ひだまりPはこう語った

ちゅんちゅん、ハローラブライブ!「人生をラブライブ!にする」をモットーにあれこれ語ります。

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会2期第7話「夢の記憶」感想-届かなくて、まぶしい。

「大嫌いよ、スクスタァライトなんて!

 仲良くなった相手と離れ離れになる、あんな悲劇!!!」

(『鐘☆嵐珠 レヴュースクスタァライトより』)

 

 ちゅんちゅん、ハローラブライブ!どうもひだまりPです。今回はラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会アニメ2期第7話『夢の記憶』の感想を書いていきたいと思います。

 

 今回は栞子回ですね。実は…三船栞子というキャラは2020年の8月に一度、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のメンバーに加わっており、同年9月の虹ヶ咲2nd LIVEにおいても「ケツバットの光」というソロ曲を引っ提げて観客のいないステージのセンターにただ一人で立ったことがあるのです。

 しかしながら2020年10月より放送開始のアニメ「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」には三船栞子は存在せず、そして同年10月30日、とある「惨劇」によって「裏切り者」「監視委員」「生き恥晒した醜いカナリア」の汚名を着せられた彼女は立場を失い(ポジションゼロ)、そのまま事実上、表舞台から姿を消していました。

 

🔖「燃える宝石のようなきらめき、

 輝く虹のような幸福の日々──

 虹ヶ咲学園2nd LIVE。

 眩しいの…まだ。あの舞台が──」

 ちなみに虹ヶ咲学園2nd LIVE Day.2の副題は…「Back to the TOKIMEKI」です。

 

 それらを踏まえた上で、本編を観ていきましょう。

 

 

 

 

もくじです。

 

 

★あらすじ

ついに始まった5校合同開催による第2回スクールアイドルフェスティバル。1日目は東雲学院、2日目は藤黄学園、3日目はY.G国際学園と続き、4日目は紫苑女学院での開催となった。その展示室に飾られていたスクールアイドル時代の三船薫子と幼い栞子の写真。かつて栞子にもスクールアイドルに憧れる気持ちがあったことを知った侑たちは、栞子を同好会に誘う。しかし、3年間真剣にスクールアイドル活動に打ち込んだものの「ラブライブ!」への出場が叶わなかった姉・薫子の姿を見ていた栞子は、自分の適性を最大限発揮できる生き方、自分に合った役割を全うすると話し、その誘いを断ってしまう。

 

赤瀬とまと on Twitter: "祟騙し編其の弐…あぁあぁぁ……沙都子ぉぉ😭
これは完全に鉄平に人形を渡すルートに入りましたね……頼むぞ圭一
#ひぐらし #ひぐらしのなく頃に業… "

 そう来たか…

 

 ”スクスタ”において三船栞子が「虹ヶ咲症候群」を発症した主因であり、幼い頃から妹の栞子への虐待行為を繰り返してきたことから「ラブライブ!界の北条鉄平」と言われた三船薫子。アニメにおいても第4話のラストで登場した時から最大級の警戒対象となっていましたが…これに対し匠は「栞子そっくりだったかつての三船薫子」を登場させることで浄化しました。劇的アフタービフォーじゃん…まぁ、栞子の部屋に大量のセミを放った事実が消えるわけではないんですが。いや消えるか。もうスクスタは無いんでした。

 

 

★第2回スクールアイドルフェスティバル

★厄介副会長

 栞子が地獄から這い上がってくる一方、アニメ1期の良心だった副会長は厄介のクソオタクみたいな事してて流石のひだまりPもあの時泣いていたんです…!

 ラブライブ!シリーズのライブで応援うちわは禁止なのでひだまりP的にはあんまり馴染みのないアイテムですが、そういえば最近4thライブでせつ菜のグッズがプラカードだったのでこういう演出にしてきたのかもしれないですね。んなわけねえか。あれはランジュと栞子にお気持ち表明する人向けのグッズでしたしね。

 まぁ、それはともかく。

 

★ハルカカナタ

 こういうのをさぁ………

 まぁ今更説明するまでもなく、スクフェス時代は同じ東雲学院出身の転入生設定だった彼方。その後姉は虹ヶ咲学園の生徒となってしまったため、アニメでは別々の高校となった2人が同じスクフェス時代の衣装着て共演しているの、本当に「みんなの夢を叶える場所」を地で行く演出ですよね。

 第1回スクールアイドルフェスティバルの時から侑が掲げたスローガンである「みんなの夢を叶える場所」が今回特に重要なキーワードになってきます。

 

 

★名乗るほどたいした名じゃないが誰かがこう呼ぶミア・テイラー


「なんだァ?てめぇ…」

 

 ミアにアマチュアって言われたかすみが一瞬真顔になるのすごく良くなかったですか?苦笑いとかでもなく一瞬真顔になった後に子供っぽく拗ねてみせるのがマジの中須かすみの反応って感じしますね。この一瞬のうちにおバカなかすみんの脳内を駆け巡ったであろう”逡巡”にスクールアイドルとしての矜持を感じさせるんだよな。ほんの一瞬でしたけど、こういう所の見せ方も凄い。っていうか最近他でも見た気がするなスクールアイドルをアマチュア呼ばわりする奴。誰だっけ…あっアレじゃん平安名すみれじゃねえか。アレじゃんではないお前の推しだろ。

 正直ミアも生存確認で毎回出ては来るけど話に絡んでくるわけでもなく、出るために毎回出ている感じはちょっとどうかなと思う所もあります。ランジュや栞子は虹ヶ咲症候群を発症して惨劇を引き起こしたことがあるのでアニメでどうなるか警戒していたんですが、ミアに関しては正直罪らしい罪はないものの基本的にスクスタのこいつは璃奈にシッポ振るかかすみに悪態つくかの2種類しか言動のパターンが無いというファービー以下のマスコットだったため、ただシンプルにアニメがこの子の良い所をちゃんと引き出してくれるのかを心配していました。確かに音楽を通じた侑とのつながり等もありますが、今のところまだアニメがミアの魅力を引き出している、とは言い難い所ですね。

 

 まあリマ・インダーと化した14歳はともかく、一応このシーンには重要な意味があるんですよ。虹ヶ咲のアニメでは「自分が誰かにして貰ったことを今度は誰かにしてあげる」「自分が誰かにしたことが別の形で自分に返ってくる」という「情けは人の為ならず」を地で行く演出がたくさんあるんですが、それで行くと今回璃奈ちゃんがチケットを出してミアを誘ったのはあの時愛さんがジョイポリスの割引券を見て誘ってくれた事を自分もしようとしているんですよね。

 まぁ璃奈の時と違ってミアは別に友達が欲しかった訳じゃないかもしれませんが、それは良い。それは誘ってみないと分からないし、お節介から始まる友情もあります。それにそもそも璃奈は自分の表情のために「他人とのコミュニケーションを拒否している」と周りから誤解され続けてきたのですから、そんな璃奈が(例えミアは本心で友達など要らなかったとしても)ミアを誘う、というのが。本当に迷惑がられるかもしれない、ということも厭わずに何度も話しかけに行くのが、璃奈の成長であると思います。

 

★未熟DREAMER

 このシーン見て「2年生が未熟DREMAER歌った形跡ない!?!?」ってツイートしたんですが、「それスクスタの衣装だよ」と無慈悲にも切って捨てられました。

 


だったら未熟DREAMERにすればいいだろ!!!!!

栞子さん!!!やりたい事をやってください!!!!!

 

🍊「私だけMY舞☆TONIGHTでも…ばれへんか。」

 

 まぁ、なんでも、いいんですけど。

 

★栞子と薫子

 ひょんなことから薫子が紫苑女学院スクールアイドル部OGであったことが判明。黒羽咲良が「毎年個性的な子ばかりが集まる」と言ってたのはそれだったのか…。毎年性的な子ばかり集まるのは、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会です。三船栞子も、また。

 前回ランジュの差し金で紫苑女学院のメンバーが同好会を訪ねてきた時、「お前友達いたのかよ…!」って思ってたんですが、三船姉妹とランジュは昔から親交があるので一応ランジュと紫苑の繋がりについても描かれた形にはなりますね。

 

★虹ヶ咲症候群を回避した栞子

 この回でようやく三船栞子の素性が明かされましたね。

 スクスタにおける”虹ヶ咲症候群”を発症した彼女はスクールアイドルである姉の薫子がスクールアイドルに打ち込むことで他の可能性を閉ざしてしまったという思い込みを抱き、スクールアイドルなどという無意味なことはやめさせなければならない、人は皆それぞれの適性に合った生き方をするべきという理念のもと同好会を始めとする虹ヶ咲の生徒達にも適性の押し付けを行っていました。

 これに対しアニメの”健全”な栞子は、スクールアイドルである姉に憧れていたものの実が出ないまま終わってしまった姉を見て、自分は自分の適性に見合った生き方をしようと思うようになりスクールアイドルの道を諦めました。

 正直な所、アニメの栞子が「惨劇」を起こした方の栞子のキャラにここまで寄せてくるというのは意外でしたね。ただアニメの栞子は、その適性至上主義を「自分自身」だけに向けている事からスクスタで起こした数々の悲劇は起こさずに済みました。

 この栞子の相違についてはMVのくだりで詳細に書きますが、ここではもっと対比すべき人物が他にいましたね。

 

★葉月恋との類似性


(またわたくしの価値が下がってしまったのですね…)


 この回の栞子の言い分、特に「あの時姉は泣いていたんです…!」という言葉を聞いておそらく多くの人が連想したと思われる人物がそう、「ラブライブ!スーパースター!!」結ヶ丘女子高校の生徒会長・葉月恋です。

 と言うかそもそも、スーパースターで葉月恋が暴れていた時は逆にスクスタの三船栞子が引き合いに出されましたからね。何やってんのこいつらマジで。後出しジャンケン大会じゃねえか。
 葉月恋はかつて母親が廃校になった母校でスクールアイドル活動をしていた記録がどこにも見つからない事から、「母はスクールアイドルでは学校を救えないと、後悔していたのではないか」と思い込み、学校にスクールアイドルは不要だと強く主張するようになりました。

 スクスタに三船栞子が登場以降、「これほどの無能生徒会長はラブライブ!の歴史にはもう現れないだろう」と思われていたのもつかの間。文字通り彗星の如く現れたスーパースター・葉月恋は栞子に勝るとも劣らない無能ぶりを発揮し、ラブライブ!二大無能生徒会長と呼ばれるに至ります。

 しかしてスクスタはその内容があまりにも度を越してクソ過ぎたために事実上のサービス終了後栞子・ランジュ・ミアの3名はアニメで新しく生を受けることとなり、裏切られた葉月恋はラブライブ!史における無能生徒会長ぶっちぎり単独トップの汚名を着せられることとなりました。

 そんな過去を捨て去り、輝かしい舞台を”再演”していたはずの栞子が突如また葉月恋に片足を突っ込みかける事態に陥ってはいたのですが、冷静に考えるとこれ二人の明暗を分けた点は本人がたまたま生きていただけ、というミも柑もない話になっちゃうのが残念な所ですよね。まぁ薫子はスクールアイドルやってた履歴をちゃんと残しているだけ上等という見方もありますがまぁ逆に言えば残してたのにこのザマかいって所もありますし、葉月花(恋の母)が亡くなっているのは予期できなかった不幸であることを考えればそこは責められないところ。だいいち花も恋に「スクールアイドルはお母さんの最高の思い出♡」って言ってましたからね。恋が忘れてただけで。改めて考えたら本当にクソひどいな。

 

 そもそもアニメの栞子と恋を比較するならば、「スクールアイドルで夢破れた身内がその結果だけを見てスクールアイドルを後悔しているという思い込み」については共通していますが、その原因を栞子は姉の適性のなさに見出し、恋はスクールアイドルそのものが悪と決めつけていたわけですから、そこに明らかな明暗が生まれています。逆に言えばスクスタの栞子とアニメの栞子を分かつ境界線もそこですね。栞子本人が「適性がないからスクールアイドルはやらない」と思う事自体は間違った事でもなんでもないので。

 

「スクールアイドルはお姉ちゃんの最高の思い出だからね。」

「なんでそれ何回も言うんですか?」

 

 

★デカケツ展覧会


〽これが私のドデカいケツよ

 時にパン(エマ)より 彼方よりも強く!

 

 かすみさんも結構…いいケツしてるじゃん。でもアニガサキはかすみんの体型盛りがちな傾向がありますからね。かすみんこんなボンキュッボンじゃないでしょ。あくまで素人プロポーションで!(作画指示)

 

★「みんなの夢を叶える場所」について

 このくだりはやはり賛否が分かれそう。

 

🎹「それでも、放っておけないよ。

 向いている事だけするとか、皆をサポートするとか

 それだけ聞けば、正しいって思うよ。

 でも、それって…後悔するんじゃないかな。」

 これはアレなのよね、スクスタにもし高咲侑がいれば言って欲しかった言葉なのよね。栞子が適性至上主義を周りに押し付けていたなら侑はこう反論しただろうと言う。でももうスクスタは終了したんですよ。今はアニメの時間です。

 何が気になるって、「私には適性がないのでスクールアイドルはやりません。もっと向いていることに全力を尽くしたいです」というのもまた栞子の立派な選択じゃないですか。それを否定しているわけではないにせよ、「栞子は本当はスクールアイドルやりたくてたまらないはず」みたいな押し付けはどうなの?と思ってしまいました。

 「スクールアイドルをやりたいんだったら、やらずに諦めちゃうなんて後悔する」というのもそれだけ聞けば正しいと思いますが、栞子には栞子の、スクールアイドルを諦めたことで見えた別の夢があったかもしれないじゃないですか。それを考えたときに、まるでスクールアイドルをやらない事が不幸みたいな方向に持っていこうとするのはちょっとおかしいです。そもそも、栞子の言っていた「私の夢は皆さんをサポートすること」というのも別にそんな悲しい事じゃないと思うんですよ。ラブライブ!のアイドルは部活の側面が強いので忘れられがちですが、本来アイドルが輝いてる裏にはそれを支える裏方の人がたくさん居て、その人達はなにも自分がアイドルになれないから泣く泣く裏方をやっているわけじゃないでしょう。ランジュの言っていた事ではないですが、サポートに回って、アイドルの輝きに自分の夢を重ね合わせることもまた、自己実現の一つだと思います。

 っていうか侑自身がそれ(皆をサポートする側の人間)じゃねえか。これ栞子に「貴方はやらないんですか」って言われたらどうするつもりだったんだよ。

 

 私たちは侑がスクールアイドルにならない事も知っていますし栞子がスクールアイドルになる事も知っているから分かりますが、侑は自分で「スクールアイドルを支えたい自分」を納得していることに対して、栞子に対しては「本当はスクールアイドルやりたいんでしょ」「夢を諦めないで」「スクールアイドルやらなきゃ後悔するよ」とそこまで確信できるに足る理由がぶっちゃけ殆ど面識のない栞子と、薫子からの又聞きの情報だけしかないのに、断られてなお突っ走ろうとするのは何故だろう。

 例えばラブライブ!1期第4話ではスクールアイドルをやりたいけど私なんかには無理かも…と諦めかけていた小泉花陽が、星空凛と西木野真姫に背中を押される形でμ'sに加入することになりました。あれが名シーンと呼ばれているのは花陽のアイドルへの想いをずっと側で見てきた凛と、花陽のコンプレックスだった”声”にアイドルへの適性を見抜いた真姫が背中を押すから共感を覚えたわけですよね。今回の侑達はあまりにも栞子との面識が浅すぎて、ともすれば「大きなお世話」になってしまっていると思います。

 


断れない雰囲気

 

 そうですね、このシーンに関しては質問箱でも賛否色々な意見を貰ってひだまりPなりにも考えてみたんですが、突き詰めるとひだまりPが一番イヤだったのはここなんですよ。

 アニメを見ている中で一番イヤなシーンって、悪者が悪意を向けてくる所ではなくて、善人からの「大きなお世話」なんですよ。本人の望まない善意の押し付けは、それを拒否することが「悪」にされてしまうから。だから本編を見ている時はいつ栞子が「もう放っておいて下さい!」ってキレるんじゃないかと気が気ではなかった。だってこんなの、「やりません」とは言えないじゃん。

 

 一方で「みんなの夢を叶える場所」というスローガンを考えると、少なくとも虹ヶ咲のアニメとしてはしっかり筋は通っていると、そこはその通りだと思います。「みんなの夢を叶える場所」というスローガンに共感して、積極的にサポートしてきた栞子。そんな栞子の貢献のおかげで第2回スクールアイドルフェスティバルも開催できた。だから今度は「スクールアイドルフェスティバル」が栞子の夢を叶える。今度は私たちが栞子の夢を応援する。この構図自体はパーフェクト。PDPです。

 実際に栞子は「適性」や合理主義的な考えで、本当はやりたかったスクールアイドルを諦めてしまっていたわけですから、そんな栞子の夢も叶う場所が「スクールアイドルフェスティバル」であった、という筋書きは本当に素晴らしいです。惜しむらくはやはり、そんな栞子のスクールアイドルへの複雑な感情を描写するに充分な時間が無かったことでしょうか。これはある意味仕方ないんですけどね。アニメ2期で栞子・ランジュ・ミアとか言うどれもこれも性格に難を抱えた問題児を3人も増やされて、彼女達がスクールアイドル同好会に入る経緯を描きつつ既存キャラも蔑ろにしてはいけないなんてありえない無茶振りをされているんですから。だからその制約がある中で言えば、もうほぼ完璧に近いシナリオではあるんですよ。

 だから後はもう腑に落ちるか落ちないかだけの気はしますね。ただ一番の戦犯はスーパースター第8話です。マジで酷い。

 「姉は泣いていたんです…後悔していたんです…!」という栞子に「後悔なんてしてないよ。」と薫子が声をかけるシーン、本来は激エモ号泣シーンになるはずだったのに、スーパースター8話を連想させたせいで「本人が生きてたおかげで誤解が解けた」になっちゃってますからねこれ。完全にコントです。葉月、タイキック!

 

 話を戻すと、「薫子はスクールアイドルとして目に見えた成功はしていなかったけど、栞子のことを幸せにできていた」という結論が最後の後押しなのは純粋に良かったです。「みんなを幸せにしたい」という栞子の気持ちがスクールアイドルと重なり合ったことで、止まっていた時計が動き出したんですね。

 

🔖「姉は私に、たくさんの胸の高鳴る思い出をくれました。」

🎹「セミとか?」

🔖「あ゛あ゛あ゛っ!!!(虹ヶ咲症候群発症)」

僅かでも風を起こすな。

 

 

★新曲「EMOTION」


昨日までの私はいないいないいないいないバァ!

 

 ひだまりPはこれ見て確信したんですけど、「マジのマジ」で栞子はスクスタの惨劇の記憶を持ったまま世界をやり直してない?

 「雨の後の虹には」って流石にまぁ…そうだとは言わないですけど、「雨のち晴れのち田中仁」じゃん。

 


「あの時足りなかったものは…手に入れたよ。」

 

 冒頭でも言ったんですけど、かつて三船栞子はスクールアイドル同好会に加入し、虹ヶ咲2nd LIVEの舞台に立ったことがありました。しかし「スクスタ」の惨劇が起こり、三船栞子は裏切り者として同好会から離れ、物語は次の舞台へと進むことなく終わってしまいました。

 「止まった時計が動き出す」という演出、アニメにおける三船栞子のみならず、虹ヶ咲の大きな歴史の中で停止してしまった三船栞子の時間もこの第7話で動き出したと、そういう解釈もできるのではないでしょうか。

 

 「日記」はスクスタで虹ヶ咲症候群を発症した栞子が付けていた「三船デスノート」、そして鍵は先程挙げたスーパースター8話で登場したくだらな過ぎる演出、通称「結ヶ丘ナゾトキ宝探し」で使われていました。これらの「無能生徒会長」を象徴するアイテムと共に目覚めた栞子は、この悪夢と立ち向かうためにアニメの世界でまた、歩き始めるのです。

 

★眩しいの、あの舞台が

👑「しお子はみんなの”しお子”だよっ!」

🔖「…しょっぱい顔して、いつもいつも塩対応だから…ですか?」

👑「え、そ、そうだけど…」

 このかすみんが栞子にマウントを取りに行く姿を見て、ひだまりPもちょっと安堵してしまった。

 あの時の…栞子がまだファンに受け入れられていた時。「新入部員・三船栞子」がいる「スクールアイドル同好会」の空気。あの場所に置いてきたものを、今度こそ一つ一つ作りなおそう。戻ってきたんだ。2年越しに、この場所に。

 

「燃える宝石のようなきらめき、やっと届いた…!

 ありがとう、中川菜々。」

あ~ぁ、泣いちゃった。

 

 これで次回ランジュが部を立ち上げて栞子引っ張って行ったら流石に笑うけどね。

 かつての高坂穂乃果は敢えて小泉花陽を強く勧誘せずに泳がせて、その結果星空凛・西木野真姫まで3人同時にメンバーを増やすという「友釣り」の伝説が残っています。

 対して10人がかりで1人を勧誘して栞子をメンバーにしたはいいがランジュを決定的に曇らせてしまった高咲侑。「部」や「監視委員」はなくとも、次回がお前の「試練の回」になるぞ。

 

 こいついつも試練の回になってんな。

 

 

★まとめ

 

 トゥデイズ チサキンズ ポイント。

 

 

 ドゥルルルルルルルルルルルルルルルルルル………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

89点(エイティナイン)~!!!

 

\オカアサマ…/ \オカアサマー!!/

 

 今回はCHIKAKIN TV史上一番悩んだと言っても過言ではありません。今日はCHISAKIN TVだったけど。

 まずひだまりPは本当に、本当に心からアニメ版虹ヶ咲、そしてそれに関わるスタッフさん達に感謝をしています。かつてのラブライブ!シリーズが「廃校から学校を救う物語」であったのに対し、虹ヶ咲もまたスクスタのせいで実質廃校の危機に陥っていた学校をアニメが救うという形で従来のシリーズと合流した、と言えるでしょう。

 前回の第6話をひだまりPは「スクスタワクチン」と言いました。ならば、さしずめ今回の第7話は「スクスタワクチン2回目接種」と言った所でしょう。2回目なので、色々と副反応も目立つようになりましたね。

 栞子回で、スクスタと同じ土俵に立ちつつ、スクスタを否定してくれたカタルシスは確かにある。あるんですが…でもやっぱり眩しい。前回も言ったように、スクスタの尻拭いをすることがアニガサキの存在意義ではない

 

「人には運命の星あれど

 裏切り監視はもう飽きた!

 アニメで藻掻いて主役を食らう

 虹ヶ咲学園生徒会長、三船栞子!

 殺してみせろよ中川菜々!!!」

 

 スクスタを真っ向から否定し、「ラブライブ界の北条鉄平」と言われた三船薫子を救い、そして三船栞子の止まった時間をまた動かしてくれたこと。しかしながらその「スクスタという絶望ありき」の感動がなかった時に、果たしてこの回単体がどれほどのものかと言われると…ひだまりPにも分からない。それほどまでにひだまりPはこの1年半、スクスタを憎み、ランジュを嫌い続けてきたのですから。

 

🎤「私の栞子さんは、そんな役じゃない!

  私の栞子さんじゃない…?

  お前は何者だ!お前は何者だ!!三船栞子!!!」

🔖「あなたに与えられた役なんかいらない。

  私の道は、私が切り開く!

  あなたが用意した舞台なんて全部、全部切り捨てる!

  目が眩んでいるのはあなたの方です!

  だって…この舞台の私は…アニメの私が!

  眩しい主役──三船栞子だ!!!」

 

 終わったのかもしれない。スクスタが、今。私も、アニメの次の舞台へ。

 

 さようなら、三船栞子。

 

 

 …何の話でしたっけ。そうだった、2期7話の感想でしたね。とは言えここまで明確に「スクスタとの差別化」を入れてきた以上、「スクスタの尻拭いを求めてるわけではないから加点しない」というのもまた正しくない気がします。ハルカカナタのくだりを見ても「スクフェス」を意識した演出を入れてくるのなら、「スクスタ」を意識した演出を入れてくることもまた、自然なようにも思えます。

 特に最後のかすみんマウントは本当にグッと来た。そうだった。私たちは栞子が初めて同好会に来た時…あの時笑っていたんです…!後悔しないはずだったんです…!

 

 まぁそうなんですけど、やはり純粋に今回の単話としての感想は栞子の説得が性急すぎるという点をマイナスしない訳にはいかず。アニメ虹ヶ咲でチカキンズ・ポイントが90点を下回るのは1期第3話「大好きを叫ぶ」以来となってしまいました。

 

 それでは、今回はこの辺で。みなさま、よきラブライブを!

 

 

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★おたよりのコーナー

お ま た せ 。

 

 ひだまりPブログ恒例、質問箱まとめです。ラブライバー達のお気持ち表明とひだまりPの回答をまとめていますがクッソ長いのでnoteで公開しました。

 ひだまりPの質問箱がお気持ちBOXになるのもスーパースターアニメ後半は毎週でしたが虹ヶ咲は神回ばかりだからかいつも声優のラジオみたいに平和なおたよりが来ていたので忘れてしまっていました。

 

 なおひだまりPの質問箱はこちらのリンクから。ふつおたももちろん大歓迎です。

 

★noteはじめました!

 弊ブログ「ひだまりPはこう語った」のサブブログとしてnoteを開設しました。今のところまだ方向性を模索している最中ではありますが、ここに載らない小規模なコラムとかアニメ感想記事で書ききれなかった事とか、随時更新していきたいと思います。よかったらフォローどうぞ!ちなみに最初の記事は「『ランジュのおごり』で焼肉を楽しむ人が増えている理由」です。

 

 ブログのコメントでも「noteで書いて欲しい」という意見を頂いたりもしたので始めてみましたが、今のところはこちらをメインブログとして両立させていきたいと思っています。

 

 

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