ウィーンの大バカ野郎はどこだぁ~!!!!!
ちゅんちゅん、ハローラブライブ。どうもひだまりPです。今回はラブライブ!スーパースター!!アニメ2期12話「私を叶える物語」の感想を書いていきたいと思います。思いますが……
いや、なんていうかもう、時間返せくらいしか言うことがない物凄い最終話でしたが、感想はちゃんと書きます。はい、よーいスタート。
もくじです。
あらすじ
理事長にウィーン国立音楽学校への編入を勧められたかのんは、自分の進路に悩んでいた。
千砂都は、かのんが世界に歌を響かせる夢を叶えるためにも留学してほしい、と言ってくれたのだが、かのんはLiella!やほかのみんなのことが気になってしまい、思い留まっていた。
そんな夜、千砂都から連絡があり、かのんは学校に向かうことに。
するとそこには、千砂都だけでなく、Liella!のみんなの姿があって──。
前回11話で突如かのんに訪れたウィーン国際音楽学校への留学のオファー。Liella!と結ヶ丘の皆のために一度は留学をしないという決意をしたかのんでしたが、前回のラストで千砂都はかのんに対し「留学して欲しい」と伝えます。
11話の感想記事ではアニメ1期から描かれてきたかのちぃの関係性と、そこから千砂都がかのんの留学を後押しする「理由」について考察してきました。そしてついに最終話!よっしゃでかした!!早く観せてくれそれを!!わっはっはっは!!
…いやだね。見せたくねェ。
なに!?
………いや、いいんだ。もういい。見せたくないなら………
麦わら……お前は…いいヤツだなァ……!
うすうすな…もしかしたらってな…
なるべく…考えないようにしてたんだが……
ないんだろう……中身が……!
…………うん。全部からっぽだ。
と言うことで、11話から「かのちぃ」の関係性、そしてかのんの留学を千砂都が後押しするのは「自明」であるということを言ってきましたが、この12話のせいでかのんの留学問題とそれにまつわる全てが何の意味もない茶番であったことが分かったため、基本的にこの件の一切について掘り下げることはしません。一言だけ。時間返せ。
千砂都と恋
「私はもちろん恋ちゃんのことも親友だと思ってるよ!」
「わたくしもです♪」
そういえばこの2人は元音楽科の仲間でしたね。じゃあちされん掘り下げるのあまりにもあまりにも遅すぎない???まぁこのシーンのプレシャスさに関してもね、本当は1期でちゃんと描いて欲しかったんですけど、さりとて葉月恋の描写はこのアニメ2期の唯一と言ってもいい成果なのでまぁこれは素直に良しとしましょう。
葉月恋の友達いなかった発言もいま唐突に出てきたのではなく2期7話でちゃんと恋の不器用な所は描かれていて、7話ではずっと皆の生徒会長としてあるべき振舞いを意識してきたことと、そんな恋ちゃんがゲームに夢中になりすぎて悩んでいるという可愛い一面を皆に笑われるということで心の距離を縮めるという描写がありましたよね。あの件を経て「親友」という言葉の尊さを言葉ではなく心で理解した恋だからこそ今日ここで千砂都に会いに来てこの話をできたというのは分かりますし良いシーンだと思いました。
新曲「未来の音が聴こえる」
未来の音が聴こえるとかじゃくて。
— ひだまりP (@Hidamarie_win) 2022年10月9日
今の音が聞こえねぇよ。
やっぱり今回もダメだったよ。
いや…曲としては悪くないんですよ。c/w曲として聴くならむしろ名曲だと思う。でもこれラブライブの決勝じゃないの?歴代で言えば「KiRa-KiRa Sensation!」や「WATER BLUE NEW WORLD」が据えられたポジションじゃないの?曲間違えてない??
今までが名曲ラッシュでたまたまこの12話だけひだまりPには刺さらなかったとかなら良いですよそれはそれで。「曲が弱い」ってずーーーっと言われてきた中で最後までこれはいくらなんでも、率直に言うと、ガッカリでした。
バラード調の曲だからダメって事はないですよ。でもこの曲には乗ってないのよ。ラブライブ!で絶対勝つという想いが。過去作との比較ばっかりで申し訳ないですけどμ'sはアニメ2期で一大目標としてラブライブ優勝を掲げたわけですし、Aqoursも(優勝後の展開は色々文句言いたい所もあったけれど)学校の名前を残すために優勝するって熱い想いがあって、彼女たちはそれを成し遂げるための最高の曲とステージを確かにラブライブのステージで作ってきたじゃないですか。ないのよ。Liella!には。
ステージ演出と舞台装置は凝ってるけど肝心の歌に気持ちが乗ってないのよ。だってこの曲、Liella!がアニメ2期でずっと目標にしてきたラブライブ優勝に向けて、かのんときな子(たぶん)が詩を作って、恋とメイが作曲して、千砂都と四季が振り付けを考えて、すみれと可可が衣装を作って、オニナッツがネットで工作して、そういう1年生と2年生のみんなの想いが詰まった曲。の、はずなのに。それを実感させるエピソードが何もないんだもん。
結局最後まで2期生のエピソードは掘り下げられる事なく、取って付けたようにかのんの留学問題をやって9人友情アピールして、「はい、留学は中止で~す!」って、そんなにこちゃんの胸より薄っぺらいエピソードでこの曲にどんな文脈を感じればいいんだよ。
ラブライブ優勝がぶっちゃけた話ご都合展開なのはμ'sもAqoursも同じ。まぁそれはそうですよ、脚本に優勝って書けば優勝なんだから。でもμ'sやAqoursはその優勝に賭けた想いと、それをぶつけた曲から生まれるカタルシスがあったからこそ大きな感動が生まれたんじゃないですか。生まれてたっけ?いやまぁどっちにしても曲はどちらも今なお語り継がれるラブライブ!史の名曲じゃないですか。この「未来の音が聴こえる」がそれと同列に名前を残せるかと言われれば、まず無理ですよね。
曲が弱い云々の話は10話でもしてるので、参考にして下さい。
ラブライブ!スーパースター!!2期10話「渋谷に響く歌」感想-『澁谷かのん』が帰ってきた! - ひだまりPはこう語った
ということでLiella!はラブライブ優勝しましたが、した意味はとくにないのでこれに関しても割愛します。はじめての一等賞良かったね。
「ごめーん!やっぱ留学中止!w」
留学は中止よ。
?
だって優勝したけど、かのんちゃんは別に留学行かないんだよ。
奇跡を起こして、かのんちゃんの門出をみんなで送り出して…
だから輝けたんだ!
輝きを見つけられたんだ!
かのんちゃんの留学がドタキャンされたのに…
輝きが見つかったなんて思えない!
私ね、マジでラブライブなんてどうでも良くなってる。
Liella!の輝きなんて見つからない!
くたばれ。
— ひだまりP (@Hidamarie_win) 2022年10月9日
バカじゃないの?
いや本当に。えっ……何?何を見せられたの??何がしたかったの?何で?何で最後の最後にいきなりちゃぶ台ひっくり返したの???
いや、ひだまりPこの回めちゃめちゃキレてるような書き方してきましたけど、ぶっちゃけこの「留学中止」の直前までは「何だかんだでいい最終回だったじゃん」って思ってましたからね。かのんの留学に関するみんなの想いやLiella!のエピソードが生きてた間はまぁ1期と同じで最後は笑って終われるんだと思ってましたよ。
何ならマルガレーテが結ヶ丘の制服着て登場したシーンも、かのんのオマケでウィーンに帰るのはやっぱり癪だからかのんのいないLiella!にマルが代わりに入って今度こそラブライブで優勝するとか、そういう事を言いにきたんだと思いましたよ。想像もしなかった。こんな全部台無しのオチにするなんて。間違いなくアニメラブライブ!史上最悪のオチでした。
いや、結果的にかのんの留学が中止になってもかのんを後押しした千砂都の想いやみんなのLiella!を続けていくという決心があったことは変わらないでしょって、もしかしたら思うかもしれません。でも変わらないからって無かったことにして良いわけじゃないんだよ。それやって良いのは帰ってきたドラえもんだけ。そういえば11話でも帰ってきたドラえもんの話してましたね。じゃあちぃ太くんがウソ800を飲んでかのえもんに留学してほしいって言ったから留学が中止になったのかもしれませんね。大馬鹿野郎。っていうか「帰ってきたドラえもん」だってちゃんとウソ800って言う作品の世界観に沿ったひみつ道具の存在を理由として出してるんだぞ。これは何?この投げっぱなしENDで続きはアニメ3期を見てね!って事?アニメ3期決定???嬉しくないわ!
このお話の中では誰にも非はないですよ。ひだまりPはこの「脚本」にキレてる。こんなゴミみたいな「試し行為」をしてきた脚本に。こんなラブライブ!アニメ史に残る駄作を生み出した脚本に。お前のやってることはスクスタの虹ヶ咲アニメ1期8話連動ストーリーの桜坂しずくと同レベルだからな。
3期前提のストーリーだからとかじゃなくて、いや勿論それもクソですし、そもそもそれ以前にこれやってる事は本家ラブライブ!で言ったら2期最終話に南理事長から「ごめーん!やっぱ廃校!w」って言われるようなもんだからな。サンシャイン2期最終話で鞠莉が「皆ごめーん!やっぱ学校続くって!w」って言うようなもんだからな。今までの話を観てきた時間を返せ。マジで。
そういえばこのオチ、本家ラブライブ!2期最終話に似てるって指摘もあるらしいんですけど冒涜も花田…もとい甚だしくて。本家ラブライブ!2期13話は結果的にはそのまま劇場版に繋がってくるんですけど、たとえ繋がらなかったとしてもちゃんと「何かが始まるワクワク感」を残したままで、Happy maker!という名曲も添えてラブライブ!らしく終わっていたじゃないですか。じゃあこれは何?留学が中止になったから何?これはただの「続きでフォローされないと意味が分からない投げっぱなしオチ」でしょ。マジで花田先生は本家ラブライブ!の脚本書いた人に土下座して謝った方がいいと思います。
まとめ
トゥデイズ チサキンズ ポイント。
0(ゼロ)!
当たり前だろ。いや11話の74点も返してほしい。だからマイナス74点にしようと思ったんですけど、まぁいいや。ウィーンとかのんのラップバトルに免じて11話は74点のままでいいです。
まとめとしては最後の留学中止で全部終わりです。終わり。これまでずっと「ラブライブ!を語る」ことをこのブログの趣旨として、またひだまりPの「人生をラブライブ!にする」という矜持に則って良い回もそうでない回もたくさん語ってきましたが今回は本当に、それに値しません。何もまとめる事はない。恥を知ってくれ。
千砂都がお団子ほどいてステージに立った理由?ストーリーの生き恥を雪ぐために切腹しようとしたんでしょ。留学中止になったかのんが部室に戻ったら恋に介錯されて腹切って死んだ千砂都がいます。アニメ3期は………地獄だ。
3期に繋がるのか繋がらないのか知らないですけど、一応形だけでもアニメを名乗ってるならもうちょっとこの2期を総括するようなシーンが必要だったと思います。四季とか今回何してたの?一応未来の音が聴こえるで美声披露はした。と言うか四季メイは今回と言うか1クール通してマジで何のために出てきたのか分かりませんでした。結局かのん一人の物語に終始した上に、そのかのんの物語であるはずだった「留学」を最後の最後でいきなり全部ひっくり返して台無しにしたわけですから、一体何の時間だったんだと言われるのは至極京極当たり前だと思います。
これまでのラブライブ!シリーズは勿論神回もあればそうでない回もあって、最終回が煮え切らない終わり方だった事もあったんですがそれでもシリーズを通して見ればどれもいいアニメだったねと笑って振り返ることができるものばかりでした。
このスーパースター2期は、ラブライブ!シリーズを通して初めて、明確に「駄作」と断言できます。
それ、見たくない。 pic.twitter.com/kQNaAuIKHv
— ひだまりP (@Hidamarie_win) 2022年10月10日
BDの予約もキャンセルしました。4巻以外は。4巻は「UR 葉月恋」が収録されているので買います。
スーパースター2期まとめ
と言うことで、スーパースター2期のチサキンズ・ポイントをまとめます。
第1話『ようこそLiella!へ!』・・・85点
第2話『2年生と1年生』・・・88点
第3話『優勝候補』・・・75点
第4話『科学室のふたり』・・・58点
第5話『マニーは天下の回りもの』・・・55点
第6話『DEKKAIDOW!』・・・67点
第7話『UR 葉月恋』・・・9,000,000点(100点とする)
第8話『Chance Way』・・・91点
第9話『勝利のために』・・・6点
第10話『渋谷に響く歌』・・・80点
第11話『夢』・・・74点
第12話『私を叶える物語』・・・0点
平均点 64.9点
*参考*
ラブライブ!サンシャイン!!2期平均 77.8点
ラブライブ!虹ヶ咲学園1期平均 96.4点
ラブライブ!スーパースター!!1期平均 81.8点
ラブライブ!虹ヶ咲学園2期平均 81.5点
正直、4月からアニメ虹ヶ咲2期とスーパースター2期をほぼ立て続けに放送すると言われた時は想像もしていませんでしたね。まさか両方とも最終話が虚無過ぎて0点付けることになるとは。いや…虹ヶ咲2期最終話もだいぶ酷評したけど今思えば、今思えばですよ。0点はちょっぴりイジワルだったな。言い方わりとキツかった。いや当時書いてたことも勿論本音なんですけどこれを見ちゃうとやっぱり虹ヶ咲2期はよくやってたと思いますよ。歩夢もちゃんと留学行ってたし。
良かった点
LoveLive! New Superstars!!
2期7話感想記事で触れた通りですが、葉月恋というキャラについて言えば2期で彼女を救済することには成功していたと思います。
葉月恋のルーツである母が遺した結ヶ丘女子高校を背負って立つ重責、そしてシリーズでも類を見ない親子2世のスクールアイドル。本来であれば非常にプレシャスで感動を生み出す要素であるはずの葉月恋は残念ながら1期ではその魅力の0.0001%も描かれず、勘違いでかのんのスクールアイドル活動を邪魔し続けた挙げ句加入したらしたでレズ系のエロサイトを閲覧するくらいしかしてないとか言うイロモノでも何でも無い空気キャラと化していました。ライブでも1期8話あたりのアニメ振り返りがあまりにも虚無すぎてなぎちゃんのバレエで誤魔化す始末。
それがどうでしょう。2期の葉月恋は学校への想いやそれを認めてくれているLiella!始め学校の皆との絆がちゃんと描かれ、7話「UR 葉月恋」では「ゲームにハマってしまった恋ちゃん」という一見しょうもない話を、そのしょうもなさ故に恋が「本当の友達」を得たことを知ることに繋がるという展開に繋げ、それが同時に彼女が大切に思っている結ヶ丘が素晴らしい学校であるというカタルシスにもなる最高の展開を見せてくれました。
それは掛け値なしに素晴らしいものではあるんですが、ただ本来葉月恋のこういった属性は1期の時点でちゃんと描かれなかればならなかったはずではあります。そういう意味では7話は単に1期のクソ展開の尻拭いをしただけだった、という見方もできます。
尻といえば。
誰もがきらめきのヒロイン
生まれた時から今もほら!
アニメ1期8話あたりからすみれのケツを強調した描写がやけに目立つようになりました。これは本編の話が面白くなくてもすみれのケツが描かれていれば点数を稼げるという、専門用語で「すみケツ保険」と言いますがこのアニメ2期でもほぼ毎回かけられてましたね、すみケツ保険。確かにすみれのケツは大事なんですけど、惜しむらくは本編があまりにも面白くありませんでした。これ良かった点か?
恋の引き締まったスポーティなケツ、きな子の健康的な小尻、ちぃのプリケツ、そしてNHK(ナイスな平安名のケツ)…母はいつも言っていました、この学校をケツで結ばれる学校にしたいと…… pic.twitter.com/ff0NksA3T9
— ひだまりP (@Hidamarie_win) 2022年8月1日
悪かった点
いや…途方に暮れてるんですけど。その、悪い点全部言わないとダメ?分かるだろじゃダメ?まぁ、なるべく簡潔にまとめたいと思います。ひだまりPはいっそすみれと姦ケツしたいけどな。俺もな。
①澁谷かのんの神格化によるカタルシス消失
物語があまりにも「澁谷かのん」にフォーカスし過ぎているというのはアニメ1期から言われている問題でした。
しかしながら1期がその欠点を抱えつつもシリーズを通しては評価されていますし、むしろ「澁谷かのん関連の新機軸は良いけれど、これまでのラブライブ!を中途半端に模倣した所が失敗している」というのがひだまりPの1期評でした。
1期の澁谷かのんの物語、特に1期11話「もう一度、あの場所で」が素晴らしかったのは、元々は人前で歌えないトラウマでやさぐれてしまい、そこからスクールアイドルを知って歌うことの楽しさ、歌が大好きだという気持ちを思い出し、躓いてしまった人にも寄り添ってあげることができる本来の優しい性格も相まってLiella!を引っ張っていくリーダーとして皆に認められるというカタルシスがあったからなんですよね。
つまり澁谷かのんは弱点があるからこそ強くもなれる女の子で、それは彼女自身の「私一人の力じゃ何もできない」という台詞にも現れているんですけど、それとは裏腹に2期での澁谷かのんは悩んだり苦労する描写に乏しく、時折思い出したように自分がかつて音楽科に落ちた時の話をして共感を得ようとする胡散臭い宗教の教祖のようになってしまっており、それゆえかのんがただ目の前の障害を打倒していくだけで何のカタルシスも得られず、「他のキャラが蔑ろにされている」という負の側面だけが目立ってしまうんですね。
②「みんなで叶える物語」という欺瞞
上述した通りアニメ1期の話が「あまりにも澁谷かのん中心すぎる」という指摘が存在し、これに対する回答は1期12話で披露された「Starlight Prologue」。つまりこの1期は丸々プロローグだったんだよと、まぁメタクソな回答ですけどそれならまぁ2期はいよいよ「みんなで叶える物語」が来るんだと、そういう期待も正直に言えば…ありましたよ。あったのに。
結局、2期最終話も「私を叶える物語」でした。そしてそのかのんは留学を直前でキャンセルされて結局「私の物語」すら叶わず。じゃあこのアニメは何だったの?何の意味があったの?
むしろ「みんなで叶える物語」という要素は恋の方が沿っているかもしれないですね。いずれにせよ、Liella!のファーストシングルでも「私を叶える物語」と対比されていた「みんなで叶える物語」という要素はこの2期においても欺瞞でしかなく、結局のところかのんが言い続けていた「ラブライブに優勝して皆で喜びたい!」という要素も単なる「優勝イェーイ!」で終わっていました。まぁこれはAqoursもみかんイェーイ!で蔑ろにしてたけどね。
③クゥすみによるLiella!の崩壊
これは2期9話感想記事を参照して頂けると詳しく書いてますが、結論だけ言うと2期9話のせいでクゥすみ以外のLiella!が全部終わってしまいました。全部。全部!?流石に全部ではないでしょ。失ったものばかり数えるな!かのんに今残っているものは何だ!!!
仲間がい゛な゛い!!!
結局2期9話のすみれの生き恥のせいで「かのすみ」の友情は崩壊し、12話の留学ドッキリで「かのちぃ」も崩壊し、「クーカー」に至ってはもはや2期でかのんと可可が2人で喋ってる描写があったかどうかすら定かでないという破滅的な状況になってしまっています。澁谷かのんは2期のなろう主人公だった筈なのになんで全ヒロインとのルートが絶たれてるんだよ。いや、きな子と恋は残ってるから……
ひだまりPが1期の頃からやれ害悪だ牛鮭だととにかく「クゥすみ」を蛇蝎のごとく嫌っていたその理由くらいは分かってもらえたんじゃないでしょうか。
④1年生の入った意味がない
1年生の入った意味が全くない。そもそも1期でもかのんしかまともに描けてなかったのに2期で4人も増やして捌き切れるわけないじゃん…
特に四季メイに至っては加入回である4話も面白くない上にそれ以降も目立った活躍がなく、声優にギャラが出る以外に存在意義が無かったと言われても仕方がないところです。
例えば1年生だけの成長描写として1年生だけで合宿に行った2期6話が挙げられますが、その当時未加入だったオニナッツは結局かのんが遠路はるばる北海道までわざわざ勧誘に来てメンバーに加わった上、合宿自体も10話で全員でやり直しているなど、一体何の意味があったのか不明です。
かろうじてきな子には、アニメ2期序盤の大きなテーマであった「Liella!に追加メンバーを加えるのか否か」という問題と合わせてかのんとの交流も高評価でしたが、とは言え彼女も2期終盤ではすっかり空気となってしまい、1年生は「1年生」という単位でLiella!にひっついているだけの準モブと化してしまっていました。
⑤ストーリーに一貫性がない
結局1~4の問題点も含めてこのアニメを通してLiella!は何がしたかったのかが伝わらない。それが根本にして最大の問題だと思います。
OP曲の「WE WILL!!」が発表された時はこれまでになく真っ直ぐに優勝を目指すという2期のコンセプトが伝わって熱かったんですが、結局マルガレーテとか言う中途半端なヒールを登場させて1期からのライバルだったサニパは勝手に敗退、「歌は力」というマルガレに対して「そんなの本当の歌じゃない!」と否定するのは良いけど、いやいやお前らだって勝つための歌を作ってきたんじゃないの!?とナチュラルにダブスタしたままで話が進んでいきます。
1年生を入れると言ったり、入れないと言ったり、入れたかと思えば今度は1年生無しでステージに立つと言い出したり、思い出したように勝たないと帰国だと言ってみたり、生き恥晒した醜いメロンだったり、そして取って付けたように留学の話が出てきて、「やっぱナシ!」って…そんなグッダグダの物語を12話も延々と見せられ続けて今回の「この9人がLiella!」発言にどんな想いを感じ取ればいいんでしょうか。Liella!が優勝したから何だと言うんでしょうか。
⑥その他もろもろ
まだまだまだまだあるんですけど、このアニメの悪い所を挙げていくのは単にこのアニメを1話から振り返るのと同義なので、①~⑤までで挙げた事以外は今まで書いてきた1~11話までの感想記事をご覧下さい。
おわりに
この12話は流石にいくらなんでも大不評で、オタクのお気持ち表明BOXと言われるひだまりPの質問箱は9話以降の未回答が200件以上溜まっており、質問箱が放送日当日にサーバーエラーで死んでたので急遽立ち上げたマシュマロも現時点で回答済みも含め合計150件くらいのお気持ちが飛び込んできています。普通にパンクです。助けてラブライブ!
そもそもひだまりPのお気持ち表明BOXは、ラブライブ!という作品は性質上多少悪い回でもエモエモ泣いた泣いた宣言(上原歩夢の曲)でTwitterが埋まってしまうので、そういう中でアニメの内容に違和感を持ったオタクが「こう思うのは自分だけなの?」という行き所のない気持ちを発散できるように、そして何よりひだまりPブログのメインテーマである「ラブライブ!を語る」という趣旨に則って「お気持ちBOX」などと言われつつもできるだけ頑張って返信してきたわけですが、こんな満場一致のクソ回は想定してないんですよ。皆がクソだと思った回のクソな所を全部お気持ちBOXに投げ込まれたらそりゃパンクするだろ。
まぁ、なんでも、いいんですけど。
ひだまりPの質問箱はこちら。ふつおたも大歓迎です。
さて、最後がまぁちょっといくらなんでもアレだったのはとても残念ではあったのですが、ともかく今年の4月からほぼずっと続いてきた虹ヶ咲、そしてLiella!のアニメ感想記事を毎週書く日々が半年経って一段落しました。質問箱を導入して皆さんからの色々な意見も頂きつつ、ラブライブ!のアニメについてあぁでもないこうでもないと語り合う日々はとても楽しかったです。それは本当に。これからもラブライブ!はひだまりPにとっての終わらない青春であり、時に苦しみ、時に戸惑い、時にお気持ち表明しながらもこの道を進んでいきたいと思っています。
末筆ながら、ここまで読んで頂きまして、ありがとうございました。
3期?3期は………まぁ………うん、楽しみですね…
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