〽みかん先輩が(メインで)いた時は(いた時)~
なんとなく 上手くまとまって
同じ方向 向いていた
みかん先輩が(メインに)いないだけで(いないだけで)
こんなに こんなに違う
まるで別のチームみたい
たった一人モブ化する それだけなのに──
ちゅんちゅん、ハローラブライブ!どうもひだまりPです。今回はラブライブ!サンシャイン!!のスピンオフアニメ『幻日のヨハネ SUNSHINE in the MIRROR』第8話「届け!Sea breeze」の感想を書いていきたいと思います!
もくじです。
あらすじ
今年も始まった夏祭り!
ヌマヅをあげての一大イベントに町中は活気で満ちていた。
夏祭りのステージで歌うことに、“異変”解決の糸口を見出したヨハネたち。
しかし、町の人々とふれあいながら、初めて友人と過ごす夏祭りを満喫していたヨハネは、ふとした間に杖を紛失してしまう。
ステージ本番を間近に控え、あの杖がないと歌うことができないと焦るヨハネ。
友人の手を借り、懸命な捜索が始まる。
果たして、ステージを成功させ、町の“異変”を止めることができるか――。
異変(鞠莉ちゃんにツノがあること)
もうAqoursじゃねーか!!!!
第8話『届け!Sea breeze』
Aパート
イルカマン!?
クジラなんだよなあ…まぁ何でもいいんですけど。
というか冷静に考えたらマリちゃん、ワーシマー島の紹介して何しようとしてるんだろう。お前の家しかないと思うんですけど…これはこの世界線のマリが頑張ったからラブライブ!サンシャイン!!の世界線では小原家が淡島でホテル経営できてるとかそういう因果があるのかもしれないですね。風が吹けばオハラが儲かるじゃん。
ダイヤ
この回は事実上のダイヤ回と言ってもいいくらいダイヤさんの可愛い一面が見られる回でしたね。まぁ幻日にはダイヤ最大のデバフである「アイドルオタク」が存在し得ないのでこれくらいが妥当か。逆にドルオタ設定どんだけダソクだったんだよ。
コハクもこれまでは秘書官としてダイヤに敬語で接していましたが、素では普通に仲良しらしく気安く話しかけているのも良かったですね。そういえば何となくダイヤの方が年上みたいに思ってましたが、コハクのが年上の可能性もあるのか。
古典的な手段でコハクの目を盗んでお菓子を頬張るなどダイヤさんのお茶目な一面が見られてとても良かったですね。これくらいのお茶目はいい。ブッブーですわとか言わなければいい。
地元の名家の長女なのにアニメサンシャインでは近所に住む同年代の子(千歌)にすら顔を覚えられてなかったほど威厳も人望も無かったダイヤがこの世界ではヌマヅの行政局長として皆から慕われつつも愛されているのは良いですね。今のところ幻日世界線、ダイヤとマリしか得をしてない。
妹のルビィが姉の存在を確認した瞬間大慌てで持ってたお菓子を隠すのも芸が細かくていいですね。
ヨハネのたこ焼き屋のシーンとか、まぁ取り立てて言及することもないんですが概ねAパートは日常回として良好だったと思います。思います、が。
Bパート
ヌ マ ヅ ナ ゾ ト キ 宝 探 し
ラブライブ!スーパースター!!1期8話の結ヶ丘ナゾトキ宝探しをパロってるのか?と思ったけど、よくよく考えたら向こうが沼津ナゾトキ宝探しありきだった。
逃げのニート
Bパートの杖捜索のくだりはあまりにも取ってつけた感がありすぎてあちこちで酷評されていますが、一番クソだったのはやはり終始オロオロしているだけのヨハネの行動でした。
まず言い方からして良くなかった。「あの杖がないとみんなと歌えないかもしれない…(チラッチラッ」って何やねん。
ここ「あの杖がないと歌う勇気が出ないの!お願い一緒に探して!」だったら、全く同じ意味のことでも全然印象が違ったんですよね。なんかその相手にも不利益があることを仄めかして自分のために動いてくれるか試すみたいな言い方するの非常に、非常によろしくない。桜坂しずくか?
あまつさえラブライブ!サンシャイン!!本編の善子は、第5話でクラスの皆へのイメージを変えて不登校から立ち直るために花丸達へ「お願い協力して!」ってちゃんと言ってるんですよね。
これは第1話か2話のあたりから言ってますが、ヨハネが散々クズの逃げニーを演じていても結局こいつは善い子の善子だと分かっているから安心して見ていられたわけであって、本当の意味で堕落した善子…もといヨハネを見たくはなかったというのが本音です。
よしんば「周りに助けられて成長するヨハネ」を描きたかったのなら良いんですが、それならそれでみんなに助けられたヨハネが逆にライブで皆を引っ張っている描写がなければ成立しないわけで、それすらもなく「これで皆で歌えるね♪」だったらこのくだり何だったのという話になりますよね。探している最中も皆は真剣に探してくれているのにヨハネだけフワフワしていて真剣味がなく、温度差を感じました。
初ライブの直前にアクシデントが起こって「どうしよう…」ってなるのも、終わりを前にしてちょっとメンヘラが入るのも確かに歴代ラブライブ!主人公のあるあるではあるんですけど、肝心なのはそこじゃなくてその先にある輝きなんですよね。ヨハネにはそれがないから歴代主人公のダメなとこだけを全部継承したみたいになってるんですよ。
そもそも「ヨハネが歌い手となって異変を解決する」という設定自体に未だ説得力を出せてないんですよね。歌が好きなら誰でも良いわけじゃないですか今のところ。
説得力を出せてないといえば「杖」自体の必然性もはっきり言ってイミフです。この「杖探し」をエモく見せたいのであれば、せめてここまでの回では8人それぞれと絆を深めて、その証として杖に淫紋が浮かぶ過程をちゃんと描いてないといけなかった。淫紋は3つずつまとめて押されてるし、その過程も雑で例えばルビィなんかは淫紋ゲットした時点でまだヨハネとちゃんと喋ってすらいないですよね。
そんなつかまえたかず0のポケモンずかんみたいな杖を今無くして皆に探してもらった所でそこからヨハネの想いだったり皆との絆を察しろというのはいくらなんでも無茶苦茶です。
理解のあるライラプスくん
これは前回も指摘したんですけど、ヨハネがカリカリしてライラプスに当たっちゃうという描写それ自体がダメなわけではないんですよ。
でもそうやってヨハネの未熟さや不安を演出するために他メンバーに当たると禍根が残るからライラプスをサンドバッグにしているのがダメ。結局ライラプスが理解のある彼くんになっちゃってるんですね。
逆に言えばライラプスが理解のある彼くんになってるせいで本来あるべき他の8人と絆を深めるためのぶつかり合いが未然に防がれてしまっていることが、これほどまでにストーリーがペラッペラのペラピーになってしまった原因の一端を担っていると想います。
なくして初めて気づくこと
💮「みかん先輩!主人公に戻ってください!」
🍭「みかん先輩が旅館を継いでから幻ヨハのアニメは全然うまくいっていません…!」
スクールアイドルミュージカルのパロディって大丈夫ですか?まぁ大丈夫か、幻ヨハ見ててスクールアイドルミュージカル見てないわけないもんな。まぁ仮に知らなければ適当に読み飛ばして下さい。
🐬「そうだね。私達は変わってないのかも。変わったのは──チカが旅館の娘になったこと。」
🐬「何だかんだ、チカがデカい声張り上げて輝きがどうだこうだとか分かるような分からないような事言って、皆を引っ張ってくれてたんだよ。こういうのって、いなくなって初めて分かるのかもね。」
🍭「やっぱり…みかん先輩はAqoursに必要な人なんです!」
これはね…正直ひだまりPも謝らないといけない。サンシャインのアニメ2期ではメンヘラみかんとか、腐ったみかんとか言って2期の主人公は実質ルビィですとか言ってたけど……何のかんの言っても、こいつがあのデカい声で分かるような分からんような事叫びまくってる中でAqoursの連帯感が生まれて、ラブライブ!らしい青春とスポ根のドラマが出来上がってたんだな。
ヨハネじゃダメなわけではないんですけど、この方向性でいくならヨハネじゃダメだわ。異世界日常モノでやるならヨハネでも良いけど、みんなでライブして輝いて、そのカタルシスを得られるのはやっぱチカでないとダメ。
チカ、今まで本当にごめんなさい。やっぱりAqoursのセンターは貴女よ。
新曲「Wonder sea breeze」
とりあえず、とりあえず皆で言っときますか。はい、せーのっ……
杖いらんのかい!!!!!!!!!!
ルビィがしれっとまたぷにあなミラクルDXになってるのもまぁまぁ突っ込みたい部分ではあるんですけど、いや杖…もうええか。突っ込む価値もねぇ。アイカツみたいにあの杖が衣装に変わったんでしょ。
んで、誤解のないように言っておくとひだまりPこの曲そのものはかなり好きです。と言うかダンスシーンもかなり力を入れて作られているのが分かって、シチュエーション的には未熟DREAMERを連想させますが青空Jumping heartや想いよひとつになれ等の歴代曲を想起させる振り付けがあちこちに入っており、海をモチーフにしたステージと荘厳なイントロは恋になりたいAQUARIUMのよう。そういう意味ではAqoursの集大成的な曲と言えるかもしれません。
曲そのものを見てもサビで一気に盛り上がるいつものラブライブ!ソングで、仮にサンシャイン2期でラブライブ決勝にこの曲を持ってきていたとしてもおそらく違和感は無かったかもしれないという位のまさに「Aqours」という曲ですね。
だからこそビックリしてます。
ストーリーがペラいとここまで曲に感情移入できないのか、と。
いや、ヨハネ始まって初めて明確に「これダメかも」と思っちゃった。漫画版の世界観に対して付け加えられてる要素があまりにも陳腐すぎる。あまつさえ「歌」というAqoursの一番の推しポイントですらここまで感情移入できないものになってるのはちょっと重症だぜね…
— ひだまりP (@Hidamarie_win) 2023年8月13日
ゲロマズなカレーは「マズい」ことについて感想を言えるけど、ヨハネは「油の感覚があるだけで味が一切ないカレー」なんだよな。カレー食ってるはずなのに味が一切しないから脳が混乱する。
— ひだまりP (@Hidamarie_win) 2023年8月13日
説立証かよ。
クソ回と名高いスーパースター1期8話でさえも、あまりに支離滅裂で陳腐なストーリーからのWish Songが空々しかったですがそのWish Songですらまだ一応は「葉月恋との誤解を解き、5人になったLiella!で歌う初めての曲」というカタルシスがあるからまぁ時が経ってストーリーの傷が癒えたら「まぁでもWish Songは良いよね」ってなるんですよ。アレでさえそうなる。
ヨハネはだって…結局何がどうだったのか分かんないもんな。「伝えたいことは分かるけど演出が陳腐すぎる」ってのは初代から続くラブライブ!アニメのあるあるなんですけど、ヨハネはもう何が言いたいのかも分からない。これ何の曲だと思って聴けばいいの?「杖みつかって良かったねソング」?
「無」じゃん。
まとめ
トゥデイズ チカキンズ ポイント。
ドゥルルルルルルルルルルルルルルルルルル………
30点(サーティ)
\イーツーデーモー/ \ダイスーキナー/ \アーナータオーイーカーケテー/
前半80点、後半マイナス120点、ダイヤのかわいさに50点、曲に30点。敵に立ち向かうのは勇気が必要ですが味方に立ち向かうのはもっと勇気が必要ですがその勇気がなかったヨハネにマイナス10点。合計30点です。
いや…点数とかじゃないかもこれ。でもこのブログで一度「アニメとして成立してないから0点」をやったらその数ヶ月後に本当に0点のアニメが来てあの時の0点を悔やむことになってしまったので、今回は逃げずにちゃんと点数を付けました。
冗談はさておき、Aパートの日常描写は特筆すべき点こそないものの日常アニメとしてはちゃんとしていて、そこは文句なかったんですが杖なくしたのくだりがなんぼ何でもひどすぎる。何の感動もカタルシスもないじゃん。演出の仕方が悪いとかじゃなくてそもそも何の演出なのかも不明。ひどいですよこれは。
ここまで淫紋を3人いっぺんに集めたり謎の駆け足でやってきたことのツケが全部出た回でもありました。
分かったのは高海千歌が主人公としては本当に偉かったことだけ。
明らかに舵取りを間違ってしまった感は否み杏樹ですが、ここからどう収束していくのか。ひだまりPと一緒に見届けましょう。
それでは、よきラブライブを!
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