ひだまりPはこう語った

ちゅんちゅん、ハローラブライブ!「人生をラブライブ!にする」をモットーにあれこれ語ります。

【スクスタ徹底解説】大炎上したストーリー2ndシーズンの裏で本当は何が起きていたのか?

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すべての真実をお話しします。

 

 ハローラブライブ。ひだまりPです。

 

 「スクスタ」ストーリー2ndシーズンの事を、今更説明する必要はないでしょう。2020年10月31日、スクスタメインストーリー2ndシーズンの開幕は事実上のスクスタサービス終了日と呼ばれ、そこに書かれていたおぞましいエピソードはこれまでファンが愛してきた虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会を破壊し、奈落の底に突き落とすような無残なものとなっていました。

 同好会とのいざこざの末にやっと仲間になったと思われた三船栞子は信じた瞬間裏切り者となり、宮下愛朝香果林、さらには桜坂しずくまでも同好会の”敵”であるランジュのいるスクールアイドル部に寝返るという最低の展開もさることながら、配信元のKLabGamesはじめ公式サイドはそれらの炎上に対して一切ダンマリを決めこみ、部と同好会との確執は同好会メンバーのある種意味不明とすら言える博愛主義によって水に流され、そしてショウ・ランジュミア・テイラー三船栞子ともに今現在は何食わぬ顔をして虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のメンバーに収まっています。

 

 今なお、この争いの種火は消えていません。いませんが…スクスタ2ndシーズンやラブライブ公式に対する批判は他媒体で散々なされているので、今回ひだまりPが記事にしたかったのはそういった事ではありません

 

 この記事の内容は「スクスタストーリーの真実」そして「三船栞子は本当に悪女なのか?」という点に触れていきます。と言っても、それは「栞子ちゃんは不器用なだけで本当はいい子」というような、単なる擁護ではありません。きちんとストーリーの考察をした上で、「恥知らずの青いカナリア」と呼ばれた三船栞子の汚名を雪ぎたいと、ひだまりPはそう考えています。

※なので今回、かなり真面目な内容の記事になっています。ネタ描写等はありません。

 

 それでは、続きを読むからどうぞ。

 

 

 

 

もくじです。

 

 

★背景~虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の正体~

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 スクスタストーリーの解説をする前に、本記事において大、大、大前提である虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会という組織の正体についての解説をしたいと思います。

 ここの前提が共有化されていないと、以下のストーリー解説が理解できないと思いますので少々長いのですが目を通して下さい。

 

★「あなたちゃん」について

 このゲームの主人公は、周囲から「あなた」と呼ばれることから通称「あなたちゃん」と言われています。

 「あなたちゃん」の正体は28歳の男性、本名は「中須かす男」です。彼は催眠術の力を身に着け、自らを美少女だと思わせることで虹ヶ咲学園に溶け込んでいます

 彼が催眠の力によって周囲に見せている美少女の姿は、我々がアニメ虹ヶ咲で「高咲侑」と呼んでいる少女の姿に酷似しています。

 

「あなたちゃん」=中須かす男 プロフィール

・現在28歳。大学中退のニート

・虹ヶ咲学園に通う中須かすみの実兄

・趣味はAV鑑賞。AV女優にしか興奮できない特殊性癖

 

 催眠の力を得た「中須かす男」は、その力を悪用して自身のお気に入りのAV女優8名を洗脳し、自らの性奴隷にしました。しかしながら、自宅である中須家に8人もの女性が常時出入りしているのはあまりにも不自然であり危険なので、彼女たちには身分を隠し、妹のいる虹ヶ咲学園に潜入するように命じました。もちろん、かす男自身も同じく虹ヶ咲学園へと潜り込みます。

 

 さて、1stシーズンのストーリーについては三船栞子が登場するまではほぼ割愛し、代わりに虹ヶ咲メンバーのプロフィール紹介をしたいと思います。

 「えっ、μ'sとかAqoursは?」と思うかもしれませんが、スクスタのストーリーにμ'sやAqoursは登場しません。ストーリーに登場したと思われているのは、全て中須かす男の妄想の垂れ流しによりメンバーの無意識下に植え付けられた偽物の記憶だからです。

 

 そもそもストーリーを紐解いていくと、「あなた」と「歩夢」はμ'sとAqoursの合同ライブを見た事をきっかけにスクールアイドルに興味を持った、とされています。そしてμ'sやAqoursの設定は概ねアニメ版のそれに準拠していると言われています。もしそうだとすると、4月の、多めに見ても1ヵ月とそこらの期間内にまずはμ'sが結成し、色んないざこざを乗り越えて有名になりそのμ'sに憧れた千歌がAqoursを結成、3年生組のわだかまりとか色々ないざこざをまたも乗り越えてμ'sとの合同ライブを実現させている、ということになります。どう考えても時系列的におかしいです。それならば、「中須かす男」が妄想と現実をごっちゃにしている記憶が「催眠」を通じて他のメンバーにも干渉してしまっていると考えた方が100倍自然です。

 ちなみにスクスタ時空にもμ'sやAqoursがちゃんと”存在してはいる”ことは後述します。

 

 ということで、「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」が結成されるまでのストーリーについて解説を続けていきます。

 

★8人のAV女優

 ここまで書いて、中須かす男によって洗脳された8人が中須かすみを除く、現在の虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会メンバーであることは多くの方がピンと来たかと思います。

 今となっては懐かしい言葉ですが、「Perfect Dream Project= PDP」がラブライブ公式から発表された段階から「彼女たちは本当はAV女優なのでは?」という考察がファンの間ではなされていました。

 

 

 ここで彼女たちのプロフィールについておさらいしたいと思います。

 

上原歩夢(うえはら あゆむ)

「潮吹き系AV女優」上原歩夢

 23歳 T159-B82-W58-H84 Cカップ

 大学中退後にAVデビュー。中須かす男の最推しAV女優であったため、「かす男(本人は高咲 侑と認識)の幼馴染である」という催眠をかけられている

 

★主な出演作品

「夢への一歩」

「ときめき☆淫乱ナース」

「素人オマ○コ開花宣言!」

「精ゴックン涙~歩夢がいっぱいご奉仕します~」

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上原歩夢への「催眠」が行われたシーン。

 

優木せつ菜(ゆうき せつな)

「正統派AV女優」優木せつ菜

 25歳 T154-B83-W56-H81 Dカップ

 本名は「中川 菜々」。高卒。OLとして働いていたが、淫乱でマゾヒストな自分の適性に気づき22歳でAVデビュー。OLとしての経験を活かし、虹ヶ咲学園の生徒会長をかす男に任される

 

★主な出演作品

「CHASE!~素人OLのプライベートSEXを覗いちゃいます~」

「ときめき☆淫乱ナース」

「ハMEDOLY」

「LIKE IT! LOVE IT! FUCK IT!」

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宮下愛(みやした あい)

「ギャル系AV女優」宮下愛

25歳 T163-B84-W53-H86 Eカップ

 大卒。25歳でAVデビューする。実家は東京でもんじゃ焼き屋を営んでいる。チャリティー企画「おっぱい募金」には毎年参加している。

 

★主な出演作品

「めっちゃ勃起ング!」

「ときめき☆淫乱ナース」

「めっちゃ強引!素人ギャルハメ撮りシリーズ」

「めっちゃボイン!Fカップド迫力パイズリ」

 

近江彼方(このえ かなた)

「痴女系AV女優」近江彼方

 25歳 T158-B85-W60-H86 Dカップ

 大卒。奨学金を返済するためにAVデビューする。

 

★主な出演作品

「鬼詰のオメコ」

「ときめき☆淫乱ナース」

「眠れる森でイキたいな」

「マイ棒ごっくん♡フェラリィテイル」

 

エマ・ヴェルデ(えま・ゔぇるで)

「癒やし系AV女優」エマ・ヴェルデ

 20歳 T166-B92-W61-H88 Fカップ

 現役の大学生。スイス出身。

 

★主な出演作品

「デカパイZureen!」

「ときめき☆淫乱ナース」

「竿繋ごうよ〜エマファン感謝祭多国籍大乱交!〜」

「パイオツノ詩」

 

朝香果林(あさか かりん)

「セクシー女優」朝香果林

 24歳 T167-B88-W57-H89 Eカップ

 本名は「松浦 果南」静岡県沼津市にある浦の星女学院卒、短大卒。Aqoursというグループ名で元はスクールアイドル活動をしていた。

 

★主な出演作品

「処女過激Debut☆Starlight」

「ときめき☆淫乱ナース」

「Wish~24歳未亡人の熟れた肉体は若いオスの肉棒を求めて~」

「Fire Bird~24歳未亡人の熱い燃えたぎるカラダ~」

 

桜坂しずく(おうさか しずく)

「変態系AV女優」桜坂しずく

 20歳 T157-B80-W58-H83 Bカップ

 高卒。18歳でAVデビュー。筋金入りの露出狂で、AVでも全く演技を感じさせない。「生まれた時から全裸だったのでは」と噂されている。

 彼女だけ中須かす男の催眠が効いていないが、自らの意思で性奴隷となっている

 

★主な出演作品

「あなたの理想のヒロイン」

「ときめき☆淫乱ナース」

「憧れのストリーキング」

「ヤられて肉壷物語」

 

天王寺璃奈(てんのうじ りな)

「顔出しNG系AV女優」天王寺璃奈

 22歳 T149-B71-W52-H75 Aカップ

 専門学校卒。14歳からエロライブチャットで小遣い稼ぎをしていた。AVデビューは20歳。

 

★主な出演作品

「ドピュズボッ♡エロモーション」

「ときめき☆淫乱ナース」

「デレデリバリー」

「ア○ルをくぱぁっと♡」

 

 

★ストーリー1st season

 

★虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会設立

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 さて先述した通り中須かす男は、自身の催眠性奴隷であるAV女優8人を連れて虹ヶ咲学園へ潜り込みます。その目的は説明した通りですが、実はもう一つ、かす男には大切な目的がありました。

 それは妹のかすみを助けたいという思いでした。

 

 かす男が大学を中退してニートになって以来、目も合わせてくれなくなった妹ですが、それでもかす男にとってはかけがえのない妹でした。そんなかすみが、高校でスクールアイドル同好会を作ったはいいが思うようにメンバーが集まらず困っている…そんな状況にかす男は兄として心を痛めていました。

 そこで、AV女優達を全員スクールアイドルにすることで同好会を自分のハーレムにしつつ、妹のかすみを救う計画を立てたのでした。

 

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 最初は様子見も兼ね、優木せつ菜桜坂しずくエマ・ヴェルデ近江彼方の4人を同好会に入らせていましたが、ある日たまたまμ'sとAqoursのライブ(当然ながら、何年も前の映像)をたまたま目にしたかす男は自身もスクールアイドルに興味を持ち、また推しAV女優である歩夢にもアイドルをやって欲しいと考えます

 生徒会長職に就かせた優木せつ菜に一芝居を打たせ、全部で10人揃えるという条件を付けさせたことでかす男自身を含め関係者全員を同好会に揃えることに成功しました。

 

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 こうしてしばらくは彼女たちにスクールアイドルとAV女優の二足のわらじを履かせつつ、妹のかすみの元気な姿も間近で見られ、かす男は自身のハーレムで平和な時を過ごすことになります。

 

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本業にも余念がない。

 

 なお補足ですが、かすみは幼少期こそ兄に懐いていたものの現在ではニートで部屋から出てこない不甲斐ない兄を嫌悪しており、そもそも兄弟は居ないと触れ回っています。

 かすみが同好会で懐いているのはあくまで催眠により美少女の姿に見えている「部長」の姿であり、中須家の人間関係は全く改善していませんが、かす男はそれでよしと思っています。

 

 

★三船栞子の登場

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 虹ヶ咲学園を隠れ蓑にAV女優とセックス三昧の生活を送る中須かす男のもとへある日、一人の少女が訪れました。

 そう、三船栞子です。

 

 その後は皆様も知っている通り、彼女は身内である理事長と結託して生徒会長再選挙を強引に押し進め、討論の場での人格攻撃など卑劣な手段も講じて現生徒会長・中川菜々(優木せつ菜)を引きずり下ろし、更に生徒会長としてスクールアイドル同好会の廃部を宣告します。

 この行為については全くもって本編で描写された通りなのですが、そもそも栞子はなぜこのような強引な方法を取ったのか?その理由に対する考察が抜け落ちていました。

 本編中では姉である薫子が、スクールアイドルにのめり込み過ぎたために将来の色んな可能性を失ってしまった、適正の無いことに打ち込んで将来をふいにすることがあってはならないという考えでしたが、ここには実は栞子の誤解と、語られていない真意があります。

 

 ポイントは言うまでもなく、中須かす男の存在です。

 

 理由は後述しますが、三船栞子は他の人よりほんの少しだけ、催眠が効きづらい体質を持っていました。そのため、中須かす男の真の姿を見破る…とまでは行かなかったのですが、うっすらと学園内に不審人物が侵入している、そしてそれらがスクールアイドル同好会に集まっているということに気付いていました。

 栞子は学園の生徒に関する資料を覗きますが、かす男は催眠の力を借りることで正規の入学手続きを踏んでいたため、その尻尾を掴むことはできませんでした。

 栞子の疑惑を決定づけたのは、生徒会長の存在です。実はかす男は「ある目的」のために、菜々(せつ菜)をやや強引に生徒会長にさせてしまっていたため、若干普通ではない、不自然な手続きが行われていました

 

 かす男の「ある目的」とは、催眠アプリの制作による学園の完全支配です。このアプリを全生徒に配布するためには、表向き生徒会を通す必要がありました。

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これは、せつ菜も言及していましたね。因みにアプリそのものの開発は璃奈が担っていることが後に判明します。

 

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 話を戻します。栞子も催眠アプリの存在までは知らなかったのですが、独自の嗅覚で学園に迫る危機の存在を知り、自身の武器である理事長とのコネクションを通じて生徒会長職の簒奪計画を立てたのです。

 

 

★同好会廃部を巡る攻防

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 催眠への耐性を持った栞子を前にして、かす男も自分やAV女優たちの正体がバレないようにするのに必死で対抗策が間に合わず後手を踏んでいました。物腰が柔らかい歩夢を前面に出して栞子をなんとか懐柔しようとしますが、栞子はそもそも歩夢を全く信用していないので作戦は難航します。

 

 幸いにして、この三船栞子も生徒会長としては目を疑うレベルの無能であったため、各部との揉め事などを頻繁に起こし、そこに(催眠の力を活かして)割って入ることで栞子との交流の場を作り、少しずつ懐柔を進めていきますが、栞子も一筋縄ではいきません。

 

 この均衡を破った意外な人物は──「中須かすみ」でした。

 

 「中須かすみ」はそもそも本物のスクールアイドルを目指す高校一年生であり、三船栞子から見ればかす男と、この虚像スクールアイドル同好会の「被害者」です。

 そもそも他人の適正を測る才能を持った栞子は、中須かすみの秘めた溢れんばかりのスクールアイドルへの適正を当然見抜いていました。そして、そんなかすみが同好会で実績を上げられず燻っていることを気にしていたのも実は栞子でした。

 

 そうです。かす男のうす汚い催眠と、かすみの純粋な願い。その両者が「同好会を廃部にしないで」という一つの願いで一致していたことが、頑なだった栞子を狂わせました。そして、かす男と同じ血を引くかすみにはほんの僅かながら、「催眠術」の能力が遺伝していたのです。

 これにより、三船栞子は催眠に陥落しました。

 

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この一連のシーンはセックスを盛り上げるためのかす男のイメージプレイなので、本編と深いかかわりはありません。

 

 さて、かす男の催眠に屈した三船栞子は、二度と反抗ができないように変態ダンスの動画を撮影され、AV女優としてデビューさせられてしまいます。

 

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(変態ダンスの例)

 

 

三船栞子(みふね しおりこ)

「潮吹き系AV女優」三船栞子

 1x歳 T160-B79-W56-H78 Bカップ

 xx歳でAVデビューした現役J○。潮吹きが得意なので「しお子」という愛称で呼ばれている。

 

★主な出演作品

「ケツイキの光」

「ときめき☆淫乱ナース2」

 

「ときめき☆淫乱ナース」とは

 普通にわかると思いますが、一応解説すると「ときめき☆淫乱ナース」はのちに虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のメンバーとなる、上原歩夢以下8人が初めて共演したAVのタイトルです。のちにかす男が「TOKIMEKI Runners」を作詞する時の元ネタにもなっていますね。

 栞子の同好会加入(AVデビュー)を記念して撮影された「ときめき☆淫乱ナース2」はラブライブ!世界のAV配信サイトにておよそ8万本を売上げました。

 

 

★三船薫との出会い

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 三船栞子が陥落し、今度こそ虹ヶ咲への支配を盤石にした中須かす男。しかし、栞子のAVデビューを訝しむ者もいました。

 それが栞子の「」、「三船薫(みふねかおる)」です。

 

 三船薫はかす男と同じ催眠の力の使い手であり、ある時期から催眠を利用して自分の外見を美女であるように周囲に錯覚させ、「三船薫子」と名乗っていました。

 妹である栞子は幼い頃からたびたび薫の催眠術の練習台にされ、性的ないたずらをされていました。これらの行為がばれ、薫は両親から勘当されてしまいます。しかし、妹である栞子には自分を「姉」であると錯覚させるとともに、「自分が三船家を離れたのはスクールアイドルにずっと打ち込んでいたからだ」と暗示をかけていたのでした。

 

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 兄である薫から受けていた性的イタズラの数々は、栞子の中では「姉」の過激なエピソードとして変換されているようです。

 

 さて、ここからはひだまりPの考察になりますが、先程「栞子は催眠が効きにくい体質」であると言いました。これは幼い頃から薫の催眠をかけられていたこともありますが、薫を「姉」だと思い込むことなど大量の暗示をかけられていたことで、そもそも洗脳を受け入れるキャパシティが少なかったのでは?と考えられます。(これは当時、5ちゃんねるでも考察されていましたね)

 

 薫は妹の栞子の洗脳を解こうとしますが、催眠術の力はかす男の方が遥かに強いため直接的な洗脳解除には失敗します。これは後に教育実習生として虹ヶ咲にきた薫(薫子)が愚痴をこぼすシーンがありますね。

 

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 この三船薫との戦いがスクスタ2ndシーズンへと続いていきます。

 

 さて、ここまで長くなりましたがスクスタ1stシーズンの内容について解説してきました。これを前提として、いよいよ次から2ndシーズンの解説をしたいと思います。

 

 

★ストーリー2nd season

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スクスタプレイヤーの多くを失意と絶望のどん底に叩き落とした1枚。

 

 海外留学から帰った「中須かす男」を待っていたのは香港からの侵略者ショウ・ランジュと、そのランジュが作ったスクールアイドル部に寝返った宮下愛、朝香果林、三船栞子でした。

 まずかす男の海外留学ですが、栞子の1件が解決したので海外のポルノ女優とヤりに行っただけのバコバコバスツアーなので、特に留学を通してかす男に何か変化があったわけではありません。本編でも、海外留学を通じた「あなた」の成長や変化は特に描かれませんでしたね

 

 この2ndシーズン、特にファンの間で議論が白熱しがちなのが「監視委員会」の存在であり、同好会にライブの許可を与えず、活動を妨害しに来るというれっきとした「イジメ」、もしくは「人権侵害」とすら言える行為が理事長や生徒会長の認可のもと公然と行われており、なおかつその事実を知りながら部に移籍してそれを止めようともしない愛や果林の態度に批判が集中しました。

 まずは2人の裏切りの理由について説明したいと思います。

 

 

★鐘嵐珠について

 さて、スクスタを終わらせた女こと鐘嵐珠。この女が日本に来たのは勿論偶然ではありません。表向きは「スクールアイドルフェスティバル」を見て触発された、となっていますがこれは本当の理由ではなく、ランジュは三船薫に呼ばれて来日しました。

 薫がランジュを呼んだ理由は勿論、かす男の催眠に堕ちた栞子を奪還するためです。ではランジュとは何なのか。結論から言うと、彼女は桜坂しずくと同じで、催眠への耐性を持っています

 薫は幼少期、栞子だけでなくランジュにも催眠術で手を出そうとしますが、その全ては悉く失敗。逆に催眠にかかったフリをしたランジュに騙され、催眠についての知識を洗いざらい吐かされてしまいます。

 薫はそんなランジュに恥も外聞もなく泣きつき、かす男から栞子を奪還して欲しいと依頼。他ならぬ幼馴染が洗脳されてAV出演させられていることを知ったランジュはこれを快諾し、母のコネで虹ヶ咲学園スクールアイドル部を設立します。

 

 こうして、中須かす男を中心とする「同好会」に対し、三船薫&ランジュを中核とした「部」の侵攻が始まります。

 

 

★愛と果林の「裏切り」について

 ここまで解説すれば、愛と果林はかす男の不在時に三船薫の「催眠」を受け、ランジュ側に寝返ったということが分かると思います。それでは、何故この2人だったのでしょうか?

 それは、先程栞子に催眠が効きづらいと言った理由に関係します。かす男も同好会メンバーのAV女優全員に同じだけの暗示をかけたわけではありません。例えばかす男との幼馴染エピソードなども刷り込まれている歩夢には既にいっぱいいっぱいまで暗示がかけられていて催眠が効きづらかったのでしょう。

 かす男不在とは言え、三船薫の催眠はかす男のレベルに一段劣ります。結局、同好会で暗示に掛かりやすかったのは元々スクールアイドル活動に前向きでかす男からの暗示の必要性が薄かった者。すなわち博愛主義者の宮下愛と、他ならぬ”元”スクールアイドルの朝香果林。この二人が薫の催眠に陥落したのでした。

 三船栞子は元々ランジュと仲が良かったこともあり、部の方へ引っ張ってくることは比較的容易だったものと推察されます。

 

 

★桜坂しずくの「裏切り」について

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 スクスタストーリー20章の最後は桜坂しずくが部への移籍を宣言して終了。まさに火に油を注ぐという言葉が相応しく、しずくも批判の的になりました。

 

 さて、先程も言ったように桜坂しずくは「耐性」の持ち主であり催眠は一切効いていません。したがってランジュと同様、彼女の目にはかす男はかす男の姿のまま見えていますし、彼女は催眠にかかったフリをしてそのかす男に犯されることに興奮を覚える変態です。

 ここまで言えば分かると思いますが、桜坂しずくが同好会を裏切ったのは…それも、わざわざかす男が海外から戻ってきてから裏切りを宣言したのは、かす男からの報復レイプに期待した単なるプレイの一環です。しずくの移籍理由が一向に要領を得なかったのも、本当はこうした理由だったからですね。

 またしずくにとって同好会で唯一AV女優でないかすみは文字通り妹のようなもので、かす男同様彼女に執着している様子を見せています。彼女の歪んだ愛情は、かすみを曇らせる事にこそ快感を見出してしまったのです。この後の章でもしずくがかすみに舐め腐ったクソみたいな絡み方をしているくだりが多いですが、変態お姉さんが年下少女にかまって欲しくて意地悪していると考えたらなんだか許せてしまいますね。

 

 こうして同好会を裏切ったしずくは機を見てしれっと同好会にUターンし目的を果たしたのでした。

 

 

★中須かす男とランジュの攻防

 同好会に戻りその惨状を目の当たりにしたかす男は、ランジュに催眠が一切効かないということに焦ります。しかしながら、かす男にしてみればランジュは別に「敵」ではなく、その裏で糸を引き、愛と果林を寝取ったのは三船薫であると看破していました。

 かす男にとってのランジュはただの才能あるスクールアイドルですから、かす男がランジュを憎まなかったのは当然ですね。

 また、ランジュには催眠が効かないので、(事情を知っているので驚きはしないが)かす男の事はそのままの姿で見えています「アナタはいらないの」というセリフをランジュは吐きましたが、かす男の真の姿を見ていればこれは当然の感想ですね。かす男はいらないです。

 

 三船薫はかす男の催眠が効かないランジュを使い、メンバーの裏切りや監視委員の設立といった妨害を通じて「催眠を通さない」同好会メンバーの懐柔を狙いました。催眠を使えないランジュによって同好会メンバーが誰か1人でも部になびけば、それは紛れもないかす男の敗北ということになりますからね。まぁ1人は寝返ったんですが。

 

 むろん薫の狙いは虹ヶ咲からかす男を追い出し、栞子を救うことでした。

 

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今こうしている間にも、栞子はAVに出演しています。

 

 

★天王寺璃奈と「ミア・テイラー」

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 さて、ここまで「ミア・テイラー」については言及してきませんでしたが、彼女はランジュに雇われた作曲家です。なので特にひだまりPから補足するような事もなく、ミアとのやり取りに垣間見えるランジュのサイコパス性もミア本人の口から語られた音楽家としての苦悩もまぁ普通にストーリー中で語られた通りです。

 さて、ミアには普通に催眠が効くので彼女はかす男が普通の美少女に見えていますし、同好会メンバーがAV女優であることにも気付いていません。とは言えかす男にとっても金でランジュに雇われたプロであるミアの意識を書き換えるのは苦労しますし、そもそも妹のかすみより年下の少女に催眠をかけてどうこうする必要もないので彼女は基本的にどちらサイドの催眠術師からも干渉されず、中立の立場となっています。

 

 だがそれが逆にりなりーの逆鱗に触れた!

 まぁ璃奈ちゃんがショタコンの変態であることはご存知の通りなので、おそらくミアの容姿がストライクだったんでしょうね。ということで傷心のミアちゃんを懐柔して無力化し、生の性玩具を手に入れると共にかす男にも貢献した璃奈ちゃん。一挙両得でしたね。

 

 

★大炎上!スクールアイドルブラザーズトーナメント

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 宮下愛発案のスクールアイドルトーナメント。しかしながら監視委員の存在によりまともに練習できていない同好会を相手にまるで「正々堂々」を装ってトーナメントを持ち掛ける宮下愛の態度や、ランジュにアゴで使われる監視委員会と栞子など相変わらずクソ要素がてんこ盛りで、KLab社の売上ダウンにモリモリ貢献していきます。

 

お気持ち表明もモリモリ。

 

 当然ではありますが、このクソみたいなトーナメントは愛の発案ではなく実は裏で三船薫が糸を引いています。むろん公然と部の方が上であると見せつけることで同好会メンバーを引き抜こうという狙いです。こうして見ると、ランジュと薫はある意味で似た者同士と言えるかもしれませんね。

 

 1回戦第1試合宮下愛vs天王寺璃奈。設定上親友のこの2人の戦いは、悪の道に堕ちた愛に対して璃奈が引導を渡すというドラベースの茜フライヤーズ戦みたいな展開になるとひだまりPも予想していたのですが、実際には愛の勝利に終わりました。

 1回戦第2試合鐘嵐珠vs桜坂しずく。まさかの催眠術無効同士の対決となりました。結果はしずくがあっさり敗れるというものでしたが、狂人・桜坂しずくはこの時ランジュにある”布石”を仕込みます。それはしずくが部にいた時代から少しずつ育ててきた逆転の種──

 1回戦第3試合朝香果林vs中須かすみ。催眠もクソもなくボロクソに敗北した朝香果林、のちのエマをして「ランジュの劣化コピー」と煽られる歴史的大敗北を喫します。

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 まぁ彼女も元スクールアイドルですから、実はスクールアイドルには同好会の誰よりも思い入れがあったはずですからね。この後3年生総出で落ち込んでいる果林ちゃんを未熟DREAMERしますが、本編とは関係がないので割愛します。

 1回戦第4試合三船栞子vs優木せつ菜ラブライブ!史に残るかませ犬皆殺しのレヴュー

 

 2回戦第1試合は宮下愛vs優木せつ菜。勝敗はまぁ知っての通りですが、かす男の報復で愛さんが正気を保ったまま変態ポーズをさせられる辱めを受けていたのが印象的でしたね。

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正気を保ったまま催眠で変態ポーズをさせられる愛さん

 

 2回戦第2試合は鐘嵐珠vs中須かすみ。これにはランジュが勝利し、決勝戦でせつ菜を下して優勝します。かす男陣営で最強のせつ菜が敗れたことにより同好会には予想外のダメージ。そして遂に、あの人が直接虹ヶ咲学園にやって来ます。

 

 

★三船薫がやってきた

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 ランジュを使った同好会への侵略作戦が今ひとつ決め手を欠く状況に業を煮やした三船薫は、ついに自ら女教師となり虹ヶ咲学園に乗り込んできました

 ちなみに、性別を女性だと錯覚させる催眠を除いて、薫が虹ヶ咲に来るために取得した教員の資格などは全て正規の手順で取得しています。薫は催眠の能力こそかす男に及びませんが、それ以外の全てにおいて人間的にはかす男を遥かに凌駕しているので。

 スクールアイドルフェスティバルをかす男の前に主催していたのが三船薫(子)だと言う話もありましたが、これも本当です。念の為。

 

 この26章は合宿回で、炎上したスクスタへのテコ入れのために既存要素であるユニット結成を擦っていくという本当に恥も外聞もないクソみたいな内容でしたがまあユニット関係の話はどうでもいいので割愛します。

 そもそも三船薫がわざわざ虹ヶ咲に乗り込んできたのは、彼女の…じゃないか、彼の手先であるランジュに目覚めたある「感情」が原因でした。

 

 

★ランジュの性欲

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ルージュの伝言みたいに言うな。

 

 かす男や同好会との交流を続けるうち、ランジュに芽生えてしまった感情…それは、「性欲」です。

 そもそもかす男は催眠で周りから認識されないのを良いことに、同好会をヤリ部屋にしてメンバーとセックスに明け暮れているクズです。しかしながらランジュには催眠が効かないので、同好会メンバーの痴態を望むと望まざるとに関わらずひたすら見せられてきたんですね。そして今回まさかの無人島合宿という場で同好会と、特に歩夢と朝から晩までひたすらまぐわっている姿を見せつけられ続けていました。まあ…薫も見てるけど。

 以前のランジュならそのような行為はひたすら軽蔑していたことでしょう。しかし彼女に変化をもたらしたのは──桜坂しずくの存在でした。

 ランジュと同様に全てを知る女、しずくは部に移籍していた期間中、かす男のセックスをランジュが偶然目撃するように仕向けたり、雑談に見せかけて性的な知識を植え付けたり、果てはスクールアイドルトーナメントにおいてはノーパンで○○○を挿入したままステージに上がるという変態行為を見せつけるなど、ランジュを変態の道へ引きずり込むためのありとあらゆる工作をしていました。しずくにとっては都合の良いことに、同じく部に移籍した愛や果林もAV女優であることには変わりないので、しずくのこのような工作を特に止めてくることはありませんでした。

 

 皆さんの中にも、ランジュから「あなた」への態度が章を追うごとに軟化していたことに疑問を抱いた方がいるかもしれません。しかしこれは、性的な事に興味を抱き始めたランジュが少しずつかす男への態度を崩していったという描写でした。このようにして考えると、改めて雨野智晴先生の脚本の巧みさに驚かされます。

 

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これには流石の薫も怒り心頭

 

 

★薫と栞子

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 同好会メンバーへの催眠は失敗し、ランジュはかす男に当てられてムラムラしている始末。薫はついに妹・栞子への直接交渉を試みました。最初からそうしろ。

 しかし栞子から避けられる薫。それもそのはずです、薫は幼い頃から栞子を催眠の練習台にして性的なイタズラを続けてきたのです。そしてその罪を強引に忘れさせ、現在に至ってはもはや自分を”姉”だと錯覚させているなど、あまりにも栞子に対して不誠実な態度が目立ちます。たとえ記憶は無くしても、栞子が薫に対して不信感を抱くのは当然です。

 

 こうして薫は栞子の催眠を解くどころか、ライブを通して栞子から抗議されてしまいます。

 

翠いカナリア

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 栞子から姉の薫子(本当は兄の薫)へ向けられたメッセージソング「翠いカナリア」。

 

”目には映らない糸がひどく絡みついて

 爆発しそうな感情が叫んでいる

 不器用だって構わない 私ありのままでいたい”

 「目には映らない糸」とは勿論…兄・薫に掛けられた催眠のことです。

 かす男の催眠に陥落し、AV女優デビューさせられた栞子。そんな妹を心配した薫はあの手この手で栞子を救おうとします。

 しかし、栞子を催眠で良いように操っていたのは──自由に飛びたいカナリアを、無理やり自分の色に染めて籠に閉じ込めてしまったのは…それは薫の方だったのかもしれません。栞子は自分に掛けられた催眠を自覚することはできません。しかし魂を歌に乗せて、声にならない感情も全て兄へとぶつけました。っていうか作詞したのはかす男なので、これは半分嫌味ですね。そして、薫の反応は……

 

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クソ野郎じゃねえか。

 

 こうして栞子は薫子の籠をすり抜けて自由の身になり…薫がランジュやスクールアイドル部を使ってかす男と対立する理由は、なくなりました。「部」と「同好会」の対立は有耶無耶にされた訳ではないのです。栞子の魂のライブ、それをもって二人の催眠使いは雌雄を決したのです。文字通りに。

 

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 ちなみにですが…「翠いカナリア」という曲名は、栞子が実際に出演したAVの「青姦ヤリヤリあ~ん♡」というタイトルから着想を得ています。まぁ、これはダソクですが。

 

 栞子に真実を叩きつけられ、敗北を認めた薫は最後に自ら催眠を掛けた愛と果林に「部への移籍は体験入部だった」という暗示を掛けていきました。こうして、愛と果林が部に縛られることも無くなったのでした。薫にもまだ、人格者の部分が残っていたんですね。

 

 

★ニジガクうわさ話~三船家のしきたりについて~

 本編とは直接関係ありませんが、三船薫が「薫子」と名乗る理由についての裏話です。

 

 約20年前に遡り、三船家の両親は次に家督を継ぐべく生まれてくる子供に男なら「薫」女なら「栞」という名前を付ける予定でした。

 その後待望の長男を授かり、予定通りにこの子は「三船薫」と名付けられます。

 

 数年後、今度は長女が生まれ、本来ならば「栞」と名付けられる…はずでした。

 しかし、三船の家を継ぐ長男は既に薫がいます。2番目のこの子が三船家に生を受けて期待される役割はただ…ただ平和にその一生を全うすることだけだったのです。

 そこで2番目の子は「栞」に、一生の「一から了」を意味する「子」の字を付け足して、「三船栞子」と名付けられたのでした。

 

 三船家の家督を継ぐことを期待されない者、2番目以降に生まれた女子は代々「」の字がついた名前を授かるのが、三船家のしきたりだったのです。

 

 それから十数年が経ち、上記で説明したように三船薫は、ある理由で三船家を勘当されることになります。

 そうです。彼が今現在…自らを女性と偽って「薫子」を名乗っているのは…彼にとって、それは三船家との「絶縁」の象徴であり、それと同時に三船財閥を継ぐことを強要されない「自由」の象徴でもあるのでした。

 

 

★スクールアイドル部の解散

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~契約終了~

 

 薫が栞子の催眠を解くことを諦めたので、ランジュはお役御免になりました。

 しかし薫は別にランジュに帰れと言ったわけではなく、ランジュが雇ったミアもその他部をサポートするスタッフ陣も全てほったらかしだったので、流石の薫も激怒

 かす男もかす男でランジュをAVデビューさせて抱くという野望がようやく目覚めた所に突然の帰国宣言でブチギレ。ということでここに来てようやく部と同好会の面子が団結し、ランジュがニジガクに帰ってくるように働きかけました。

 

 そして──

 

MONSTER GIRLS

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冷たくて強そうなMONSTER GIRLSですね…

 

 2人の催眠術師に催眠を掛けられAVの世界で羽ばたいた栞子催眠が一切効かない体質なのに28歳ニートのおっさんに惹かれてわざわざ日本に残ったランジュ。そんな2人に囲まれたミア・テイラーが3人のユニットのデビュー曲として名付けたのは……「MONSTER GIRLS(バケモノ女共)」。そうとしか言い様がありません。

 

 結局、ランジュはスクールアイドルへの未練、そしてかす男の肉棒への興味から日本に残ることを選択しました。催眠を通さないで見るかす男はただの28歳ニートのオッサンで全く性的魅力は無いはずなのですが、返す返すも変態・桜坂しずくの工作がランジュの人生を狂わせたのでしょう。

 

 こうして──スクスタサービス終了の置き土産、ストーリー2ndシーズンは幕を閉じました。幕と言えばランジュの膜がまだあるのかは……公式からの言及はなく、「あなた」一人一人の解釈に任せるとされていますね。

 

 

 

まとめ

 

 長くなってしまいましたが、改めてスクスタメインストーリーについてまとめたいと思います。

・「あなたちゃん」の正体は28歳ニートで催眠術師の「中須かす男

・かす男は催眠術で8名のAV女優を自らの性奴隷にしていた。

・かす男はAV女優達との隠れ蓑として虹ヶ咲学園に潜り込む。

・その際、かす男は自らの姿が美少女に見える暗示を周囲にかけ、妹・かすみの居るスクールアイドル同好会へと潜り込む

栞子が生徒会長となって同好会を廃部させようとしたのは、かす男から学校を守るため。

栞子は結局かす男の催眠に陥落し、AV女優に。

・妹がAV女優にされた事を知った三船薫(暗示により、周囲は「薫子」という女性と認識)はかす男を虹ヶ咲学園から追い出すために策を練る

・その作戦のために日本に連れてこられたのが栞子の幼馴染・鐘嵐珠(ランジュ)

ランジュには催眠が効かないため、かす男によってAV出演させられることがない。

・薫はかす男の性奴隷のうち愛・果林に催眠を上書きし、部に寝返らせた

・しかしかす男の本命女優達の催眠は解けず、膠着状態のうちにランジュがかす男の肉棒に興味を持ち始めてしまう

・業を煮やした薫は妹・栞子を直接懐柔しようとするが、兄の強引な態度と薄っすら残った催眠の記憶から栞子は兄・薫を拒絶。(翠いカナリア

・栞子の奪還を諦めた薫は部の解散を命じる。

・ランジュは一度帰ろうとするが、かす男の肉棒にムラムラしていたことから日本に残る決意をする。その後同好会へ。

 

 このように考えると確かに全ての辻褄が合っており雨野智晴先生の脚本の素晴らしさに驚くばかりです。しかしながら初見でここまでの内容を読み解くことができる者は少なく、表面的な弾圧や裏切り等の要素に反応してファンからの批判が集まってしまったことは決してファン側だけの責任とは言えないでしょう。結局、スクスタ2ndシーズンの一番の問題点は「あまりにも分かりにくかったこと」と言えるのではないでしょうか。

 

ストーリー2ndシーズン批判への反論

 上記の考察を基にして考えると、スクスタ2ndシーズンに多く寄せられている批判にはいささか的外れなものがあるのではないかと、言わざるを得ません。以下は特に多く見られる批判に対する反論をひだまりPなりに考えてみました。

 

果林部長である「あなた」に何の相談もなく移籍を決めたのはおかしい。

果林は同好会を裏切ったばかりでなく、部から同好会への明らかな弾圧行為である監視委員の存在についてもダンマリを決め込んでいる。彼女たちの性格から考えて、このような態度を取るのはおかしいのではないか。

果林(特に愛)の部への移籍理由が二転三転している。

は同好会が監視委員から弾圧され、イジメと言える扱いを受けていることに対して「逆境でもめげないあの子達は凄い」と言ったようなあまりにも他人事・無神経な発言が多い。裏切りもんじゃのサイコハートかよ。

→愛と果林は三船薫からかす男の催眠を上書きされて部に移籍を決めました。しかしこの時、「裏切り」という行為を明確に2人に認識させてしまうと、催眠に対して拒絶反応が出る可能性があったことから、「部に移籍するのは自然な行為」であるという暗示を薫は特に重点的にかけたものだと考えられます。

 また移籍理由が二転三転している件については、最終的に栞子のことを諦めた薫が停戦の証として2人に「部への移籍は仮入部」という暗示をかけ、自然な形で同好会に戻れるように配慮したものと思われます。

 

栞子は同好会と散々敵対し、ようやく味方になってからわずか2ヵ月後にあっさり部に寝返っている。あんまりではないか。

栞子が部に移籍したことに関して本人から一切言及がなく、さも当然のように部の人間として振る舞っているのはおかしい。

・ランジュランジュと言い訳重ね、生き恥晒した醜いカナリア 雨のち晴れに望みを絶たれ君死にたもうことなかれ。虹ヶ咲学園、優木せつ菜。売上落ちゆく運命なら、今君に美しき最期を──

 移籍理由が薫からの催眠であることについては上と同様です。特に栞子は元々薫からの催眠をかけられていたという下地があったので、より薫の催眠は馴染みやすかったのでしょう。あ~ぁ、泣いちゃった。

 

・部から同好会への弾圧と、それにめげずに頑張ろうとする同好会メンバーを間近で見ていながらいきなり部への移籍を宣言したしずくは人の心がないの?

しずくは1章でも上手くいかない事があった時にとりあえずその場から逃げれば良いと考える悪癖がある。

しずくからかすみへの舐め腐ったイジリが不愉快

 しずくの移籍理由については本編で言及した通りかす男からの報復セックスに期待したプレイの一環であり、催眠が効いていないしずくの愉快犯でした。

 しずくからかすみへの態度についても、実年齢の差を考えれば多少は納得がいくのではないでしょうか。

 

同好会の廃部がテーマになるのは3回目。ストーリーがワンパターン過ぎて、単純につまらない。

 それはそう。

 

監視委員会の存在はイジメを通り越して人権侵害

・ランジュの命令とは言え監視委員会なる組織を運用していた栞子は人間のクズではないか。

・そもそも「自由が基本」などと宣っておいて、監視委員会なる人権侵害組織の存在を公然と認めている虹ヶ咲の理事長はおかしい

 監視委員会は確かにランジュが命令、栞子が指揮を取っていましたが、元をただせば薫の指示でした。ただしこのやり方で同好会が部に来てくれると思っていたランジュはそれなりに頭がおかしいという批判を免れないでしょう。

 虹ヶ咲の理事長は本当に人間のクズです。

 

ミアは「shit.」というフレーズを多用するが、米国では放送禁止用語に指定されている汚いフレーズでありこんな言葉を多用するようなキャラを出すのはいかがなものか。

ミアミアたらしめている要素がかすみに対する舐め腐った態度と、二言目には璃奈璃奈と尻尾を振ることしかなく純粋にキャラの魅力がない。

 それはそう。ただ、shitというフレーズについてはAqoursにも「ファッキンビッチ桜内!」といった信じがたいコーレスがありますし、そもそもAV女優を催眠で性奴隷にして女子校に囲い込んで毎日セックスしているかす男の所業を考えたら口先で「shit」という位は取るに足らない問題ではないでしょうか。

 

・内容の是非はともかく、これだけストーリーが炎上している中でユーザーの声に一切ダンマリを決め込み、何らの言及もしないままR3BIRTHという既定路線のプロジェクトだけを声優を矢面に立たせて進めるKLabはじめラブライブ運営の態度はあまりにも不誠実ではないか。

 それはそう。

 

スクスタはサ終した方がいい。

 Already.

 

 

おわりに

 

 ここまでお読み頂きありがとうございました。

 スクスタ2ndシーズンがもたらした爪痕は今なお人々の心から癒えていません。今なお、ランジュや栞子へのラブライブ!ファンからの風当たりは強い状況が続いています。勿論、愛や果林についても。ひだまりPもそれを否定はしません。

 

 皆それぞれにラブライブ!が大好きで、大好きだからこそスクスタやランジュ・ミア・栞子を過剰に敵視してしまうその気持ちはひだまりPにも理解できます。

 ひだまりP自身にしても、ランジュとミアはまぁ…仕方ないとしても、一度は虹ヶ咲のメンバーとして受け入れた三船栞子を裏切り者として糾弾し、否定することに迷いはあります。そうなっても仕方がないストーリーだったと言えばそうですが。

 

 しかし、本当に彼女たちは醜いモンスターなのか…?今一度考えてみて欲しくて、この記事を書きました。

 ひだまりPがここに書いたスクスタストーリーへの考察が100%正しいという確証はありません。ただ、こう考えれば辻褄が合うというだけの話です。

 

 願わくば、これからの虹ヶ咲がもっと健全に発展していくことを願うばかりです。

 

 

 それでは、よきラブライブを!

 

 

 

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