「津島善子?贅沢な名だねぇ…今日からお前の名はヨハネだ。」
ちゅんちゅん、ハローラブライブ!どうもひだまりPです。今回はラブライブ!サンシャイン!!のスピンオフアニメ『幻日のヨハネ SUNSHINE in the MIRROR』第12話「さよならライラプス」の感想を書いていきたいと思います!
もくじです。
あらすじ
リコの研究所。
間一髪、助け出されたライラプスの容態に安心したのもつかの間、聞こえてきたのはミキの泣き声だった。ヨハネはミキに代わって、いなくなってしまったナミとサクラを探しに行くことに。
瘴気に足を取られ気を失ってしまうが、辛くもチカたちに救助される。ナミとサクラを連れ研究所に戻ると、今度はライラプスが姿を消していた。
失意の中、ライラプスを探すヨハネ。
浮かぶのは、ライラプスといつも一緒にいた、過去の思い出だった――。
第12話『さよならライラプス』
『夢を叶える──そう言っていたのに、
今のヨハネは自分を豚に重ね合わせてるだけよ!
犬や豚が見つかったとしても、何も生み出してないわ。』
逃げのニートに厳しいランジュさん。まぁそれは何でもいいんですけど、ミキと豚の話を聞いてヨハネが幼い頃の自分とライラプスに重ね合わせているシーンですね。
豚の名前は豚なのにサクラと言うそうですが、もしかするとピンクの雌豚=サクラ内梨子という繋がりから来ているのかもしれません。事実ハナマルちゃんの親友枠もピンクがイメージカラーのルビィちゃんから幻ヨハではシシノシンというピンクの豚に変わっていますよね。蜜柑休題。
[23/10/1追記]
サクラの名前は沼津に実在するつじ写真館さんで実際に飼われていたミニブタのさくらが元ネタという情報をコメントで頂きました。大変申し訳ございません。リコちゃんに代わりお詫び申し上げます。
「なんでも屋に任せなさい!」という威勢のいいセリフと共に単身雌豚サクラ内を探しに行くヨハネでしたが、原作コミックスと違ってヨハネが本当は「占い屋」をやっているのに皆からは「なんでも屋」として慕われてしまっている、という描写が薄かった(はっきりそれらしい描写は2話後半のみ、後はヨウの手伝いとかたこ焼き屋のピンチヒッターとかあったけどなんでも屋としての活躍かは微妙…)というのがまさに致命的な点でしたね。
そもそもここまでヨハネとマリ以外はまともな内面描写もほとんどなくほぼ神モブ程度の扱いに成り下がり、そこまでしてヨハネとライラプスのカップリング描写に全力を捧げてきたにもかかわらずこの時点でヨハネがなんでも屋を自負する説得力すら出せていないというのは本当に酷くて、ブランコ直してたカナンの方がよっぽど皆になんでも屋として頼られてますよね。まぁこれはそもそもアニメのヨハネが原作漫画と違って魔法が使えない(と言うかライラプスに声優当てることに全振りしちゃった)普通の女の子なので、なんでも屋って言っても雑用しかできないから仕方ない所ではあるんですが。
そしてトーレス湿地園で豚を発見したヨハネでしたが──
ヨ ハ コ ロ リ
「やっぱり、私は…」とか言いながらバタンキューするのが早すぎて笑っちゃった。もうちょっと頑張るとか、なさらないんですか…?酸欠なのかな?大ピンチじゃねえか。
そして豚を助ける傍ら、今度はライラプスが行方不明に。
ヨハネとライラプス
そうですか………
なるほどですね。ヨハネの魔法で喋れるようになった相棒・ライラプスは大人になることを拒むもう一人のヨハネ自身であり、自立しなければと思うヨハネの心と不協和が生じていたから「異変」も解決しなかったと。まぁ、そんな感じのことなんですかね。
いやまぁ…
だったとて、何?
まぁこの落ちそのものは別に悪くはなくて、今まで散々ヨハネだライラプスだってウダウダウダウダやってきたことの「答え」にはなってます。ただ、これを見て誰が得するんだろうと言われると全くわからない。
そもそもの話『異変』についても、ライラプスについても、ヨハネの過去についても全部今までろくに説明がされていないまま来てるので、後付けでどうとでもなる物を文字通りどうとでもしただけで物語としての「伏線回収」や「種明かし」的な爽快感もなく、ただ答え合わせをしただけですよね。
このヨハネとライラプスみたいな関係性としてはアニガサキ1期終盤の侑と歩夢のエピソードが類似していると思います。当該エピソードの重要なポイントを挙げると、
①虹ヶ咲のスクールアイドル同好会が大きくなっていく過程で立ち止まってしまう歩夢の気持ち
②侑と歩夢のすれ違いと、感情のぶつかり合い
③変わっていく中で、変わらないものがあること
④お互いの想いを知って、また「先」へと進むことができたこと
以上の4つの要素があったから物語としての起伏もあり、感動を呼んだのだと思うんですね。(このお話が100点満点だと言いたいわけではない)
ヨハネで考えてみると、まず幻ヨハにも①の描写はあったんですがライラプスは犬なのでヨハネ以外と意思疎通はできず、またヨハネに対しても人を食ったような物言いをすることが元々多かったので「変化」としては今ひとつ捉えどころが無かったと言えます。
次に②ですが、これはもう2人ともずーっとウダウダウダウダしてるだけで何もぶつかり合ってないので論外ですね。レヴュースタァライトなら2人揃って塔から落とされてるぞ。ヨハネがいつまでもいつまでもずーっとうだうだ煮えきらないところは本ッッッッッ当に幻ヨハアニメで一番不愉快なポイントです。
このように登場人物同士の感情のぶつかり合い、すれ違いが演出としてわかりにくいために、本編でも言及されたにもかかわらず③の要素が有耶無耶になってしまっています。
そして④も、これはヨハネ個人の話でしかないので何のカタルシスもありません。スッキリしただけ。Twitterで彼くん漫画でも書けば?以上です。
新曲「Forever U & I」
モ ヤ ッ と ボ ー ル
まぁ、ヨハネが犬が好きなのは分かった。しかしまぁ、文脈的な意味では上で書いた通りで、ヨハネの持ち歌が1曲増えたねって感想くらいしか無いですね。っていうか幻ヨハだけでヨハネの持ち歌3曲も増えたの!?アニガサキ1期とかも歩夢だけ2曲貰ったりしてるけどそれの比じゃないですね。
犬を大切にしてね。
まとめ
トゥデイズ チカキンズ ポイント。
ドゥルルルルルルルルルルルルルルルルルル………
19点(ナインティーン)~!!!
\クヤシイジャン!!/
はい。
まぁ、ヨハネとライラプスのずーっとウダウダやってた関係性に一応の結論を出したというのは評価できます。その証として歌を歌うという演出も、さながら記事中でも言及したアニガサキ1期12話のようでしたね。
しかしながらそもそもこれがヨハネの成長かと言われるとそういう要素も見出し辛く、ヨハネと犬の関係性を他メンバーの描写を蔑ろにしてまでこんなに尺取って掘り下げる意味があったのか?と言われると、まぁ最初から詰んでいる回だったのかもしれません。
新曲「Forever U & I」も、同じような展開で歌われた「Awakening Promise」と比べても曲そのものの良さは見劣りしないにも関わらず、ストーリーが相変わらず薄すぎるゆえに文脈を見出すことは難しかったです。
総合的にそもそも感想を書くのが難しすぎる回ではありましたが、TV放送後1週間という更新目標を守れなかったのはとても遺憾に思っております。申し訳ありません。
それでは、よきラブライブを!
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