”ちっぽけな昨日までの私じゃない
奏で始めたんだ 夢を!”
ちゅんちゅん、ハローラブライブ!どうもひだまりPです。
今回はラブライブ!スーパースター!!第11話『もう一度、あの場所で』の感想を書いていきたいと思います。
今回はかのん回ですね。
それでは、続きを読むからどうぞ!
もくじです。
☆第11話「もう一度、あの場所で」
あらすじ
ラブライブ!地区予選のステージで、その存在感を見せつけたLiella!は、無事予選を突破した。そんな時、かのんと千砂都の母校の小学校から、ぜひ「Liella!」に歌ってほしいという依頼がくる。承諾するも、気が重いかのん。その小学校のステージは、かつて、かのんが人前で歌えなくなるきっかけとなった最初の事件が起きたステージだったのだ。当時のかのんを知る千砂都は、改めてそのことをみんなに伝える――。
ラブライブ!地区予選
ネオ・ミュータントガールズについて
ネオ・ミュータントガールズ!!??!?!!!?!?!??!?!?!?
さらっと、とんでもない名前が飛び出してきましたね。かつて第2回ラブライブ地区予選で敗退したMutant Girlsの後釜が…しかも地区予選通過してるじゃねえか…いや、と言うかこれでアキバ(シブヤ)レポーターとMutant Girlsが無印ラブライブ!の世界と今この世界を繋げる二本の柱になりましたね。これには流石のひだまりPも笑いを禁じえませんでした。
ちなみに無印ラブライブ!を観ていない方のために解説すると、無印2期4話にてμ'sがちょうど今のLiella!のように東京予選の結果を確認するシーンで上の写真だけが登場しました。1位はA-RISE、2位はeAst heArt、3位はMidnight cats、そして4位はみゅ~~~………タント・ガールズ…ということでμ'sは惜しくも予選通過ならず…という穂乃果の夢オチでした。
実際にはμ'sは見事4位で予選を通過し、そもそも穂乃果の夢の話であったMutant Girlsは実在も確認されていなかったのですが、なんとここに来て彼女たちの意志を継ぐ者が現れ、奇しくもあの時果たせなかった東京予選通過を果たしていたようです。胸熱ですね。そうでもないか。因みに名前の元ネタというかパロディ元はミュータント・タートルズというアメコミ作品と思われます。
ちなみにますだおかだのギャグが元ネタと思われるサニーパッションさんも見事予選通過となったわけですが、よくよく考えるとなんで神津島のサニパと同じ地区予選なんでしょうね。いやだって今地区予選で、次は東京大会だって言ってるけど…渋谷区と神津島が参加してるってどういう地区で分けたんだよ。まぁ良いや、これもルビィの乳首を突っつくような指摘(※注 取るに足らない細かいことに難癖を付けることの意)ですね。チク予選だけに。
葉月恋の役割について
「終わりましたか…?終わりましたか…?」
今回は特に葉月恋が過去シリーズの登場人物をパロディしていると思われるシーンが多かったですね。例えばこのシーンの恋はラブライブ!2期4話冒頭の地区予選結果発表時の海未ちゃんと同じですし、他にも屋上での練習で「これくらいできて当たり前!」と言うシーンは、ラブライブ!1期8話でμ'sのコーチをした絢瀬絵里のセリフですね。同じように体幹のトレーニングを行っている最中の発言で、この時はまだメンバーじゃなかったのでμ'sへの風当たりがちょっとキツかった頃の話です。葉月恋もバレエの経験があるという設定なので、これくらいはまぁ良いでしょう。
ファッキンビ○チ・桜内問題
ま~~じでクソ。
はい、チサキンズ・ポイント40点マイナスです。
葉月恋がパロディしてるっぽい過去作の登場人物、おおむね絢瀬絵里、園田海未、桜内梨子っぽいんですが前2人はともかくアニメ版桜内のクッッッソしょうもないオタク設定を恋ちゃんにまで飛び火させたのは本当に理解に苦しみます。
いや本当にこのエロサイトのくだり要らなかった。と言うかひだまりP最初「パソコンが開いていたので…」とか言うから一瞬、「開きっぱなしのノートパソコンから第三者に情報漏洩」みたいな話かと思ったんですよね。Aqoursのサイバーセキュリティ講座見てこい。それはともかくアニメ版の桜内梨子が一気にイロモノ化した原因である腐女子設定とよしりこ、まさかこんな所で同じ轍を踏むとは思いませんでした。アレか?梨子ちゃんと恋ちゃんの共通点と言えば中の人がイロモノ枠だからキャライメージで揃えようとしにきた?まぁそれは流石にないか。
そもそも葉月恋、今のところちゃんとしたキャラの掘り下げがほぼ無いまま過去作キャラのしょーもない要素だけ拾わされてるのが不憫でなりません。
30秒で分かる「葉月恋」のルーツ
スーパースターのアニメ放送途中からひだまりPのブログを見つけてくれた方もいるもかもしれないので、ここで一度初心に帰って葉月恋はそもそもどういう位置づけのキャラだったかについて振り返ってみたいと思います。30秒で分かる葉月恋のコーナー。
そもそもの話、葉月恋は「ピアノ弾き」の枠として桜内梨子、西木野真姫の「ビッチ」要素を継承。「清楚」の枠として園田海未、黒澤ダイヤ、桜坂しずくの「変態」要素を継承。そして「理事長(創始者だけど)の娘」枠として南ことり、小原鞠莉の「奔放な性」要素を継承した、ラブライブ!シリーズの変態要素をギュッと凝縮した破廉恥大吟醸なのです。
光の中で見えないものが闇の中にうかんで見える。まっくらラブライブ!の闇のなかでは「清楚」は「変態」を意味する言葉ですからね。まっくらクライクライ。
実際、葉月恋は第1話ではかのん達の前にノーパンで登場、第3話ではかのん達が出演したイベント会場近くの男子トイレで全裸になって自慰行為をしていたらライブの観客が集まってきたせいで茂みに隠していた服を取りにいけなくなってしまい、もし平安名すみれがアクシデントにより会場を停電させていなかったらあやうく社会的な死を迎えていたという、人知れずとんでもない過激な行為を繰り返しているのです。かのん達に与えられた学校アイドル部の部室も、元々は恋のヤリ部屋として利用されていたことはあまりにも有名な話ですね。
話を戻すと、今回「理事長に呼び出されて怒られると思った」ネタはわざわざしょうもないエロサイト事案を作らなくても葉月恋なら退学待ったなしの変態行為を学校内で何度も行っているだろうと、これは誰もが心の中でツッコんだと思いますが…これもやはり、NHKの19時枠で放送できないという大人の事情が絡んでいるんでしょうね。ナイスな平安名のケツは平気で放送するのに!?
葉月恋に対する認識を読者の皆さんと共有した所で、これらの葉月恋のキャラ付けによる問題点を掘り下げていきたいと思います。
葉月恋いらない子説について
気 ま ず い
「かのんちゃん達はこの学校の希望だね!」と言われるにつけ、ずっとその希望を断とうとしていたことがどうしても脳裏をよぎってしまう葉月恋。
いや、いいんですよ。ひだまりPだってなにも今さら恋の生徒会長としての所業をあげつらって糾弾しようとしている訳ではありません。これは恋が可哀想という話です。普通科の制服着てるのにこの中で恋だけ音楽科って、普通に針のむしろじゃん。
これは前回すみれ回で指摘したのと同じことが起こっていて、結局のところ第1話からスクールアイドルに猛反対、普通科と音楽科の対立と併せて全校生徒の知る所となるなど「敵対関係」の構図はガッツリ描かれてるのに対して、恋がメンバーに加入してからはしょーもない顔芸や過去キャラのパロディをやらせるだけでほとんどキャラの掘り下げもなく放置されているから、こういうシーンでなんか恋だけ置いてけぼり感があるんですよね。もっとあけすけに言うと、恋がLiella!に加入してプラスになった描写が全く無く、今のところ加入した意味が無いんですよね。なんて事言うんだよ。
例えばシリーズの新作が出るごとに生徒会長として再評価されていく絢瀬絵里先輩を思い返してみると、確かにスクールアイドルに反対してはいましたが別に全校生徒と揉めるような描写は無かったですしバレエの経験を生かしてμ'sのダンスコーチを引き受けた所からその真摯さに感化されてメンバーに加わるという流れであったため加入回である第8話のライブ後にはもう完全にメンバーの一員として自然に加わっていましたし、その後もダンスの指導だけでなくμ'sのステップアップのためにライブを企画したり(9話)、先輩禁止ルールを作ることでまだ自分にちょっとビビッていた後輩と距離を縮めるきっかけを作ったり(10話)、”サブリーダー”の立ち位置として遺憾なくその能力を発揮していました。こうして書くと、絢瀬絵里と言えば加入後はポンコツ化したというような印象ばかりが先走りがちですがアプローチが生徒会からスクールアイドルに変わっただけで学校を盛り上げるために積極的にリーダーシップを取って皆を引っ張っていく姿勢は加入前・後で変わることなく、だからこそ穂乃果達と敵対していた頃には見せなかったちょっと抜けてて可愛い一面が描写される度に評価を上げていったんですね。
我らが葉月恋ちゃんに話を戻すと、今回取ってつけたように体幹トレーニングのコーチをしている描写があったものの基本的にダンス指導は2話からずっと千砂都の役目ですし、「音楽科」であることを活かそうにも歌も作曲もかのんの領分になっています。まぁ「ノンフィクション!!」は設定上恋が作曲したことになっていますが、その下りの描写は皆無でしたからね。
更に言えば絢瀬絵里はメンバー入りしてから持ち前の美形とスタイルの良さで女性ファンの獲得にも貢献したという描写がありましたが、恋ちゃんは見た目では負けてないと思えますが実際には恋のファンが増えたなどという描写は一切なく、レズ系エロサイトをこっそり閲覧していたというクソみたいなダソク描写があったのみ。この対比は流石に可哀想すぎると思いますね。
μ'sの絢瀬絵里が加入後にしたこと
— ひだまりP (@Hidamarie_win) 2021年10月12日
・バレエ経験を生かしたダンスのコーチ
・持ち前の美形とスタイルで女性ファン獲得に貢献
・μ'sレベルアップのためライブを企画
・先輩禁止ルールでメンバーの距離を縮める
Liella!の葉月恋が加入後にしたこと
・レズ系のエロサイトを閲覧
また絢瀬絵里と葉月恋の比較をするなら黒澤ダイヤはどうなんだという話になるんですが、ダイヤ推しのひだまりPとしてもアニメ版サンシャインの黒澤ダイヤには擁護できない点が山程あるんですがまぁ今にして思えばですよ。原作になかったドルオタ設定、シスコン設定など「ダソク」の辞書に載せたいほどのクソみたいなデバフとキャラ改変をしこたま盛られて、一応はそれでもなお鹿角聖良が言う所の「華やかさと存在感」の描写は残っていた…んだなぁと、葉月恋を見て思いましたね。下を見るな。
そもそも黒澤ダイヤ、一度スクールアイドル設立を却下している(千歌のことではなく)ことと、「僕らのLIVE 君とのLIFE」を「ぼららら」と読んだという特大ボーンヘッドはあったものの実際それ以降は特にスクールアイドルを邪魔する描写もなく、またAqoursにおける3年生の立ち位置は割と特殊だったのでその意味で加入そのものには違和感なかったですね。Aqoursの名前わたくしが書きました♡にはキレたけど。
ちょっと話が脱線しましたけど、まぁ何が言いたいのかというと無論、メンバーだから何かしら目に見える貢献をしないといけないという話ではないですよ。だからと言って、スクールアイドルにずっと反対し、かのん達に「転校すれば?」とまで言ってのけ、更にはその反対理由も実は勘違いでした☆と滅茶苦茶な経緯で8話まで来てしまっている葉月恋はそもそもがマイナスからのスタートになっており、なればこそ恋の好感度をしっかり上げて恋推しの視聴者にも満足して貰うのがメンバー全員横並びで売ってるキャラアニメとしての最低限の誠意ではないかと思うんですが、まさか…まさかあの支離滅裂な第8話をもって葉月恋の好感度が上がったと思っているわけでは…ないよね?
”ちーちゃんの
小尻とすみれの
デカい尻
葉月恋だけ
シリ(支離)が滅裂”
詠み人:ひだまりP
ちなみにこれは、Liella!のセックスアピールであるお尻と、わたくしのエピソードだけ支離滅裂であることを掛けた…(ちかっちギャグ)
さて、ここまでネオ・ミュータントガールズの話と葉月恋に対するお気持ち表明で5,000文字も使ってしまいましたが、いよいよ今回のエピソードの本題に入っていきます。
澁谷かのんのトラウマ問題
歌 舞 伎
何回見てもここのポーズで固まったままクソレズセンサービンビンに働かせてるの笑っちゃう。まぁ、そんなことはどうでもいいんですけど。
かのんの母校、何だっけ青山渚小学校でしたっけ。恋ちゃんの「小学校を下見に行くというのはどうでしょう?」が、この回というかむしろこの作品を振り返って唯一の、プラスに働いた葉月恋の提案になったのではないでしょうか。取り返しがつかねえぞ。
歩こう 果てない道
歌おう 空を越えて
想いが届くように
約束しよう 前を向くこと
Thank you for smile
ちーちゃん…いや、歌うのはかのんなんだけど…
ステージの上で歌えないと言えばやはりアニメTHE IDOLM@STER第20話『約束』を思い出しますね。ひだまりPが人生で一番泣いたアニメの回かもしれない。ひだまりPもぶっちゃけ、1話でかのんが歌えないという回想が入った所からずっとこういう回が来て欲しいと思っていました。
実際この回は文脈こそ異なるものの、予想以上に1話の中で「約束」→「まるで花が咲くように」の流れを踏襲していてひだまりPとしては満足でした。具体的にはこの手を繋いで歌うシーンでかのんの歌えないというトラウマを乗り越える流れを再現し、そこから最後にかのん一人で歌うという流れですね。
まぁこれ以上「約束」の文脈に寄せようとしたらランジュと監視委員が出てきちゃうから、これくらいがいい塩梅だと思いますね。
しぶや(独唱)
「独唱」って言われて森山直太朗さんの「さくら(独唱)」を連想するのはまぁ、まぁ良いんですけどつい最近ネットミームになった濃厚とんこつ豚無双を連想してしまうのは本当にクソでした。しかも観終わった後Twitter開いたら皆同じこと言ってて鬱になりそうでしたね。
本当にどうでもいいな。
でも歌と聞いて即全員一致でかのんを推薦するのはこのグループならではの所がありますね。千砂都は「Liella!が誕生したのはあの時かのんちゃんがクゥクゥちゃんの想いに応えて歌ったから」と言っていますが、そもそもかのんの歌唱力に対する絶対の信頼があってこその全員一致でもあることは揺るぎないので。
澁谷かのんの本作主人公としての風格についてはこのブログでも度々太鼓判を押してきましたが、純粋にプレイヤーとして信頼されているタイプのリーダーはラブライブ!という作品では極めて異色で、そして且ついい方に転んでいると思いますね。
『獅子の子落とし』について
かのんちゃんは不安よな。ちぃ、動きます。
この回の最重要分岐点、ちーちゃんの「獅子の子落とし」です。澁谷かのん唯一の弱点である「一人では歌えないのではないかという不安」を克服するため、半ば強引にかのん一人で青山渚小学校のステージに立たせるように仕向けてしまいました。
この千砂都の行動については、Twitterでも賛否両論があるようでした。こいつは星一徹かと。「かのんちゃんならできるはず!」と言う押し付けで一方的に苦境を強いるのはどうなんだ?という意見も目立ちました。これはいかにも現代っぽい感想だと思いましたね。
これは先にひだまりPのスタンスを表明しておくと、これは千砂都のファインプレーであり、問題はなかったと考えています。まぁ、2期でラブライブ養成ギプスとか持ち出しそうだなという『印象』は残してしまったわけですが、この回の千砂都の行動が問題だったとは思えないですね。
まずひとつ誤解して欲しくないのは、この千砂都の決断は決して安易な「さ~て、かのんちゃんは一人で歌えるかな~?」という”試し行為”ではないわけですね。だって、もしもですよ。ここでかのんのトラウマが再発してまた歌えなかったら。「いや~ダメだったよ。じゃあ気を取り直してラブライブ目指そっか!」ってなる…わけないですよね。ラブライブ!出場を諦めるどころか、Liella!解散待ったなしなわけです。今この大切な時期にそんな事になったら正に特大のヤブヘビ、いやシブヘビですね。
それほど澁谷かのんが歌唱力という意味でも、また精神的支柱としてもLiella!を支える大黒柱的存在であることはもうここまでで十分に示唆されています。
そのことを千砂都は勿論、クゥクゥもすみれも恋も分かっていたはずです。それぞれ目的は違えど、夢にまで見たラブライブの舞台を目前にしてもしかしたらかのんのトラウマを再起させてしまうかもしれない、そんな決断を軽々にできるはずはありません。
ですからここに、4人のかのんに対する「信頼」と「覚悟」が現れているんですね。ひだまりPはそこを重視しています。
そしてもう一つ、よくよく考えるとここは「かのんは果たして歌う事ができるのか?」という文脈では本来ないはずです。無論上に書いたように、繊細なかのんのトラウマを再起させてしまうというリスクを孕んではいる。いるが…クゥクゥも言ったように、「かのんが歌えない」という話はとっくに終わっているはずなんですよ。今の澁谷かのんはスクールアイドルLiella!のリーダーで、ライブだって何度も経験してきていますから、「一人じゃ歌えないんじゃないの?」という心配をかのんに向けるのは実は失礼ですらあります。
じゃあ何なんだと言うと、これはかのん自身の、「一人じゃ歌えないんじゃないか」という不安を払拭するためなんですね。それは千砂都もそう発言しています。
なのでここは、かのんが過去のトラウマと決別するための後押しをしたというのがひだまりPの捉え方ですね。
まぁただ、本番直前にかのんが千砂都に電話して「ありがとう。みんながいるから歌えてた、それじゃダメなんだよね…」って言うシーンはダソクでしたね。そういう下手なフォローでかえって千砂都の毒親感を引き立たせてしまった結果生まれた賛否だと思います。監視委員とかだって悪いことは悪いとちゃんと認めれば良かったのに「え、それってもう味方じゃ~ん」とかクソみたいなフォロー入れたせいでよけい燃えたでしょ。「かのんに怨まれるかもしれない」という、その覚悟は持っていて欲しかった。いや、正確に言うと千砂都はその覚悟を持っているんだけど、だからこそ脚本で余計なフォローを入れたことでその「暗黙の信頼」みたいなものが崩れてしまったと感じましたね。チサキンズ・ポイントマイナス10点です。
澁谷ありあとの対話
やっぱ雪穂じゃん…
そういや作中では冬になってるんですけどアレかな、ラブライブって年2回開催されてたはずだけどいつの間にか年1回になったんですかね。棋聖戦かな?まぁスーパースターは全員1年生だからアニメ1期と2期で同じ年度のラブライブに2回出させないといけないという事情は無いんですけど、その辺実際どうするんでしょうね。2期で2年生に進級したりするのかな。そうなったらいよいよありあがメンバー入りしそうだけど。if雪穂じゃん…
真っ直ぐに歌が大好きで、周りを元気にする太陽のようなパワーを持っていた幼い頃のかのん。まぁひだまりPは今のスレたかのんも好きですけどね。なので今のかのんが劣化したという捉え方はひだまりPしてないんですけど、これはむしろ過去作主人公との共通点を持たせてきた、と思いました。雪穂の「嫌じゃなかったよ」という発言も、ラブライブ1期1話より南ことりの名言「後悔したこと、ある?」を思い出させますね。
そもそも、今のかのんも第1話時点ではダウナーな一面を見せてこそいましたが「歌が大好き」という気持ちは一貫して変わっておらず、持ち前のアグレッシブさでスクールアイドルの問題も、学校内の問題も自ら解決へと奔走するなど幼い頃の熱血ぶりは消えてなどいないわけです。それでいて歌唱力と作詞・作曲のセンスも兼ね揃えた歴代でも類を見ないまさにスーパースターなわけですが、そこに周りを明るくするカリスマ性まで取り戻したら確かにLiella!としても大きなプラスになるんじゃないかという千砂都の意見には頷けるものがあります。なんか今回の記事あれだな。澁谷かのんの内申書書いてるみたいになってきたね。
同じ穴のグソクムシ問題について
これもまぁルビィの乳首なんですが、指摘しないわけにもいかないので言及しておきたいと思います。
今回千砂都の策によりかのん以外のLiella!メンバーはそれぞれの事情で参加できない、という事になりました。こうなると問題になってくるのはクゥクゥもその「嘘」に加担クゥクゥしてるということですね。
そもそもクゥクゥはずっと「正直」を美徳としてきたキャラでした。それは例えば憧れのサニーパッションの前でも料理をほとんどすみれに作ってもらった事を隠さなかった所にも現れていますね。
いや、何度も言うけどこれはルビィの乳首だと言われればそうなんですよ。はっきり言って取るに足らない問題です。そもそもクゥクゥがついたのは自分が得するためのウソではなく、明らかにウソも方便と言えるシチュエーションのウソですからね。
それはそうなんだけど、しかし9話でかのんに「ウソをついたのですか!それではこのグソクムシと同じデス!!」と言ってたお前がウソをついたんならそれはもう、同じ穴のグソクムシとの誹りは避けられないでしょ。
はい、同じ穴のグソクムシが言いたかっただけです。本題に戻りましょう。
『私を叶える物語』
いいじゃん…
いやもうそれよ。シンプルに好き。こういうのでいいんだよ。目玉焼きハンバーグみたいなもんです。
こういう「過去の自分との重ね合わせ」で成長を描写するの良いですよね…けいおんの1期最終話みたいな…なんていうかもう、ひだまりPはそういうのに弱いんですよ…
結局、澁谷かのんを救えるのは澁谷かのんなんですよね。周りからも明るくて元気で皆を引っ張ってくれる存在だと思われていた澁谷かのんの、胸の内に秘めている不安に気づいてあげられるのは澁谷かのんその人だけなんだと。
澁谷かのん自身の事だから、これは「同情」ではなくて「自覚」なんですよね。不安な気持ち、怖い気持ちから目をそらすのではなく、その気持ちを自覚したからこそ怖くてもみんなのために歌を届けたいという想いを強く持って、あの日歌えなかったステージに今日は立つことができました。この「自覚」が、「ばーか。歌えたら苦労しないっつーの。」と過去の自分から目を逸らしていた第1話のかのんからの成長です。
挿入歌「私のSymphony~澁谷かのんver.~」
やるのぉ…アカギ…!
いやマジですごい。こう来たか…
第9話の挿入歌が「Dreaming Energy」だった事を覚えているでしょうか。あの時はLiella!ファーストライブへのテコ入れでとりあえず文脈付与しとけみたいなクッソ雑な選曲だとひだまりP言いましたが…マジかよ…マジでこんな無明の「北」単騎みたいな事してくるのか…
要するにですよ。「始まりは君の空」のCDには2バージョンありましたが、「Dreaming Energy」は[皆で叶える物語盤]に収録されているのに対し、この「私のSymphony」は[私を叶える物語盤]なんですね。だからLiella!のグループ名を決める回で、5人の関係性を強調した第9話では「Dreaming Energy」が使われ、この澁谷かのん自身を掘り下げる11話では「私のSymphony」なのか…
マジか。いや、これは無理よ。そんなお前…単なるポケモン赤緑商法みたいな所にそんな文脈があるって思わないじゃん…
そしてここで「私のSymphony」を歌われるのは完全におばあちゃんのリトマス紙でした。いやもう、今まで単にポケモン赤緑のどっちかしか出現しないポケモンくらいだったこの曲の立ち位置がガラッと変わった。マジでめちゃめちゃストライクでした。
こういう「文脈」がラブライブ!の強さなんですよね。ストーリーと楽曲が互いを引き立て合っている。この辺りの演出は本当に流石で、文句のつけようもありません。
”ちっぽけな昨日までの私じゃない
奏で始めたんだ 夢を
幕があがる ここから先は
胸に描いてたステージ
できっこないよって思ってたことも
踏み出せばほら叶うんだ
きらり希望響かせるの
どこまでも広がれ 私のSymphony"
ひだまりPもラブライブ!スーパースターで涙ぐむ日がくるとは思いませんでした。しかもこんなラブライブ!の王道を往く展開で…
まぁこの「文脈」はどう考えても説明するだけ野暮ですよね。歌詞そのまんまじゃん。
「私のSymphony」という曲名も良いですね。"Symphony"とは「交響曲」という意味なので、「私の」と「Symphony」が言葉として対比になっています。これはこの回になぞらえると、「”みんな”がいるから歌える」澁谷かのんが今ここでは「”ひとり”でLiella!としての音楽を歌っている」ことと重なってきますね。いや、と言うかこれは完全に「始まりは君の空」リリーズ時からの意図だったろ。ある意味では最初からアニメ化コース一直線のLiella!だからこそできた芸当だと言えます。
これ絶対(舌)入ってるよね。
生き馬の目を抜くスクールアイドルの世界はこれくらいの百合営業でもしなきゃ生きていけないんだと言うことを身を持って後輩達に伝えるOGの鑑なんだよなあ…絶対Liella!ファーストライブでここの展開なぞって来るゾ。
次回「Song for All」
ん?ちょっと待って…
次回最終回!?!?!?!?!?!?
いや、ブルーレイ1巻に2話まで入ってたのでおかしいとは思ってたんですけど、まさか12話完結とは…ちょっと待ってウソでしょ…あと1話で恋のキャラ付けどう回収するんだよ…Liella!4人でよかったねってなっちゃうだろ…
乞うご期待。
☆まとめ
トゥデイズ チサキンズ ポイント。
ドゥルルルルルルルルルルルルルルルルル………
100点(ワンハンドレッド)~!!!
\ギャラクシー!!/ \ギャラクシー!!/ \ギャラクシー!!/
はい、文句なしの100点です。いや文句はあるけど。この回の内容としては文句なしなので。ただただシンプルにこういう話がひだまりP大好きなんですね。和風おろしハンバーグみたいなもんです。このアニメそのものへの総評は最終話にやりましょう。
とにかく澁谷かのんの成長。そしてトラウマの克服。これをちゃんと描いてくれたのが本当に良かったし、1話でかのんの「歌えない」という設定を見た時からずっとやって欲しかった展開をやってくれたのも素晴らしいです。
ここで言うかのんの「成長」というのも「歌えなかったけど歌えるようになった(小並感)」みたいなファジーなものではなく、自分自身の内面に向き合うことができるようになった結果であるというのが、1話からの澁谷かのん人物像をしっかりと捉えた上での「変化」の描き方だと思いました。恋のキャラ付けに関する問題点もこの記事では書きましたが、一方で澁谷かのんの描写については本当にこのアニメ、外しているところを見たことがないんですよね。
そして「私のSymphony」への解像度がグッと音を立ててクリアになったことも見逃せません。この「文脈」こそラブライブ!シリーズの命と言っても良いほど重要なポイントですからね。「みんなで叶える物語」と「私を叶える物語」の対比をここで描けたことで、このアニメ「ラブライブ!スーパースター!!」としても一つの大きなテーマをとりあえずはしっかり纏め切ったな、という感じです。
それでは、次回12話でまたお会いしましょう。
みなさま、よきラブライブを!
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