「えーっと高海千歌ちゃんだっけ?ちょっと裏口まで来いや。」
Aqoursの3人ユニットが発表されましたね!それぞれ買って聴いたのでレビューしていこうと思います!
また今回のユニットCDにもそれぞれ「ドラマパート」が収録されており、内容としては「次のライブの衣装代を稼ぐためにアルバイトをしよう!」というものになっています。先代μ'sをリスペクトしているような発言をしておきながら和菓子屋のアルバイトを初日でバックレする、田舎発スクールアイドルのパンクでロックな生き様にも注目したいところですね。
AZALEA編はこちら。
Aqoursユニットシングル第1弾・AZALEA-「トリコリコPLEASE!!」感想など
Guilty Kiss編はこちら。
Aqoursユニットシングル第1弾・Guilty Kiss-「Strawberry Trapper」感想など
それでは続きを読むからどうぞ。
■CYaRon!ー元気全開 DAY! DAY! DAY!
『ラブライブ!サンシャイン!!』ユニットシングル(1)「元気全開!DAY!DAY!DAY!」
1組目のユニットは 「CYaRon!」メンバーは高海千歌、渡辺曜、黒澤ルビィの3人で、ユニット名もそれぞれの名前の頭文字が入っています。シャロンってどっかで聞いたと思ってたんですけど、クイズマジックアカデミーにそんな名前の子がいましたね。
メンバー的には、やはりどう見てもPrintempsの後釜って感じがしますね。かわいさと元気さを基調としつつ、おもにB面曲でメンヘラ調の魔性ぶりを発揮してそのギャップで深みに沈めてくるのがPrintempsのウリでしたが、対するCYaRon! は何て言うかもう元気!元気!元気!オラァ!!!って感じでパラメータの振り方が若干違うというか、あれですね。
キュートとパッションの違いっていうのがこの両者の違いを表現するのに割りと正解に近いかもしれないですね。
ジャケットイラストは、妹キャラでありながらAqoursでも随一のスケベボディを元気まるだしの躍動感あるポーズで魅せつけることで、ラブライブ!の基本要素であるところの無垢なエロスを醸し出す千歌ちゃんが印象的。でももっと目を引くのはCDの帯のアオリでしたね。
「ヤァ!ヤァ!CYaRon! がやって来る」
って。昭和映画のアオリみたいだ。「やって来る」よりも「ヤツテ来ル」って表記した方がそれらしいですね。センスが奇抜すぎる。
さて、そのCYaRon! のファーストシングルとなるのは「元気全開 DAY! DAY! DAY!」。文字通りひたすらアップテンポで畳み掛けてくるワオワオパワフル系の曲ですね。出だしから激しく主張してくるギターの音圧が「ヤァ!ヤァ!CYaRon!がやって来る」って感じで迫力がありました。
個人的に好きなのはサビのとこ「今日はどんな日かな あぁ~絶対、元気全開DAY!!」と(どんな日だ?DAY!DAY!DAY!)ってコーラスが重なるハーモニーが熱くてたまらんですね。ここ歌詞カード見るまで、こうなってるの分からなかったけど。
あとは曲の一番最後、「We are "CYaRon!" !!」と畳み掛けるような疾走感が爽快でした。曲の終わりが気持ちがいいと自然と曲自体の印象も良くなってきますね。
曲間にも容赦なく「おはヨーソロー!」とか激寒持ちネタをぶっこんで来る曜ちゃん好き。激寒ヨーソロ姉貴好き。
善い子のヨハネちゃんが筆頭だけどAqoursはメンバー一人一人のアクが強すぎて大変ですね。「アク(ア)」だけに。
<あ、ちなみに今のは~
さてB面は「夜空はなんでも知ってるの?」今"スク"の"フェス"の方でやってるイベントでもこの曲が使われていますね。
ちょっと前に出したシングルで「サカナ達はなんでも知ってるよ」って言い切っておきながら「夜空はなんでも知ってるの?」って自信なさげに問われても知らんがなって話なんですが、そんなタイトルのチグハグ感とは裏腹にかなり完成度の高いバラードに仕上がっています。やはり「ラブライブ基本原則」であるところの
「ラブライブ!ユニットシングルはB面を聴け」
これですね。B面の方が名曲というのは、まさにPrintempsの伝統でもある。
この「夜空はなんでも知ってるの?」は友達にキツい事を言ってしまって眠れずに後悔しているという様を描いた、このメンバーらしい少女の小さな心の痛みをバラード調のちょっとテンポの速いリズムに乗せて描いた曲。きっと梨子ちゃんにカエル見るのを強要したこととか気にしてるんでしょうね。(してない)
心にモヤモヤを抱えて眠れない夜に、吸い込まれるような夜空を眺めていると自分の本当の心の中を見透かされているような、そんなノリの切ない気持ちをイメージして「夜空はなんでも知ってるの?」という実はこれ神タイトルなんですが、やっぱりどうしてもサカナたちのパーティがチラついてしまうのはタイミングが悪かったとしか言いようが無いですね。
ポイントは1番のルビィちゃんのソロ部分「チョッピリイジワルダッタナ…」のとこ。
この「チョッピリイジワルダッタナ…」を聞いてこの子は正統派のかよちん枠だと確信した。Printemps枠としてユニットを組むならこういうゆるふわボイスを混ぜていくことは不可欠なのだ。これ考えるとやっぱり南ことりの存在はスゴかったんだなあ。CYaRon! においては、このゆるめの萌えボイスを隠し味としてユニットのかわいさを仕上げていく重要な役目がルビィボイスの有り方一つにかかっていると思いますね。とはいえあまり先代と比較しても仕方がないので、CYaRon! はCYaRon! にしか出来ないことをやって欲しいです。
「夜空はなんでも知ってるの?」名曲でした。
そして最後に、ドラマパート「松月をさがして❤」について。
「松月」で「パインムーン」って読ませていますね。確かに千歌ちゃんは生えてないイメージですが、曜ちゃんは普通、ルビィは薄毛の印象が強いですね。
さてCDドラマのテーマとしては「衣装を作るお金がないからバイトしよう!」って内容ですね。確かに南…さんがホテルでおじさんの相手してお金を稼いでいたμ'sならいざ知らず、パトロンの無いスクールアイドルにとって活動費は死活問題。
ここではダイヤちゃんの「女子高生が手っ取り早くお金を稼ぐにはーーー!」というセリフが意味深ですが、このセリフをバージンのダイヤちゃんに言わせたのはミステイクでしたね。これでは単に「言わされてる感」が強くキャライメージを広げるには力不足です。こういうセリフは例えば梨子ちゃんが言ってくれたなら、一気に世界観が「ググッ」と音を立てて広がったのに残念ですね。
しかし視点を変えてみれば、この台詞を聞いてまず大抵の人が考えるのは「女子高生が(立場を活かして)お金を稼ぐには」というニュアンスですが、ダイヤちゃんはこの台詞を「女子高生(の身分でありながら)お金を稼ぐには(どうすれば?)」という意味合いで言っていると思うんですね。そういうところで、誤解を招く表現をしてしまう不器用さが「バージンのダイヤちゃん」って感じでこれは萌えますね。
視点を変えてみることが大事。
どうでもいいですがお金は many じゃなくて much なんですね。僕も英語は弱いので分かりませんでした。
そういったプロローグがあった上で、各々バイトをすることになりまして今回はCYaRon! のメンバーが和菓子屋「松月」でバイトするといった内容ですね。ん?和菓子…?
そっか~和菓子か!確かに千歌ちゃんもμ'sをリスペクトしているという事を言っていたし、これもまた憧れというわけだ!なるほどな~これには高坂穂乃果さんもニッコリ…
と、思っていたら。
バイト初日でバックレてみかん畑でサボってた。
あぁ…これはアカン。誰が脚本書いたんだ。これには天使のような穂乃果さんも流石に校舎裏呼び出し不可避…
千歌「私達でこのミカンを使った新しいお菓子を考えよう!」
曜&ル「いや、もうあるから。」
千歌「うるせーブス!アイデアを出すまで帰さねえからな!!!」
自由すぎる。うーん、この子ら本当にスクールアイドルやっていけるのだろうか…
(でもこの前μ'sが一日署長やるCDドラマ聞いたんですけどμ'sもっていうか穂乃果ちゃんも大体こんなノリでした。)
そんな訳でバイト先にも偉大なスクールアイドルの先輩にもガンガン喧嘩を売っていくAqoursのリーダー。まあ、ラブライブのCDドラマがクソ酷いのは今に始まったことじゃないからね、チカたないね。
大丈夫、ラブライブ!のCDドラマだよ。
そんな形でCYaRon! ファーストCDのレビューでした。当初は3ユニットまとめて記事にする予定でしたが長くなりそうなのでとりあえず1/3だけ。
次回はアザ…アザレ…アゼ?AZALEAについて書きます!では!