ひだまりPはこう語った

ちゅんちゅん、ハローラブライブ!「人生をラブライブ!にする」をモットーにあれこれ語ります。

幻日のヨハネ SUNSHINE in the MIRROR 第1話「はじまりのうた」感想-サンシャインの「幻日」で、「現実」のヨハネ。

「私達は君を待っていた──!

 どこへ行っていたんだサンシャイン!!

 堕天使ヨハネの登場だーーーッ!!!」

 

 ちゅんちゅん、ハローラブライブ!どうもひだまりPです。

 今回は「ラブライブ!サンシャイン!!」のスピンオフアニメ「幻日のヨハネ -SUNSHINE in the MIRROR-」第1話の感想を書いていきたいと思います。

 

 

 

もくじです。

 

あらすじ

「トカイでビッグになる」
大きな夢を追いかけて“トカイ”に出てから二年、
ヨハネは今日も夢を叶えるべく、
オーディションに挑むが、またも敗退…。

仕送りをせがむため母に電話をかけるが、
返ってきた言葉はヨハネの思っていたものとは違うものだった。

「あなたにしかできない、楽しくてたまらないこと」

それを探すために、
ヨハネは故郷“ヌマヅ”に呼び戻される。
ヌマヅに流れる穏やかな空気感が苦手だったヨハネの、
ライラプスと、幼馴染であるハナマルとの再会。

そして、密かに始まっていたヌマヅの“異変”…。

帰郷から始まる物語、ここに開幕──。

幻日のヨハネ -SUNSHINE in the MIRROR- 公式サイト

 

第1話「はじまりのうた」

この世界は歌である

この世界は、歌である

喜びも、悲しみも、怒りも、叫びも

全ては歌になる。

歌は変わっていく。

流れる水のように。

世界は、歌である

そして、私達は、新しい歌である。

 なるほどですね。

 

 それで来るのか。

 ということで幻日のヨハネ、従来のラブライブ!サンシャイン!!とは全く異なるファンタジー的な世界観ということでどんなストーリーになるんだろうと気にはなっていましたが、ラブライブ!の一番大切な要素である「歌」は本作のテーマにもきちんと引き継がれていることが分かり流石のひだまりPも安心。

 「幻日のヨハネ」は先行してコミック版も公開されていますが、これに対してアニメは第1話がコミック版の前日譚的な話になっており、また「歌」という要素が組み込まれているっぽいですね。

 

 

ヨハネ

「ヌマヅだけは……ゼッタイ嫌ぁ~!」

 

 本作の主人公である「ヨハネ」。ヨハネはヨハネです。それ以上でもそれ以下でもない。勿論、ラブライブ!サンシャイン!!のAqoursには自分のことを「ヨハネ」と称する少女、津島善子ちゃんがいましたが、彼女はマジのヨハネです。

 実はラブライブ!サンシャイン!!の津島善子ちゃんも、原案では「夜羽(よはね)」という名前だったこともあったとか。鞠莉ちゃんが「苺愛(まいあ)」とか、ダイヤと韻モロ被りの名前だったAqours原案シリーズですね。なので彼女が本当にヨハネなのもある意味では原点回帰と言えるかもしれない。

 ともあれ、「幻日のヨハネ」の彼女は自他共に認める正真正銘の「ヨハネ」ちゃんなので、ラブライブ!サンシャイン!!でおなじみの彼女の持ちネタ「善子ちゃん!」「ヨハネよ!」というやりとりは今作では見られそうにないですね。別にいいけど。

 

トカイ

 トカイて。3文字だからてっきり「アキバ」とかなのかと思ったらトカイでした。もしSaint Snowが登場したらどこから来た扱いになるんだろう。「キタノクニ」かな?まぁそこは何でも良いんですけど、実は沼津を舞台にしたアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」でも第1話のはじまりはトカイ、というかアキバから始まっていましたよね。

 

 ラブライブ!サンシャイン!!はアキバでスクールアイドルの存在を知った主人公・千歌ちゃんがスクールアイドルとして輝きを目指しながら仲間とともに夢を追いかけ、地元・沼津や母校の良さに気づいていくストーリーでしたが、ヨハネは地元・ヌマヅが嫌いだから夢を追いかけて単身トカイに旅立つもののオーディションでは箸にも棒にもかからず、夢破れるところから始まっています。

 

 そして第1話冒頭シーンの日はヨハネの誕生日であり、16歳になったことが明かされています。そしてラブライブ!サンシャイン!!第1話時点の千歌も設定上16歳のはずですね。

 このことからサンシャインと幻ヨハを比較すると、同じ16歳という年齢でトカイ(アキバ)のシーンから始まっていますが、千歌はまだ子供でこれから夢を追いかける物語、そしてヨハネは夢破れて「あなたはもう大人」だと母親に告げられる、そういう意味で原作と鏡写しになっていますね。

 

 この作品のタイトルでもある「幻日」とは太陽と離れた位置で空に観測される太陽のような光のことで、まさに「サンシャイン」のスピンオフらしい名前なんですが、こうして見ると今作のヨハネは夢を見続けることも許されなくなった、つまり「現実」と掛かったダブルミーニングであるようにも思えてきますね。

 

ヌマヅ


地元の駅より見た駅前。

 

 これはラブライブ!サンシャイン!!だからこそ出来る芸当なんですけど、完全な異世界のはずなのに行く場所行く場所妙に見覚えがあるのはサンシャインの魔法ですよね。Aqoursが結成して8年、アニメシリーズの最終編にあたる劇場版ラブライブ!サンシャイン!!から4年半が経過していますが今なお現実の沼津では街中のどこにいてもAqoursメンバーの姿が目に入り、飲食店や公共施設入れば作中に出てきたお店でなくともAqoursグッズが所狭しと並べられた神棚が備えられていることもしばしば。

 そして今なおそんな沼津を訪れるファンは後を絶たず、少なくない数のオタクがアニメの中だけではない「沼津」を旅しているそんな作品だからこそ異世界風味にデフォルメされていても「沼津」を感じられるのが嬉しいところでもあり、沼津に根付いたAqoursの凄みを感じられるところでもあります。

 

 

ライラプス


CV: 日笠陽子!!?!?

 

 狼獣ライラプス。コミック版でも勿論ヨハネの相棒として存在していましたが喋るのはアニオリですね。

 っていうかお前CV日笠陽子さんなの!?「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」の三船栞子の姉、三船鉄平…もとい三船薫子も日笠陽子さんですね。

 三船鉄平は虹ヶ咲のスピンオフ作品「スクスタ」で妹の栞子の部屋に大量のセミを放つなどの虐待行為で栞子を発狂させ、同好会を2度廃部寸前に追い込む惨劇の引き金を引いた人物として知られていますが、一方のライラプスは虫が大の苦手らしいです。まぁ、それはいいんですけど。

 

 「ライラプス」という名前は言わずもがなラブライブ!サンシャイン!!アニメ2期5話「犬を拾う」で善子が拾った迷い犬に付けた名前でしたね。元ネタはギリシャ神話に登場する猟犬の名前です。ちなみに梨子が付けた名前はノクターンで、真名はあんこでした。サンシャインの梨子はその後アニメ最終話でプレリュードという犬を飼っていますが、善子も5年越しに犬を飼う流れとなりましたね。まぁ犬…かは微妙ですが。

 

 ライラプスは飼い主である善子よりも大型の体躯をしていますが、回想シーンを見る限りヨハネが子供の頃はライラプスも小さかったようですね。

 なんかどこかでそんな犬を見たような気がするんですけど…あっアレじゃん。葉月恋とチビじゃん。変な所でラブライブ!スーパースター!!と繋がりましたね。恋ちゃんの母も言ってましたからね、同じ場所で想いが繋がっていて欲しいと…同じ場所で、想いが繋がる…?もしかして!?

 

Liella!

 「ラブライブ!スーパースター!!」にはLiella!というスクールアイドルが登場します。Liella!の初期メンバーは、全部で5人ですね。

 

・Liella!の澁谷かのんは、歌が大好き

 →ヨハネも歌が大好き

・Liella!の唐可可は、東京で結果を出せなければ地元へ帰らされる

 →ヨハネもトカイで結果を出せず地元へ帰らされる

・Liella!の嵐千砂都は、髪をお団子に結っている

 →ヨハネも髪をお団子に結っている

・Liella!の平安名すみれは、スターに憧れているがなかなかオーディションに受からない

 →ヨハネもオーディションにずっと落ちている

・Liella!の葉月恋は、大型犬を飼っている

 →ヨハネも大型犬を飼っている

つまり、ヨハネはLiella!だった───!?

 

 マジかよ…じゃあ幻日のヨハネのイベントであいきゃんが1人で55分くらいMCするのか。そんなわけねぇだろ。じゃあアニメ2期で北海道から来た奴が仲間になるんでしょうか。それは本編でもやっただろ。あとヨハネも動物と話せてますね。たまげたっすねぇ…

 

ハナマル


「ワンワン吠えて疲れたずらねぇw」

 

 夢破れて帰った地元で幼馴染との再開。お前これがラブライブ!で良かったなぁ!?ラブライブ!じゃなければハナマルちゃん結婚して子供もいたぞ。流石にin the MIRRORとは言え幻日でもラブライブ。そこまでして善子…ヨハネと共に視聴者の心まで抉ることは自重したようです。

 ハナマルちゃんは地元でパン屋(お菓子って言ってるけど)を開業していました。店名はCampanella(カンパネラ)で、イタリア語で「小さな鐘」という意味ですね。たぶんサンシャインの花丸が聖歌隊に所属していることなどが由来と思われます。ちなみに作品とは無関係ですが、沼津には「はなぱん」というパン屋さんが実在します。

 

ひだまりP on Twitter: "「はなぱん」さんで一番人気のチーズフランスを食べるぜ。とろとろのチーズがたっぷり入っててウマい♡ https://t.co/GQQMgSZYK2" / Twitter

 

 アニメサンシャインでもこの2人は幼馴染で、アニメ第1話で花丸の方から気がついて善子が気まずそうにしているのも同じですね。花丸が善子と幼馴染なのも食いしん坊でいつものっぽパンを食べているのも両方アニメから付与された設定ですが、これに関してはアニオリ設定を上手くアレンジしているなと思いましたね。それは全然良いんですけどあのダイヤさんは、ダイヤさんだけはアニオリ設定を反映するのやめて貰っていいですか?アレはあっちが「みんなが知ってるあの子のみんなが知らない物語」なんで…そこんとこ是非よろしくお願いします。

 

「『サンシャイン・イン・ザ・ミラー』!!!

 だが「ダイヤ」は許可しないッ!!!「ドルオタ」「シスコン」設定に感染したダイヤが出ることは許可しないィーーーッ!!!」

 

 ちなみにアニメサンシャインの花丸はいつも親友のルビィちゃんと一緒にいましたが、幻日のハナマルちゃんはいつもピンクのブタと一緒にいますね。

 

 えっ…じゃあこの豚は…?

 


この中にルビィちゃんはいないずら

 

\ボワンッ/ 大~あたり~!

 

 まぁ、それはどうでもいいんですけど。

 

逃げのニートは働きなさい!

 そしてヨハネとハナマルが出会ったことでこの話の輪郭も見えてきました。ビッグになると大言を吐いてトカイへ出たものの何も結果を残せず結局地元へ戻ってきた自分と、その間地元で自分のやりたいことを見つけて地道に働くハナマル

 周りが大人になる一方で未だ子供のままでいるヨハネが気まずくなってしまう気持ちはよくわかる。そしてハナマルもヨハネのことをバカにするどころか心底尊敬していることが分かるのもまた、ヨハネの立場がないですよね。逃げニーは働きなさい!

 

 ニートかどうかはともかく、この作品は明らかに「大人になれないヨハネ」を描いていると思うんですよね。先程「幻日」と「現実」がダブルミーニングになっているという話をしましたけど、ヨハネの「自分は特別な人間である」「他人とは違う面白おかしい人生を送りたい」という願望に対し、「大人になる」ということは、「自分は特別な人間ではないという『現実』と向き合い、自立して働いて生きること」なので。

 そして大人にはなれないが「子供」でもないヨハネは、本当はその事にうっすら気がついているんですが、それを認めないために「現実」の中で生きている地元の人たちやハナマルと向き合えないでいるんですね。

 

 実はオリジナルのアニメサンシャインでもこの描写はあって、アニメ1期5話「ヨハネ堕天」では津島善子が自分を堕天使と自称することについて花丸が「子供の頃は誰もが自分は天使のように特別な存在だと思うけど、いつしかそうじゃない事に気がつきはじめる」「自分が今こうしているのは、天使だった自分が何かによって人間の世界へ落とされただけなんじゃないか」と、善子のことを説明するシーンがあります。

 そう考えると、「ヨハネ」はそもそも真名がヨハネですし、「堕天使」というワードも使いませんが、善子が「ヨハネ」になってもやはり根っこは同じなんだということが分かりますね。

 

 サンシャイン、というか「ラブライブ!」シリーズには、「学校(の部活)でアイドル」をする、という大きな特徴があります。もちろんスクールアイドルの世界も過酷な競争であることは描かれますが、それはあくまで「部活」の範疇であって、「アイドル」の暗い面についてはほとんど意識的に描かれていません。いわば「ラブライブ!」のアイドル達は、「学校」の中にいることで守られている存在だからです。

 

 この世界の「ヨハネ」は学生、すなわち子供ではないので、もう「夢」とか「輝き」みたいな事をひたむきに追っていられる立場ではないんですよね。そういう「現実」をテーマにしてきたのが、シリーズでは異色の異世界モノとしての「幻日のヨハネ」がラブライブ!シリーズとは一線を画すところだと思います。

 

 あと特筆すべき点として、ライラプスの声はヨハネにしか聞こえていないというのがありますね。少なくともハナマルにはワンワン吠えているようにしか聞こえないようです。これはヨハネが「子供」と言ったのと関係して大人は見えないしゃかりきライラプス的な話なのか、という説もありますが、そもそも獣と意思疎通できている時点で明らかに異質なのにヨハネはなぜその事を「特別」と認識していないのか、というのも疑問ですよね。

 もしかしてこの「CV日笠陽子」というのは、あなたの想像上の声優に過ぎないのではないでしょうか。あるいは「ライラプス」は実在して、しかし人間の言葉を話したりすることはなく、全てはヨハネの妄想であるという可能性も考えられます。

 最終話あたりでライラプスがいきなり「ワン、ワン」としか喋らなくなり、しかしヨハネがその事に何も触れないまま終わったら「そういうこと」だったという可能性が出てきますね。不気味すぎるだろ。

 

世界樹

 幼きヨハネがステージ代わりにして歌っていた思い出の切り株。いやデカ過ぎるだろ。

 最近ヌマヅで原因不明の異変が度々発生しているという描写がありましたが、これ切ったせいだろ。いやまぁ、ヨハネが切ったわけではないけど。でもライラプスが見つけてきた木の枝がヨハネの歌で杖に変化したのも、この世界樹由来の何かなんじゃないかという気はしますね。蜜柑休題。

 

ハナマル「ヨハネちゃん、歌ってほしいずら!この場所で!」

???「私も歌えなかったよ?」

 なんか本当の歌が聞こえたけどそれはいいとして。ヨハネは自分と違い立派に働いているハナマルに知らず負い目を感じていますが、一方のハナマルにとってはヨハネは特別な存在で、ヨハネの歌があったから自分も好きなものを見つけられたと感じています。どこのちぃちゃんだよ。君は完璧なマルだねぇ。

 

 そして──

 

新曲「Far far away」

たかい~たかい~あのそ~ら~は~♪

 

 やっぱり歌うのか。第1話で挿入歌はラブライブ!シリーズのお約束ですが、ソロなのはアニガサキ以来でしたね。

 伸びやかなソプラノで紡がれるヨハネのボーカルは、一度終わったと思った夢がまたここから花開いていくことを感じさせます。そして背景やヨハネの髪飾りにあしらわれている花はヒガンバナの仲間で沼津市の花にも指定されている「ハマユウ(浜木綿)」ですね。

 ヒガンバナ科の植物にはリコリンという毒が含まれており、ハマユウも毒草です。リコリンはつまりリコなので、これはヨハネとリコの組み合わせ、すなわち「よしりこ」のカップリングが有害な毒であることを示唆していますよね。100%間違いなく。

 

 ひだまりPは「犬を拾う。」回をそこそこ高評価していることで一部ではよしりこ厨と思われがちですが、「よしりこ」は「しずかす」「クゥすみ」と並ぶ牛鮭定食、いわゆる害悪カップリングです。いや…クゥすみよりはマシか

 

オープニング「幻日ミステリウム」


ぷ に あ な

 

 お前これ淫紋じゃねえか!!!正体現したね。ということで第1話にはほぼ登場しませんでしたがなぜか妖精に転生させられているルビィちゃん。蝶のモチーフと言えば「未体験HORIZON」ですが、同楽曲でセンターを務めた花丸ちゃんの幻日アイコンはチューリップとうずまきとブタがモチーフなのに対して何故かルビィちゃんのアイコンは子宮と女性器と蝶をあしらった淫紋になってしまっています。これは呪いか、それとも罰か。

 あとダイヤさんのアイコンにもルビィと同じ子宮の形のモチーフがあしらわれていますね。言うまでもなくAqoursとしては姉妹だったダイヤとルビィ。幻日ではそもそもルビィの種族が違うので姉妹ではないと思われますが、ラストのシーンでは行政局の執務室らしき所で一緒にいるカットがありましたので、なにかしらの関係性はあることが示唆されますね。

 

 あとチカのアイコンはたぶんミカンの断面なんですけど、じっと見てると目が4つあるワーム的な化け物に見えてきてちょっと怖くないですか?

 

 OPテーマ「幻日ミステリウム」はCD発売はまだですが先行してストリーミングサービスでフルバージョンを聴くことができます。こういうプロモーションは時代を感じさせますね。もはや完全にCDがファングッズと化している。

 

 楽曲としてはラブライブ!シリーズというよりもいかにもアニソンらしい曲で、形の上では今作に「Aqours」は登場しないので、アイドルがアニメの主題歌をタイアップで歌う的な今までの作品にはない形態になっています。

 

 

まとめ

 トゥデイズ チカキンズ ポイント。

 

 ドゥルルルルルルルルルルルルルルルルルル………

 

 

 

 

 

 

 

98点(ナインティエイト)~!!!

 

\イェー!!/ \フゥー!!/ \ダカラヨハネヨ-!!/

 

 はい。これはですね、あえてここまで触れなかったですけどぶっちゃけた話、ぶっちゃけトークするよね。またアニメで動いてるAqoursメンバーが見られただけでももう大満足なんですよね。

 ラブライブ!サンシャイン!!はアニメ2期と劇場版で物語としては完全に完結していて、作品の性質を考えるとその続きはやはり存在しなくて。それは既に解散したμ'sも通った道でした。Aqoursはライブや音楽展開そのものは途絶えずに続いているけど、「アニメ」として観ることはもうできないということはファンの誰もがうすうす覚悟していたことでした。

 それに対して、「異世界」という形でまたこの子達の物語を追いかけられること、そして全く影も形もない異世界ではなく、彼女たちのルーツである「沼津」や、ラブライブ!シリーズの大切な要素である「歌」などはしっかりと取り込まれた物語だったこと。それらの諸々の要素をちゃんと取り込んだ上で、下馬評の期待を完全に超えてきたという意味でファン補正が入っていることは重々承知の上でこの回はほぼほぼ文句の付けようがない98点としました。2点マイナスはまぁ、この回ヨハネとハナマルしか出てないですからね。この2人で結実してしまった、そんな願いをこの点数に込めました。

 

 実際、ヌマヅの「異変」の話や喋る犬ライラプスなどは完全なファンタジー要素である一方、話の軸となるヨハネの「自立」の物語は「現実」感のある話になっており、ただ異世界でAqoursの姿をした住人が楽しそうにしているだけではない所に作品としての気概というか「矜持」みたいなものが感じられますよね。逃げニーは、働きなさい。

 

 なお「幻日のヨハネ -SUNSHINE in the MIRROR-」は毎週日曜日にAbema TVで先行放送されていますが、ひだまりPブログではTV放映と同じペースで感想ブログを書いていこうと思っています。

 

 次回「わたしのおしごと」。来週もヨハネと地獄に付き合ってもらおう。

 

 

 それでは、よきラブライブを!

 

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次回のラブライブ!

 

 ひだまりPブログではTVアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」1期~2期、劇場版の感想記事を公開しています。そちらもよろしければどうぞ。

 

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