからじゃん。今回既存曲と過去のライブを引っ張ってきてR3BIRTHやるやる詐欺しただけじゃん。いや、12話であったような頑張ってる人達を応援するっていうコンセプトは、それはそれで良いですよ。でも「あなた」は違うでしょ。
私たちは「侑ちゃんができたから俺にもできる!」って思わないですよね。思うわけねぇだろ。でもラブライブ!を見て夢や勇気を貰うっていう事はあって、でもそれは彼女たちの輝いている姿を見て勝手に受信するものなんですよ。じゃあこの「次はあなたの番!」って何なんだよ。進研ゼミの漫画じゃん。
要するに「あなたも輝ける!」というメッセージは侑ちゃん軸ではなく、スクールアイドル軸じゃないとそもそもラブライブ!の意味がないって事です。
あとこれランジュの夜明珠のとこでも言ったけど、侑ちゃんは夜明珠やToy Doll作れるの!?いや、確かにラブライブ!シリーズではこれはお約束と言うか、「そんな短時間でこの完成度の曲作れるの!?」ってなるようなシーンはいくらでもありましたし、それらに一々ツッコむのは野暮だとひだまりPも思います。
でも、だからってそれを盾にするのはどうなの。一晩で12曲作っちゃったって。ツッコむのは野暮だけど、言ったもん勝ちにするのも違うでしょう。
だいたいこれスクスタ2nd seasonでやったミアヨイショと同じじゃん。一日で12曲作るだの30曲作るだの。これもさっきと同じでミイラ取りがミイラだと思います。
私 の 薔 薇 を 喰 み な さ い
紫苑女学院から送られてきたの!?いや…誰もこれ突っ込まなかったのか。なんでこんな禍々しい花束が送られてきてるんだよ。個性を活かすと言いながらも全員平等に扱わなければならないために全部一緒くたに塗られてしまった虹ヶ咲2期の無理な脚本を暗喩してるのかと思ってしまった。
正直侑ちゃんをこれ以上掘り下げても矢野妃菜喜さんのライブでの仕事が増えるだけで虹ヶ咲として特にプラスにならないんだよな。
・新曲「Future Parade」
せつ菜のケツに
カンチョーラ!
そういや唐可可もかのんにカンチョーしようとしてたシーンあったな。いつだっけ……確か5話あたり。
…いやごめんって。ただこの回があまりにもカラッポだったので、正直な所この曲に付与するべき文脈が見当たらない。仏作って魂入れず状態です。別に曲単体ではそんなに嫌いじゃない…と言うか、ちゃんとこの13話が盛り上がってたら下手するとWONDERFUL STORIES級になっていた可能性すらありますが。
・1期13話との比較
虹ヶ咲の1期13話と2期13話は内容的には似ている部分が多いです。1期13話は侑が企画した第一回スクールアイドルフェスティバルの開催が描かれ、それぞれ個別にアニメで出てきた曲をライブで歌う所から最後は全員曲「夢がここからはじまるよ」で終わります。
これは最終話だけの問題ではなく、1期では毎回各メンバーの掘り下げとソロ曲を丁寧に描いてきたことで最終話では「みんなの夢を叶える場所(スクールアイドルフェスティバル)」という場でそれぞれが1期のソロ曲を披露する、という流れが違和感なく行えたのだと思います。
一方でこの2期13話、2期はソロが栞子ランジュミアにしか無かったからと言って強引にアニメで語られてもいない2ndソロアルバムの曲を持ってくる始末となり、イマイチアニメ「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」としての凄さは感じられませんでした。
なのでこの差はある意味1期と2期の完成度の違いを象徴していますね。
また虹ヶ咲1期だけでなく、例えばサンシャイン1期13話とかも内容的にはかなり批判もあったものの、一応は千歌ちゃん達がこれまでやってきた事の集大成がこれなんですと、そういう意味で話としては成立していたじゃないですか。じゃあこの虹ヶ咲2期13話は何なの。3年も前に終わったライブをやって、アニメで作ってもない曲を流用して。アニメでの虹ヶ咲の輝きはどこにあるの。
・エピローグ
ちょぼらうにょぽみ先生!?
そういえば2期であんまりにょぽみ先生ネタ見なかったな。11話で歩夢に来てたメールがNA○Aから火星に行けって言われるんじゃないかと予想してた頃が懐かしいですね。まぁ、これは普通に良いでしょう。
「イェーイ侑さん見てる~?w今日はあなたの彼女さんと私たちで…スターゲイジー・パイを作りたいと思いま~~~すw」
「は、恥ずかしいよぉ…」
まぁ、なんでも、いいですけれど。
★まとめ
トゥデイズ チカキンズ ポイント。
ドゥルルルルルルルルルルルルルルルルルルル…………
0点(ゼロ)
\トキメカナイヨー/
…はい。
この回に関しては加点・減点を総合して0点というのではなく、そもそもの話アニメとしての体を成しておらず、評価を付けることができないという意味で0点とさせて頂きます。
この回の問題点として幾つかまとめさせて頂きましたが、エピソードは「それっぽいだけ」で表面だけなぞって終わり、ファーストライブの楽曲はスクスタの既存曲を引っ張って紙芝居してるだけ、前回伏線を張ったR3BIRTHもやるやる詐欺と、流石にあまりにも内容が虚無で、評価することができませんでした。
アニメで実際のファーストライブを再現するという所までは良いのですが、商業作品として地上波の電波に乗るアニメーションと、その日その場に集まった人達だけの盛り上がりを意識したライブを同列に作ってしまった結果として単なる閉じコンになってしまったという印象です。これは8話でも指摘していましたが、この13話はそれに輪をかけて酷いです。
・2024.09.04 河村監督の発言から2期13話を「再考」する。
本記事のアップから2年後、アニガサキの河村監督がXでつぶやいていた発言を元にこの2期13話を「再考」したので、内容をnoteにまとめました。
よかったら併せて読んでみてくださいね。
・「ライブ」と「アニメ」の楽しみ方の違い
ひだまりPはこの虹ヶ咲2期で、リアルライブで再現することを前提にした表現やライブでやったことの逆輸入の描写が多すぎるということに苦言を呈してきました。すると中には、「ラブライブってそういうもんだろ」と言ったような批判もありました。
何でそんな事を言われるのかといえば、これはひだまりPの私見なんですけど、「アニメ」を「ライブ」的な楽しみ方をしている層もいるのかな、と思います。
「ライブ」は基本的に盛り上がって楽しんだもん勝ちじゃないですか。その2~3時間のためにチケットや交通費で多くのお金を掛けて参加しているわけですから、ぶつぶつ文句を言う方が損です。ひだまりPは言うけど。ライブに来るのは基本的にその作品のファンだけですから、ファンの間だけで盛り上がれればそれで万事OKのはずです。
一方で、「アニメ」は、まぁこれは色んな考えがあると思いますが基本的には不特定多数が何度も観る芸術作品であって、ここは良かった、ここはダメだった等色んな感想を包括して批評するべきものだと思うんですね。
虹ヶ咲の「アニメ」は、放送前に声優の生放送があったり、放映後もSNSで声優や関係者があれやこれやとエモエモな事を喋る環境があるがゆえに、上記の「アニメ」として批評するのではなく、「ライブ」として観ている層がいて、だからこそそういう人はアニメの内容を批判されると怒るわけですね。
まぁ、この虹ヶ咲2期がある程度そういう層へのウケを意識して作られている、というのは分かりますし、その事に関しての是非は問いません。ただ、それでもあくまでこれは「アニメーション作品」であって、「ライブ」”感”ありきではなく、「アニメ」としてそれのみで完結する面白さでなくてはならないというのが、ひだまりPの譲れない主張です。
例えばですけど、この13話が虹ヶ咲のライブの幕間映像として流れていたならば、それは全然良いと思うんですよ。それならひだまりPも惜しみない拍手を送っていたと思います。でも重ね重ねこれは地上波で放映するアニメなので。虹ヶ咲を知らない人がアニメを観てあぁこれはいい作品だな、ライブ行ってみようかな、と思えるような熱さを感じないのでは、実際にライブに行ってるオタクだけが気持ちよくなる内輪向け作品になってしまっているのであれば。やはりこれは「違う」な、とひだまりPは思います。
ちなみにひだまりPがTwitterで募集した虹ヶ咲2期13話の評価はこんな感じでした。
【アンケート】虹ヶ咲アニメ2期13話に点数をつけるなら何点?
— ひだまりP (@Hidamarie_win) 2022年6月26日
★虹ヶ咲2期総評
#01『新しいトキメキ』・・・90点
#02『重なる色』・・・92点
#03『Sing! Song! Smile!』・・・98点
#04『アイ Love Triangle』・・・95点
#05『開幕!ドリームランド↑↑(*'▽')』・・・144,000点(100点とする)
#06『大好きの選択を』・・・100点
#07『夢の記憶』・・・89点
#08『虹が始まる場所』・・・54点
#09『The Sky I Can't Reach』・・・95点
#10『かすみん☆ワンダーツアー』・・・100点
#11『過去・未来・イマ』・・・56点
#12『エール!』・・・100点
#13『響け!ときめき──。』・・・0点
13話平均点・・・82.2点
ちなみにアニメ1期の平均点は96.4点でした。バケモノ過ぎるだろ。
この虹ヶ咲2期はスクスタ2nd seasonで炎上したランジュ・ミア・栞子を今度こそ自然な形で同好会に加入させるという無理難題を背負って始まりました。しかしながら1話からランジュのスクールアイドルとしての凄みは残しつつも、決して過度に敵対させることなく同好会とのライバル関係を描くやり方や、1期では各個人の掘り下げをしたのに対してユニットという新しい形を描くことで既存メンバーにもスポットが当たり、かつ今までに無かった組み合わせの人間関係を探っていくという展開は返す返すも流石で、このあたり6話くらいまでの展開はほぼ文句の付けようもありません。
栞子の「せつ菜さんのジャマをする理由などありません」という発言に心を救われたファンも多いと思いますが、このアニメは一貫して、スクスタに出てきた要素を真っ向から塗り替えていくスタンスを感じられる脚本になっていたと思います。
チキチキ!虹ヶ咲展開予想アンケート
— ひだまりP (@Hidamarie_win) 2022年6月13日
虹ヶ咲理事長(ランジュの母)、ずばりアニメに出る?出ない?
理事長だけは、まだ刑務所から出てきてないけど。
8話でひだまりPは54点という低評価を付けていますが、やはりこの辺りからずっと言われていた尺が足りなすぎ問題が響いてきて、全員のソロ活動を平等に描写できないから、全員まとめて出すしかないという方向性になりつつあり元々の虹ヶ咲のソロアイドル路線と乖離し始めているように思います。
(質問箱より)
ひだまりPの回答:
と言うか、虹ヶ咲はバラバラだから良いとか言いつつも結局アニメもライブも12人みんな平等、平等にしないといけないからソロは殆どできないし全員曲やみんな仲良し描写でお茶を濁すしかないというのが絶望的な問題点だぜね。
本来ならバラバラのキャラクター達が一つの目的のために団結するそこにカタルシスが生まれるんですけど、虹アニメの場合 | Peing -質問箱-
まして9話から栞子・ランジュ・ミアが加入したことで同好会は12人となり、ますます身動きが取れない状態となってしまいます。μ'sやAqoursは明確な個人回が無かったメンバーもいるものの全員が団結して何かを目指していることで皆にスポットが当たっていたのに対し、虹ヶ咲はソロ活動が出発点だったために出番の不平等が許されず、全員をまとめて無個性に描くしか無いというのは皮肉な話ですね。
結局のところいくら河村監督であっても田中先生であっても、一合の升に二合の酒を入れることは不可能なのであって、結果的にアニメ2期があったことで嫌われ者だった栞子やランジュ・ミアを皆が同好会の一員として迎え入れることはできたものの、そもそも虹ヶ咲にメンバーを追加するという元々の構想から既に間違いだったのだという、ミも柑もない話ですがこの13話を見ればそういう結論にならざるを得ません。
声優ライブとの重ね合わせについてはまぁ正直ひだまりPがただアレルギーなだけというのもあるっちゃあるんですが、結局アニメ1期が評価されていたのはそういうエモエモ要素ではなくむしろそういったものはただの小ネタで、きちんとキャラの掘り下げ、関係性の構築を丁寧に描いていたことが一番大きかったのですから、所帯が大きくなってそれも難しくなってしまった結果がこの2期後半からの異常な失速だったのでしょう。
だからひだまりPが今望むことはたったひとつ、アニメ3期で12人12通りのソロエピソードをフル尺で描いてくれ。頼む。このままアニメ虹ヶ咲が文字通り虹のように淡く消えてしまったら、スクスタプレイヤーの数だけ死んでいった幾万の「あなたちゃん」が浮かばれないんだ。
ひだまりPの思いとしてはそんな所でしょうか。
これで虹ヶ咲アニメ2期の放送が終わり、ひだまりPは今回も全話の感想記事を書き切ることができました。これはひだまりPの記事をいつも読んで下さる皆さんのおかげです。本当にありがとうございました。
7月からはラブライブ!スーパースター2期の放送も控えており、もちろんひだまりPはまた感想記事をここで書いていきたいと思います。その時は、またお会いしましょう。
おまけ。最近またお台場聖地巡礼してきました。
できること無いか探してみようよここで pic.twitter.com/eDPPd0Zaic
— ひだまりP (@Hidamarie_win) 2022年6月24日
これも近いうちにレポしたいと思います。
それでは、よきラブライブを!
★関連記事(2期1話~12話リンク)
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