ひだまりPはこう語った

ちゅんちゅん、ハローラブライブ!「人生をラブライブ!にする」をモットーにあれこれ語ります。

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会第13話「みんなの夢を叶える場所」感想-想いを届けたい相手と、それを伝える方法。

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ありがとう。

 

 ちゅんちゅん、ハローラブライブ!どうもひだまりPです。

 

 今回はニジガクアニメ第13話『みんなの夢を叶える場所(スクールアイドルフェスティバル)』の感想を書いていきたいと思います。ルビの癖が強い。そして注目の最終話ですね。

 

 続きを読むからどうぞ!

 

 

 

 

あらすじ。

スクールアイドル同好会での活動を経て見つけた、初めての夢――。音楽。そのために音楽科へ転科したいという気持ちをみんなに伝えた侑。同好会の一同も侑の想いを応援する気持ちはひとつだ。スクールアイドルフェスティバルのようなすごいことがうまくいけば、自分も夢への一歩を自信を持って踏み出せるかもしれない――そう侑は思う。そしてやってきたフェス当日。ライブステージがお台場の至る所に設置され、みんなのカウントダウンの掛け声と共に、スクールアイドルとファンたちを巻き込んだお祭りがついに始まった。各所で盛り上がる中、街中に響きわたる歌声を聞きながら空を見上げる侑。しかしその時、侑の頬に一滴の雨粒が落ちてくる。

 

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オタクに優しいギャル

 

 さて前回は、侑が音楽科への転科を歩夢へ打ち明けた所まででしたね。ピアノの事はせつ菜が先に知っていましたが、転科の件は皆より早く知れたので歩夢もご満悦

 後述する中でも出てきますが、この回はアニメ・虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の「総集編」とも言える内容になっており、その一つとしてこれまでのラブライブ!系作品にはなかった「スクールアイドルを応援したいという理由から同好会に所属している少女」という高咲侑の特殊な立場について、ひとつの「答え」が出ていますね。

 「みんなが勇気をくれたんだよ」と侑は言いますが、スクールアイドルの「かがやき」を見た誰かがそこから頑張る勇気を貰える、それが今作で語り継がれてきた「かがやき」の正体であり1つの本質と言えるでしょう。同好会での侑の立場は「マネージャー」に近いものですが、ここでは数多の「スクールアイドルのファン」の代表的存在として侑の存在が強調されています。

 

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へら~って笑ってるの可愛い。

 

 「私達の虹を咲かせに!」って象徴的なフレーズですよね。それぞれが、それぞれの色で輝くソロアイドル路線をずっと強調してきた虹ヶ咲だからこそのスローガンです。歴代作品ではメンバーがそれぞれ1から9まで番号順に言ってましたが虹ヶ咲はそれは無し、逆にカウントダウンの形式で10から1まで数える演出がなんとも示唆に富んでいます。愛さんさりげなく手を4にしてたのいいですよね。

 

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 いやもう…感無量なんだよな…

 ぶっちゃけこの回、さっきも言ったように総集編的な回で、物語として特別な何かが起こるわけではないんですけど、歩夢だけじゃなくこのアニメの1話~12話までかけてキャラの味付けがしっかりと完了しているので、この13話はさながら素材の味だけで十分に楽しめる極上のフルコースです。

 「Dream with you」。歩夢と侑の夢のはじまりの曲を12話で「私はみんなのために歌う」と宣言した通り、遂に侑のいない観衆の前で歩夢のステージを披露することができました。ただのライブシーンでも歩夢の成長と心境の変化、そして「一歩一歩」頑張ってきた歩夢の夢が一つの形になったことが分かり、胸が熱くなるシーンですね。

 

 

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ファンと寝る女

 

 

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みんなとヤる女

 

 原作準拠いいぞ。でも当初は人に面と向かって話せないことがコンプレックスで、それゆえに自分を変えなきゃと思っていた璃奈ちゃんが無理やりに自分を変えるのではなく、自分の個性として受け入れてスクールアイドルとしての魅力に昇華した結果、璃奈ちゃんボードで感情表現をしたりゲームでファンとコミュニケーションを取るなどで立派に皆から愛されるスクールアイドルになっているの良いですよね。

 

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ここで!?

 

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 ここで入れてくるのはサプライズがうますぎる…果林先輩の連写のカットは9話(果林回)でもあっただけにまさかその最後にオチを持ってくるなんて思わなかったですね…

 果林の持ち前の方向音痴を見せつつも、「わたくし達がご案内しますわ♡」と申し出てきた後輩にはにこやかに応対。これですよ、これ。下手に方向音痴をネタにしたりせず、恥ずかしがらせたりせずそして取り繕ったりしないのは一匹狼で意地っ張りだった果林が自分の「弱さ」も仲間となら補い合えることに気づいたからで、それも9話を通して得た彼女の「成長」に他なりません。いやもう…キャラ描写の丁寧さに脱帽ですよ…

 

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〽おかあさん なあに

 おかあさんって いいにおい

 せんたくしていた においでしょ

 シャボンのあわの においでしょ

 

 お姉ちゃんだルルォ!?

 いやいや、まさかここで「声繋ごうよ」要素を出してくるとか…虹ヶ咲アニメスタッフ、まさに「愛」の為せる技としか思えません。虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のファーストライブ(※リアルの方)では、エマを演じるちゅんるん兄貴こと指出毬亜さんが子供たちのバックダンサーと一緒に名曲「声繋ごうよ」を披露してくれましたが、ここに来てその要素が回収されるとは思いませんでした。

 そう言えば、エマちゃんのなりたいスクールアイドル像は「心をぽかぽかにするスクールアイドル」でしたね。エマちゃんはとっくに皆の心をぽかぽかにしてるんだよなぁ…

 

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「虹ヶ咲に入ってみたいって言ってたよね!」

「うん…でも、私の今の成績じゃ難しいよ…」

「なに言ってるの?」

「「果林先パイ!?」」

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「進○ゼミなら自分のペースで進められるし、ニガテ科目に集中的に取り組めるから今からだって決して遅くないのよ。」

「はい!私も進○ゼミで果林先パイ達とキラキラな高校生活をスタートさせたいです!」

 

 この番組はベ○ッセの提供でお送りします。

 いや制服のせいだとは思うんですけど、このモブだけめっちゃ進○ゼミのマンガみたいな作画で笑っちゃいましたね。進○ゼミと言えば、そういえば果林先輩の学力については結局言及されないままでした。「応援」の「援」が漢字で書けないとか、ちょっとそれらしい描写はありましたけどね…ん?あぁすいません、そもおも果林先輩がおバカなのは虹ヶ咲の某同人ゲームの非公式設定でしたね。進○ゼミで勉強も部活もバッチリ両立してキミも果林先パイみたいにステキな高校生活をエンジョイしような。

 まぁそれは良いんですけど、5話でエマから言われて果林がスクールアイドル同好会へ入部するきっかけになったセリフを今度は果林から後輩へ伝えていくの、ベタベタではあるけど良いですよね。

 

 

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顔芸枠。

 

 っていうか、あのかすみファンのやべぇモブコッペパン同好会だったのかよ。かすみんがタルタル鶏天コッペパン(2話)や臓物コッペパン(3話)など惣菜パンを1日中常温でカバンに入れてる疑惑は、実はこのコッペパン同好会で調理してるか冷蔵庫を借りてるんじゃないかという説も出てきますね。

 

 

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「この挿入歌は…ソリチュードクイズ!」

「さぁ本日もやって参りました、淑女による淑女のためのオードリーなお時間ザ・ソリチュードクイズ!スクスタ時空のランジュよ聞きなさい。

 かのCYaRon!の名曲、『コドク・テレポート』の2番に歌われている男性器の名称とはなんでしょう?はいっじゃあかすみさん!え、手を挙げてない?

 そう、『ポコチン』ですよ。ポコチン…ほらかすみさん?言うてみぃや…

 『ワンコも歩けばポコチン』。なかなかに壮絶な歌詞ですがこんな卑猥な単語をあどけない妹キャラの千歌さんが嬉しそうに歌っていることにどうしようもない劣情を抱いてしまうのは私だけでしょうか?千歌さんはどんな気持ちでこの歌詞を歌っているんでしょうねぇ?ふふっ…『ワンコも歩けばポコチン』、さながら夜ごと全裸で徘徊しては犬のようにポコチンを求めて発情オナニーしているわた、桜坂しずく嬢のことを歌っている様ではないですか!

 あなたの理想のポコチンお待ちしております!今です、せつ菜さん!」

「はいっ!!」

 本当にひどいシーンでしたね。

 

 っていうか8話で登場したアレ、勝手にタキシードしず子って呼んでたけど本当にタキシード仮面そのまんまじゃねえか。

 こんな痛々しい寸劇、CDドラマパートでしか普通は許されないですよ。なのに何故だろう、繊細なキャラ描写を積み上げてきたこの虹ヶ咲アニメだからこそ、ギリギリのバランスでこれが許されているような気がする。そもそもタキシードしず子の再登場事態がアツいんですよ。タキシードしず子は、「自分をさらけ出したい」というしずくの露出願望の象徴ですから。璃奈ちゃんしかり、果林しかり、「あるがままの自分を受け入れて武器に変えていく」ことはソロ活動でそれぞれの個性を輝かせる虹ヶ咲ならではの要素であってしずくにとってのタキシードしず子もそれです。マジかよ…こんな子安秀明先生みたいな脚本にもきちんとこれまでの軌跡が描かれてるのかよ…やべぇよ…

 

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 関係性の講義履修したの?

 「初めて愛さんの役に立てた?」って聞いちゃうりなりーの気持ちは正直分かっちゃうんですよね。人気者の愛さんが大人しくて目立たない自分と友達になってくれたこと、愛さんは度々自分を引っ張ってくれたのに自分は愛さんの助けになれないこと、璃奈ちゃんがある種の「負い目」に感じる部分があったのはすごく分かります。

 人の感情に聡い愛さんだから、たぶん聞いた時に璃奈ちゃんの気持ちはある程度察したと思うんですけど、璃奈ちゃんの言葉を肯定しないのは勿論、否定もしないんですね。それは愛さんにとって璃奈ちゃんが一方的に世話を焼いてあげる「庇護の対象」でもなく、貸し借りを数える相手でもなく、ただただ「友達」でいたいという気持ちの表れなんですよね。そしてそれは璃奈ちゃん自身を一番肯定する態度なんですよね。愛さんは私がカワイソウだから一緒にいてくれてるんじゃないんだって。そんなの当たり前ですけど、その当たり前を璃奈ちゃんの心に届くようにちゃんと伝えられる愛さんが本当に凄いってことですよ。

 

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侑「は?これ見せるために呼んだの?」

 

 クソ百合劇場を見せつけるために一々呼びつけられた侑ちゃんはキレていいです。

 

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は?

 

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なんちゅう鮎を食わせてくれたんや…

 

 しずかす厨はクソです。これは天と地がひっくり返っても揺るがない事実ですが、それはそうだとしても虹ヶ咲アニメにおけるしずくとかすみの関係性の描き方、それはまさしく神の一言しか言い様がありません。しずかす厨は臓物コッペパン喉に詰まらせとけ。

 そもそもですよ、いや確かに原作というか原案というか、まぁアニメになる前のかすみんは頭にこういう髪飾り付けてたんですよ。アニメのかすみんは付けてないというかいつもマッチ棒クイズみたいな謎の髪留めに変わっていて、まぁその違和感に気づいたのは恥ずかしながら最近の事なんですけど…いやぁ。そうやって出してくるんだ、ここで。それを。

 演劇祭の時のお礼というのは第8話での件ですよね。あの時かすみんは「こんなにカワイイかすみんだってカワイイって言ってくれない人もいる!だからしず子の事を嫌いな人もいるかもだけど、かすみんは桜坂しずくのこと大好きだから!」という励ましとは名ばかりの告白をしているわけなんですけど、あの時かすみんの事をはっきり「かわいい」と言えなかったしずくが髪飾りをプレゼントするというのはこれ、ただの形式的な「お礼」ではないんですよ。

 これはしずくが、「この髪留めを付けてる可愛いかすみさん」をイメージして選んだものなんですよ。これはつまり、あの時はっきりと答えられなかった「かすみんのこと可愛いと思う!?」という問いへの「答え」であり、もちろん、あの時背中を押して貰えた事への「お礼」でもあるんです。それが分かったからこそ、かすみんも嬉しそうなんですね。一番近くにいる仲間であり、ライバルでもあるしずくがかすみんの「カワイイ」を大切に考えてくれたから。

 

 いやぁほんと、しずかすって良いなぁ…しずかす良いですよね?良くねぇよボケ地獄へ落ちろ

 

”しずかすや オタク飛び付く 蜘蛛の糸”

           ──詠み人知らず

 

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ケンカ予報の時間だよ!!!

 

 いつものご都合天気。天気予報はずれの雨によりステージは一時中断を余儀なくされてしまい、虹ヶ咲学園と藤黄や東雲のコラボステージも流されてしまいます。これには侑ちゃんもがっかり。

 いやいやいや!雨降る想定すらしてなかったの!?っていうか屋内のステージ使えばいいやん!!……って思ってしまうのは前作ラブライブ!やラブライブ!サンシャイン!!から何も学んでいない人の発言です。ラブライブ!において天候は神が操作しているので、もしも運命に逆らって屋内でライブなんてやっていたら落雷により電線が切れて停電など取り返しのつかないトラブルが重なることは容易に想像できます。万一それでも服飾同好会のあの子とかが気を利かせて非常用発電機なんて持ってこようものなら、オープニングの伏線回収でビッグサイト自体が海上都市になるほどの致命的な天変地異が起こっていたはずで、そんな事になったらいよいよライブどころではありませんから、ここでライブ中断を選択したのはまさしく「あなたちゃん」の代表であり過去の世界線から自分たちの運命を学んだ侑ちゃんだからこそできたファインプレーです。

 まぁ、「雨やめー!」と叫んだだけで雨雲を撃退できる某・女神様のリーダーを連れてくるという手もあったかもしれませんが、雨が降る中でライブしてぶっ倒れて同好会が活動休止になるルートと天秤なのでそれもそれでリスキーな賭けだと思います。もしその展開になっていたら、栞子登場の伏線になったかもしれませんね。

 

 ということで人間の侑ちゃんには「どうしよう…」と降りしきる雨を前に途方に暮れることしかできないのですが、この人間っぽさは良かったですね。人間っぽさって。でもなんか千歌ちゃんを彷彿とさせる曇り方に、初めて彼女がリーダーとしての責任を感じていることに成長を感じました。何度だって追いかけようよ負けないでね…

 

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ド有能。

 

 このカット超かわいいですよね。

 この3話くらいずっと言ってるけどアニメの生徒会有能過ぎでしょ。やっぱり生徒会長はせつ菜しか居ないって実感できますね。正直虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の活動に生徒会の存在はかなり重要になってきているのでマジで例のあの人…怒られるので名前は出さないですけどアニメ2期でも例のあの人は出さないで欲しいですね。理事長と癒着して生徒会を私物化した挙げ句勘違いから来る私怨でスクールアイドル同好会を潰そうとし、晴れて仲間になったと思ったら3ヵ月もしないうちにランジュボンビーに変身して当たり前のように寝返るあの貧乏神には眠っていて欲しいと思います。そんな奴いないですけどね。塩撒いとけ。

 …まぁ、それは冗談ですけど実際の話ボンビーがそのままアニメに登場するにはこれだけ生徒会メンバーからも支持の厚い菜々を退けていきなり生徒会長の座を奪い取り、学園内でもファンの多いスクールアイドル同好会へ廃部を言い渡さなければならないですし、そのほかにもせつ菜が生徒会長を降りたら今度はまたせつ菜の毒親問題に尺を充てる必要が出てきます。そういえばせつ菜のママ、3話以降登場してないですね。ママはスクールアイドルのこと知らないはずなので仕方ありませんが。

 蜜柑休題、アニメにボンビーを出そうと思うと学園中に催眠術を掛けるか、あるいは一旦誰コイツレベルまでボンビ子のキャラを改変するしかないような気がします。さながらアニメサンシャインの黒澤ダイヤみたいにね。そう考えるとひだまりPが知らないだけで実は原作の黒澤ダイヤは栞子並みの重罪を犯していたのか…?

 

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 今日最後のステージへと駆け出していく一同。ここで歩夢が侑の手を引いて走り出すのがすごく印象的なシーンでしたね。ある意味でこれは、第1話と同じになってるんですね。第1話ではスクールアイドル同好会は廃部になったと告げられ、半ば諦めかけていた侑に「二人で始めようよ!」と言ったのが歩夢でした。そしてここでも、スクールアイドルフェスティバルは失意のまま終わってしまったと諦めモードだった侑に最後のステージを見せるために歩夢は侑の手を取ります

  これが冒頭でも述べた通り、いつも全力で輝けるスクールアイドルと、そんなスクールアイドルを応援して、その輝きに勇気と元気を貰っているファン。2人の姿はまるでその象徴です。侑ちゃんは侑ちゃんであると同時に、「ファン代表」でもあるのですよね。

 

 「あなた」枠として生まれたキャラ、高咲侑の存在はこれまでのラブライブ!アニメシリーズでも特異なものと言えますが、虹ヶ咲アニメはまさにその立場を理想的な形で描いてくれたものとひだまりPは考えています。侑ちゃんもスクールアイドルになりますとか放送前は最悪の興ざめ展開ばかり心配していたのが懐かしいですが、ランジュが来ても壊れないレンガのお家を築いてくれましたね。

 

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「ちょっとアクシデント(スクスタ20章)もあったけど、みんな(アニメスタッフ)のおかげで(私と果林も)このステージに立つことができました!」

 こう来たか…

 

「一人で夢を追うことは簡単ではなくて、それぞれが…それぞれの壁にぶつかったけど。」

「その度に誰かが誰かを支えて、今日、ついに大きな夢を叶えることができました!」

「私たちは、一人だけど一人じゃない!」

 ここは3年生組のコメントが、すごく端的に虹ヶ咲スクールアイドルの特徴と、これまでのことを表していて良いですよね。

 

 そしてまぁ…引き合いに出すのは悪いんですが、こういう演出を見せられるとやっぱり思い出すのはラブライブ!サンシャイン!!1期13話「サンシャイン!!」ですよね。

 

 

 このアニメは一言で言えばまとめ方が致命的に下手くそで、1期はおおむね評価が良かったにも関わらず(未熟DREAMERとか友情ヨーソローとか)この13話はボロクソに言われてましたし、ひだまりPもちょっとこれは無いな、と思ってしまいました。

 記事中でも語っているその一番の理由として、まだ道半ば(ラブライブの予選)なのにやりきった感を出してこれまでの軌跡を振り返り出す自己陶酔に浸っていることや、結局の所何がしたいのか、これからどうしたいのか極めて漠然としていて伝わらなかったことが挙げられます。実際、「何がしたい」というのは皮肉にもこの回の挿入歌、Aqours4大シュールソングである「MIRAI TICKET」にも歌われてしまっていますし、アニメ2期でもこの目標の取り方の見誤ったことが致命的な結果を生んでしまっています。ひだまりPは山岡の鮎のごとく虹ヶ咲と比べてサンシャインを否定するつもりはないのですが、これについては記事を読めば分かる通り放送当時から言ってた事なので許してね。

 では何故この虹ヶ咲のこの回はこんなに素晴らしく大団円感が出ているのかと言えば、まぁシンプルに尺が短くてすっきりまとまっているというのが一番の理由かもしれませんが…「伝える相手がはっきりしている」というのがかなり大きな差別化点なんじゃないでしょうか。それは勿論侑ちゃんであり、そして侑ちゃんだけではないですね。虹ヶ咲のスクールアイドルが大好きで、彼女たちを支えてくれた人たちがたくさんいるじゃないですか。流しそうめんん同好会とか。流しそうめん同好会は別に何もしてねぇよ。まぁともかく、ファンに想いを伝えるアイドルと、アイドルを支えるファン。この両者の関係性が極めて明確に描写されているからこそ、このシーンは非常に「総集編」としての価値があるんですね。

 

 

 そして新曲「夢がここからはじまるよ」。

 

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飛び膝蹴り。

 

 ちなみになんですけど前回侑が歩夢にプレゼントした花、ここでも歩夢が頭に飾っている花ですがこれ、ローダンセというそうですね。花言葉は侑の言った通り、「変わらぬ思い」です。いやこれ、なんでわざわざ言うのかと言うと前回歩夢の後輩達は歩夢に「ガーベラ」をプレゼントしていたので、侑ちゃんがあげたのも色違いの赤いガーベラなんだろうとひだまりP実は思ってたんですよね。いや、ググっても「変わらぬ思い」なんて花言葉は出てこないからおかしいとは思ったんですよ。マジで騙される所でした。蜜柑休題

 アニメ虹ヶ咲では(OPEDを除いて)初めて9人で歌う曲となりました。「想いは一つだから全員で歌います!」という導入もすごく良かった。虹ヶ咲が9人で歌うとしたら、この展開しかないと思います。

 上でも言った通り「あなたのための歌を!」と言ったこの「あなた」は「侑」のことなんですが、同時に「侑だけではない」んですね。これが、「誰でもあって誰でもない」という「あなたちゃん」の存在と重ねて、その存在の微妙なニュアンスを表現いるのだとしたら溜め息ものの凄さです。侑に届けたい想いであり、同時に応援してくれる虹ヶ咲の色んな人たちから、今日初めて会ったファンにまで、彼女たちがスクールアイドルとして届けたい想いがこの曲なんです。

 そしてその「届けたい想い」はなんなのか。それはスクールアイドルを応援してくれる人達、その人達の夢を今度はスクールアイドルが応援したいという想いなんですね。だからこそ、「みんなの夢を叶える場所」と書いて「スクールアイドルフェスティバル」なんです。なんですって言うか、まぁ…その当て字はちょっと欲張りすぎた気がしないでもないですが。

 それぞれのパートにそれぞれのソロ曲の振りが入ってるのも良いですよね、MOMENT RINGじゃん…ひだまりPは察しがとても悪いので愛さんでやっと気づきました。

 

 

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服飾同好会であることが分かるように布メジャー首に巻いてるのちょっとシュール過ぎないですか?まぁでも、これのおかげで誰だか分かりましたね。

 

 そう言えばこの曲のイントロは前回12話のラストで侑ちゃんが弾いていた曲と同じですね。なのでこの曲は侑ちゃんが初めて作曲した曲なのかもしれません。かもしれないというのは、まぁこの「誰が作曲したの?問題」についてこのアニメでは都合10回にわたりスルーしているので、ここに来て侑ちゃんがこの曲を作っているのかどうか、という点に関してはひだまりP、ちょっとイエスともノーとも言えないですね。同様にラストのシーンでNEO SKY, NEO MAP!を侑ちゃんが演奏しているという説もありますが、これもひだまりPとしては肯定も否定もしたくありません。まぁ、余談でしたね。

 

 そしてラスト。歩夢の「初めて良かった!」というセリフで終わりますね。これも多くは語りませんが、綺麗な終わり方だったと思いましたね。

 

 

 

まとめ

 

トゥデイズチカキンズポイント。

 

ドゥルルルルルルルルルルルルルルルルルル………

 

 

 

 

 

 

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100点(ワンハンドレッド)~!!!

 

\イェー!!/ \フゥー!!/ \クヤシイジャン!!!/

 

 

 はい、ということで第13話まで感想を書いてきました。最終回も文句なしの100点です。

 この回は「総集編」ということで、この回だけで大きく何かが動くような感じではなかったのですが、ともかくこれまでに丁寧に丁寧にキャラクターの掘り下げをしてきた効果がモロに出ていて、わずかな言動や行動からもその子の作中での成長を時間することができる、2日目のカレーみたいな味に仕上がっていました。

 作中でも描いたように虹ヶ咲のスクールアイドルと高咲侑の関係性、そして高咲侑をスクールアイドルの「ファン代表」としての立場に置いたこと、侑だけでなくスクールアイドルを応援してくれる人達それぞれに想いを届けるという内容になっていたこと、この構成が完璧すぎました。

 

 そして、作品全体の総括を振り返りたいと思います。

 

 これまでのシリーズと作画からして違うスタッフが手掛けるアニメというだけあって、放送前には内容について不安の声もあったこのアニメ。また「高咲侑」という少女についても「あなたちゃん」の代わりになる存在としてどのように描かれるのか、かなり気になる所でした。

 

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 …しかし終わってみればまさに全話通して神アニメ。期待の上の遥か上を飛んでいってくれました。3話の同好会廃部のくだり位しか目立ってケチを付けられる部分が見つかりません。そのくらい凄かった。

 放送中には、「スクスタ」ストーリー新章があまりにも酷すぎる内容でラブライブ!史上にも類を見ないほど炎上し、一部のキャラは裏切り者呼ばわりされるようになるなど多大なマイナスの影響を及ぼしました。これは本当にひだまりPも心の底から落胆した事件で、正直に言うとアニメ虹ヶ咲の放送が無かったらあの20章を期に虹ヶ咲のメンバーを見ることすら苦痛になっていただろうなと、そう思っています。

 結果的にアニメ虹ヶ咲は何と比べるまでもない素晴らしいアニメとなり、一方スクスタも同じキャラ、同じ舞台、同じ目標を持つストーリーとはとても思えないほど何をしても陳腐そのもので、何と比べるまでもなく最弱で最低のアイドルゲームと化しました。一体どこで差がついたのか。

 スクスタは10月31日をもってサービスを終了し、これからはアニメの世界線が正史となります。1期の放送が終わったばかりですが、アニメ2期が待ち遠しいですね。

 

 この素晴らしい作品を作って下さった川村智之監督脚本の田中仁先生、ならびにアニメスタッフの皆様には改めて、心からのお礼と賛辞を申し上げたいと思います。

 

 さて、ここで各話のチカキンズ・ポイントを振り返ってみましょう。

 

#1『はじまりのトキメキ』・・・93点

#2『Cutest♡ガール』・・・100点

#3『大好きを叫ぶ』・・・81点

#4『未知なるミチ』・・・315点

#5『今しかできないことを』・・・32,000点

#6『笑顔のカタチ(⸝⸝>▿<⸝⸝)』・・・2,525点

#7『ハルカカナタ』・・・94点

#8『しずく、モノクローム』・・・100点

#9『仲間でライバル』・・・100点

#10『夏、はじまる。』・・・95点

#11『みんなの夢、私の夢』・・・90点

#12『花ひらく想い』・・・100点

#13『みんなの夢を叶える場所』・・・100点

 

平均点・・・2,753.3点

 

 神アニメじゃん…

 ちなみにラブライブ!サンシャイン!!アニメ2期の平均点は307,692,307,762点でしたけ、これは2期4話が4×10^12点を叩き出したからですね。

 一応、1話100点上限で計算すると虹ヶ咲は96.4点で、サンシャイン2期は77.8点です。神アニメどころじゃないですね。

 

 

 そしてここまで13話にわたりひだまりPの感想記事を読んでいただき、本当にありがとうございました。虹ヶ咲アニメの感想記事は今回で最後ですが、今度またラブライブ!に関することで記事をたくさん書いていきたいと思いますので、ぜひ応援をよろしくおねがいします。

 

 それでは、良きラブライブを!

 

 

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