ひだまりPはこう語った

ちゅんちゅん、ハローラブライブ!「人生をラブライブ!にする」をモットーにあれこれ語ります。

ラブライブ!スーパースター!!2期11話「夢」感想-かのんちゃんは不安よな、ちぃ動きます。

”高い高いあの空は

 どんな風が吹いてるの?”

  ──杉並児童合唱団『いつか』より

 

 ちゅんちゅん、ハローラブライブ!どうもひだまりPです。今回はラブライブ!スーパースター!!アニメ2期11話「夢」の感想を書いていきたいと思います。ついに訪れるラブライブ東京大会結果発表、そしてウィーンマルガレーテの詳細が明らかになります。

 

 

 

 

もくじです。

 

あらすじ

見事、東京大会の勝者となったLiella!。しかし、現実を受け止めきれないウィーンは、その場を立ち去ってしまう。
一方、かのんの家で打ち上げをするLiella!の9人。いつしか年も明け、初詣に向かうことに。
すみれの実家の神社で、いい歌が歌えますように!と願掛けする9人。
そんな中、かのんはなぜウィーンが来日したのかを気にしていた。
その時、SNSで近くにウィーンがいることを知ったかのんは──。

 

 ということで見事ラブライブ決勝への切符を手にしたLiella!。まぁ知ってたけど。

 

”Hey! メーン 認めねぇぞこんな茶番

 パッションねぇセッションが盛り下げてるクールジャパン

 オール嘘っぱちのライム てめぇらリエラのクライム

 お涙頂戴のマイム 暴き出すぜアイムマルガレーテ”

 

"Hey! マルガレーテ ここは引き下がれって

 観客は見逃さねぇぜ 虚勢張ったフレーズ

 ハートに届いたライム リエラのヒルクライム

 アイアム澁谷かのん ラップなら相手するぜカモン!"

 

 敗北を認められず喰い下がるマルガレーテを1期8話ぶりのリエラップで撃退するシーンは流石のひだまりPも涙を禁じ得ませんでした。Liella!はここから始まったんだよな…

 

すみれにまつわるエトセトラ


ペヤング超超超大盛GIGAMAX

 

 乳もケツもでけぇなお前。すみパイ描写久しぶりじゃない?

 今回はかのちぃウィーン回なんですがその裏で何気にすみれ活躍回でもありました。すみれと言えばすみケツ保険とも言うように乳かケツを出させてオタクの点数を稼ぐ役回りにされがちだったのですが、今回は1年生とも距離を縮めている描写があったのが良かったですね。

 


は?

 

”きな子お前な、150円やるからその椅子代われと。

 すみケツってのはな、もっとパツパツとしてるべきなんだよ。

 ケツを突き出しただけでラブライブ優勝してもおかしくない

 叩くか叩かれるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。

 女子供は、すっ込んでろ。"

 

 すみれにナメた口きいてちょっとイジメられるきな子と、クソガキのナッツ。この辺のワチャワチャ感は仲良し先輩後輩のリアルさを感じさせて非常に良かったと思います。7話では「すみナッツ」という新しい可能性が生まれましたが、今回は更に「すみきな」という新しい可能性が提示されましたね。きな子は今まで「かのきな」で固定気味だっただけに、こういったカップリングの流動性をしっかり確保してくれるのは好印象です。

 まーたオニナッツがグソクムシネタを持ち出してきたり怪しいシーンもあったりしたんですが、これはこれで良い。まぁなくてもいいけど、あってもいいです。っていうかグソクムシ、もう周知の事実になってるっぽいですし、あと何よりすみれは後輩には若干イジられ気味の方がお姉さん属性が映えるので。なんならペヨングすみれ(妹)もそういうクソガキ属性ありますよね。

 

 

ウィーン・マルガレーテ

燃えてるシュタイン

他出場者からも批判続々

「もうラブライブ!に出てほしくない」「あんなにいい歌だったのに残念」

ラブライブ!今大会の優勝候補の一角、ウィーン・マルガレーテの発言に批判が集まっている。

先日行われたラブライブ!東京大会にて、

出場者のウィーン・マルガレーテが2位という結果に対し不満の態度を顕わにして、ファンらに対して暴言ともとれる発言をし、

同大会に出場していたLiella!の澁谷かのんとラップバトルを繰り広げる場面があった。

ウィーン・マルガレーテはインターナショナルスクールに在籍しており、今年9月に進学したばかりの1年生。

 

>もうラブライブ!に出てほしくない

ちょぼらうにょぽみ/CHOBORAUNYOPOMI on Twitter: "【ピコピコゲーム温泉】現在発売中の週刊ファミ通に第3話載ってます。単行本がもし出ても6年後くらいだと思うので是非今週お読み頂けますと幸いです。 https://t.co/WTJ3wPyCgU" / Twitter

 

 虹ヶ咲にとってにょぽみ先生を傷つけてしまったことは計り知れない損失でした。歩夢の母と言ってもいい存在なのに…まぁそれは関係ないんですけど。あと「自業自得よね」と言ってますけど最悪の発言でファンから批判されまくったのはお前だぞすみれ。

 Liella!決勝進出祝賀会のシーンですけど、メイがウィーン叩き発言をした所に千砂都がすかさず「1年生も頑張った!」と方向転換しているのに、直後にクゥクゥがまたウィーンの話蒸し返してるんですよね。マジでお前さぁ…っていうかお前らさぁ…

 

 あとしれっとウィーンが9月から高校生?と言うかインターナショナルスクールに在籍していることが書かれていますね。そもそもインターナショナルスクールって厳密には高校ではない?みたいな話もあるんですが、かのんが見てるスマホの記事以外でこの件に言及されているくだりもない上に9月からって言ってるけどまだ春先のウィーン初登場時から今の制服着てるじゃんという問題もあって、もしかするとウィーンが中学生でラブライブ出場してる件の批判を受けて急遽ここの文章だけ差しかえたんじゃないの、という噂も出ています。まぁどうでもウィーンマルガレーテですけどね。今更。

 

澁谷かのんのすべらない話


エロライブチャットすなー!!!

 

 まぁちぃちゃんのエロライブチャットはどうでも良いや。恋ちゃんもやってるので。

 

🎧「ウィーンの音楽学校、入れなかったんだよね…?w」

🎧「お姉さんと一緒の学校に入りたかったのに…入れなかったんでしょ?w」

🎧「ぷぷっ……www」

 クソ煽りから入る。

 そしてかのん自身も結ヶ丘の音楽科に落ちた経験を………いやさぁ。ナッツの時も言ったけどお前それワンウエポンでゴリ押しし過ぎだろ。すべった話ですべらない話すな。いや確かにね、その1期の頃はかのんが一度挫折を味わっているからこその共感力とかそういうのがすごくかのんの主人公適正を押し上げてるなと思ったんですけど、ちょっとこれはやり過ぎで舞台装置化している感が否めない。

 この弱者への共感力でゴリ押すスタイルはアニメ虹ヶ咲2期の璃奈ちゃんとかもそうで、ミアテイラーとか言うめんどくさいガキを躾けるのにかかる手間を大幅に短縮したりして「最終兵器田中」って呼ばれてたんですけどりなりーはまだ「愛さんがしてくれた事を自分も誰かにしてあげたい」という言わばちぃちゃん的なバックボーンがあるからそれでも良かったんですよね。そこがやっぱ2期かのんのバランスの悪さというか、全部主人公に固まっちゃってるのよね。何だろう前もそれツッコんだよね何の時だっけ。あれだ2期4話だ。千砂都が四季メイの関係性になにかを感じ取っている描写があったので幼馴染ゆえの共感性でメイに突っ込んでいくのかと思ったらまさかの部長に立候補しただけで、結局メイはかのんが釣りに行ってましたよね。まぁメンバー勧誘が全員かのんだったのは正直ひだまりPとしては肯定的に捉えていたんですけど、流石にここに来てかのん以外の影の薄さが際立ってしまっています。

 

 

留学問題

 また留学!!??!?!?

 「また」って言うか確かにラブライブ!のアニメシリーズはだいたい誰かが留学する話が出てくるんですよね。

 それはそうなんだけど、ひだまりPはクゥクゥの帰国問題がそれかと思ってた。と言うかここで留学カードを切ってくるんだったらクゥクゥ帰国問題って結局何だったの!?マジですみれが生き恥晒しただけじゃん。

 まぁ帰国問題そのものがどう展開してくるかはともかく、この2期11話のタイミングで唐突にこの話を出してきたことでひだまりPの思っている以上に不評だったこの回。いつものひだまりPのお気持ち表明質問箱にも放送から2日間で3ケタに登る投書が寄せられました。

 

 まぁ確かに、「ラブライブは海外でも注目されている」という説明はウィーンからされていたとは言え、流石に唐突と言われても仕方がない展開でしたね。そもそもラブライブ!シリーズにおいて留学展開って別にそんなみんなが待ってたお約束展開!って感じじゃなくて単なるストーリー上のテコ入れという意味合いの方が強いので。

 

 そもそもこのアニメは1期からずっと澁谷かのんを中心とした新機軸の話はしっかり面白く描けていた一方で、従来のラブライブ!シリーズ展開に寄せた話は恋の生徒会がらみのグダグダや挿入歌を入れる話数が決まっているがためのなし崩し展開など、ことごとく滑っていたということが指摘されていました。以下過去記事です。

 

 ラブライブ!サンシャイン!!は作中でも千歌の憧れとしてμ'sの存在が明言される正統な「続編」ですから、キャラクター的にも似た立ち位置の子がいて、無印ラブライブ!を踏襲するような展開があるのも良かったでしょう。しかしながら、上でも書いたように世界観は同じでも完全に違う物語であるラブライブ!スーパースター!!がこの「お約束」を踏襲する必要があったのかは、甚だ疑問です。むしろ無理やりお約束の構成に合わせていった結果無理が出たのでは?と思う所も多数あります。最も顕著な例としては生徒会長との対立です。恋が生徒会長としてスクールアイドルに反対する、という結論ありきだったのが脚本を歪曲させたのではないか、そう思ってしまうのも仕方のないところです。

実際問題、「澁谷かのん」に関する所でこれまでのラブライブ!シリーズの型に嵌まらない展開はおおむね当たっている一方、これまでのラブライブ!シリーズのお約束を継承したような展開についてはほとんどが滑っているという点を見ても本作の構成のちぐはぐさが見て取れます。

ラブライブ!スーパースター!!第12話「Song for All」感想と総評-これからが彼女たちのはじまり。 - ひだまりPはこう語った

 

 まぁそういう、そもそもアニメの構成としての問題がデカ過ぎるのは今更すみれがケツの一つ二つ出したところで誤魔化しきれなくなってはいるのですが。それは一旦置いといて純粋にこのシーンを見ていくと、かのんはここで一度は、「留学しない」という選択を取るんですよね。

 人前で歌うことができず、一度は夢をあきらめかけたかのんが再びステージに立ち、彼女の言う「皆に喜んでもらう」ことができるようになった。そのきっかけでもあるスクールアイドルをもっと続けていたいとかのんが思う事自体は自然で、Liella!のメンバーもかのんの意思を聞いて安堵にケツを撫で下ろします。が───

 

 

ちぃ、動きます。

 

 

夢をうばってカノえもん


 これはねぇ、ひだまりPがぶっちゃけこの11話をそんなに悪く思ってないのは、ひとえにちぃちゃんのこのムーブがデカかったと思います。そうだよな。留学と幼馴染はね、これもうセットですから。


「教えてくれるまで、離さない!教えて!!!あと1話しか尺ないんだよ!?円盤の売上が掛かってるんだよ!!??」

 

 さすがに11話ともなったらメンヘラ女を時間かけて説得している余裕もなく、結果的にかのんにも千砂都にもフィジカルで押さえ付けられて自身の恥を吐かされるウィーン。これは正直、ちょっと不憫ではありましたね。

 

ウィーンに入りたいMARGARETE

「今日、家族から連絡があったの。かのんがウィーンに留学するなら、私も戻ってきていい。かのんの元で歌を学びなさい、と。」

「つまり…ウィーン(人名)ちゃんはウィーン(都市)に帰ってウィーン(学校)に入りたいから、かのんちゃんにはウィーン(都市)に留学して欲しいってこと?」

「……そうよ。かのんに連れられて戻るのは癪だけど、それで学校に入れるのなら…」

ウィーンウィーン(WIN-WIN)だねw」

「イミワカンナイ!」

 改めて思うんですけど、こいつの名前がウィーンなのに学校名もウィーンにしたのバカだと思う。結ヶ丘の名前が「カノン音楽学校」だったみたいなもんだろ。虹学 花子じゃねえんだぞ。あと結局ウィーンってファーストネームなの?ファミリーネームなの?その辺もひだまりP分からないんですよね。

 そしてこの事実を吐かされるウィーンも不憫過ぎる。生き恥じゃねえか。

 

 かのん(Liella!)に勝ってラブライブに優勝しウィーン音楽学校に編入するはずがLiella!には負けかのんとのラップバトルにも負け挙げ句の果てにかのんの方がウィーン音楽学校から留学のオファーを受けて、そのオマケで戻ってきてもいいよと言われ、そしてその事実を歯牙にも掛けていなかったLiella!の他メンバーに言わされる。正直これは泣いてもいいと思います。この子が泣いたらどんな感じなんだろう。ウェーンってか。やかましいわ!w

 

 それはそれとして、ウィーンの帰国条件に関する話が意味不明だと各所で言われてるんですが、まぁ確かにちょっと何言ってんの的な部分はあるけど実はこれ自体はそこまで話として破綻しているわけではないと思うんですね。

 

 まずウィーンが言ってるのはあくまでも音楽家であるパパガレーテとママガレーテの推薦があればウィーン音楽学校の編入試験みたいなものをまた受験できるという話であって、別に裏口入学みたいな事ではないです。ただウィーン自身が一度は落ちてるくせにその編入試験さえ受ければ確実に入学できるみたいな物言いをするから、「何でかのんが関係あるの?」って疑問が浮かぶのはまぁ仕方ないんですが。

 これは推測も入っていますが、ウィーンがウィーン(学校)の入学試験に落ちてしまったけど両親はまぁ本人が望むなら編入試験の推薦状くらいは書いてやってもいいと思っていて、でも一度は落ちてる以上何かしらの実績が欲しいから海外で音楽活動してきなさいってことでウィーンをラブライブに出させるようにしたんじゃないでしょうか。で、結局東京大会でLiella!とか言う渋谷の変態女子高生集団に敗北してしまうわけなんですけど、そのLiella!のリーダーがウィーン音楽学校からスカウトされるほど音楽の才能がある子だったと知って「まぁいいからその子と一緒に帰っておいで」って言ってるだけなんじゃないでしょうか。

 ラブライブが海外でも知られていると言った以上、娘が敗北した相手のスクールアイドルのパフォーマンスはパパガレーテ達も見たんでしょうしね。マジで生き恥だったな。

 

おコタにいざよう葉月恋

 まま、ええわ。(見ないフリ)

 この女1期では散々変態露出行為を繰り返したり学校のパソコンでエロサイト見たりヤンチャしてたのにアニメの雲行きが怪しくなってきた途端に本編にほとんど絡まずカワイイだけの置物に徹してるのウケるな。そして結果的に2期で一番報われてるのがこの女。結女やめたくなりますよホント。

 

 っていうか1期でも同じ指摘があったんですけどなんでこの子ら真冬でも夏と同じ半袖の練習着着てるの??バカなの??作画班は練習着のバリエーション作る程度の余力もないの??いろいろと作劇の雑さを指摘されているこのアニメでしたが、ここでも意味不明な描写を順調に重ねていってます。

 

 そして──

 

嵐千砂都の生きる道

🐙「私、かのんちゃんに留学してほしい。」

🎧「ちぃちゃん……」

「(ケツ断の時ですね───)」

 恋の引き締まったケツに気を取られてほとんどの人は気づかないと思いますが、このシーン直前までいたメイが消えてるんですよね。もう(作画)メチャクチャだよ…

 

 いや、これはね。マジでよく言った。逆にこれ言ってくれないと生き恥晒したきもよわ果実になるとこだった。しかしこうなると返す返すも惜しまれるのが9話のすみれの「2年生だけでステージに立つ」発言。本当にどこまでもどこまでも罪深いな。こう発言のタイミングといい趣旨といい微妙にここが対比になっちゃってるから一見すると千砂都まですみれと同じ沼に片足突っ込んでるように見えてしまうし、よくよく考えるとこの対比のせいでますます9話のすみれの生き恥が醜く映ってしまう。それでも、それでもこうなったらもうこれ言わないとそれこそ千砂都のいる意味ないじゃん。

 

 正直言うとこの話の帰ケツ…もとい帰結は12話を見ないとなんとも言えないですけど、かのちぃの関係性っていうのは1期11話の時点でしっかりと示されているんですよね。あのときも千砂都はかのんがもしまた歌えなかったらそのまま心中する覚悟で獅子の子を落としたわけなんですけど、この「覚悟」と「信頼」こそ、千砂都の黄金の精神なんですよ。それは知ってたよね。はい知ってました。

 そもそも千砂都のルーツからして、かのんという存在が大きければ大きいほどかのんを目標にして自身を高めることにも繋がっていたわけで、だからこそかのんが本気でやりたいと思ったことに彼女は協力の一切を厭わなかったわけです。それはLiella!の黄金期であるクーカーをも影から救っていました。

 幼馴染の関係性はラブライブ!と切っても切れないもので、かのちぃの関係性もまた他シリーズにおける幼馴染ズたちとはまた違ったプレシャスな繋がりであったことは疑いのないものですが、その積み重ねてきた関係性を考えれば今ここで千砂都がかのんに留学を勧めるという結果は「当然の帰結」です。

 

 ただ、千砂都がかのんに「留学してほしい」という理由付けについてはこのようにかのちぃの関係性から考えればあまりにも「自明」であるため、今回2度にわたってかのんがウィーンの夢を奪った(奪ってはない)という事がどう関連してくるかは謎です。別にウィーンのくだりが一切なくともかのんは自ら留学を決めなかっただろうし、千砂都はかのんに留学しろと言ったはず。じゃあこの回のウィーンの炎上なんだったの?って話にはなりますよね。

 

 

まとめ

 

トゥデイズ チサキンズ ポイント。

 

ドゥルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

74点(セブンティフォー)~!!!

 

\イミワカンナイ!/ \ミトメラレナイワァ!!/ \ウィーンダヨー!/

 

 

 過去イチ難しかった。ひだまりPとしては好きな部分もたくさんあったけど、叩かれてる理由もわかり過ぎるので。

 

◎良かった点

 何より良かったのは本編中でも言及した通りかのちぃの関係性。ラストのあのシーンが無ければひだまりPもぶっ叩いてたかもしれないです。クーカー時代、1期6話、1期11話というスーパースターアニメ史の神回を支えてきたかのちぃの関係性と、「留学」というまぁ唐突は唐突なんですが、めちゃめちゃ好意的に解釈すれば予想外の展開を絡めて最終話に希望を持たせてくれる内容だったことは素直に評価したいと思います。

 話がかのん中心過ぎるというのは悪いところでもあるんですが、かのん回は基本的に神回になっているというのもまた事実ではありますからね。その集大成的な事をしようとしていると考えれば、それはやはり悪い話にはならないだろうという期待はあります。

 後はまぁヒールポジションのウィーンに対してラップバトルで…いやラップバトルはまぁウソなんだけど、かのんが毅然として反論していたのは良かったですね。こういう言うべき時にバッキリ物を言う主人公は本当に信用できる。

 一応すみれに関しても後輩と打ち解けている描写があったので良し。いや、マジで今回の話ですみれsageの要素は無いと思います。特にかのんが良くも悪くもLiella!の中で特別な存在になりつつある中ですみれのような距離感で後輩と仲良くしているポジションの子は絶対必要なので、すみきなという新しい可能性も示してくれたことは良かったと思います。

 

 

◎悪かった点

 悪かった点をマジで挙げていくとなんで74点なんだよって話にはなっちゃうので、あくまでこの回単話の評価と、良かった点のプレシャスさを最大限評価しての点数とお考え下さい。

 

 一番悪いのは10話でも指摘しましたけど話がつながってない。ここに来ていきなりかのんの留学話を持ち出してこられても今まで1年生達と一緒に色々やってきた事とは全く関係ありませんし、本編中でも言ったように千砂都がかのんの留学の背中を押すのも1期の描写を見れば自明の事ですから、2期のエピソードは全く意味をなしていないということになります。ウィーンも関係してるようで関係してない。

 そして澁谷かのん一人にここまでスポットを当ててしまっていることで他のメンバーが完全に脇役と化しています。特に2期生はマジで何のために出てきたの。まぁよしんば、ここまでの話で新メンバーを入れるか入れないかというLiella!全体の話がありましたからきな子は必要だったにしても、四季メイとナッツって結局このアニメにおいて何したの??と言うか、何ならクゥクゥも9話ですみれの生き恥の原因作った以外2期で何もしてないだろ。じゃあLiella!は結局5人で良かったってこと!?まぁそれは言い過ぎとしても、実際2期生が来た意味をアニメの中で描けているとは言い難いです。

 そもそも澁谷かのんだけにスポットが当たっているという問題はアニメ1期でも散々指摘されていて、Liella!のファーストシングル「始まりは君の空」のバージョン違いが「私を叶える物語」「みんなで叶える物語」だった事から、1期はそのうちの「私を叶える物語」だったのかな?とも思ってたんですよね。1期最終話で披露された「Starlight Prologue」は、すなわちこれまでの話はプロローグですよというメッセージなのかと。

 それが蓋を空けてみれば2期12話「私を叶える物語」ってナメてんのか。じゃあ結局1期も2期も澁谷かのんの「私を叶える物語」だったということで、1期で指摘されていた問題も解消されず、1期の劣化みたいな出来でアニメ2期を作ってしまったという誹りは免れないでしょう。まぁすみれのおシリは好きだけど。

 ここで1期最終話のブログから引用しますけど、

 

 上記とは逆に良くない点としては、これも明確なんですがかのん以外のキャラクター描写が薄すぎるという点です。先程「澁谷かのんの物語として見るならば」と言いましたが、ラブライブ!シリーズは基本的にスクールアイドル一人一人に対してのファンがおり、グッズ展開をし、ときにはセンターやキャンペーンガールを投票で決めることもありました。このような性質を持つラブライブ!だからこそ、キャラクター描写がかのんだけに偏り過ぎるというのは歴代ラブライブ!との差別化を図った結果であるとしても看過しがたい欠点であると思います。

ラブライブ!スーパースター!!第12話「Song for All」感想と総評-これからが彼女たちのはじまり。 - ひだまりPはこう語った

 なので2期もそのまんまこれの繰り返しをしてしまったという事にはなってしまっているでしょうね。一応、1期でこれに次いで大きな欠点であった葉月恋に関しては2期で救済されてはいますが、これも結局尻拭いをしただけですからね。まぁすみれの尻は拭いたいけど。

 

 あとまぁこれは本当にこの回単話に対する話ですけど、色々雑ですよね。まず冬なのに夏服で練習してるのも意味不明(他グループはちゃんと冬用の練習着があった)ですし、最後の大事なシーンでメイだけ描き忘れてるし、あと初詣のくだり普通に意味不明じゃなかった?なんかデカい神社に1回行って中身のない会話して次におそらくすみれの神社でお参りしてるんですけど、これなんなの?ハシゴしたの?普通に演出意図がわからなかった。っていうか、すみれは正月なのに神社の手伝いしなくていいの?またペヨングちゃんに丸投げしたの?う~ん、まぁこれはちょっと言葉尻を捉えたような指摘ではありますが。すみれの尻もバッチリ捉えるひだまりPです。

 

 結局のところ10,11話と共通して1つの話としてはそこまで破綻してはいないんですが、アニメ全体の構成としてあまりにもめちゃめちゃで支離滅裂になっていると思います。まぁすみれのシリはパツパツですけど。

 

 

 後は泣いても笑っても最終回を待ちましょう。

 

 それでは、よきラブライブを!

 

 

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